軽キャンピングカー ・ 軽キャン 旅行記    (JA3DOM,JJ3GVF)

 
 

 


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           軽キャン旅日記  北海道2009

                                   090620〜090823

          <大阪・北海道・大阪 33日間 (総走行距離3960Km)>

                  ゆたか号 西 玄  ユキ

 

 

 

昨年は不用意な事から左足を骨折し治療の為に夏の北海道旅行を残念した。待ちに待った2009年時期が到来、例によって出発までは車の改造、予定表の作成で忙しい。今回軽キャン(軽自動車)の居住性を高める為に「バッテリー容量UPの実施130AH→210AH」「モーター汲上式給水タンク、排水タンクの設置」「オーニング(日よけ)の取付け」「太陽電池下部に荷物入れ設置」「室内網棚の設置」等の改造を行った。旅行日程はご一緒出来るお友達の川合さんご夫妻のご希望もあり前半は小樽より道北へ、後半は道東から道央への計画で行程表を作成した。

 

 

 

 

 

 

 

 

第一日目(090620)

行程 自宅〜親戚〜川合宅〜道の駅「丹波マーケス」〜東舞鶴港            走行距離 120Km

経路・自宅―石田邸―川合邸―▽19―道「丹波マーケス」―▽17327―舞鶴港―乗船(泊)

 

例によって近くの親戚に旅行出発の挨拶を済ませ京田辺の川合さん宅へ、既に準備万端で出発はPM6時ジャスト。亀岡市までは地理に明るい川合さんの先導、亀岡市からは軽キャンの先導となる、ちんちくりんな車の後を着いて来て頂くのは気がひける。▽9号線を北上し亀岡を過ぎる頃になると車の速度がやけに上がるユキさんは必死にその後を追いかける、「もう少しゆっくり走ろうよ」「前の車と離れると道が見えないから」とアラアラ早速運転手の交代。道の駅「丹波マーケス」で一休み、車を出ると暴風並みの風それでも太陽電池のお陰、湯沸しポットで暖かいコーヒーを頂く。再び▽9号線に出て▽173に入り走行中携帯がなる、「舞鶴港に私の友達で広島の広金さんが同じ船に乗船します西さんの車の特徴を言っていますのでお会い下さい」と秋田県付近をキャンピング旅行中の大家さんから電話がはいった。▽27号線をへて舞鶴港には9時過ぎに到着する、既にフェリー「あかしや」は港にあり乗船ラインには数十台の車が並んでいた。車を乗船ラインに入れるまもなく「西さんですか、広金です」と大家さんのお友達が訪ねて下さり。自己紹介の後に懇親、広金さんの車にはカヤックが積み込まれていて北海道の湖や川下りを楽しみますと楽しそうに話された。乗船待ちの間、早速旅の前祝とタカーイ?ワインの封を切る・・。乗船合図が出て桟橋をわたる、「二人で88歳割引」利用で一等室、船室は申込み日がずれているにも関わらず川合さんご夫妻と隣室となった乗船申込みが少ないのだろう。

早速お風呂へ、船は定刻0:45出港した。

 

 

第二日目(090621)

行程 東舞鶴港〜小樽港 〜小樽港近くの駐車場    走行距離 3Km

経路・舞鶴港乗船―新日本海フェリー(舞鶴―小樽)―小樽―小樽港付近駐車場―小樽観光――駐車場(泊)

舞鶴〜小樽間の船旅も3回目となると手馴れたもので持込の朝食(パン・コーヒー等)を頂き船内風呂で一浴び、今回は船内散策もない。昼食は川合さん手作りのチマキを頂きビールとワインでご機嫌、ビデオルームでハリーポッターの映画鑑賞後一休みする。フェリーは定刻(PM8:45)小樽港に到着した。車を近くの市営駐車場に移動し宿泊準備、早々に小樽の町に出た。小樽運河を一回りして小樽第一倉庫のビヤホールへ、雰囲気のあるビヤホール大きなビール蒸留釜前の席で小樽運河の明かりを見ながらの料理を楽しんだ。車に帰ると我が家、わくわく北海道の一日が終わる。

 

 

第三日目(090622)

  行程 小樽港駐車場〜道「スペースアップル余市」〜積丹半島 走行距離  115Km

経路・小樽駐車場―余市―▽5229―黄金岬−島武意岬―神威岬―神恵内青少年キャンプ場―道の駅「いわない」(泊)

 

駐車場は朝7時を過ぎると有料となる、予定していたより起床が早く隣の川合さんもはや出発準備が完了し朝食前の出発となった。▽5号線を西に走る、天候はうす曇りそれでも所々に青空が見える後ろにはぴったりと護衛車?(川合さんの車)ドライブ日和のようだ、いよいよ北海道のキャンピング旅行が始まった。道の駅「スペースアップル余市」に到着、ニッカウヰスキーの余市工場に隣接する道の駅で宇宙飛行士毛利さんの出身地である。資料館等があるが現在は閉鎖中この不況が影響したのか、但し駐車場は使用できる。勝手の知った奥の駐車場に駐車して朝食の共同炊事が始まる、テーブルと椅子を出して準備万端、美味しい朝食を戴いた。時間が早いがシャコタン半島を回るコースに出る。先ずは余市の旧余市福原漁場で車をとめるがまだ開館時間ではなくNG。▽229号線を走ると案内板に「黄金岬」と変わった呼び名の岬、右折れすると小さな港町で突堤の先端まで車で行ける。突堤の防波堤は高く車を降りても湾内以外は何も見えない、と見ると防波堤の上に登れる梯子がある(一般用でない)こわごわ上に登って眺めるが何処が黄金岬?・・。ここで食料の買い込みと、漁協を訪ねたが海が荒れていて何もないとのこと、がっかりして国道に戻った。再び積丹岬へと走る、島武意海岸への道はカーナビに頼って走りまもなく島武意岬に到着。駐車場から歩いてトンネルをくぐると島武意海岸、車で揺られて来たせいか真っ暗なトンネルは皆さんふらふらしながら通り抜けた、抜けるとそこは高台、真青の日本海がまぶしい。ここから海岸までは下り道、奥様方は帰りを恐れてリタイヤと・・。自然の奇岩を楽しんで車に帰ると、なな!なんと車の周りはゴミ袋とメリケン粉まみれ、車の上では「カアカア」カラス。太陽電池の下、狭い所に積んでいた貴重な食料をほじくり出されていた。コラー!このカラス厚かましくも追えども去らぬ。早々に降参して現場をはなれまもなく積丹半島の最大の見所神威岬に到着した。駐車場で昼食をとり奇岩絶景を観光後、今日の宿「神威内青少年旅行村」のキャンプ場へ向かう。この頃から風が強くなり▽229の海岸道は車のハンドルがとられる。やっとたどり着いたキャンプ場、場所は海岸の高台にあり猛烈な風でとてもテントを張れる状態ではない。相談の結果ここを諦めて岩内の道の駅まで走ることにした。キャンプ場を下りかけて直ぐ「ドサ」何事!と後ろを見ると取り付けた棚が荷物の重みと振動で落下、トホホ 後ろは見ないで次の休憩所まで走る。道の駅「いわない」は駅舎と駐車場が離れている、駐車場も2箇所あり他の施設の駐車場と混在していてややこしい、やっと見つけて駐車する。風は強く台風並み、地の人に「ここは何時も強風が?」「こんな風が毎日じゃここに住めねえ」。車を駐車場の片隅において夕食の支度を始めたがコンロを囲むも、囲いが飛んでしまう。それでも何とか夕食の支度が整いお酒とビールで乾杯、宴会の後は近くのお風呂で一浴して車にもぐり込んだ。

 

 

第四日目(090623)

  行程 道「いわない」〜道〜羊蹄山自然公園真狩野夜営場  走行距離 105Km

経路・道「岩内」−▽276−道「名水の郷きょうごく」−▽276,230−道「ルスツ」−◇66−羊蹄山自然公園真狩野営場(泊)

 

朝から晴れ間が覗くが山には真っ黒な雲がかかっている。朝食前岩内港の散歩は川合さんご夫妻とカメラ片手に歩く。港には俊設用の大きな錆びたイカリが無道作に置いてある、港の風景とマッチしてグウ!写真をパチリ。出発準備が整ったが山を見ると相変わらず雲。予定はニセコパノラマラインを通り神仙沼へのコースだがこの状態では「登っても何も見えず・・」ここからのアタックはやめて京極の方へ走り機会があれば神仙沼に向かう事にした。▽276は▽5号線と途中で合流し羊蹄山の北側付近でそれぞれ別れる。雲の切れ間から羊蹄山が見えてきてほどなく道の駅「名水の里きょうごく」に到着した。湧水は羊蹄山の伏流水で名水100選に選ばれその噴出量は日本一と聞く、もって来た水をすてこの湧水に交換する。昼食は駐車場の奥で準備を始めるがこれが又大変、風が相変わらず強く車の配置とテントの覆いで始めるが食事作りも楽じゃない。ここから見る山も相変わらず雲に覆われていて神仙沼登山を諦めニセコ付近の散策ドライブに切替えた。羊蹄山を南側に廻ると「羊蹄山自然公園キャンプ場」、初めてのキャンプ場のため下見に入る、整備された結構いいキャンプ場だ。早速宿泊手続きをする一人600円、時間はPM3時と早かったせいかテントを張り始めたときは私達のみで広〜いキャンプ場でさみしい(しばらくして後2組)。ロケーションは羊蹄山を背に高台で見晴らしがいい、早速テント張り、寒いが景色側のテントをシースルーにして完成。炊事場ではのびのびとご馳走作り、今日はご馳走いっぱいでゆっくりと頂く。宴会も終わり後片付け中にハプニング、徳子さんが炊事場で「頭が痛い」とあわてて近寄るが尋常ではない。早速車に寝かせて様子を見るが頭の事だ、万が一を心配してご主人が119に相談、電話が切れるまでに救急車が到着した。救急車で近くの町「倶知安町」厚生年金病院へと搬送、即精密検査が始まった。倶知安には専門医がいない為に札幌の病院とのインターネットコンタクト、病状を分析するが結果は特に異常なし、それでも病院に一泊となった。ほっとして病院からキャンプ場へ・・。

 

 

第五日目(090624)

