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 MTB 

06.06.11 諏訪圏縦断サイクルマラソン


スタート直前

00
今年、
仕事で長野に週一で行ってたんやけど、
ある日、
地元の新聞の1面にレースの告知。
「第1回諏訪圏サイクルマラソン」
イベント色が強そうや。
これなら出れるか・・・
少し迷ったが、
レースというのに出るのも悪くない。
申し込んでしまった。

01
直前に宿だけを押さえ、
最低限必要なヘルメットを買い、
6月10日土曜日、
早朝車に自転車を積み込んで出発。
レースカテゴリーに「MTB」があったんで、
GIANTのWARP(’98)で参加することにした。
下道を多く走ったおかげで、
午後4時、
締め切り1時間前に会場に到着。
無事申し込みを済ませ、
ゼッケンをもらった。
900番やった。

02
明日早朝集合やから、
上諏訪のビジネスホテルに荷物を置き、
JRに乗って辰野のほたるまつりに行く。
仕事先やから情報は事前にしっていたが、
寒かったせいか蛍はまだ出てなかった。
暗くなったので上諏訪に戻り夕食をとって就寝。

03
朝、
早すぎる(5時半)のでホテルの朝食はキャンセル。
コンビニで買っておいたパンを食べて出発。
スタート地点は下諏訪なので、
そこまで自転車で走る事にした。
天気は雨混じりの曇り。
やや肌寒かった。
7時ごろスタートらしいので、
6時過ぎに到着。
カテゴリーごとにスタートするらしく、
前から順番にロープで区切られていた。
MTB男子はかなり後ろや。
まだ参加者はあまり揃っていないが、
ウォーミングアップを兼ねて軽く走っている人がけっこういた。

04
6時半過ぎに開会宣言があり、
訳も無く緊張してきた。
近くの902番の人に写真を撮ってもらう。


撮ってもらった写真は後ろ姿

皆高そうな自転車ばっかりや。
8年前の自転車は少数派やな。
7時。
前から次々にスタートしていく。
足にセンサーを取り付けてあり、
タイムは自動計測されるので、
一斉やなくてもええんやな。
15分後位に順番が回る。
手違いかスタートカウントダウンをやり直した。
軽く笑いが起きてすこし落ち着いた。
そこでスタート。
いきなり回りが凄いスピードで動き出した。

05
諏訪湖を左に必死で漕ぐ。
時速35km位。
これはキツい。
少しペースを落とすと集団はあっという間に視界から消えた。
30km位で走っていると、
周りは落ち着いてきた。
後半が登りばっかりやから、
ここで頑張る訳にはいかん。
しかし、
なんというハイペース。
岡谷に入って初めての給水ポイント。
勝手が分からず減速して後続に迷惑をかけた。
おまけにスポーツドリンクがあるのを知らずに水だけをもらって走った。
諏訪湖を離れる頃には後のカテゴリーの人が、
追いつき始めた。
川沿いの堤防の道を茅野市街へ向かって走る。
MTBの人はもう定着してきたのかあまり見かけない。
定期的にロードレーサーのチームに追い越さる。
メーターはまだ10km位しか進んでない。
42kmはまだまだ遠い。

06
茅野市街を抜け郊外の運動公園で2回目の給水ポイント。
今度はうまくスポーツドリンクを取る。
一気に飲み終えると目の前に強烈な登り坂が見えた。
20kmを越えたここからは登りの連続や。
ペースが一気に落ちて汗が噴出す。
この辺りから前のカテゴリーの女子MTBのメンバーに追いつき始めた。
道沿いに旗を持ったおばあちゃんや子供が声援をくれる。
マラソン中継の様で気分は悪くない。
軽くおじぎをしながらゆっくり坂を上っていく。
民家が減り畑が広がる。
道はまっすぐやけど依然登り。
もうカテゴリーもぐちゃぐちゃや。
ゼッケンが分かれているから一応わかるけど。

07
山にかかりまわりもペンション・牧場が目立つ。
公道レースで自動車を通行止めにしている横を通過、
待たされている車のドライバーが、
警備している警官に文句を言っているのが見えた。
八ヶ岳が近いので今日の事を知らない観光客も多いんやな。
こっちはそれどころやない。
坂はまだ続いてるんや。
ペンションの方が、
「あと5kmで登りが終わり」
「もうすぐ給水ポイント」
と叫んでいる。
思ったより遠くに給水ポイントがあった。
迷わずスポーツドリンクをつかみ一気に飲む。
登りはあと少し。
でも思ったより長かった。
向こうの交差点に右を指すスタッフが見えた。
「ここから下りです!」
曲がるとギヤを一気に重くし、
狂ったように漕ぐ!
時速50km近くで一気に進む。
MTBはスピードが出ないがグリップはいい。
ブレーキもかけずに一気に進む。
2台は抜いたか・・・
と、
目の前に登り坂!
(まだ登りがあるやんか・・・)
徐行している人が何人かおった。
坂はそんなに長くなかった。

08
あとは高原の快適(少し寒いくらい)な下り坂を一気に進む。
ところどころにガードマンが先を示す。
ゴールして戻るランナーが見えたその先にゴールのゲート!
軽くガッツポーズをしてゴール!
手元の時計で2時間22分や。


ゴール直前の富士見高原看板

ゲートでセンサーを返してゴールポイントに向かう。
地元有志による炊き出しがあったので、
有難くいただく。
生野菜に味噌を塗ったヤツは旨かったが多かった。


レタス丸々1個は多い

豚汁はホンマに有難かった。
途中までのリザルト(順位)が貼ってあった。
MTB1位は1時間半位でゴールしていた。
自分の順位が分かるまで待つつもりやったが、
雨が降ってきたので山を下りる事にした。
雨の中50kmで坂を下るのは爽快やけど冷たく寒かった。
道なりにどんどん下って30分程で富士見駅に到着した。
列車に自転車を積んで帰れる(サイクルトレイン)ので、
モノは試しと参加したが、
とんでもなく待った(2時間)のは誤算やった。
雨でも外で待ち、
積み下ろしに時間が結構かかったのも効いた。


サイクルトレインから下りる参加者

(走って帰る体力も無かったけど)
待ちきれずに輪行して先の列車に乗った人がいた。
周りを見てると焦っている人は少ない。
やはり関西人はせっかちなんかな・・・

09
下諏訪に戻ったら3時を回っていた。
宿に車を取りに帰り、
茅野市まで風呂を探しに行きやっと落ち着いたところで、
頑張って帰路に着いた。
今度は空腹が襲ってきた。
お土産も買わんと・・・

あとがき
このレースの1ヵ月後、
集中豪雨で岡谷市の諏訪湖岸が土石流で被害を受けた。
通ったルートが水浸しになる映像を見て、
何ともやるせない気持ちになった。
いまはかなり復旧したと聞く。
何とか来年も第2回を開催して欲しい。

update 060815

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