08.08.02 琵琶湖一周ロングライド '08
滋賀県大津市〜高島市〜湖北町〜東近江市〜守山市〜大津市
小松にて 一応リゾート地です
彦根にて 湖面の光りが眩しい
00
今年もまた琵琶湖一周の季節がやってきた。
今回もまたひたすら湖岸を辿るBコースにエントリー。
でも、
良く見るとBコースは制限時間が長いためスタートが1時間早い7時半。
家から始発輪行で大津まで行っても7時9分着。
遅刻は止む無しと割り切って電車に乗り込んだ。
01
電車を降りて改札を抜け、
自転車を組み立ててコンビニで氷と朝飯を購入。
装備を整えてスタート地点に向かう途中で、
すでにスタートしたBコースの方達とすれ違った。
スタート地点でエントリーと車検を済ませ、
カードと地図をもらって準備を整える。
鯖街道経由のAコースのブリーフィングが始まったので、
一緒に聞いてから、
8時に出発した。
Aコースのブリーフィング
02
大津からひたすら国道161号線を北上、
天気は曇っているが暑い。
堅田で完全にAコースと分かれる。
珍しく坦々と走っていると、
琵琶湖バレー入り口に着く前に、
2人の小径車に乗った方を追い越した。
反射タスキをしていたのでBコースの参加者やな。
志賀の交差点で国道と別れ、
湖西線沿いの静かな道に入る。
県道307号線に合流し、
やはり交通量が少ない快適な道を比良駅まで走った。
この辺りで、
去年買い損なったオハギの店に寄ってみた。
ちゃんと看板が出ていたけど、
中に人は居ない。
「10時半まで外出します。」
と手書きの手紙が貼ってあった。
今は9時15分・・・
待ってられないので先を急ぐ事にした。
03
保養所が混在する湖岸の道をのんびり走る。
そのうち小松の手前で国道161号に復帰する・・・
のがルートやけど、
さらに脇道に入って小松の集落に入っていった。
湖水浴場や保養所の並ぶところから、
どんどん集落の細い道に入っていく。
給食センターや食品加工所が目に付く。
そのうち目の前に漁港が見えた。
小松港
どうやらさっきのは淡水魚を佃煮に加工する所やったみたいや。
港を抜けると集落も途切れ、
自然と国道161号に戻ってきた。
04
国道を少しペースを上げて走ると高島市高島町に入る。
琵琶湖上に大きな鳥居が見えると、
白髭神社に9時40分到着。
本殿から琵琶湖を見ると真正面にさっきの湖上の鳥居が見える。
白髭神社の湖上鳥居
去年と同じアングルで写真を撮り、
清めの水で手を荒い、
口に含み、
ついでに頭からかぶった。
応えられない爽快さ。
本殿には少年野球のチームが勝利祈願に来ていた。
中に女の子が2・3人おった気がする。
ユニフォームに近江富士が描かれていたので、
湖東からはるばるやって来たんやろうな。
何人かの少年に、
「頑張ってください。」
と言われたけど、
琵琶湖一周してるとは言ってなかったはず・・・
旅人としてのエールなら悪くは無いな。
05
近江高島で旧道に入り、
交通量の少ない道を高島市安曇川(あどがわ)町まで走った。
今年も安曇川の道の駅に寄り道するために、
安曇川の市街に入ったところで国道に戻る事にした。
しかしその途中の御菓子屋さんに、
ジェラートの文字!
即座に自転車を止め、
冷房の効いた店内でいただく事にした。
アドベリーとミルクのジェラート
アドベリーとミルクのダブル、
アドベリーはニュージーランドのボイズンベリーを、
安曇川町で育てて収穫した果実で、
酸っぱくて疲れを癒すには申し分なかった。
ミルクはそれに反して甘くて濃厚、
充分堪能して店を出た。
06
次は道の駅!