  行程 羊蹄山自然公園真狩野夜営場〜支笏湖モラップキャンプ場       走行距離 75K

経路・羊蹄山自然公園真狩野夜営場―◇66―道「真狩フラワーセンター」―▽230,276―道「フォーレスト276大滝」―支笏湖モラップキャンプ場(泊)

 

隣のテントのご主人は朝早くから羊蹄山登山に出発された。奥さんは「いつもは2人で登山をしますが今日は物干し日和でお留守番」と沢山の寝具・衣類を干していた、からっとした天気で気持ちよく乾燥出来そうだ。朝食を3人で済ませ早々にテントの片付け整理を終えると川合さんは奥さんが待つ倶知安の病院へと出発された。私達は後片付けを終わり先行して進む▽276号線を支笏湖に向け走行中、暫くして川合さんからTELあり「問題なし旅行もOK」よかたよかった。道の駅「フォーレスト276大滝」で昼食を取り休憩中川合さんご夫妻が追いついて合流、大ハプニングがめでたしめでたし手を取り合って喜んだ。再び2台の車旅がはじまった、支笏湖に向かい神戸の松島さんご夫妻と青森の福士さんと合流する。支笏湖に到着すると福士さんのお友達が先着していてご挨拶後先行してキャンプ場(モラップ)に入った。4時過ぎになって予定の皆さんが到着し久しぶりの再会を喜ぶ。早速宴会の準備が始まり女性方はお料理、男さんはテーブル出しや会場設営、日が明るいうちから宴会が始まった。福士さんは持参の凧揚げ、夜は薪を集めてキャンプファイヤー、自転車旅行中の外人さん6名も加わり夜遅くまで宴会が続いた。勿論外人の相手は松島さん福士さんは流暢なニホンゴでお相手。

 

 

第六日目(00625)

  行程 支笏湖〜丸駒温泉〜道「マオイの丘公園」     走行距離 85K

経路・支笏湖―丸駒温泉−◇16、▽337−道「サーモンパーク千歳」−道「マオイの丘」(泊)

 

今朝も天気がいい、昨夜宴会参加の外人さんはGood Byと挨拶して各々自転車の人となり出発して行った。

朝食は具沢山のお味噌汁・パン・コーヒー・デザート等まるで浜辺のオープンレストラン、澄み切った青空と湖面・波の音、楽しい会話・食事が続く・・。松島さんご夫妻と福士さんはキャンプ場に2日間逗留する、私たちは紋別岳への登山予定を変更して近くの体にやさしい「丸駒温泉」へ向かう。次の出会いを楽しみにお世話になったキャンプ場を後にした。丸駒温泉露天風呂の水位は支笏湖の水位と同じように変化する、今日の露天風呂の深さは1.4m立っても肩までつかる。それにしても女性方の長〜湯、私たちもかなりゆっくりと入ったつもりだが、長待ち後アイスクリームを頂いて更に待つが、「ひょっとして車に帰っているのでは」と川合さん車まで確認に、やがて出て来ました(1時間半後)いやはや恐れ入りました。温泉を出て支笏湖の近くで昼食、日射だしが強く北海道へ来て初めて暑いという言葉がでた。◇16号線、▽337に入り千歳の道の駅「サーモンパーク千歳」でお買い物と一休み、近くの本屋を探し雑誌「HO」4冊購入、(雑誌持参で温泉入浴が無料となる所がある)もっと早く買えていれば温泉経費が節約できたのに。更に福士さんから頂いた大凧の防水用袋を購入しソーラパネル下に格納した。買物も済ませ道々景色のいい所では撮影タイムをとりながら道の駅「マオイの丘公園」に到着したのはPM4時を過ぎていた。丘の上の清々しいこの道の駅が大好きで周辺を通過するときは必ず一休みをすることになる。駐車場の横は子供の遊び場があり東屋のような建屋にはテーブルと椅子一式がある。夕食はこの場所をお借りしてお好み焼きで宴会となった。

 

 

第七日目(090626)

  行程 道「マオイのオカ」〜岩見沢公園〜三笠市〜芦別市〜サンフラワー北竜 走行距離 155K

経路・道「マオイの丘」−▽234−岩見公園バラ園−◇30116、三笠市−▽452−三段滝PA−▽452、◇4−黄金水松−◇479、▽12−道「ライスランドふかがわ」−▽233270−道「サンフラワー北竜」(泊)

 

川合さんご夫妻との4人旅、朝食は昨夜の建屋で頂く、ここまで毎日手作り料理を頂き幸せいっぱい。水の補給はキャンプ場・公園で出来、ごみ処理も結構出来ていて(処理は川合さんが受け持ってくれている)キャンピングの自信がついて来た。進路は北へ▽337長沼町をぬけ▽234岩見沢公園のバラ園に入園する。バラは全体に小ぶり、時季がちょっと早かったらしい。バラの木を見ると根本回りはもの凄く太い、係りの方にお聞きすると北海道ではバラの木は雪の降る前に根元から切り落とし冬を過ごす、春には枝が伸びるがさらに枝切し花の咲く季節を待つ、このバラ園の木の根元は20センチ以上のものが多い。バラ園を楽しんで岩見沢を後に◇30,116で三笠を通る、途中農家できのこを売っているのを見つけUターン。黄色いきのこと白いきのこ一篭500円を購入、虫いり?きのこはおまけで頂いた。▽452夕張国道を北上し三段滝PA到着は昼を過ぎていた。芦別市のパンフではこの滝がメインで紹介されている、大きな滝を期待していが滝は小ぶりでちょっと残念、それでも岩肌が変わっていて美しい。東屋で一休みと天井を見ると毛虫がところ狭しとぶら下がっている、数匹を処理したが結局諦めて外に出たがなんと首筋に毛虫がイタ!。仕方なく昼食は駐車場の片隅でラーメンをおつゆ代わりに握り飯を頂く。芦別市へ入って黄金水松(イチイの木で樹齢1700年日本名僕100選)・新城峠付近で写真撮影、◇79号線から深川市の道の駅「ライスランドふかがわ」で一休みした。道の駅でパンフを手に取ると何と「深川市に住んで見ませんか」とお誘い、半年間一軒家を月1万円で貸している、永住も歓迎とのこと、ここ深川市も人口が減っているのだろう。予定の道の駅うたしないチロルの湯泊を変更して明日の雨竜湿原登山に備えて北竜町まで走ることにした。▽233号線からまもなく▽275の地点を走行中突然ぶ!ぶ!と警笛がなった、はっとして前を見ると前方に大型トラックこちらの車は対向車線を走っていた。ユキさんはとっさに左にハンドルを切る大型トラックが真横を通り抜けた。ユキさんの居眠り運転である、ホット胸をなでおろすが助手席もしっかりしなくては。後ろの川合さんの話では「追い越しをかけたのかと思った」と。道の駅「サンフラワー北竜」に到着後早速サンフラワーパークホテルの温泉へ、夕食は道の駅の公園で頂く。三笠で買ったきのこの炊込みご飯、半信半疑で買ってきたが美味しい!も少し買ってくればよかったと。温泉上がりでゆっくりとお酒を頂きながら。

 

 

第八日目(090627)

  行程 道「サンフラワー北竜」〜雨竜沼湿原キャンプ場     走行距離 35K

経路・道「サンフラワー北竜」−▽275−◇432−雨竜沼湿原キャンプ場−雨竜沼湿原(徒歩)−雨竜沼湿原キャンプ場(泊)

 

朝食を早めに頂き8時前に出発、雨竜町から暑寒別ダムまで10kmここから登山口の雨竜沼湿原ゲートパーク迄はダート道で10kmを走る。ダート道は舗装道もあるがこの軽キャン車にはかなりの負担となる、所々で脇により後続車に道を譲る。雨竜湿原ゲートパークの駐車場は既に満車近い、広い第二駐車場もあり湿原の人気がうかがい知れる。到着すると女性方はお昼弁当作りに入る、この間入山手続きと下調べ、バンガロー11000円入山料500円との事で今夜はバンガロー泊まりと決めた。湿原登山は体調の優れない女性方をバンガローに残して出発する。途中の滝まではなだらかな道で登りやすい、一休みしながら滝の写真を撮り再出発、ここからは急な階段状の登坂道に変わる。虫が多くあちこちかまれる、長袖のシャツを着ているがお構いなしで強烈である。頂上まで約2時間で標高は850m沼の入り口には川の水による靴の洗い場があり湿原の保護の厳しさが解る。入ると湿原に伸びる板道が続き入り口付近には板張りの休憩所がある(天井はなし)。20畳程の板場には10人ばかりの登山者が休憩中、私たちも手作り弁当を開いて一息いれる。山頂の広い湿原には花が咲き乱れ緑の沼沼が点在する、抜けるような青空とぽっかり浮かぶ白い雲が沼に反射して眩しいばかり。カメラ片手に3Kmの板道、雨竜沼湿原の散策を楽しんだ。行程は登りと湿原の板道歩き下山で所要時間は6時間、結構きついが登山者には高齢者、ご婦人も多く意気盛んである。山を下りバンガローでシャワーを浴びて驚いた、左右の腕、首筋は真っ赤になっている、蚋にかまれたらしいこれだけかまれるとどこが痒いのかわからない。「食事ですよー」の声、鍋物の用意有が出来て久しぶりの室内食、昼間の疲れが一気に吹っ飛んだ(室内でのガスコンロは禁止されていて後で管理人にお叱りを受けた)。泊まりはバンガローで寝るか、車がいいか、結局川合さんご夫妻はバンガローで、私たちは住み慣れた車泊となった。

 

 

第九日目(090628)

  行程 雨竜湿原キャンプ場〜道「田園の里雨竜」〜道「サンフラワー北竜」〜朱鞠内湖  走行距離150K

経路・雨竜湿原キャンプ場−◇432−道「田園の里雨竜」−▽275−道「サンフラワー北竜」−道「森と湖の里ほろかない」−▽275−朱鞠内湖(泊)

 

