111230 水めぐり12 加茂(京都府)
今年の走り納めを兼ねて、
水めぐりに行こうと思い、
宇治を目指して自宅を出発。
平城京を抜け、
木津の古い町並みを抜けたところで、
木津駅の東に出来た新しい道を、
急に散策したくなり脱線。
500m程で仮設の道路になり、
造成中の敷地を抜けて終了。
戻ろうかと立ち止まった時、
ふと「大仏鉄道」の事を思い出しました。
大仏鉄道は関西(かんせい)鉄道大仏線の俗称で、
昔、
奈良から加茂に山を越えて敷設されていた、
いまでは廃線となった私鉄です。
山中に遺構が残っていると聞き、
興味があったんで、
それを探しつつ、
加茂にある水場を目指す事に変更した。
といっても手掛りはナシ。
適当に加茂を目指していると、
木津川市の観光案内標識を発見。
「大仏鉄道遺構」と書いてあるのでそのまま進む。
あぜ道のようなところを進むと、
<梶ケ谷隧道>到着。
御影石とレンガで出来た立派なトンネルで、
線路をくぐる水路・通路だったようです。
そこからさらに進むと、
高架の<赤橋>がある。
昔の橋の上に舗装をして、
市道に利用しているが、
橋の裏が木で補強されている・・・
道路に上がると4.0tの重量制限。
4.0tも大丈夫か?
これ以外は見つけられなかったので、
一旦加茂駅を目指す。
道沿いには古い町並み。
新興住宅地のイメージが強かったが、
中々歴史がありそうです。
駅前で飯屋を物色。
意外と無いのでかなりウロウロしたが、
駅の北側に、
昔の喫茶店「加代ちゃん」を発見。
入って焼きソバ定食を注文。
店の造りは喫茶店やけど、
カウンターの外に鉄板が1つ。
そこで焼きソバを焼くみたい。
富士宮・横手・太田の焼きソバを作れるらしいが、
出来たのは富士宮焼きソバでした。
御当地のモノは食べた事がないんやけど、
腰があって美味でした。
ここでガイドマップを入手、
大仏鉄道の遺構はまだあるようなので、
帰りによる事にした。
店を出てさらに旧市街を抜け、
恭仁大橋で木津川を渡り、
国道163号沿いに和束への分岐まで進む。
菜切橋の下、
水場である「二ツ井」到着。
名前の通り「樫の井」「柏の井」の2つがあり、
どちらも上流から、
飲用・野菜洗用・その他(洗濯?)用の3槽になっていて、
生活に結びついた利用がされていた事が分かる。
屋根があり、
定期的に掃除されている「柏の井」で、
1.5Lパックに水を汲みつつ、
一口飲む。
中々まろやかな印象。
水場のソバには、
弘法大師が野菜を切ったといわれる菜切り石があった。
国道の橋の名前もこれに因んでいるようやな。
次に「樫の井」へ。
ここは屋根の無いオープンな水場。
一口だけいただく。
同じくまろやかでした。
水を手に入れ加茂駅に戻り、
再度遺構めぐりに。
マップを頼りに関西線の線路のそばまで行くと、
並列する形で、
<観音寺アバット(架橋)>到着。
現在も使われているJRの架橋と、
橋脚のみの遺構が並ぶ様子がなんともイイです。
さらに進むと、
<鹿背山アバット>
橋が無いのになんとも絵になります。
さっきの隧道・赤橋に戻ったので、
線路敷きだった市道を走って帰路へ。
まっすぐな感じが線路の様子を偲ばせます。
鴻之台から奈良市街に戻り、
昔から贔屓にしていたみたらし屋へ。
シャッターが降りていたので最近出来た、
ならまちの新店舗で聞くと、
店のお婆ちゃんが入院されているそうでした。
退院してまた店に立って欲しいですね。
走行距離:64.57km
これが今年の走り納め。
来年は早々にブルベが始まりますが、
練習になったかどうか・・・
まあこれからもボチボチ走りたいと思います。
update 12.09.01