out-door
 MTB 

07.07.21 琵琶湖一周ロングライドツーリング


奥琵琶湖 山と湖

00
去年走った近畿ブルベ200km大津コースが、
今年はサイクルイベントとして開催されることになった。
しかもブルベ設定のAコース(200km)以外に、
鯖街道の峠越えを除いた、
湖岸周回のBコース(180km)が設定されている。
絶対Aコースを選ぶ友人okaは家族旅行なので、
単独参加でBコースを選び申し込んだ。
前日、
家から集合場所の大津に7時に着けないので、
大阪の事務所から輪行で行くことにした。

01
当日。
10分遅れで7時10分到着。
天候は悪そう。
スタートの説明を受け、
チェック用のコントロールシートをもらう。
嬉しいことにBは制限時間も14時間と、
Aより30分長い。
その分スタートが早いのがつらかった。
車検を済ませて7時半にスタート。
堅田まで数人のグループで走っていたが、
浮御堂を見るためにコースアウト、
いきなり別行動。
ただ早朝過ぎて門が閉まっていた。
フェンス越しに写真を撮るにとどまりコースに戻る。


浮御堂 上に行きたかった
 

02
琵琶湖大橋を過ぎAコースと別れ、
Bは国道161号を北上する。
この辺りで雨が降り始めた。
和邇(わに)駅辺りでスタッフカーが声援を送って通過。
このバックアップ体制には感謝します。
しかし直後、
後輪がスベる。
よく見ると空気が無い。
歩道に上がり見るがどうやらパンクや。
後輪を外しタイヤとチューブを抜く。
タイヤを見るとホッチキスの針みたいなんが刺さってた。
雨がひどいのでチューブ交換して復旧したが、
手がドロドロになった。
15分のロスタイムや。

03
レインキャップ・バックカバーを装備し、
服装はそのままで再スタート。
テンションは激下がり。
琵琶湖バレー入り口を過ぎ、
志賀駅でわき道に入る。
湖西線沿いの県道を走る。
雨の中交通量が少ないのは有難い。
比良駅辺りで「おばあちゃんのおはぎ」屋さん発見。
声を掛けたが今から作るそうなんで断念。
北小松で161号に復帰、
高島で湖上に鳥居のある白髭神社で休憩。


白髭神社の鳥居 神社は手前にある

琵琶湖が曇っているのが残念。
ここは芸人ロバートの3人が、
TVで琵琶湖を泳いで横断した時のゴールやったと思う。

04
近江高島から旧国道を走る。
焼き杉壁とベンガラの柱は琵琶湖周辺の民家の特徴。
古い町並みに新しい店が入っていい雰囲気の道路や。
高島の外れで、
Bコースは湖岸へそれるけど、
真っ直ぐ安曇川に向かう。
3年前に設計した安曇川の道の駅に行くためや。
9時45分到着。
忙しそうにしている駅長さんと15分話す。
オープンして1年、
お客さんは予想以上で、
売れ行きも好調、
併設の扇子工房も徐々に伸びているので安心した。
ファストフードコーナーでコーヒーをご馳走になった。

05
10時過ぎに出発。
国道161号を進み、
安曇川を渡って新旭に入る。
右折して湖岸へ向かうが、
途中道路工事をしていて交互通行のところがあった。
ガードマンがいたので停車しようとしたら、
歩道を進むように指示された。
気が進まないが歩道に入ると、
雨天でタイル舗装に誘導ブロック。
やばいと思った直後にブロックにタイヤを取られて転倒。
受身も取れずに右半身を路面に打ち付けた。
お尻と手のひらとヒザが痛んだが、
どうにか動けそう。
自転車も無傷。
ガードマンは見ていたが助けには来てくれなかった。
道の駅で和んだ気持ちが一気に沈みこんだ。

06
湖岸出てしばらく走ると風車が見えてくる。
10時30分頃、
CP(チェックポイント)1の道の駅しんあさひ風車村到着。
数名参加者がいたので、
2つのトラブルと寄道は大きな遅れになってないな。
20分ほど休憩してスタート。
雨のせいで体が冷えて最初はツラかった。
建物が増えてきて今津に到着。
ここでまたより道。
少し早いが昼飯にする。
JRのガードを越え西に少し、
「西友」という店でウナギを食う。
沈んだ気持ちを一蹴するために、
奮発してウナギ1匹入りの「うなぎ大名」っていう丼を頼む。
ご飯は少し大盛(伝票にもそう書いてあった)で。
器がデカイんで少ないと思ってガッついたけど、
やっぱり多い!
やっと食べたときは汗をかいていた。

07
満腹でコースに戻る。
ここも古い町並みが心地よい。
古い民家に「あんころもち」の看板。
よく見るとショーケースがある家。
2個だけ買う。
「どこいくの?」
「大津から琵琶湖一周してるねん」
「へー・・・頑張りや」
雨はおさまってた。
マキノまで古く心地よい町並みは続き、
山に突き当たったところで、
T字路になり終わった。
ここから山と琵琶湖に挟まれた木々に囲まれた道をはしる。
桜が多く、
春には混雑する。
泳ぎに来る人も多いけど、
今日は雨なんで少なめや。
やがて民家が見え始めると、
奥琵琶湖パークウェイとの分岐がある大浦に着く。
ここで琵琶湖と別れて山側へ進む。
パークウェイは超峠越えやから回避。