雨竜湿原を後にして道の駅「田園の里雨竜」のそばを通るとなにやら騒がしい、まだ開店には早い時間。早速道の駅に入るとちょうちんやら花飾り「暑寒別雨竜まつり」の準備中だ、すきものの私達、開店を待った。人ごみが出来て米の掬い取りゲームがはじまった、一回300円、五合升で米を盛っただけ頂けるゲームで4人が挑戦。結果最高は8合以上、女性方も7合以上掬う私は6合程度、皆さんから「白い目」で見られる何せこの米はこれからの糧となる。ゆっくりと楽しみたいが一昨日泊まった道の駅「サンフラワー北竜」で約束の大家さんがお待ち、早々に道の駅を後にした。到着してあたりを見渡すと大型のキャンピングカーが止まっている、近寄ると大家さん。手を振って出迎えて頂き早速車内へと、流石1000万円以上の豪華キャンピングカー、応接間のような豪華なキャビンそれに下部の荷物台の広いこと、中には100本ばかりの自然水、他が積み込まれている。横に駐車した我が軽キャンは小さくなっていた。豪華キャンピングカー大家さんとお別れして▽275号線を北上し朱鞠内湖に向かう。松島さんから聞いていた万里の長城へ立寄る予定で▽333号線に出るが結構距離が有り時間的に往復は困難となる、PA場で遅い昼食を頂いて後折返し▽275号線に戻り朱鞠内湖に向かった。朱鞠内湖は北海道で最初の人道湖、周囲40kmの美しい湖だ、キャンプ場は整備されていて白樺の木に囲まれ、水辺は波もなく静寂のひと時を満喫できる。水辺を歩くと釣り人が静かにサオを垂れていた、実益よりも雰囲気を楽しんでいるようだ。テントを河畔に張り、晩餐の支度を終えあとはゆったりとしたひと時、一杯を頂きながら旅の楽しさを満喫する。

 

 

第十日目(090629)

  行程 朱鞠内湖〜道「風Wとままえ」〜道「ほっとはぼろ」〜道「ロマン街道しょさんべつ」〜みさき台公園キャンプ場   走行距離 130K

経路・朱鞠内湖−▽275239−緑ヶ丘公園−▽239232−道「風Wとままえ」−道「ほっとはぼろ」−道「ロマン街道しょさんべつ」−みさき台公園キャンプ場(泊) 

 

旅行前の予定表作りにはインターネット情報も利用するが時には目算が外れることもある。朱鞠内湖から初山別のキャンプ場に行く途中に緑ヶ丘公園があり昼食の場所として選んだ、思い込みでは綺麗な大きな公園でゆっくりと寛げるはずが行って見ると丘の上で道は狭い、辛うじて上ると駐車場も無い、100坪ほどの小さな公園でトイレにはハエが飛び交い水道はひねっても水は出ない、小さなベンチは2席あるがぼろぼろになっていてとても座れるものでなくガックリ、ここでの昼食を中止した。▽239号線から▽232号線へ、道の駅「風Wとままえ」駐車場前の丘に東屋がある。先客がいて同席を依頼し昼食の準備にかかる、先客の若い青年は自転車で北海道を一周中。どうやら食事はインスタント物でお茶を進めても大喜び、ご飯・暖かい味噌汁もうれしそうに食していた。食後は川合さんご夫妻の誕生祝い、道中に川合さんが買われたケーキとコーヒーでハピ−バスディツユーを歌いお祝いした、川合さんご夫妻おめでとう御座います。青年はこれから稚内の方へ向かう「ありがとう御座いました」と先発した。私達も一休みをして出発し隣の苫前夕陽丘オートキャンプ場を散策、みさき公園キャンプ場に向かう。キャンプ場には天体望遠鏡が設置されていて予約をすれば天文台に入場出来る。ここらあたりは空気も澄んでいるし明かりも少なく天体観測の条件を満たしているのだろう。キャンプ場はこの時期無料で使用出来る、バンガローの横を抜けて下の駐車場に行くと既に数台のキャンピングカーが駐車していた。大型キャンピングカーの隣に川合さんの車、ちょっと開けてゆたか号、車のオーニング(テント)を伸ばしてテーブルと椅子を出し夕食の準備にかかった。宴会が始まると隣の城田さんご夫妻(横浜市)他で合計8人、大賑わいの宴会となった。

 

 

第十一日目(090630)

 行程 みさき台公園キャンプ場〜長沼〜豊富温泉〜大規模草地牧場〜宮の台展望台〜道「てしお」 走行距離 150K

経路・みさき台公園キャンプ場−▽232−道「富士見」−道「てしお」−◇106972−長沼−◇106、▽40−幌延−◇121−豊臣温泉−大規模草地牧場−▽40−宮の台展望台−▽40232−手塩温泉−道「てしお」(泊)

 

夜半お手洗いに起きると雨が降り出していた、出しっぱなしの道具の片付けをと表に出ると隣の川合さんも雨に気づき車から出ていた。道具の後始末を4人で済ますと再びバタンキュ。小雨の中朝食を済ませ隣のキャンパーに出発の挨拶後▽232を北上する。道の駅「富士見」の店で不足してきた野菜を探すがお土産品売りのお店で残念。食材の入手はスーパーと道の駅が主になるが道の駅には地元の農家が新鮮な野菜・特産品を出していてキャンパーには有難い、残念なことにこ232号線沿いの道の駅は北へ行くほど野菜の販売店が少ない。一息入れて再び▽232を北上し道の駅「てしお」からお昼前の一浴びと、てしお温泉夕映に着いたがまだ営業前、ここは取り敢えず先へ進むことにした。◇106号線を北上、道の両側にはエドカンゾウが真盛り、橙色の花で埋まっている。しばらく走ると道沿いに30機近くの風力発電機の群れ(オトンルイ風力発電所)、プロベラが勢いよく回っている。一機一億円以上との話を聞いたが温暖化対策の切り札として頑張ってほしい。音類を右折れし20分も走ると草原に小屋と鉄骨の櫓が見えてきた、長沼のビジターセンターでまもなく到着する。センターで資料を見学後沼地の板道を歩く、水仙・エゾカンゾーの花が咲く。湖面には可憐な黄色い花が首を出していて小雨の輪が水面に広がる、静かだ。最近沼地周辺の花が少なくなり笹が増えているとのことでここ長沼も笹がはびこって花の面積が少ない、これは保水の量が少なくなった為に笹には適した環境になり花が無くなったものだそうだ。原因が特定されていないが私は山を切り開き農地・牧場に変えた為、山での保水能力が下がった為の人為的なものが原因と思う。長沼を後にして幌延のふるさとの森林公園キャンプ場の下見に向かう、公園が見つかったがキャンプ場らしきものが無く聞いても「知らない」との返事、諦めて豊臣温泉に向かう。予定変更で手塩泊となる為に入浴は手塩温泉豊臣温泉では食堂でジンギスカン鍋を頂くことにした。結構な量で美味しい、ユキさんはジンギスカン鍋がNGで焼きそばを注文したがユキさんの口に合わず食べ残した(私も一寸頂いたが関西人には合いません)。食事を済ませて温泉北側に位置する小高い丘の大規模草地牧場へ向かう。広い高原には牧場が連なり高台からの眺めは最高、道は小高い丘を幾つも越えていきひときわ高い所にレストランもある、駐車場に入ると残念なことに本日休店の看板が出ていた。それでも高原のドライブウエイ、北海道らしい景色が満喫できた。牧場を出て▽40を北へ、宮の台展望台に登る、ガラス張りの展望台からはサロベツ原野・海岸線が一望出来るが生憎雲と霧で利尻富士は見えなかった。展望台駐車場でコーヒーブレイクして給水し今度は▽40を南下、てしお夕映温泉には4時ごろに到着した。一浴してゆっくりとロビーで休憩する。旅行中はニュース等の情報不足、この時間は新聞を見たりテレビを見たりで情報を吸収する。夕食は温泉で教えていただいた手塩で一軒のお寿司屋、七福寿司で「にぎり極上の寿司」と一杯を頂く。気になっていた買い物も近所のスーパーで済ませて道の駅「てしお」に帰った。

 

 

第十二日目(090701)

  行程 道「てしお」〜サロベツ原生花園〜兜沼公園〜野寒布岬(ノシャップ)〜稚内温泉〜稚内森林公園キャンプ場  走行距離 125K

経路・道「てしお」−◇104−浜里PA−◇104444−サロベツ原生花園−◇444401118−兜沼公園−◇510811−浜勇地「こうほねの家」−◇106106254−野寒布岬―稚内温泉−稚内森林公園キャンプ場(泊)

 

雨が降ったり止んだり、道の駅てしお駐車場での朝食を残念して早々に出発する。◇1075kmも走ると浜里PA、観光客用なのか一般車用なのか同様の駐車場は所々にあり運転者には有難い。ここで車のお尻を合せて後ドアを開け食事の支度、幸いに雨も小休止、ゆっくりと朝食を頂いた。再び海岸線を北上、オトンルイ風力発電、パーキングシェルター(コンクリートのトンネル)を通過して暫らく走ると花咲内の標識とサロベツ原生花園の看板、右折し◇444号線に入る。やがて広大な平野にぽつんと建屋が見えてくるサロベツ原生花園ビジターセンターである。駐車場に車を置いて原生花園の板道に出るとエゾカンゾウの花で水平線まで黄色に見えるその向こうに風力発電の風車群が小さく見えている。ここも笹がはびこっていて花々はその隙間からぽつんぽつんと顔を出している、数年後にはこの花々が見られなくなると危惧する記載があった。板道散策の疲れを土産物屋さんのソフトクリームで癒して一息いれた。昨日は幌延町ふるさとの森キャンプ場を探したが見つからずこの付近では評判の良い兜沼公園キャンプ場を下見へと▽40号線を北上する。しばらく行くと兜沼の標識があり枝道へ、やがて兜沼公園キャンプ場に到着する。公園内を散策して管理棟でパンフレッドを頂いた。昼食準備は有料のキャンプ場内に入らず駐車場でちゃっかりと、お水と洗物は公園内で、また夕食の下準備もここで整える。駐車場の横にはベンチがあり昼食を囲んだ。稚内へは内陸を北上する▽40があるが海岸を北上する◇106へ向かい浜勇地園地こうほねの家で駐車する。川合さんの「ワラビが採れるよ」との声に小雨の中皆さんワラビ採りに夢中、こちらは一足お先にこうほねの家で休憩させて頂く。この休憩所は最高にいい、炊事場もありゆったりと我が家に帰ったような雰囲気に「ありがとう御座います」。あいにくの小雨で利尻島は見えないが湿原があり散策用の板道を歩いた。◇106おろろん街道は電柱の無い道で原生花園が延々と広がる海岸ドライブ道。天候は悪いがこれ以上の望みは贅沢と言うもの、ドライブを楽しんで稚内の野寒布岬には3時過ぎ到着した。車から外に出ると風が強く小雨混じり寒い寒い、早々にみやげ物屋に飛び込んだ。広いお店だが流石にこの寒さでお客さんが少ない、店員さんの目が物色する私たちを追う、あまりに客のいないお店での買い物は気を使う(冷凍の数の子・うにゲット、ハリコンダ)。表に出ると雨風で寒い、店で聞いた温泉童夢へ向かう、アレレこの辺り見たことが・・。2年前にこの前のホテルでお世話になっていました。夕食は温泉のレストラン夕凪で新商品ネオスリミカツドンを頂く、ワラズカ・タラ・ホタテの卵のすり身カツドンでこれが美味しい。やっと体も温まり本日の宿、森林公園キャンプ場に向へ。キャンプ場は稚内市の高台(山の上)の森の中にあり到着したときは既に夕闇が迫っていた。意外な事にキャンプ場は風が無いのにびっくり、眼下には稚内市の明かりが見えている。

