08.04.05 桜をめぐるサイクリング
京都府南山城〜笠置〜奈良市柳生〜奈良市内
00
今週末で桜も見納め。
週末は天気もよさそうなので、
とにかく出かけることにした。
01
朝8時に起きてダラダラ準備をする。
ネットで列車の乗り継ぎを調べるとあと20分で来る!
あわてて家を出発、
スーパーでカレーヌードルとおにぎり2個、
水500ペット2本買って駅で速攻輪行パッキング、
何とか乗り込む事が出来た。
向かう先は南山城。
東海自然歩道を辿って、
奈良まで花見をしながら戻ってくる作戦。
JR大和路線加茂駅で関西線に乗り換える。
花見客か2両のディーゼル車は満員状態。
平謝りで自転車を持ち込み出発、
次の笠置で半分近く降り何とか落ち着いた。
そこから2駅、
無人駅の月ヶ瀬口で下車、
ここが本日のスタート地点や。
最寄から8駅でこんなに静かなところに来れる。
02
ゆっくり組み立てて出発。
ゆるい登りが続く。
しばらくして田山の集落、
先週知人がここの廃小学校を訪ねていたので、
道中にあるかな?と思ったが見つからなかった。
イギリスの建築家によって建てられた南山城小学校は、
月ヶ瀬口駅の向こうに建っていたが、
木造の旧校舎も見たかった。
この辺りの桜は5分咲きってトコロかな。
数日後が見ごろかも知れんな。
03
府道から外れ高山ダムに到着。
高山ダム 桜は5分咲きかな
名張川沿いに下り進む。
途中半分枯れながらも枝の先に花を咲かせる桜があった。
こういう野趣溢れる桜も力強くて良い。
11時半頃南山城役場の前、
黒川紀章氏設計のやまなみホールに到着。
打ち放しコンクリートは汚れていたが、
力強い存在感を放っていた。
で、
隣にある農林特産物販売所で買出し。
ひげ茶(茎の部分)とかき餅(焼く前の)と、
ほうじ茶アイスを購入。
(煎茶味・しいたけ味なんてのもあった)
生卵を小売できないか交渉したら、
レジのオバちゃん、
自分の分を買って1個30円で分けてくれた!
助かるなぁ。
04
国道沿いにJR大河原駅まで進み、
木津川へ降りたところに恋路橋という沈下橋がある。
恋路橋 欄干がない
増水時に流されないようにわざと水没させる橋で、
水の抵抗を無くす為に欄干も無いのでチョット渡るのは怖い。
この橋の中洲で昼食にする。
溶けたらアカンのでほうじ茶アイスを先にいただく。
見た目は、
かに味噌のような色で、
何か微妙なビジュアルやけど、
抹茶アイスに似た味で美味しくいただいた。
ほうじ茶アイス 見た目は・・・やけど美味
その間に湯を沸かし、
カレーヌードルに生卵を割る。
おにぎりを1個食べてラーメンに湯を注ぐ。
卵1個で何かラーメンもリッチな感じがする。
卵1個でなんて贅沢
かき餅も1枚焼いてみたが、
バーナーの火では焦げてしまった。
固い餅のようになったのをいただいた。
05
12時半出発。
川沿いに進むと国道が離れて静かになってきた。
自然歩道はしばらくすると非舗装道路に分岐、
路面はウエットでいきなり山道走行や。
登りの急な勾配は押して歩き、
何とか開けて飛鳥路まで到着した。
ここにもひっそりと数本の並木がある。
満開間近の飛鳥路の桜
・・・さすがに人はおらん。
06
飛鳥路で一度山側にルートがそれ、
軽く上り坂を走ると、
支流の布目川を渡って川沿いに戻る。
水力発電所の建物を過ぎるとJRを渡る。
ここから笠置までレール沿いを走るんやけど、
前から若いアベックが歩いてくる。
『駅まだかなぁ。』
『もうつくはずや。』
などと言ってたから、
「駅までだいぶんあるで、
引き返した方が近いで・・・」
と教えてあげた。
それでも先に進んでいったけど、
無事帰れたやろうか?
線路際 いい感じの道
07
線路沿いに走ってる間に列車は1度も来ず仕舞で、
そのまま笠置に到着した。
木津川河川敷はバーベキューをする人で一杯で、
路上の車の行き来が激しかった。
駅の近くへ散策に寄る。
橋の上から見事な桜の巨木が見えた。
見事な桜
川と桜は何故か良く合う。
食料品店でミカンを3個小売してもらう。
『どこへ行くん?』
「柳生へ」
『坂に気ぃつけや』
店のオッちゃんと話して店を出る。
ノドが乾いてきたので早々に道端でミカンを一気に2個食べて出発。
08
柳生までの東海自然歩道は階段が多いので、
舗装路を進む。
道幅が細い上に車が良く通る。
おまけにスゴイ高低差で、
ヘアピンカーブではすぐ真上に進む道が見えた。
13時50分、
周りが開けて柳生に到着。
桜は・・・咲き始めの様子。
柳生のバス停にも人が少ない。
「さくら祭5日・6日」・・・今日やんか!
