out-door
 MTB 

02.05.26
グァム タモン〜リチィディアンビーチ
guam〜ritidian beach


リティディアンビーチにて

00
今の職場でなんと社員旅行へ、
連れて行ってもらえるらしい。
しかもグアム。
2年前に盗難にあったパスポート
を何とか再発行して、
一路グアムに向かう事が出来た。
狙いは、
1.レンタサイクルで行けるとこまで行こう
2.シーカヤックが出来ればやろう
3.レンタカーで島一周くらいはしよう
4.現地のエコツアーに参加して自然を感じる
とまあこんなところ。
金曜出発で、
土日滞在して、
月曜帰ってきて即仕事。
脅威のスケジュールやから全部はむりやろな。

01

土曜未明。
ホテルに到着。
空が明るいがとりあえず仮眠。
起きて皆で朝食。
1日目は3.のドライブに決定。
左ハンドルに戸惑いながら観光・買い物を楽しんだ。
夜。
土産を買いに出たついでに、
レンタサイクルをしている店を見つける。
ネットで事前に店名だけは知っていた、
「コンビニエンスストア大阪」
変な名前やがそのお陰で覚えておく事が出来た。
安心して就寝。

02

日曜早朝。
レンタカーは24時間借りていたので、
朝市を見に行く。
妙なドリンクを飲み、
変な麦(?)わら帽子を安く買う。
戻って車を返し各自自由行動となった。
気合を入れて身支度。
この日の装備は、
・帽子
・短パン
・Tシャツ
・タオル
・携帯空気入れ
・パンク修理セット
・携帯工具
・手袋
・カメラ
・お茶+水
・缶ビール1本
・地図
・ペン
・アメ
といったところ。
「外国」にいる緊張感を持ちながら、
ホテルをでた。

03

「コンビニエンスストア大阪」は、
ホテルから歩いて5分程のところにあった。
前に立っていた店長は日本人。
大阪の枚方に住んでいたから、
店に「大阪」と付けたらしい。
自転車を見る・・・GIANT製や。
しかし・・・サビやら破れやら歪みやら、
結構痛んでるで。
チェックしてそれでも気に入らんもんは、
交換して何とかいけるようにした。
空気も入れて準備はOK。
食料はオヤジ手作りのサンドイッチを購入。
親切に道も教えてくれた。
(オヤジ手書きの地図までくれた)
もしトラブルがあれば、
電話すれば迎えに来てくれるらしい。
とにかく5ドル(安い!)払って自転車を受け取った。

04

MTBはフロントサス付きやけど、
チェーンから耳障りな音が聞こえていた。
まあ、
変速もちゃんと動いていたからまず前進。
行き先は・・・最初1周を狙っていたが、
昨日車で走ってみても明らかに難しい。
そこで、
車で行ってない最北端を目指す事にした。
地図はガイドマップと、
「大阪」のおっちゃんの手書きの地図。
ルートNo.さえ、
ちゃんと見ておけば迷う事はないやろ。
タモンベイ沿いにR14を北に進む。
昨日買い物に来たガレリアを通過。
上り坂を駆け上がりR1に出る。
歩道が工事中でどうにも走りにくい。
(歩道はほとんどないと聞いていたけどな)

05

マイクロネシア・モールを過ぎると、
もう歩道もなく、
際を自動車が走り抜ける。
10時25分、
交差点でR3に入る。
標識があるので楽勝。


標識一つがかっちょいい

右側通行にまだ抵抗があるので、
右を走っていると左後ろから車が追い越していくのは、
ちょっと怖い。
ずっと気になっていたが、
道路にぺっちゃんこに潰された「カエル」が、
あっちこっちに残っていた。
雨が降るたびに飛び出してくるんやろうか?
などと思っていると、
いきなりスコール。
どうにでもなれ!
とばかりにシャカリキにこいでいると、
すぐに陽は差してまた暑くなった。

06

10時50分、
右にセブンイレブン、
左にマクドナルド。
パンを持っていたがここで食事をするのに、
マクドナルドに入った。
道路を横切るのに苦労して店に入る。
日本人らしき親子連れが1組いた。
カウンターで注文。
ビッグマックのセットにしたが、
ドリンクを上手く頼めない。
店員は「コーク?」とやたらとコーラを勧めるが、
こっちの量はハンパやない。
炭酸の入っていないヤツを頼みたいが、
伝わらず、
もろ嫌な顔をしよる。
何とかレモンティーを注文して席に着いた。
やっぱり量は多かった。
一人でこんなところで、
ハンバーガーを食っている自分がなぜかおかしい。
11時20分、
満腹でここを後にした。

07

この先は家も減り、
米軍基地のフェンスが目立ち始めた。
ここで2度目のスコール。
大丈夫かいな?
と思っていたらすぐ止む。
延々直線を進むと、
アルテ・グアム・ゴルフリゾート入口で、
R3aに分岐。
さらに道は細くなる。
天気は良い。
さてここらで写真・・・あれ?
ない。
どうもポケットに入れていた
カメラを落としたみたいや。
少し迷ったが、
探しに戻ることにした。
さっきの直線をまた戻る。
3度目のスコール。
帰るのは何時になるやろな?
・・・あっ!
落ちてる!!
無事か?
いけるな!!!
さっきの所までまた進む。