08
永原駅を過ぎ、
大浦口で国道303号線へ。
トンネル区間やけど、
トンネルが2本になって歩道も広いので問題ない。
昔ここはチャリで走るとホンマに怖かった。
塩津で国道8号へ。
T字路のコンビニで休憩されている方は多かったけど、
そのまま進む。
8号線のトンネル回避で旧道へ。
車も少なく湖岸の景色を楽しみながら走る。
ドライブインで8号線を横切り、
賤ヶ岳旧道の峠越え。
Bコースでは1番の難所かな。
距離は短いので、
すぐピークのトンネルに到着。
入り口に湧き水があったので、
頭から浴び顔を洗う。
飲むのは・・・止めとこう。


賤ヶ岳トンネル手前に塩ビ管と樽・・・でも気持ち良かった

暗いトンネルを抜け下りを一気に走ると、
8号線との合流点を県道44号へ進む。
ここから湖岸へ出るトンネルまでが、
近いようで遠い。
トンネルを抜けると、
さっきの奥琵琶湖岸が良く見えた

すぐにPC2の湖北水鳥ステーションに到着。
13時30分位やった。

09
さっきのウナギがまだ残ってて、
食欲は無い。
とりあえずバニラ・ピーチミックスのソフトクリームを食べる。
スタッフの方と少し話す。
一人で待っているときが一番ツライそうや。
参加者の自転車が並んでいると安心するとの事。
14時前に出発。
向かい風かスピードが出ない。
14時40分、
長浜の市街地に掛かったところで携帯が鳴る。
でると上司。
日曜日が走行日と思っていたそうや。
仕事の用件を聞いて電話を切ると、
テンションは少し下がった。

10
長浜でもコースアウト。
線路の向こう観光地の黒壁館や海洋堂ミュージアムを見ながら、
辻岡豆腐店で豆腐の田楽を買う。


長浜 海洋堂ミュージアムのケンシロウ

作るのに時間が掛かるので、
店の前で10分ほど待つ。
店の向かいが「山」(山車)の倉庫。
長浜祭では巡行するんやろうな。
8本入りなんでそのままフロントバッグに入れて出発。
米原を過ぎて彦根の町が見えてきた。
ここでもコースアウト。
市街地に向かい駅前でストップした。
ここにはちゃんぽん屋「をかべ」の本店がある。
透明スープのあっさり味のちゃんぽん並を注文。
野菜山盛りのすごいボリュームやけど並や。
半分食べて酢を入れる。
疲れが飛ぶ美味さ。
体も暖まりエネルギー補給完了や。

11
彦根城の堀沿いに走り、
町並みを整備したところを走る。
観光地化しているので、
駅前よりもにぎわっていた。
和風で見事に統一されて綺麗やったが、
綺麗過ぎる気もした。


彦根 綺麗で観光客も多いのは良い

湖岸道路復帰。
湖岸を走ることにこだわろうと思い、
PC3の能登川をパスして近江八幡の湖岸旧道を走る。
(BコースのPC3のみパス可能やった)
スタッフにパスの連絡をして分岐点のコンビニで休憩。
今津のあんころもち1個とコーラで補給。
空調機械屋のオッチャンとなぜか話し込んでしまう。
自転車のことからから仕事のことまで10分くらい話しとったな。

12
旧道は緑に囲まれ、
アップダウンはあったけど、
静かで走りやすかった。
ランニングしている人も数名おった。
湖上に集落のある沖島が見える。
カヌーで渡ってみたいな。
長命寺で湖岸道に合流。
湖東は湖西に比べ、
入り組んだ地形沿いに道路が通ってるんで、
意外と距離は長い。
交通量も南に向かうほど多くなってきた。
中主を抜けるとようやく琵琶湖大橋が見えた。
守山のコンビニに入ると、
AコースのPCなんで自転車がようさん停まってた。
ここから近江大橋まで、
自走スタッフの方に引っ張ってもらう。
ペースが一定で楽に走れた。

13
近江大橋でコースは横断して戻ることになるが、
ここで最後の寄道、
瀬田の唐橋に向かうことにした。
ここまで南下しないと、
自分のなかでは一周したとは思えなかった。
単なるこだわりやけど・・・
ここで完全に日没。
車のライトで橋の欄干のギボシも良く見えなかった。
あとは道なりにゴールへ向かう。
19時43分、
12時間13分でゴール。
カードを提出してジュースをいただく。
1時間半以上貯金があったけど、
皆さん早いんで、
かなり後ろでのゴールやった。
21時まで余韻を楽しんで、
輪行で家路に着いた。
早くビールが呑みたい・・・

one point
湖岸には湖周道路が整備されている区間が多く、
それに沿って走れば琵琶湖一周は可能やけど、

1.近江舞子〜北小松〜高島区間は道が少なく、
 湖西道路の終点から先なので交通量も多く、
 国道161号線の道幅が狭いので注意。
2.奥琵琶湖はパークウェイに行かない。
 すごく登ります。
3.奥琵琶湖のトンネルのうち、
 歩道の広い岩熊トンネル以外は、
 旧道を使って回避することを奨めます。
4.木之本〜高月間は湖岸に道が無いので、
 木之本に向かって県道44号で戻る。
5.彦根は市街を抜けるので、
 一度曲がらないとコースから外れるところがある。

これらに注意。
基本的に琵琶湖から外れなければ、
周ることが出来る事を忘れなければOK。

琵琶湖側を走るのなら今回と逆に周るほうがいいですが、
湖西の国道161号線を夜に走るのはやや危険です。
ただし湖西はJRの駅が近いので、
途中リタイヤして輪行する場合は後半の方がいいかも。

update 07.07.22

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