10.09.18-20 能登半島ポタリング
石川県
3連休、
会社の研修旅行で能登へ行ってきました。
「研修」と言っても、
協力業者の交流が主で、
上司はゴルフ三昧です。
最近は若い衆の要望もあり、
観光地を減らし、
新建築を見学に行く機会が増え、
それなりに勉強も出来るので、
まんざら退屈でも無いのがイイですね。
今回は参加者がいつもより少ないと聞き、
久しぶりにバスのトランクに、
折畳み自転車を忍ばせて出発しました。
(ボスの許可は取ってますよ)
<1日目>
集合時間ギリギリにバスに乗り込み、
第2京阪、京滋バイパス、名神を乗り継ぎ、
北陸道を北へ。
途中、
加賀で降りて昼食の為に、
「月うさぎの里」で下車。
施設内はうさぎが放し飼いにされていて、
なんだか癒されます。
ここで饂飩を食べてしばしウサギと戯れ、
食後のデザートに金ゴマミルフィーユソフトを食べて、
再度北陸道へ。
金沢辺りから、
高速を離れ能登有料道路へ。
海沿いを進む気持ちの良い道路です。
途中一旦降りて、
砂浜をバスが走る事の出来る、
千里浜なぎさドライブウェイに向かいます。
聞いたことがありましたが、
実際に走ると何とも奇妙。
8kmの海岸線を、
ゆっくり走って終点のドライブインで30分の休憩。
バスガイドさんに聞いてみると、
自転車でも走れない事は無い、
という事で、
トランクから取り出して、
走ってみました。
乾いている所はややハンドルを取られますが、
20インチ1.75の太目のタイヤなので、
20km/h位でなら何とか大丈夫。
海岸を自転車で走るのは何とも気持ちの良いものでした。
数キロでしたが満足し、
あとは輪島までバス移動。
夕方到着して、
「キリコ会館」へ。
キリコは能登の海辺の祭りで使う神輿状の櫓で、
1枚の大きな板のように細長いのが特徴。
輪島のものは輪島塗で仕上げられているそうで、
高さ10m超のものもあり、
実際の祭りでも是非見たいと思いました。
ホテルにチェックインすると、
ロビーにはサイクルジャージを着た方が数人。
よくみると「ツール・ド・のと」や。
輪島がゴール地点のようです。
後は風呂に入って宴会。
終わってから部屋呑み。
気がつくと午前様・・・呑み過ぎや!!
<2日目>
天気は・・・曇り。
目が覚めると二日酔で頭が重い。
風呂に入って少しはマシになるが、
食欲も無くホドホドに朝食を済ませチェックアウト。
この日は朝から自転車で単独行動。
バスがおおまわりで進むのをショートカットして合流する。
とりあえず朝市は全員見に行く予定なので、
そこまでバスに乗らずにポタリング。
途中の公園にスゴイサイクリストがいる!
ツール・ド・のとのスタート地点みたい。
知っている人を探そうと思ったけど、
おおすぎてヤメ。
しかしスゴイ人数や・・・
公園を抜けて朝市到着。
海の幸がたくさん売っているが、
2日目の朝に買って行く訳にはいかないので断念。
干しエビとふかしイモを行動食に購入、
柚とヨーグルトの「ゆずぐると」ソフトを食べる。
さっぱりとして美味でした。
1時間滞在して、
皆を送り出して出発。
県道1号線を穴水に向かって進みます。
景観が整備されている輪島市街を抜けると、
少しずつ山の中に入っていきます。
緩い登りを繰り返し、
トンネルが出始めた頃に、
何名かのロードバイクを発見。
のんびりマイペースで走っていたので、
しばし合流。
輪島市から穴水町へ入ると、
下り基調で進め、
気がつくと穴水駅でした。
ここまで22km1時間、
折畳みにしてはイイペースです。
3名の自転車乗りが休んでいたので、
話しかけると、
ツール・ド・のとに1日目だけ参加して、
帰る途中で、
せっかくなので家族と能登島の水族館で、
待ち合わせをしているとの事。
同じ方向や。
道中に誰かが走っているだけで、
何とも楽しい気分になります。
のと鉄道の駅舎内に有る売店で、
のと鉄ワンカップを発見、
後のお楽しみに購入。
ついでにバッジと手拭いもゲット。
途中で荷物を重くするのは悪い癖です・・・
ふかしイモ1/3とコーラで補給して出発。
ここからは国道249号を行きます。
のと鉄道と平行して海沿いを走るので、
さっきとは景色が全然違い、
曇りながらも楽しくなってきます。
何度か止まって写真を取りましたが、
ガードレールの無いすぐ横が海!