と思っていたら通りがかりの扇子屋さんの店先で、
扇骨の花干しをしていたので写真を撮らせていただいた。
花干し 砂利の上で広げて干す
安曇川の地場産業が扇子の骨作りで、
ここで作られた扇骨が、
京都に運ばれて京扇子になる。
要(かなめ)部分に穴を開け軸を通したた竹材を、
円を描くように広げて干す様子は中々綺麗や。
町内の民家を良くみると、
扇骨作りの色んな行程を分業で行っているのが分かる。
07
ようやく道の駅あどがわ到着。
この施設はウチの事務所が設計させていただいたので、
駅長さんに挨拶しに行ったが席を外しておられて不在やった。
とりあえず食料調達をしようと、
焼鯖寿司(5カン)・トマト3個・干し梅を購入、
自転車に戻って出発しようと思ったら外で駅長と会った。
また建物に戻り、
アイスコーヒーをご馳走になった。
オープン以来ずっと繁盛しているので安心した。
1年ぶりに会ったら出世?されていて、
高島市内の道の駅を総括して見ておられるそうや。
今から向かうPC1の新旭風車村も、
数年後にはリニューアルを考えているそうや。
時間が気になるので話はそのくらいにして、
再スタート。
08
道の駅の裏から湖岸へ出ようと、
東へ走っていると、
堤防に突き当たって道が左右に分かれていた。
進行方向は左、
砂利の道を進んでいると前方に高架。
湖岸道路と思ったら・・・国道161号!
知らない間に安曇川の河川敷を遡っていたみたい。
遠回りながら161号で安曇川を渡り、
去年走った道で湖岸を目指した。
田んぼを直行する見通しの良い道路に出た。
新旭にて ほんま真っ直ぐ
目指す風車は良く分かる。
まっすぐ走って、
11時34分PC1の道の駅新旭風車村到着。
もうかなり暑い。
昼飯はマキノ以降と考えていたので、
ここではトマトをスタッフさんと1個ずつ食べて出発した。
09
交通量が少な目で快適な湖岸道路を走り、
高島市今津町に来てからは旧道を選んで走る。
今津にて 旧道から見える琵琶湖
この辺りは安曇川の三角州になり、
湖西では珍しく広い平野が広がっている。
三角州のせいか地下水が豊富で、
冬の融雪に使われているので、
道路には放水口が埋め込まれている。
しかしここの地下水には鉄分が多く含まれているので、
融雪施設の埋め込まれた旧道は赤茶色をしている。
鉄分が錆びて道が茶色い
その旧道をのんびり走る。
と、
去年も買った松田餅店に到着。
この看板がないと絶対分からない
店先に大福が並んでいたので、
2個包んでもらった。
「自転車でしか見れない景色もあるから、
楽しんでいらっしゃい!」
お母ちゃんに声を掛けられ少し嬉しくなった。
10
湖水浴を楽しむ方を横目に、
高島市マキノ町に入る。
ビーチではサマーカーニバルが開かれていて、
露天もたくさん出ていたが、
ここはガマンして通過。
旧道の北の外れ、
吉田酒造という所で止まった。
吉田酒造の酒樽
実は友人okaの親父さんが2日前に亡くなり、
明日が告別式。
何か弔ってあげたいと考えていたので、
ここで酒を買うことにした。
一升瓶は持っていけないので、
ちゃんと紙に包んである四合瓶を1本購入した。
ずしりと背中に重さがのしかかったが、
とにかくこの重さを背負って走るべきやと、
そのときは思った。
11
海津大崎を抜けて奥琵琶湖の快適な道・・・
と期待していたが、
太陽は真上、
木陰もほとんど少なかった。
ただ国道から遠いので、
静かで快適なサイクリングなのは確かや。
2年前に休憩した、
墓地の横にある東屋で昼飯を食おうと思って走ったら、
西浅井の大浦交差点のすぐ手前まできてしもた。
とにかく目的の屋根の下で昼食。
遅い昼食 干し梅は熱中症対策
焼き鯖寿司とトマト1個と大福1個。
暑くてノドが乾いていたので、
寿司が苦しかったが、
トマトが美味くフォローして、
しっかりいただくことが出来た。
ここには水道があったので、
顔・手・頭を洗い、
クールダウンしたんやけど、
ここの水道にペットボトル数本持ってきて、
汲んで帰った人がおった。
名水?