 

 

第十三日目(090702)

  行程 稚内森林公園キャンプ場〜宗谷岬〜エサヌカ原生花園〜ベニヤ原生花園〜ウスタイベ千畳岩〜クッチャロ湖〜ハマナス交流広場 走行距離 140K

経路・稚内森林公園−▽40238−宗谷岬−道「さるふつ公園」−▽40、農道−エサヌカ原生花園−ベニヤ原生花園−▽238−クッチャロ湖−ウスタイベ千畳岩−道「マリーンアイランド岡島」−ハマナス交流広場(泊)

 

キャンプ場はテントを張って泊まるキャンパーと車の中で泊まるキャンパーは半々ぐらい。車キャンパーの朝は早く昨夜見かけた車は出発して駐車場の車は半減している、私たちも朝食を済ませ9時過ぎに宗谷岬へと出発した。キャンプ場では皆目風が無かったが海岸線▽238号線に出るとハンドルが取られるほどの風がある、宗谷岬での寒さを予測して厚手のジャンパーを引っ掛けるが表に出ると寒い!天候は晴れ風強し、岬の突端で記念撮影して一息入れていると「お店の奥に流氷館があるよ」ユキさん徳子さん。それではと流氷館を覘くと中は−20度の世界、キューと体が引き締まる。流氷をそのまま保管していて狐・熊・アザラシ・鳥等の剥製がその周りに配置されている。館内を一回りする頃には底冷えしてきて限界と表に出ると不思議に先ほどの寒さがうそのよう。この後、丘に上り北方を見るがサハリンは霞の中、肉牛牧場の黒牛とにらめっこして宗谷岬をはなれた。ここからはオホーツク海を左に見ながらのドライブ、車窓を少し開けて走ると爽やかな風が抜けて心うきうき、やがて延々と続く砂浜、海岸沿いの道となり次々と寄せる白い波を見ながらのドライブとなる。鬼志別川を過ぎて道の駅「さるふつ公園」で休憩、この公園にはホテル・温泉・キャンプ場・ゲートボール場がある、昼食は駐車場の片隅で頂いた。北海道の施設の豪華さには時々驚かされる。公園から海岸へ国道横断用の地下道が作られていてこれが又立派、交通量も少ないし簡単な信号で横断出来るのに必要費用は信号比100倍ぐらいかかっているのでは?と勝手な計算をする。再び▽238号線へ、浜猿払からは国道を離れてエサヌカ原生花園の直線道路を走る。ここも他の原生花園同様に草花が減退しているのだろうか。30km程の原生花園ドライブを楽しんで隣接しているベニヤ原生花園へ入る。駐車場から海岸へと延びる板道を歩くと腰より高い位置にエゾカンゾウー・他に名前の知らない花々が咲き乱れる。海岸に出るとオホーツクの海と砂浜が延延と続く、ゆっくりと投げ釣りでも楽しんだら最高では(次に来る時は投げ釣りの用意でも)。浜頓別町に入りクッチャロ湖のキャンプ場を見て海岸沿いを南下、明日から行われるかに祭りの会場ウスタイベ千畳岩をまわり枝幸の道の駅「マリーランド岡島」に隣接するはまなす交流広場に到着した。川合さんご夫妻とは最後の夜となった。お別れの晩餐会は大事に持ってきた近江牛ですき焼きパーティー、思い出を語りここまでの無事を感謝して乾杯。

 

 

第十四日目(090703)

  行程 ハマナス交流広場〜歌登温泉〜ハマナス交流広場(枝幸)  走行距離 66K

経路・ハマナス交流広場−▽23812120−歌登温泉−◇1201023238−ハマナス交流広場(泊)

 

朝食も終わり川合さんご夫妻の出発準備が始まった、車の荷物を確認して又後帰りの私たちに食料等ご配慮して頂き準備が完了した。お互い道中の無事を祈りご夫妻は車の人に、車が見えなくなるまで手を振り合っていた。ご夫妻は旭川方向へ、その後小樽から舞鶴へと帰られる。ゆたか号は身の回りの整理をし、一息いれて歌登温泉へ出発した。◇12号線を歌登へ、歌登町は町村合併で今は枝幸町になっているが地名は歌登で道路標識も変えた様子が無い。歌登の町を左折、◇120号線を走るそろそろ温泉が、とみるがますます山の中で一向に温泉の気配は無い、不安になったが道を聞くにも人家はないし、ままよと更に走るといました道路工事の方、聞くと「もうすぐだよ」。ありました谷間に、温泉つきホテル・キャンプ場・ゴルフ場・ふるさと館(休館?)・森林館休館(休館?)のある総合施設だ。素朴な疑問、こんな山里に人が集まるのだろうか。HOの雑誌を提示して無料での入浴、まだ早いせいか広い湯船に人影はまばらゆっくりと一浴する。車に戻ると「この車よく出来ていますね」とお声を掛けして下さる方が「前に軽自動車の改造された方とお会いしましたがよく出来ていましたよ、車に傘も付けていましたよ」何と2年前に豊臣の地層館でお会いした方でした。「確か傘はこちら側でした」そうです今回はオーニングを付けたため傘は反対側に取り付けていました、記憶力の確かさに驚きました。ユキさんお気に入りの傘は我がキャンピングカー?のシンボルになっているようである。かに祭り会場に近いハマナス交流広場には3時ごろ帰着した。トイレの近くに大型のキャンピングカーが一台「西さん」と出迎えてくれた、なんと北竜でお会いした豪華キャンピングカーの大家さん。明日のかに祭りにご一緒することになった。夜になって携帯がなる、明日松島さんと同行している青森福止さんがかに祭りに行きますと。

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第十五日目(090704)

  行程 ハマナス交流広場〜ウスタイベ千畳岩〜道「音威子府」〜道「てしお」〜鏡沼海浜公園 130K

経路・ハマナス交流広場−▽238−ウスタイベ千畳岩−▽23812275−道「音威子府」−▽40119232−道「てしお」−鏡沼海浜公園(泊)

 

大家さんと蟹祭りの会場ウスタイベ千畳岩に向かう、会場はまだ交通規制が敷かれてなくバス停となる駐車場にすんなりと入った。祭り開催中は国道沿いに臨時駐車場があり会場までバスがピストン運転する。昼過ぎには一般車は臨時駐車場へと移動させられる。正面のステージは組み立中でマイクテストもあり騒がしい、中央には焼蟹用の大きなバーベキューコンロ、芝生の上には陣取りのブルーシートがしかれ本番を待っている。売店も何軒か開店していて蟹汁屋さんが忙しい、聞くと早朝から開店中とか、キャンプ場で祭り待ちのキャンピングカー相手で大繁盛している。軽キャンを停めた位置が会場の真横で我がちんちくりんな車が目立つのかお客さんが絶えない。そんな時携帯のベル「今着きました」と青森の福止さん、見覚えのあるキャンピングカーがすぐそばに到着していて笑顔で車を降りてこられた。支笏湖以来の再会、「ここはしばれるね」と福止さん。挨拶もそこそこに蟹汁で暖をと、屋台へいくと直径1m程の大鍋に毛蟹がいっぱいで湯気を立てている、先ずひしゃくでおわんに汁を、次に毛蟹の足8本が入るとおわん半分以上に足がはみ出しているこれで一杯300円也。お汁が美味しい蟹身もたっぷりでおなかがいっぱい、体もほっかほか、ほっと一息いれる。大家さんは「キャンプ場の駐車場に空きがありここで泊まります」と移動された。「まもなく駐車場が閉鎖になります」と係員の声に「雰囲気をたのしみ蟹汁も頂いたし出発しましょうか」と福止さん、蟹祭り本番まで待ち時間があり賑う会場を後にした。福止さんは今朝、中川町近くのキャンプ場から150kmを走り会場に駆けつけたが今度は私達と日本海側の手塩に向かう。枝幸から◇12、▽275を走り道の駅「音威子府」で昼食休憩する。音威子府はオホーツク、日本海に挟まれた中間の盆地で枝幸と違い暑い、温度差が10度以上と思われる、厚手のジャンパーを脱ぎ薄物に着替えた。道は▽40、◇119、▽232を経由して走る、後ろにはぴったりと福止さんのキャンピングカーが付く。無線で「眠くないですか」に「大丈夫ですよ」とお互い眠気を覚ましながら走る、朝早くからの福止さんは睡魔と格闘中のようだ。手塩の道の駅に3時過ぎに到着し蜆祭りの会場鏡沼海浜公園に移動した。会場駐車場には見覚えのあるキャンピングカーと松島さんご夫妻の笑顔「お久しぶりです」、早速3台車で空間を作り宴会場が出来上がった。お日様の沈まないうちから一杯を頂き持ち帰った蟹味噌汁とご馳走で夜遅くまで宴会が続いた。

 

 

第十六日目(090705)

  行程 終日鏡沼公園  走行距離 2K

経路・鏡沼公園−てしお夕映温泉−鏡沼公園(泊)

 