08

もうホントに何もない直線のR3aを進む。
少し進路を西に取ると道が2つに分かれていた。
メインは右。
つられて曲がると大きな駐車場の奥に、
やはり米軍基地があった。
他に道はなく、
ゲートの奥の建物で道は終わっていた。
人がいない。
ゲートで道を聞き損ねたので、
ここは一発中に入る事にした。
建物の中に誰かいるやろう。
鍵は開いている。
入ってすぐ守衛室に3人の兵隊さんがおった。
「エキスキューズ・ミー?」
たどたどしく訪ねる。
怖そうな黒人の兵隊さんがこっちに来る。
「リティディアン・ビーチは何処?(一応英語で)」
地図を指差して尋ねる。
嫌な顔をして首を振る。
後ろの年配の人に振る。
代わってにこやかに白髪の兵士がやってきた。
どうもさっきの2又を左に真っ直ぐらしい。
礼をいって基地を後にする。
考えてみるとえらい事をしたんやろうな。

09

分岐から先もかなり距離はあった。
子供を荷台にのせたピックアップが過ぎる。
追いかけるがムリ。
次第に下り坂になりスピードも乗ってきたところで、
公園が目の前に広がり、
12時30分、
リティディアンビーチ到着。
ビーチに自転車を止めて座り込む。
水は真っ白(というか透明)でとても綺麗や。
靴を脱いで水に入るが、
サンゴのせいか痛くて歩けん。
仕方がないので持ってきた
ビールを呑んで休憩。
右手の団体は韓国か中国のアジア系の人みたいや。
左手でバーベキューをしているのは地元のひとか?
アジア系の人にシャッターを押してもらい、
これで証拠はOKとばかりに昼寝。
まさにここは穴場やろう、
日本人はどこにもおらんかった。

10

昼寝もそこそこに、
13時30分、
最北端のリティディアン岬を目指すことにした。
・・・あれ?
MTBを見ると後輪がへしゃげている。
・・・パンクや!
ここグアムの舗装はサンゴが混じっているせいで、
パンクし易いとは聞いていた。
公園内の道路は凸凹が多かった。
そのせいか・・・
前輪はサスのお陰で何ともない。
岬行きはやめにして、
修理をするハメになってしもた。
このMTBはクイックリリースがない。
後輪を外せないのでチューブを出すのに苦労した。
水もないので空気を少し入れ音で探す。
センターから数センチ離れて対称に2ヶ所穴が明いていた。
スネークバイトや。
空気が少ないとチューブをタイヤが挟んで穴が開く。
2ヶ所の穴をシートで塞ぎ、
タイヤにチュ−ブを納めて空気を入れる。
携帯用ポンプじゃ全然膨らまん。

11

必死で空気を入れていると、
向こうから声が聞こえた。
「どうしたの?(英語・以下同様会話は成り立っていたはず)」
見るとピックアップに向こうのオバちゃんが2人乗っている。
ガスステーションとか荷台を指差したりとかしてるので、
どうやら乗せてくれるようや。
「何処からきたの?」
ともいっているようや。
『タモンのマリオット』
「私たちもそっちへ行くから乗せていってあげるわよ。」
『Really?』
「Yes.」
『でも近くのガスステーションまででいいです。』
かくして荷台に自転車と一緒に揺られて、
さっきのマクドナルドの向かいのセブンイレブンまで乗せて
もらった。


こんなトラブル大歓迎

隣がガスステーションで、
空気も無事入った。

12

「本当にホテルまで送っていかなくていいの?」
『自分の力で帰りたいのでいいですよ。』
しかしこれは嬉しい誤算
やから絶対写真に収めないと、
と思い、
『写真を撮ってもらえます?』
『荷台に乗ってるところを。』
「ちゃんととれた?」
『・・・Maybe.』
「じゃあもう1枚撮っておきましょう。」
カメラを返してもらいながら、
『It’s a memolial happening!』
と言ったら、
「Yes!」と笑いながら、
2人は出発していった。
14時。
さて、
ビーチの側の急坂を登らなくて済み、
あとはR1まで一直線や。

13

労することなく14時20分、
R1沿いのマイクロネシアモールに到着。
ここで少しお土産を買おう。
自転車やからザックに入れれるだけの買い物を済ませ、
15時30分、
出発しようとタイヤを見ると、
また空気が減っていた。
もともと老朽化して空気が少しずつ漏れていたようや。
(出発前に空気を入れたから、
スネークバイトも考えられへんからな。)
空気を少し入れて、
車に気をつけながら16時、
コンビニエンスストア大阪着。
オヤジにチュ−ブがへたっていた事を言ったが、
「連絡してくれたら迎えにいったのに。」
と言われたが、
あそこには電話もないで・・・
MTBは夜11時まで借りれるはずやけど、
とりあえず返して、
乗りたいときにまた貸してもらうようにお願いした。
しかし、
もう乗る事はなかった。

map...

one point...
MTBをレンタル出来るのは、
「コンビニエンスストア大阪」以外に探したが無さそうや。
しかし、
注意深く選ばないと、
結構使い込んで傷んでいるものが多かった。
それと、
パンク修理キットとポンプは要る。
グアムは、
中心から外れるほど、
ほんまに何もないで。

リティディアンビーチはホンマに穴場。
車で行けば問題ない。
しかし、
現地に店はない。
必ず食料・水は買っていくこと。
(マクドナルドとセブンイレブンが最終補給ポイント)
余談やけど、
1日で島を一周するのは結構厳しいと思うで。
ちなみに反時計回りに進むと海側を走れる。
(日本とは逆やからな。)

top home