98.11.23 大阪渡船--大阪市
大阪には「渡し船」がいくつか残っている。
何度か乗ったが、今日は全部いっぺんに乗ろう。
本の通りに行くのも何かいやなので、
わき道にそれながら行こう。
本町からスタートして、
阿波座まで中央大通を行く。
そこからふらっと北へそれ、川口へ向かう。
川口は昔の倉庫が立ち並ぶ大阪でも雰囲気の異なるところ。
まず大阪で一番古いと言われる「川口教会」。
レンガ造のかなり古い建物。
そこから安治川沿いに走る。
川に突き出したクレーン、赤茶色の倉庫。
休みの日なので人気がない。
ここもバブルの時、ウオーターフロント開発で脚光を浴びるか
と言われてたが、そんな気配すらない。
川口を過ぎ、安治川をだらだら下ると、第一のポイント、
「1.安治川トンネル」到着。珍しい川底トンネルだ。
底まではエレベーターを使って降りる。
下流域は堤が高いので、
橋を架けるより船を渡したり下をくぐった方が良いのか・・・
中は幅3m程の通路で、ちゃんと真中に線が引いてあった。
安治川北岸の工場地帯を抜ける。
ここも自転車で通るには変なところだ。
突き当たり、右に曲がった所にJR安治川口駅。
電車を待つ人も以外と多かった。
昔(5年位前)来たときには、この先も工場地帯だったが、
なんにもない。
ユニバーサルスタジオジャパン(USJ)建設予定地なので、
地形が変っている・・・
途中のはね上げ橋も下を通っているのは川じゃなく工事用通路。
昔の面影まるでなし・・・
工事用の万能塀に囲まれたJR桜島駅着。
途中に新しい引き込み線が作られていたので、USJが出来たら、
この駅は廃止される運命なのかもしれない。
駅で小休止して先を急ぐ。
ここから海側には家も何軒かあり、
さっきの荒涼とした風景がうそのようだ。
左に進み、倉庫と堤防の奥に「2.天保山渡船場」はあった。
スロープで堤防を越えると下に船着場がある。
対岸は天保山マーケットプレイスと大きな観覧車・・別世界だ。
ここは30分おきの発着。利用者は15人位。
今日利用する渡船は大阪市営ですべて無料。
堤防が高く、橋が架けられない所ばかりだ。
10分程で船が来る。
対岸までなので、向こうの船着場が見える。
5分程で天保山側着。
昼なので近くのうどん屋で昼食をとる。
地下鉄大阪港駅から国道172号線(みなと筋)を東に進む。
何か帰り道みたいだが、これからこれから。
中央大通と分かれしばらく進んだところで右折。
さっきまでの賑わいがうそのように人気がなくなり、
また堤防に突き当たったところに「3.尋兵衛渡船場」着。
尻無川を渡る渡船だが30m程だ。
しかしすぐ上流に水門があるし堤防も高い。
15分間隔なので待つこと無く対岸へ。
そこは大正、マンションも多い。
右へ右へと進むと突き当たりに大正内港、
「4.千歳渡船場」 到着。
内港と言うだけあって「海」の様相である。
近くにでっかい橋脚が出来ていたので、
開通すればここも無くなるのだろうか・・・
かなり離れていたがすぐに対岸の鶴町着。
両岸に住宅が多いのでここの渡しは利用者が多かった。
利用者が多いと端っこで申し訳なさそうに乗せてもらい、
利用者が少ないと、「わざわざ私めのために・・・」
と恐縮して乗る。
この辺は店も多いのでコンビニで休憩。
しばらく南に走る。「5.船町渡船場」着。
ちょうど船の出る時間だったが出ない。
どうやら出た直後だったみたい・・・待合室で待とう
・・・あいた!入り口が小さい!!頭をうつ。
釣師のおっちゃんが手すりを越えて堤防に入っていく。
(立ち入り禁止のはずやのに・・・)顔パスみたいだ。
ここはほんとに短い。15m位?それを進むのに15分、
めいっぱいかかってしまった。
渡った所は正真正銘の工業地。空気もすすけるみたいなところだ。
道端に止まっている車の汚れ方も半端じゃなかった。
工場のあいだに「6.木津川渡船場」があった。
ここだけが港湾局の管轄で、白に緑の船だ。
他は建設局の管轄で白と水色の船だった。
そのせいかどうかは分からないが、ここは45分おきで、
しかも最終が6時半と早い。一番遠い所なので注意。
15分で船が出る。次の「7.千本松渡船場」までかなり遠く、橋を(!?)
渡って川を上り千本松大橋の下に乗り場がある。
橋には歩道があるが、なんせこの橋ループ橋でぐるぐる何度も回って
上へ上るので、船のほうが楽なのだ。利用者も多い。
さらに木津川をさかのぼり工場のすき間にある「8.落合下渡船場」着。
待たずして渡る。そこから少しのぼって「9.落合上渡船場」着。
路地の奥にあったため通りすぎてしまった。
ここも待たずして渡る。ここで最後だ。
川沿いにさかのぼるとJR大正駅の裏に出る。
そのさきにはさっきまでの景色とは別世界の「大阪ドーム」が見えた。
全行程(阿波座〜大正)約25km
ゆっくり行って約4〜5時間のコース
女性でも楽勝のコースだが、
1.待ってる間が寒いので服装に注意。
2.最南端の「木津川渡船場」は最終が早い。
3.迷いやすいところに乗り場がある。
ので注意して下さい。
しかし、違った「大阪」が見れることは間違いなしです。
update 981130