シジミ祭り本番日、広い駐車場はあっというまに満車となった。ここ手塩はシジミの産地で毎年この時期シジミ祭りが開かれる。イベントが始まり10時からのシジミ販売には100m以上の列となり千代さんユキさんも列の中にいた。しばらくして安い安いと云いながらシジミ袋をさげて帰ってきた。覗くと親指大の立派なものだ。鏡沼のそばの舞台では歌謡ショーが始まり大泉逸郎原田悠里が出演している。地元ラジオの公開録音との事で司会者と歌手の話術で観客を沸かす、流石にプロである。松島さんのお知り合いで稚内から駆けつけた菊池さん(お弁当の差し入れを頂く)も前席で聞き入っていた。イベントはこの後、鏡沼の撒かれたシジミ取り競争などがあり会場は夕方までにぎわった。潮の引くように静かになった会場の向こうにてしお温泉夕映がある、汗を流した後がらんとした駐車場に戻り再びの宴会、もちろん暖かいシジミのお味噌汁も満喫した。

 

 

第十七日目(090706)

  行程 鏡沼公園(天塩)〜長沼〜宮の台展望台〜稚内森林公園キャンプ場  走行距離 80K

経路・鏡沼公園(手塩)−◇106972−長沼−◇97240−宮の台展望台−稚内ポートサービスセンター−稚内森林キャンプ場(泊)

 

鏡沼公園を後にして2台のキャンピングカーと1台の軽キャンは◇106号線オロロン街道を北へ走る。左右に咲くエゾカンゾウの花を見て驚いた、一週間前に川合さんご夫妻と通った時は今盛りと咲いていたがしおれてまばら咲きだ。前にも体験したが花の命は短い「今年の北海道の花はだめだ」とかは、じっくりと移り変わりを見ないことにはいえない。海岸沿いをはなれ一週間先に訪れた長沼で板道を歩き▽40号線を北へ、宮の台展望台を案内する。ここから松島さんご夫妻福止さんサロベツ原生花園へ更に◇106号線を稚内へ進む。私たちは海岸沿いをやめて▽40号線を北上する、国道は丘陵地を真直ぐ北に延びていて海岸沿いとは違う風景がある。広々とした牧場・丘の上の風車が続き牧歌的な気分を味わうことが出来た。稚内市へ入ると教えて頂いた中央埠頭にある稚内市ポートサービスセンターに向かう、近くで道に迷うが親切な方がわざわざ案内して場所を教えてくれた。この施設は旅人へのサービスセンターで大広間にはテレビが置かれお茶の用意もある。コインダンドリーも整備されていて又施設の担当者も親切で旅人には大変有難い。溜まった洗濯物も洗い終わり車に戻ると無線で「森林公園キャンプ場に着いています」と松島さん「了解、直ちに向かいます」。キャンプ場に着くとすでに2台のキャンピングカーの間が宴会場になり稚内の菊池さん菊池さんの友人(女性)の豪華な差し入れもありバーベキュウがはじまる。役者が豊富で菊池さんの民謡・福止さんの腹芸・松島さんのかくし芸で笑い声がキャンプ場に広がった。

 

 

第十八日目(090707)

  行程 稚内森林公園キャンプ場〜ハマナス交流広場  走行距離 135K

経路・稚内森林公園−▽40238−宗谷岬−浜頓別−枝幸−「マリーンアイランド岡島」−ハマナス交流広場(泊)

 

稚内森林公園キャンプ場の朝は小雨が降り靄がかかっている。20台ぐらいの駐車場を見渡すと何と神戸Noの車が4台も、他に九州姫路大阪等他県の車ばかり無料のキャンプ場は大もてである。朝食は、パン・バナナ・シジミ味噌汁・コーヒーと結構な物、昼食はカレーライス・おから・デザートにぜんざいと二人の主婦は忙しい。天候は回復してきて「北海道最後の凧揚げ」と福止さんが大凧を出してきた。凧を操るが風が乱れて旨く上らない。「昼食ですよ」の声で最後の凧揚げを終了した。早昼食を済ませた福止さん宗谷岬へ向け出発した、岬を観光後青森へ帰られる。私達も後片付けをして松島さんご夫妻にしばしお別れの挨拶後、森林公園キャンプ場をあとにした。▽238号線を北へ、宗谷岬からは南東へオホーツク海を左手に走る。海岸沿いの砂浜で休憩し100均で買った熊手で砂浜を掘るが貝はなし。向こうからユキさんの声「お父さん車に積んで」と砂にめり込んだ浮き球の綱を引張っている、ヤレヤレ、何とかソーラーパネルの横に積んだが「もう積む所が無いよ」との念押しに「はーい」と返事はあるが? 野菜調達の為浜頓別町と枝幸町のスーパーで買い物をしてはまなす交流広場への到着は6時を過ぎていた。隣のキャンパーの宴会が始まっていた。

 

 

第十九日目(090708)

  行程 ハマナス交流広場(枝幸)〜道「おこっぺ」〜丸瀬布温泉〜道「まるせっぷ」泊  走行距離 230K

経路・ハマナス交流広場−▽238−道「おうむ」−道「おこっぺ」−道「オホーツク紋別」−▽2387132735533051737113331070−森林公園いこいの森−丸瀬布温泉−道「まるせっぷ」(泊)

 

昨夜はパソコンと悪戦苦闘、先日から調子の悪かったパソコンがついにダウン。こつこつと書いてきた日記・旅行データーは絶望。仕方なく今日からは旅行記をメモ帳に手書きする。何時もの通り目覚めは5時、隣のユキさんはまだ寝息をたてている6時まで我慢して起床し表に出た。駐車場には10台ばかりの車があり朝食の準備で忙しい。「おはようございます」と宮崎県ら来られた姉妹の方と挨拶をかわす。お聞きすると運転は74歳のお姉さん、妹さんは企画係とか、6月に北海道入りで9月末には帰りますとのこと「家で居っても退屈するけん」と元気なお言葉、負けてはおれません。青森からキャンピングカーで旅行中の平尾陸奥男さん、ヒデさんご夫妻は兄弟の方とご一緒に北海道を旅しておられる、気さくなご夫妻で青森に来ましたら是非お立寄りくださいと住所と電話番号を頂いた。うれしい、またまた遠方にお知り合いが出来た。旅の楽しみは温泉・景色・食事、いや出会いの楽しみが大きい。先ほどまでの泣きそうな天気が雨に変わった。出発準備も整い又の出会いを楽しみにハマナス交流広場を後にした。▽238を南下、道の駅「おうむ」では土砂降りの雨となった。近くに宮の森公園があり立寄ると平凡な公園で一息もいれず折返す。興部では米田御殿等の観光を予定していたが雨が激しく残念して更に走行し道の駅「オホーツク紋別」で休憩する。予定では道の駅かみゆうべつ温泉への行程になっているがユキさんの提案で遠軽町丸瀬布温泉へ向かうことにした。温泉までは65Kmほどの行程、これが又大変なこととなった。山道を走ること1時間、50Kmも走った所でこの先通行止めと小さい看板が出た。あまり気にも留めず更に走ると正面の道が完全に閉鎖、通行止めの大看板と矢印、「やっぱり抜け道が」と、でこぼこの細い山道を1Kmも走る、その向こうは完全閉鎖となっている。仕方なく元の通行止めの所に戻りここでカーナビを再度セットする、何と更に60Kmの案内が出た。霧が出て車一台も通らない道、心細いがここまで来れば後戻りは出来ない。やっと丸瀬布の町(今は市となっている)へ出た時はホ! 今までの雨もやみ青空が覘いた。近くの森林公園駐車場に入り夕食の支度をしていると大型のキャンピングカーが入ってきて「西さん」と声がかかる、何と蟹祭りでお会いした姫路の大家さん。話を聞くと同じ通行止の道を走っていて夫婦喧嘩になりましたとの事。この後ご一緒して丸瀬布温泉マウレ山荘でゆったりとストレス解消。道の駅「まるせっぷ」に移動した。大家さんからの差し入れ天麩羅・ハンバーグ美味しく頂きました。

 

 

第二十日目(090709)

  行程 道「まるせっぷ」〜道「サロマ湖」〜サロマコ展望台〜能取湖〜メルヘンの丘〜朝日が丘公園展望台〜道「メルヘンの丘めまんべつ」泊  走行距離 155K

経路・道「まるせっぷ」−▽3331032244238−道「サロマ湖」−登山道−サロマコ展望台−▽238−野取湖港−▽23839−メルヘンの丘−▽39246−朝日が丘公園展望台−◇24639−道「メルヘンの丘めまんべつ」(泊)

 

ここのところ梅雨を感じさせる天候が続いているが久しぶりに朝の太陽を拝む。道の駅「まるせっぷ」は湧別川の谷間で昨夜は引っ切り無しにダムの放水警告がスピーカーから流されていた。上流にダムがあり豪雨が続いたことによるものだろう。隣で泊まった軽バンの娘さん?から車を「見せてほしい」と声が掛かった。岡山県からで一人旅を楽しんでいる「泊まりは夫婦連れの傍に車を止めると安心できるので」と話された、そういえば山中の道の駅で只一台の泊まりは心細いものだった。更にお聞きすると何とお子さんが大学を出て社会人になっていると。奥さんでしたお若い!方で子育ても終わり再青春を楽しんでおられる。道の駅に隣接して木工館がある、その駐車場で福止さんから頂いた凧の再包装(太陽電池下に積込んでいるが雨が多い為)をしていると、草刈をしている方から「おひとつどうぞ」と餅菓子を頂いた。娘さんが大阪で働いているとの事で大阪ナンバーの車を見て親しみからのお声掛けを頂いたようだ。気になっていた屋外に積重ねた板についてお聞きすると「ピアノ用の板で乾燥しています」との説明、成る程よく見るとヤマハの看板がある。丸瀬布からサロマ湖まで約50Km走行、道の駅「サロマ湖」に到着、昼食を取る。丘の上に通ずる細い道があり水場とバーべユー用の小屋がある、道の駅の所有なのかは解らないが使用させて頂き夕食の下準備も出来た。この後近くのサロマ湖展望台へ向かうが道はダートで車のゆれに手直しの棚、積んだ荷物が悲鳴を上げている。頂上の駐車場から展望台に登ると眼下のサロマ湖オホ−ツク海300度での視界、青空に白雲と絶景、来た甲斐がありました。▽238号線を東に能取原生花園能取湖)から岬の突端への道を進むと青々とした丘陵が広がる。更に進むと突端、ここから対岸までは1Km 程あり能取湖はオホーツクと繋がり塩湖とわかる。再び▽238号線を走り道の駅「メルヘンの丘めまんべつ」に到着。早速スポットのメルヘンの丘を見て更に朝日が丘公園展望台に向かった、展望台は役所の管理で5時を過ぎていた為に閉まっていたが担当の方の親切で鍵を開けていただき展望台からの丘陵を楽しんだ。夜は隣のキャンピングカーの方と車の改造等の話が弾む、就寝前に雨が降り出した。