とりあえず空いたペットボトル1本に入れて出発。
12
大浦から永原駅の横を通って、
国道303号線へ出る。
少し坂を登って歩道を走って岩熊トンネルを抜ける。
トンネルを抜けると下り坂、
一気に塩津まで下り、
国道8号線を右折。
琵琶湖岸へ戻ったところで、
県道336号に入り、
藤ヶ崎トンネルを迂回した。
303号と合流するところに、
奥琵琶湖ドライブインがあったんやけど、
なんと閉鎖。
初めて琵琶湖を一周した時に、
ここで食べたワカサギの天ぷらが、
忘れられなかったんやけど、
もう食べることが出来ないんやな・・・
13
303号に合流してすぐ信号を渡ると、
次は賤ヶ岳トンネルを避けるために、
県道514号へ入る。
少し上り坂を登って旧道トンネルを抜ける。
今年も入り口にある湧き水で水浴び。
この水はホントに重宝する
ペットボトルに汲んでいるオバちゃんがいたので、
『飲めるんですか?この水?』
と聞いたら、
断言したくないのか、
「多分大丈夫と思いますよ。」
と自信なさげに行って去って行った。
気にせず手ですくい飲み、
頭から浴びて、
さっきの墓地の水を捨てて、
ここの水をペットボトルに満たした。
14
一気に下り木ノ本町大音交差点から県道44号へ、
一番暑い時間帯やったので、
走りながら頭がクラクラした。
賤ヶ岳の水を頭からかけつつ、
高月町を通りトンネルを抜け湖岸に戻って、
湖北町に入ったところで路面温度計が38度をさしていた。
大急ぎで14時24分、
PC2の道の駅湖北水鳥ステーションへ飛び込んだ。
ここは有人チェックポイントで、
スタッフさんが1人待っておられた。
早々にカードにチェックを受けて、
一応冷房の効いた施設内へ。
食べないといけないが食欲は無い。
フローズンオレンジ味を1杯飲み、
コーラを350ml飲んでゆっくりする。
スタッフさんに勧められたワカサギの天ぷら、
暑すぎて食べることが出来なかった。
15
20分ほどクールダウンして再出発。
日が落ちてきたせいかやや過ごし易くなってきたが、
相変わらずの暑さの中長浜まで走り、
また寄り道で市街へ入っていった。
骨董品屋の店先に並んであるソバ猪口、
去年見たのと同じのが残っていたので、
2つ購入。
長浜にて 骨董屋店内
1つは友人okaの親父さんのために、
1つは自分が彼らに1杯の酒を捧げるために買った。
ちょっと元気が戻ってきたので、
腹ごしらえに親子丼の美味い店に行ったら閉店!
彦根までガマンする事にして出発。
16
長浜〜米原〜彦根と湖岸を快適に走りながら、
海のように広い琵琶湖の景色を満喫、
彦根に入って、
去年もお世話になったちゃんぽん屋を探す。
湖岸道路沿いに支店があったはずなので、
そのまま走っていたら見落としたのか通り過ぎてしもた。
仕方が無いので市街の外れにあるコンビニで、
フランクフルトとコーラを補給、
建物の日影でしばらく涼む。
彦根の中心部を抜けると、
所々湖岸の旧道を走ることになり、
そこから見える琵琶湖がまた綺麗やった。
夕方の太陽の光が湖面に輝いて、
これまでの疲れを忘れさせてくれる。
4時を過ぎた頃から涼しくなり、
彦根を抜ける頃には走りやすくなっていた。
17
東近江市能登川の水車橋で湖岸と別れ、
大同川沿いに東に進む。
去年は近江八幡の旧道を走ってコースアウトしたので、
今年はコース通りに走る事にした。
川沿いにしばらく走ると前方に大きな水車、
そこがPC3の能登川水車とカヌーランド。
17時24分着。
施設は17時までのようで、
何か買えるかな・・・と向かったら、
丁度鍵をかけて閉店するところやった。
仕方なく自販機でコーラを買って池の側で飲む。
するとデッカイ鯉が集まって餌を催促された。
50cm以上はあるんちゃう?