でも人が全然おらん。
案内地図を見ると桜は少し南に集中している、
しばらく走ると人と車がたくさん集まっている場所がある。
消防署の方が案内している先に祭りの会場があった。
09
小高い丘の上、
屋敷跡の広場で手づくりの屋台が並んだお祭りで、
桜はまだ早かったけど楽しかった。
ステージでは年配の方が剣を振る演舞のようなものをし、
店は奈良の特産品を中心に販売している。
柳生茶、
ワラビ餅、
柳生にかけた野牛カレー、
トン汁・きのこ汁、
衣類や工芸品もあったけどやはり食べ物に目が行く。
結局月ヶ瀬のはちみつプリンを1個購入、
カラメルは掛かってないが甘くて美味い。
桜には甘いものやね。
10
柳生から東海自然歩道に戻る。
大岩に掘り込まれた疱瘡地蔵を過ぎると、
道は石畳混じりの急な登り坂が続き、
途中あきらめて押して進む。
石畳の道は自転車にはキツイ
周りが明るくなるとようやくピークで、
後は慎重にブレーキングして下っていく。
前から年配のハイカーが20人位やってきたので待つ。
『ここを自転車で走るの?』
「きついところは押しますが,走りますよ」
『こんな所走れるの?』
「はい,多分・・・見られたら無理かな」
ハイカーの方々は皆礼儀正しい。
11
峠を越えるとまた盆地が広がる。
桜はやはりチラホラ程度しか咲いてない。
斜面の中腹から一度集落に降り、
お藤の井戸(柳生家当主が奥方と出合ったと言われる井戸)を通過、
研修施設の裏を抜けてもう一度山に入る。
奈良県に入ると自然歩道の標識がまた旧くなり、
分かりにくく何度か迷った。
15時に大柳生到着。
12
奈良市街で桜を見るためには、
早い目に山を降りないとアカン。
仕方が無いのと疲れたのとで、
東海自然歩道とはここで別れ、
国道369号を進むことにした。
(ここからしばらく山道が続くので,
体力と時間が足りなかった・・・)
大柳生から忍辱山(にんにくせん)までは登り、
途中普通に走るルイガノのMTBに追い越される。
足の回転を見ても自分より重いギヤやのに・・・
13
忍辱山の円成寺を越えると下り、
時速40km以上で一気に下り、
奈良公園の側まですぐ戻れた。
ただ、
スゴイ渋滞。
中心を避けて町なかを走る。
船橋商店街を北に進むと「大仏鉄道記念公園」があり、
見事な桜(しだれさくら?)が咲いていた。
満開のしだれさくら?
ここでGTのMTBに乗るジャージ姿の方が1人。
挨拶すると、
「・・・・カメラ持って来れば良かった」
と一言ぼやいて去っていった。
14
公園のすぐそばに本日の目的地「佐保川」が流れている。
この川沿いは延々と桜並木が続き、
数キロはあると思う。
上流域は遊歩道が整備され、
公園のように快適。
桜も2種あって見事に咲いている。
ここでさっき山で追い越されたルイガノ少年を見かける。
どこに行くんやろう?
散り始めた花びらが川面に浮かんで中々風流。
地元の有志で出店を開いてたので、
迷わず並び、
みたらしだんごを2本購入。
自転車を土手に避けて花見をしながらいただく。
やはり桜には甘いものやな。
うまいみたらし団子やった
15
新大宮から市役所の横を通り、
南に川の流れが変わる。
近鉄を渡るのに迂回すると、
フェルトのロードに乗った方がいた。
並木に沿って走っていたのでついていったが、
途中でブッ千切られた・・・
県立図書情報館の周りは車の通行が多いけど、
川幅が広がっているので並木が良く見えて綺麗。
ここでも写真を撮った。
佐保川の桜並木は長い
国道24号をくぐって道が悪くなっても桜並木は続く、
手入れはされていないが一定間隔で並ぶ姿は見事や。
桜並木は奈良市から大和郡山市に変わるところで終わった。
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地元大和郡山でも、
城跡の公園で桜の祭り「お城まつり」が行われている。
去年のぞいたけど余りの人ごみに参ったので、
周辺の人出は多そうなので今年は通過。
せっかく寄ったのでJR駅前の激安散髪屋で髪を切った。
顔そり共で1500円。
さっぱりして近鉄駅前のコロッケ屋の前を通るとスゴイ行列、
やはり祭りはパスやな。
あとは自転車道を家に向かうだけやけど、
途中富雄川沿いの桜並木も見事に満開、
花見をしている人はいなかったので、
静かに見ることが出来た。
富雄川沿い 菜の花と桜
走行距離:55.75km
所要時間:6時間30分
update 08.04.06