 

 

第二十一日目(090710)

  行程 道「メルヘンの丘めまんべつ」〜道「ウトロ・シリエトク」 走行距離 86K

経路・道「メルヘンの丘めまんべつ」−▽39246102244−道「はなやか小清水」−▽244769−道「しゃり」−◇92244334−道「ウトロ・シリエトク」(泊)

 

朝から本降りになった、天気予報では一日雨が続くとの事、今年は何でこんなに雨が多いのか・・。こんなときは車への出入りが大変で特製の傘オーニング?が役立つ。朝食をゆっくりと済ませメルヘンの丘めまんべつを出発した。この雨では観光どころか車を出るのも大変だ。仕方なく行程にある道の駅で休憩をとりながらひたすら走ることにする。◇246、◇102を通り藻琴で▽244号線を東に取る、雨は激しくなり反対車線からの水飛沫で前も見えないぐらい。見所は素通りして道の駅「はなやか小清水」で一休みする。道の駅「しゃり」では売店で手作り惣菜(天ぷら・煮物等)の目方売りがあり好きな惣菜を選んで重量で買える、昼食と夕食の惣菜を買った。昔アラスカの病院でのバイキングを思い出した(重量制の値段)。オシンコシンの滝もパスして道の駅「ウトロ・シリエトク」に着いた。道の駅は2年前とは様変りして北海道でも12を競う大きな道の駅に変身していた。これは世界遺産知床の玄関口にふさわしい施設としての造りと思われる。車で10分程の山手に温泉街があり雑誌HO持参で無料入浴できるホテル知床(4年前息子と旅で宿泊)に急行する。雨で冷えきった体をゆっくりと温めてのんびりとしたひと時、外の土砂降りの雨は夢のようだ。再び道の駅に帰ると駐車場の車は半減している早速館内の散策にかかる。大きな建屋が2棟ありそのうちの一棟はおみやげ物屋、もう一棟は環境省の建屋でビデオシアターや大型ディスプレイにより世界遺産知床を紹介している。時間がたっぷりとありヒグマの生態をビデオシアターでゆっくりと観賞する。外の雨は小雨になったが肌寒い一日となった。

 

 

第二十二日目(090711)

  行程 道「うとろ・シリエトク」〜熊の湯キャンプ場〜マッカス洞窟〜相泊温泉〜道「知床・らうす」泊ム  走行距離 90K

経路・道「うとろ・シリエトク」−▽334−熊の湯キャンプ場−▽33487−マッカス洞窟−相泊温泉−道「知床・らうす」(泊)

 

今年は天候の不順が続く特にここ数日は雨の量が多い、今朝も霧雨。朝食が終わり出発準備をしていると隣のキャンパーの方から「車を見せてください」と声がかかった。太陽電池に興味があるようだ、車旅では自由に使える電気は何よりのご馳走? そういえば大型キャンピングカーで太陽電池を積んでいる車は見かけるようになったが小型車ではほとんどいないようだ。特殊なものだけに入手・取り付けに若干の知識が必要のために敷居が高いのだろう。話が長くなり出発は9時を過ぎていた。▽334号線は知床半島を横断する。知床峠を越える辺りはガスが発生して視界が10m以下となった、羅臼岳は全く見えないが窪地の所々には残雪が見える。正面を見据えてゆっくりと下るとやがてガスが取れてきた。右側に谷川をみながら下った所に熊の湯熊の湯キャンプ場の標識、谷に架かる小さな橋と駐車スペースがあり車を止めた。橋を渡り先ずは無料の露天温泉を下見すると既に78人が入浴中で小さな温泉は満員状態だ、温泉は源泉掛け流しGoo。一旦車に帰り熊の湯キャンプ場に入った、キャンプ場は有料(一泊300円)だが2時間程度の滞在は記録帳にサインでOKとなる。水が有りゴミステーションが有りで(北海道でごみ処理は大変)キャンパーにはうれしい限り。駐車場から歩いて5分ほどで熊の湯がありキャンパーには人気のスポットとなっている。入浴中、地元の方とのお話で温泉は地元の有志によって維持されている、近年下流での温泉ボーリングで従来の温泉が枯れ、別のところから引いたとの事、「そちらのホースが従来の温泉」と、成る程ちょろちょろの出水、本州ではよく聞く話です。温泉から上がって待つとユキさんが温泉でご一緒した田結庄さんと上がって来た。田結庄さんご夫妻はレンタカーで旅行中、帰って改造車に挑戦したいとのこと、ホットコーヒーをお出しすると大喜び、出会いは楽しいもの。昼食をキャンプ場で取り夕食の下準備を終えて出発する。道の駅「知床らうす」から◇87号線を知床半島の先端へと向かう。マッカスの洞窟で光ゴケをと目をこらすが全く見えず、更に北上して車での行止まりまで走った。相泊の海岸には一昨日からの風雨で海が荒れて流れ昆布が打ち上げられている、天の恵み早速に昆布を拾ってはテトラポットに広げる。その横にブルーシートで覆われた相泊温泉がある、覘くと「いいお湯ですよ」と先客さん。こちらも一浴び、お互いにデジカメでパチリ、残念なことにこちらの写真はピンボケでした。拾い昆布を丸めてアミ篭に入れ車に吊り下げるが、どうして乾燥するか?悩みの種がふえた。泊まりは◇87号線を引返し道の駅「知床・らうす」となった。

 

 

第二十三日目(090712)

  行程 道「知床・らうす」〜標津漁港〜開陽台〜別海キャンプ場〜道「スワン44ねむろ」泊  走行距離 152K

経路・道「知床・らうす」−▽335−自然緑の村キャンプ場−標津漁港−▽335863774775−開陽台−◇15069−トーヨーグランドホテル温泉−▽2728243−別海キャンプ場−▽24344−道「スワン44ねむろ」(泊)

 

道の駅では昆布干しが出来ず朝食も取らずに干し場探しに出発、▽335号線を根室方向へ南下する。しばらく走るとらうす自然緑の村の看板があり入ってみると、キャンプ場・パークゴルフ場等、併設されている。早朝のせいか人影も無い、駐車場に車を止めてべとべとの昆布を砂利の上に広げた。朝食も済ませて天を仰ぐと薄ら曇り、諦めて更に南下することにした。標津に近づくにつれて羅臼岳にかかった雲から離れ日がさしてきた、ユキさんと目を凝らして干し場を探すが道筋には適当な場所が無い、やがて漁港が眼下に見えてきてこれ幸いと標津漁港に入った。絶好の砂利場で昆布を広げ海岸に行くと何とここにも打上げられた沢山の昆布がある。干し場探しがまたまた昆布拾い、地の方がユキさんに昆布の見分け方を教えてくれた、昆布の真中にヒダのあるものはダシが出ない真直ぐなものがいいと。ゆっくりと干したいが次の行程があり2時間程で切り上げて中標津の開陽台に向かう、開陽台は丘の上にあり展望台の望遠鏡を覗くと国後島の海岸が見える。丘を下ると中標津空港があり更に街中へ入りトーヨーグランドホテルホテルの温泉で一浴びする。予定での泊は別海キャンプ場と決めていたがユキさんの抵抗があり「取敢えず現地を見てから」とキャンプ場へ着いたが季節が早く広いキャンプ場に車が一台きり、「さみしい・こわい」と泣く子には逆らえません。泊まりを道の駅「スワン44ねむろ」に変更、ここから根室の道の駅迄は50Km、途中の駐車場公園で夕食準備を整え到着は6時を過ぎていた。夕食は車内で初めての鍋料理、取付けた換気扇もばっちり、鍋料理の豚シャブでワインを頂きシアワセ。

 

 

第二十四日目(090713)

  行程 道「スワン44ねむろ」〜納沙布岬〜道「厚岸グルメパーク」〜昆布森〜道「しらぬか恋問」泊  走行距離 255K

経路・道「スワン44ねむろ」−▽44−春国台原生野鳥公園−▽4435−納沙布岬−◇3544−道「厚岸グルメパーク」−▽44142−昆布森−◇142128、▽4438−道「しらぬか恋問」(泊)

 

夜中は大量の虫に噛まれ蚊くすべを炊くが効果なし、朝起きてみると顔・頭・手足は真っ赤にはれて痒い痒い。虫は蚊ではなく羽のある小さな虫で車中にいっぱい、外に出てソーラーパネルの下を見ると真っ黒になるほど、これはいけません。朝食も取らずに虫のふるい落しと車を80K運転、5kmほど離れた春国台原生野鳥公園迄来た。駐車場で確認すると半減はしたものの取り付いた虫は離れない、車の扉を全開にしてうちわでの追い出し作戦、朝からいい運動になりました。昨夜来の小雨が大粒の雨となり納沙布岬への走行はのろのろ運転でとても景色を見る状況にない、それでも予定通りの行程をと進む。岬のお店で無料のお味噌汁を頂くために?(お土産物の買い物でした)。根室半島を一周して昨日の道の駅での泊まりを予定していたが昨夜の虫の攻撃にホールドアップ。更に足をのばして道の駅「厚岸グルメパーク」へ向かう。雨は土砂降りで観光は出来ず▽44号線をひたすら走る、見覚えのある厚岸グルメパークにやっと到着した。美味しい海鮮料理が頂ける!駐車場に車を入れて建屋を見ると電気が消えている何?・・定休日! それにしてもトイレの電気も灯かないとは、道の駅の規則に反するのでは?。ここまで150Km以上は走ったが更に先へと進むことにする。▽44号線から海岸沿い◇142号線で昆布森へ。2年前に突然お邪魔してお世話になった漁師の冨田さんにお礼をと。やっと近くまでたどり着いたが海岸に降りる道がわからずTEL、「お忘れだと思いますが2年前お世話になりました西です」に「忘れていませんよ」と暖かいお出迎えを頂いた。2年ぶりにお会いして楽しいひと時を過ぎさせて戴き又厚かましくもお土産まで戴いて本当に有難う御座いました。再び▽44号線に戻り釧路市内を通過して道の駅「しらぬか恋問」に到着、外食は諦めてあり合せの我が家の食事に、これが最高かな。