黒っぽい鯉ばっかりで何か怖かった。
18
PC3を出発して、
田んぼと葦が並ぶまっすぐな道を走り、
池(西の湖)のほとりに船が並ぶのが見えた。
近江八幡・安土の水郷めぐりの遊覧船やろうな。
ただ、
見えたのは廃れて半分沈んだ船、
利用者は少ないんかなぁ。
水郷を抜けると湖岸道路に戻る、
ここからは湖岸を走り続ける。
ただ、
湖東は入り組んでいるため、
湖西に比べて距離が長い。
野洲市に入って琵琶湖大橋が見えても、
なかなか近づかなかった。
野洲川を渡る時に日没。
比良・比叡山に沈む夕日はメッチャ綺麗やった。
野洲川上にて 綺麗な夕日
19
守山市に入って、
リゾートホテルが見えてくると、
通過チェックポイントの、
コンビニに18時48分着。
ここはショートカットしようが無いので、
今年は立ち寄らなくても良くなったけど、
とにかく何か食べたかったのでストップ。
オレンジティーを買って一応レシートをもらい、
今津の大福を食べた。
そこに一人、
Aコースを走っている方が入ってきた。
今回ロングライド初参加で、
去年の秋に買ったばかりの、
ロードバイクで走っているそうや。
花折峠で足がツったにもかかわらず、
ここまで休み休み走ってこられたとの事。
是非来年はブルベに参加して欲しい!
時間的には充分余裕があるので、
その方はゆっくり走られるそうなので、
先に出発。
コンビニを出たところでもの凄い夕焼け。
守山にて 空が真っ赤に染まった
思わず写真に撮るが、
携帯では上手く撮れなかった。
20
琵琶湖大橋を過ぎ、
日が暮れてきた。
ライトを点灯し、
後は大津の灯りを目指して走るだけ。
湖岸線が入り組んでいるので、
見えてもなかなか近づかない。
真っ暗になると、
後ろから来る自動車も、
追い越す時にあまり離れてくれないので怖い。
おまけに小さな虫が飛んでいて、
顔に当るので、
鼻や口に入らないように走るのがまた大変やった。
21
近江大橋が見えて、
ホンマはこれを渡ってゴールまで少しなんやけど、
やはり琵琶湖一周は瀬田の唐橋を渡らないと・・・
と言う事で直進。
対岸が迫って来てもう瀬田川になるところで、
欄干にギボシが並ぶ唐橋到着。
瀬田唐橋 暗くて分からん
岸で花火を飛ばして遊ぶヤツがいて騒がしかった。
あとは湖西を北上、
道幅が徐々に広がり大津市街に入る。
湖岸に外れたところ、
打出の森に20時26分ゴール。
チェックを済ませたあと、
いただいたジュースが美味かった。
22
ゴール後しばらくすると、
岸から大きな花火が上がった。
ゴールでの花火 何か贅沢
去年もあったけど、
数発やろうと思ったら、
結構長い時間上がったので、
予想外の演出にしばし疲れを忘れさせてもらった。
さあ、
ここから輪行で家まで帰らんとアカン・・・
***
ブルベ時代から数えると今年が4回目との事。
(自分は2回目から参加)
次は5回目、
記念大会になりそうです。
***
真夏の琵琶湖一周は、
飲むにしろ浴びるにしろ水を絶やさない事と、
ジュースを飲みすぎず、
何か一緒に食べてバテないように気をつける事。
理想は、
午前中に距離を稼ぎPC2くらいまでは行っておいて、
昼間ゆっくり休み、
夕方からまたシッカリ走るのがええんやろうな。
***
走行距離 194.0km(寄り道含む)
走行時間 12時間56分(7時半スタートとして)
平均時速 15km/h
update 08.08.13