っていう所には正直ビビリました。
海から離れ、
徐々に登り坂になった後、
峠の交差点にある道の駅に到着。
ここにも7〜8人のローディがいました。
やはり1日目参加のみで、
自分たちを「はぐれ者」と呼んでました。
道の駅は規模が小さいので、
向かいにある「yahataすしべん」という店に入って昼食。
ここは弁当屋ですが、
惣菜を量り売りしたり、
麺類を作ってくれたりと、
食堂のようでもあります。
ここで寿司を買って、
「磯の香ソバ」を注文。
海草の海苔がたっぷり入って美味でした。
店のおばちゃんたちに、
この後昼過ぎ以降に、
ツール・ド・のとの参加者達が、
どんどんここを通過すると教えていただきました。
穴水以降はルート上を走っていたようです。
道の駅の交差点を左折(東)し、
ツインブリッジのとを目指します。
峠の稜線を進んでいるのか、
海岸線がずいぶん下の方です。
3km位走ってようやく橋、
でも手前に物産展を見つけてストップしました。
ここにも3名のサイクリスト。
軽く会釈して店に。
中島菜プリンという珍しいものを買って食べてみたが、
・・・微妙でした。
ツインブリッジを渡り、
能登島上陸。
地図を見ずに標識を頼りにガラス美術館を目指したので、
山の中のアップダウンが多い道を走る破目に・・・
後で気づいたのですが、
海岸沿いに走る道があったんですね・・・
能登島に入ってからみるみる体力を消耗し、
フラフラになってようやく美術館到着。
約53kmを4時間、
バス組よりも15分だけ早く着きました。
待つ間にレストランでクリスタルソフト購入。
ソフトにカラーゼリーをちりばめたもので、
味は普通でしたが食感が楽しかったですね。
合流後はガラス美術館を見学。
毛綱毅曠氏設計で、
建物の形が何とも複雑で特徴的です。
ガラス作品を展示しているので、
見た目に涼しげで、
複雑な動線も気にせず見学できました。
庭園にある屋外作品も、
海に映えてとても綺麗でした。
バスに戻って自転車をトランクに納め、
ようやくプシュッ!!
やはり走った後のビールは最高でした。
あとは七尾の道の駅で買い物・・・
土産に日本酒4合瓶1本購入。
ご飯前に海鮮丼など食べれるはずもなく、
出来たての造りを買ってバスでプチ宴会!
ハマチ・イカ造り・ウナギ・天ぷら、
ご飯前に小さく盛り上がりました。
最後に羽咋市の気多大社へお参り。
大国主神(オオクニヌシノカミ)を奉る、
文字通り気が集まるパワースポットだそうです。
しかし遅い時間のため本殿が途中で閉ざされ、
ご利益は半分・・・くらいでしょうか。
後はホテルにチェックインして、
宴会・部屋呑みと続きましたが、
自転車に乗った疲れか、
後半は眠気に意識が飛びまくり、
途中で部屋に戻りベッドに横になったら、
朝まで爆睡でした。
<3日目>
早朝に雨が降ったらしく道路が濡れている。
ゴルフ組は早い時間にスタートしたので、
優雅に朝風呂に入って朝食を食べ、
ゆっくりホテルを後にしました。
まずは、
かほく市の、
石川県西田幾多郎記念哲学館へ。
これは安藤忠雄氏の設計。
アプローチが長く、
思索にふけながら建物に近づくレイアウトです。
小高い丘に、
コンクリートとガラスの建物が、
半分地中に埋まったカタチで建ってました。
展示内容は哲学を扱っているので、
自分には難解、
どうしても建物ばかり見てしまいました。
1時間ほどがあっという間にすぎ、
バスに戻って金沢に向かいます。
どんどん建物が多くなっていき、
市街に入ると、
大阪でもなじみの飲食店などが並んでいます。
まずはひがし茶屋町へ。
この辺りの車道、
ちゃんと自転車を車道の左端に、
誘導する標識が整備されてます。
左車線は舗装の色も違うし、
自転車のマークも路面に入ってました。
こういった整備、
関西でも早く進まないかなぁ。
ひがし茶屋町は裏路地まで見て周ると、
古きよき風景が残って楽しそうでしたが、
滞在時間が短く、
烏骨鶏ソフトをいただくに留まりました。
次は近江町市場、
昼飯前なのでつまみ食いも出来ないし、
帰るまでまだ時間がある、
結局何も買わず・食わず。
昼食後兼六園見学。
ここで自転車復活で、
とりあえず入り口に停めて庭園見学。
兼六園は高台にあるのに、
池や川が整備され、
常に水が流れている。
昔から川の上流から水路を整備して、
枯れないように引き込んでいたそうです。
有名な石灯篭は思ったより小さく、
写真撮影に混雑していたので、
遠くから撮りました。
自転車に乗り込み、
次は金沢21世紀美術館。
大きな円筒の中に、
いくつかのキューブが入っているような形、
妹島和世氏(せじま・かずよ)と、
西沢立衛氏(にしざわ・りゅうえ)の設計。
妹島和世氏は中辺路美術館の設計もされており、
今年の近畿ブルベの途中に立ち寄りました。
どちらも白い壁にガラスの透明感が合い、
とても綺麗な空間です。
ここは展示物もユニークで、
プールの底から水面をのぞく人を観察する作品、
中庭に音だけが鳴る作品など、
結局1時間以上滞在してました。
さて、
残るは1時間。
まずは迎賓館の庭にあるアートの花を見つつ、
繁華街の香林坊へ行くが、
交通量が多くすぐに犀川沿いに避難。
川沿いにのんびり進んで室生犀星の碑を見学。
あとは香林坊の歩行者天国を抜けて、
お城の周りを一周したところで時間切れ、
観光組・ゴルフ組と合流し、
バスに乗り込み帰路につきました。
(走行距離約6km)
・・・が、
帰りの渋滞が長く、
予定より2時間遅れ。
終電に間に合うのか?
と焦りましたが、
日付が変わるギリギリ手前に、
何とか家に帰れました。
update 11.01.09