 

 

第二十五日目(090714)

  行程 道「しらぬか恋問」〜恋問海岸〜釧路動物園〜道「阿寒丹頂の里」  走行距離 50K

経路・道「しらぬか恋問」−▽38−恋問海岸−▽38952666−釧路動物園−◇666952222240−道「阿寒丹頂の里」−サークルハウス赤いベレー温泉−道「阿寒丹頂の里」(泊)

 

窓の隙間から朝日が射してきた時計を見ると4時を過ぎたところ、北国の朝は早い。羅臼で拾った未乾燥昆布のことが頭の片隅にあるからか久しぶりの太陽にほっとする。出発準備をと車を出るとお声掛けがあり「改造車に興味があります」と天理市出身で今は新潟でお住まいの石田さん。話が弾みお互いの連絡先を交換して又の出会いを楽しみにお別れした。次にお会い出来る時に改造車をみせて頂くのが楽しみだ。朝食をとる間もなく道の駅を離れて海沿いの砂利場を探すとありました、国道から海辺に出る小さな砂利道が。海岸に50m程入ったところで車を駐車し早速店開き、朝食をゆっくりと頂く。快晴で太陽がさんさん、砂利上にべたべたの昆布をならべると独特の匂いが広がる。オーニング(新設のテント)と椅子を出してゆっくりとくつろいでいると突然電話のべるがなった「もしもし武井です、浜辺の車は西さんですか?」なんと岐阜の武井さんご夫妻、昨日北海道へ入ったとお聞きしていたが・・国道を走っていて浜辺を見ると見た事のある車、あわてて電話しましたとの事。偶然の再会を喜び早速にコーヒーブレイク、よもやま話がはじまった。昨日は虫類で泊まりこれから厚岸の100万本?あやめを見に行かれる。「今回の旅は花見をテーマに北海道を周ります」と流石に旅慣れをされていられます。武井さんご夫妻が再び国道へ。お見送りして浜辺を見るお年寄りが草むらから何か採っている姿が見えた。近づいて尋ねると「浜ポーズを採っている、これはゆがいてマヨネーズで食べたりオヒタシにしても美味しいヨ」と指を砂に差し込んで根元から引抜いて見せてくれた。私たちも手分けして今晩の一品をと探すが大きすぎると硬く小さすぎると細くそれでも山菜?取りは楽しいもの。山菜取りで遊んでいるうちに干していた昆布も乾きユキさん希望の釧路動物園へと向かう。出発前にテレビで見たトラの子兄弟、2匹とも下半身が不自由な子で一歳になったところらしい。動物園は釧路市郊外にあり人影も少ない「運営も大変だろうなあ・・」と要らぬ心配。元気な虎さんを見てから昼食のおにぎりを頂いて動物園を後にした。泊まりは道の駅「阿寒丹頂の里」、向かいの温泉ホテルで一浴して冷え冷えのビールを頂いた。

 

 

第二十六日目(090715)

  行程 道「阿寒丹頂の里」〜十勝川温泉〜道「おとふけ」泊  走行距離 155K

経路・道「阿寒丹頂の里」−▽2406538−道「しらぬか恋問」−▽3873−十勝川温泉−十勝が丘公園−道「おとふけ」−ひかり眼科−道「おとふけ」(泊)

 

朝の定時交信で神戸の高橋さん(JA3DNJ経由で北海道キャンピング中の松島さんと連絡が出来17日に層雲峡での合流を確認した。交信を終わり洗面所で顔を洗っていると突然右目に痛みを感じユキさんに見てもらうと「これ逆睫毛だわ」とそれらしい睫毛を引き抜きにかかる、睫毛を強引に3本も引き抜くが痛みは一向に治まらない、更にと構えるが「その内に取れるから」とここで辞退して(このままでは睫毛が無くなる)冷水で目を冷やす。天気予報は的中で又もや雨、観光を諦めて温泉でゆっくりと覚悟を決めて出発準備にかかった。▽24038号線を西へ大降りの雨で視界が悪い、集中して前方を見ていると逆睫毛の目全体が痛くなり100Kmぐらい走った所で運転をユキさんへとバトンタッチ。更に50Km走り音更町十勝川温泉はにうの宿へ到着した。ゆっくりと温泉を楽しみ駐車場に戻ると昨夜釧路の道の駅でお会いした大阪の方と再会、情報交換で「カセットコンロ式全自動炊飯器」の話をお聞きした、旅行の炊飯には皆さん工夫されているが便利なものがあるものだ。温泉のすぐ下に十勝ヶ丘公園があり公園の中央に大きな花時計がある、観光バスからのお客もあり名の知れた花時計? 車を公園の駐車場に回して一休み、幸いに雨も止みこの間に夕食の下準備も出来た。大阪の方は泊まりをここにするらしいがゆたか号はここでお別れして出発し◇73、▽241をへて道の駅「おとふけ」に到着した。朝からの目の痛みが全体に広がり念のため眼科医をと道の駅でお聞きすると極近くのひかり眼科をおしえて頂いた。大阪でも見たことの無い雰囲気の眼科医で玄関を入ると天井の高い円形ホールにはピアノが置かれ椅子の並べ方もまるでホテル・小劇場、患者さんはゆったりとくつろいでいる。診察結果は逆睫毛ではなくものもらいとの事、「温泉等での感染の可能性」と診断、お薬を頂いて一件落着、医院を出る頃には痛みも引いてきた。

 

 

第二十七日目(090716)

  行程 道「おとふけ」〜十勝牧場展望台〜道「しかおい」〜道「うりまく」〜然別湖半温泉〜道「ピア21しほろ」  走行距離 145K

経路・道「おとふけ」−▽241133農道−十勝牧場展望台−農道、◇133274−道「しかおい」−道「うりまく」−▽27485−扇ヶ原PA(展望)−然別湖半温泉−◇85274−道「うりまく」−▽274241−道「ピア21しほろ」(泊)

 

音更の町から▽241を北へ数キロ走ると郊外に出る。道東自動車道の下を通過し左折、◇133から十勝牧場展望台に向かう。やがてダート道だが直線道路で道の両脇に白樺並木、ロマンチックな道をゆっくりとドライブする。直線を過ぎると標識に従いつづら折れの道を4kmも走ると小高い丘の上に着いた。ここからは十勝平野の広がりと北に三国峠のある山々が見える。古びた農機具がアートとして置かれているだけの素朴な展望台である。駐車場には我がゆたか号のみ、一息入れて帰りは道端のわらびを摘み摘み下る。牧場内の道を走ると小屋に山積みされた干草、満載されたトラックにカメラを向けると運転手さん「いい写真が撮れなかったらもう一回くるから」と親切で素朴な方「ありがとう御座います」。ユキさんはお疲れの様子の為に道の駅「しかおい」でちょっとお昼寝、この間道の駅周辺を散策する。周辺にはいろいろな施設がある、農民画家の神田日商美術館・陶芸工作館・公園・体育館・介護施設等、これらの施設を離れると農地と牧場となる。一回りして帰ると昼寝のユキさんは体調も回復。然別温泉へ出発する、◇85号線を走るが登り道は舗装道路だが結構荒れていて車が揺れる。しばらくして後ろでガチャーンと割れる音、車を道端に寄せて見ると上部の戸棚が開いて下で電子レンジのガラス皿が粉々 ! 泣き泣き片付けるが・・レンジは動くかな? 標高900mの白樺峠の手前に扇ヶ原PA展望台がある、ここからは広大な十勝平野が一望で遠くには釧路の町も見えた。白樺峠を越えて3K m程下りトンネルを出ると然別湖、然別温泉ホテル福原に着いた。湖畔には3〜4軒の温泉旅館のみ、静まり返った所で物寂しさが感じられる。時間外れか一人入浴でゆっくりと暖まった。帰りは来た道を折返し、峠を下る、温泉に行くのに往復で約50Km走りました。泊まりは道の駅「ピア21しほろ」、夜になって泊まりの車が増えてきた。

 

 

第二十八日目(090717)

  行程 道「ピア21しほろ」〜幌加温泉〜三国峠PA〜層雲峡温泉〜層雲峡滝駐車場泊 走行距離120K

経路・道「ピア21しほろ」−▽241273沢道−幌加温泉−沢道▽27339−層雲峡温泉−層雲峡滝駐車場(泊)

 

車の周囲がにぎやかになり目覚め、起床して表に出ると泊まりの皆さんはそれぞれ朝の支度で忙しい。片付けも終わると車泊の方がたと立ち話、埼玉県の牛島さんJAKQT)ご夫妻・和歌山県の山崎さんご夫妻で車の改造話から観光情報まで、共に小一ヶ月の北海道のキャンピング旅行中との事。キャンピング旅行の楽しみは知らない人との思わぬ出会いが又楽しい。定時交信で軽井沢へ移動中の塩崎さん(JA3DOが入感、交信する。軽井沢に2日間の旅行で走っていると、高齢(失礼)にもかかわらず元気元気。今日は層雲峡松島さんご夫妻とドッキングの日、準備を整え10時前に道の駅を出発した。▽241,273と走り糠平湖を過ぎてから小さな標識を脇道へ、幌加温泉に向かう。谷川沿いを登ると道路脇に小さな空地、先着の車があり近寄ると河沿いの壊れた建屋を指して「あれが温泉?」よく見ると廃屋になっている。「上の方に建屋があるから覗きましょう」と2人で100mほど先にあるお家の戸を叩く。古い建屋のガラス戸が開き「温泉は入れますよ」とご主人、見ると入浴料の札が掛かっている。後ほどと引返して再考するが層雲峡での待ち合わせ時間もあり入浴を中止した。それにしても超ひなびた温泉だ、次回の楽しみに取って置く。三国峠(道内最高所の峠1150m)を下り層雲峡の滝駐車場で松島さんを呼ぶが応答なし。昼食を取り一休みすして層雲峡温泉に到着した、層雲峡温泉朝陽亭で再度松島さんを呼ぶと何と同じホテルの反対側の駐車場で待機中、早速合流して一緒に入浴する。泊まりは滝の駐車場で夜遅くまで宴会、道中の土産話に花が咲いた。

 

 

第二十九日目(090718)

  行程 層雲峡滝駐車場〜大函〜層雲峡温泉〜湯の滝温泉〜道「おんねゆ温泉」泊 走行距離 76K

経路・道「層雲峡滝駐車場−▽39−大函−層雲峡温泉−湯の滝温泉−道「おんねゆ温泉」(泊)

 

銀河の滝・流星の滝駐車場の朝は早い、5時頃から観光客の車が出入りする限られた時間に広い北海道を観光するのだろう。朝食後松島さんご夫妻は滝が2条見える展望台へ登る、帰りをまってお世話になった駐車場を後にした。トンネル内を5Kmほど走ると左手に旧道がありすぐに大函に着く、小さな広場には売店と駐車場がある。谷川を囲む絶壁は柱状の岩で人工で切り出したような感じで連なっている、柱状節理の断崖で説明によれば溶岩が冷える時に下から上へと伸びて出来たとのこと。観光後昼食をここで済ませて再び層雲峡温泉へ今度は朝陽リゾートホテルで入浴し温根湯へと向かった。▽39号線石北峠を越える頃から雨模様となった、峠を下ると滝の湯温泉のある近くの公園で水の補給をして道の駅「おんねゆ温泉」到着は5時を過ぎていた。日本一のからくり時計を見る間もなくおんねゆ木工館の横で駐車し大和2の最新設備の囲いテントとオーニングで雨除け・風除け、夜の宴会場を設置した。明日の朝ゆたか号は帰路につき大和2は更に北海道の散策が続く、ジンギスカン・ホタテなべとお別れの宴会が始まった。

 

 

第三十日目(090719)

  行程 道「おんねゆ温泉」〜置戸町〜道「しほろ温泉」〜道「おとふけ」 走行距離 145K

経路・道「おんねゆ温泉」−▽39247211105088241660134−道「しほろ温泉」−◇13431631241−音更市街−道「おとふけ」(泊)

 

宴会終了後車を洗面所の近くに移動したのが正解だった、夜半から本降りの雨が降り続いている為カサオーニングを出しているが車への出入りが大変だ。朝、車を移動し大和2の横につける。早くから千代さん朝食の用意と昼食のおにぎりを作ってお待ち頂いてありがとう御座います。朝食を頂いた後お世話になったお礼とお別れの挨拶を済ませ雨降る道の駅「おんねゆ」を後にした。東西に走る38号線から◇247号線を南へと山間を走る、最初の峠を越えると置戸町(おけと)、松島さんから無線(144Mhz SSB)で「置戸町の祭りがありますよ」と連絡が入りさっそく町を一廻るりするが朝が早く雨の為か町は静まり返っていた。町を出て定時通信の為に脇道に駐車し21Mhzをワッチすると親友の石田さん(JA3DPD)の電波が強力に入感、懐かしい声と交信出来た。一息入れた後今度は◇88号線を南へ取ると下りが続く、この道は幹線から外れていてゆたか号のみの走行になり対向車もほとんど見ない。山中の小さなPAで休憩して千代さんから頂いたおにぎりで昼食を済ませた。この間に通り過ぎた車は23台、運転手交代で更に山道を下りやっと幹線の▽241号線へ辿り着いた。ナビに任せて士幌温泉近くの村を通ると小学校の廃校看板を見た、過疎化が原因なのか解らないが寂しいもの、車中から記念?の写真を撮った。士幌温泉プラザ緑風で一浴しする、道の駅に隣接した温泉で泉質は北海道に多いモール泉でいい湯、疲れが取れました。雨も小雨となり食料品を仕入れに音更のスーパーへ向かう、ちょっと距離があるが音更は郊外型の大型店が多くユキさんが目をつけていたようだ。町に着くと今度は陶器市の看板・・行く行く!と好きですね、泊まりは道の駅「おとふけ」となった。

 

 

第三十一日目(090720)

  行程 道「おとふけ」〜日勝峠〜道「樹海ロード日高」〜道「むかわ四季の館」〜道「マオイの丘公園」泊 走行距離 235K

経路・道「おとふけ」−▽24138274−日勝峠−▽2742375974235−道「むかわ四季の館」−◇10234226870274−道「マオイの丘公園」(泊)

 

晴天の日勝峠、ここ日勝峠展望台から帯広一帯が眼下に見える。車の積載重量が増えたせいかここまで青息吐息で登ってきた。展望台は第一展望台・第二展望台とあるが高い方の第一は木が邪魔をして景色が悪い。定時の通信を試みるがコンディションが悪く応答がなかった。▽274号線、道は峰つたいに延びていて山を越えると谷沿いに、更に走って道の駅「樹海ロード日高」に着いた。ここは3年前に富良野からの帰りに来たことがある、店の様子など覚えていて我ながらボケはまだまだ先と変な納得。トイレ休憩も済んで道の駅駐車場から右折れで国道への出鼻、車の陰から大型直進車が猛スピードで通り抜ける、間一髪急ブレーキで難を逃れた。車旅は危険がいっぱい「神様ありがとう御座いました」。沙流川沿いに▽237号線を下りむかわ町道の駅「むかわ四季の館」に昼過ぎ到着。ここは昔、ししゃもの産地で前回来たときはししゃも展が開かれていたが今回はししゃもに関する気配はなにもなかった。館内には温泉もあるが時間も早くパスして散策後ゆっくりと昼食を済ませ一休みする。行き先を伊達市から長沼町道の駅「マオイの丘公園」に変更、運転手も変わって◇10号線を北上する、40Kmも走り2時過ぎには見慣れた道の駅に到着した。道の駅は日曜日とあって大混雑、「お祭りですか」とお店のかたに聞くと「毎土日は新鮮な野菜を求めて札幌方面からの客で賑う」との返事。イベントもあり道の駅2階ギャラr−では北海道画家の遺作展が催されていた。素朴な絵画を観賞していると近づいた係りの方(年配の方)が「北海道の気候が変わりました昔は寒さが厳しかったし梅雨の様な雨は無かった、これは青森以南の気候です」そういえば北海道へ来て今年の雨の多いのは、やはり温暖化の影響か? 日が暮れる頃になると道の駅は少しのキャンパーを残して静まり返った。夕食を頂いていると突然窓を叩く音、「西さん」の呼びかけ、何と岐阜の武井さんご夫妻。前に国道筋の浜辺で偶然お会いしていらいの再開にお互いに「縁がありますね」と食事後は狭いマイキャンピングカー内で4人、11時過ぎまでよもやま話が続いた。

 

 

第三十二日目(090721)

  行程 道「マオイの丘公園」〜サッポロビール博物館〜定山渓温泉〜小樽港〜フェリー「ハマナス号」泊 走行距離 135K

経路・道「マオイの丘公園」−▽274864市街道−サッポロビール博物館−市街道▽230−さくらんぼ園−定山渓温泉−◇15−小樽寿司屋−小樽港乗船(船内泊)

 

北海道最後の日は又もや雨、武井さんご夫妻とお別れして札幌市内に入った。昨夜泉南広田さんから電話を頂いてサッポロビール博物館でお会いする段取りが出来た。通勤時間帯を過ぎているが流石に大都市で車が多い。カーナビ頼りでたどり着くと先着のご夫妻が手を振ってお出迎え頂いた。早速ベンツ・キャンピングカーの応接間で2年ぶりの再会に握手・歓談、用意して頂いた美味しいイカ飯とマオイの丘で買ったトーモロコシで楽しい昼食を頂いた。広田さんご夫妻は昨日北海道へ入ったばかりでこれから楽しまれ、ゆたか号は帰途につく。時間の配慮を頂き博物館の見学は早々に済ませて出発の準備。又のお会いを楽しみにお互いの道中無事を祈りつつ博物館を後にした。北海道最後の温泉は定山渓温泉にと▽230号線へ、途中100均・さくらんぼ販売店等で寄り道して定山渓に到着する。ここでも雑誌HOにお世話になりホテル鹿の湯にてゆっくりと入浴、北海道最後の温泉を楽しむ。数えてみれば2冊の雑誌HO15回の無料温泉を楽しんだ感謝感謝。定山渓から小樽へ◇1号線、ダム湖から渓谷を下る、途中に朝里川温泉があるが流石にここはパスして一気に小樽に走る。小樽での夕食は武井さんご夫妻からお聞きした回転寿司店とっぴ、関西好みのするシャリとネタで美味しい、何と上にぎり13皿をぺろり、小樽の寿司を見直しました。フェリー待ち時間はお世話になったキャンパーの方々にTELとメールでお礼とお別れの挨拶、旅の終わりを実感する。フェリーハマナス号、出航がわから無いほど静かに小樽を離れた。

 

 

第三十三日目(090722)

  行程 フェリー「ハマナス号」〜舞鶴港〜京都飲食店〜枚方市自宅 走行距離 125K

経路・フェリー舞鶴港下船−▽271739171−京都飲食店−▽171478131307−自宅

 

目が覚めると隣のユキさんは熟睡中。心地よい振動に身を委ねていると再び眠りに入ったようだ。船内案内の声に起こされて朝食となった。午前中の船内浴場はがらがらでゆっくりと海を眺めながらリラックス。午後はシアタールームでハマナス船員によるサキソフォンの調べにうっとり。舞鶴港にPM9:00に到着。▽27,▽9、で京都へ、久しぶりに王将の餃子で夜食して我が家への帰着は日付が変わり23日旅行を終えた。

 

 

                    旅行を終えて

 今回の旅行の前半は初日から猛烈な風でキャンプ場での泊まりも残念、更に体調を崩すハプニング、あわや正面衝突の居眠り運転。パソコン故障による日記・データーの消失、後半は梅雨のような天候で予定の観光地を雨の中ひたすら走った。それでも出会いあり楽しいハプニングありであっと言う間の33日間でした。

前半ご一緒旅の川合さんご夫妻・途中合流の松島さんご夫妻福止さん、再会しました大家さんご夫妻武井さんご夫妻広田さんご夫妻、旅行先で懇親頂きました皆様、又大阪からの情報を頂きました筒井さんご夫妻早川さんご夫妻・北井さんご夫妻・本当にありがとう御座いました。

 

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