out-door
 MTB 

02.04.28 天理ダム<奈良県> (1回目)
桜井〜榛原〜針〜天理ダム

00
久しぶりの設計の仕事に余裕が無く、
気がつけばゴールデンウイーク突入。
何でもいいから、
とにかく身体を動かすか。

01
朝10時。
目が覚めて朝食。
まだどこに行くか決めていない。
奈良から北か南か・・・
南に桜井から山沿いに北上して奈良に戻るか。
即座に荷造り。
といってもリュックにタオルとウインドブレーカーを詰め込み、
着替えて帽子をかぶるだけ。
自転車は久々のMTB1号。
タイヤに空気を入れて11時前に出発。
コースはまず国道24号線を南下。
やはり大渋滞。
脇を自転車は、
すり抜けて進む。
田原本町千代北交差点を左折、
山が迫ってくる。
材木屋が目立ってきたので、
桜井の町に入ったみたいやな。
まずは駅前を目指し、
水分と軽食の補給や。

02
桜井の駅前は静かで、
商店街もひっそりとしていた。
コンビニが意外と無く、
結局商店街を一回り(意外と広かったが)して、
国道165号線に出たところ、
多武峰に分かれるところで発見した。
ここで常備用のペットボトルの茶と、
補給用に野菜ジュース・ハンバーガーを手に入れ、
ハンバーガーをジュースで流し込んで、
国道165号線を東に進んだ。
近鉄をくぐり山が迫ると、
牡丹の季節の長谷寺が近いせいか、
また渋滞していた。
脇を進もうと思ったが、
道幅が狭いうえに観光バスが道を塞ぐ。
ちょっとした隙を見つけては追い越して、
何とか長谷寺を通過した。
シーズンの名所には行くもんではない。
やれやれと思って前をみると、
すでに長い上り坂は始まっていた。

03
ここから榛原町までは延々と上り坂が続く。
記憶が正しければ一瞬も下りが無いはず。
意地でもこぎ続けて榛原までいったる・・・
勾配は緩くても、
長い登りはかなり体力を奪っていった。
国道24号線を時速25kmで走っていたのが嘘のようや。
今は・・・8kmや。
後ろから車がどんどん追い越していく。
バスが一番怖い。
横に押しやられる様な圧力を感じるわ。
向こうが開けて榛原町西峠に到着。
お茶を飲んで休憩。
確かここから左に曲がって・・・
まだ登りやんか。
甘かった。

04
榛原の中心から外れるように山に向かって進む。
住宅地沿いはアップダウンで楽か?
と思ったが、
やっぱり外れに来ると道は登り一辺倒やった。
橋を渡り東海自然歩道と交差して、
左に曲がる。
右手に額井岳(大和富士)が見えたが、
前の上り坂に一杯一杯で景色を楽しむ余裕がなかった。
U字カーブが連続しているのを見ると、
高度はまだまだ上がりそうや・・・
カーブの反対側から走って下りてくる年配の男性がおった。
軽く挨拶すると、
「頑張りやー!!」
大声で励まされた。
こういうこともあるからやめられない。
一丁頑張りますか!

05
長い登り坂の向こうに、
『柘植村』
の標識。
そしてその先が開けている!!
どうも下りみたいやな。
ピークで休憩しようかと思ったら、
先にレストランと自動販売機が見えたので、
そこまで進んで自転車から降りた。
足よりも、
お尻がかなり痛くなっている。
手持ちのお茶は温存して、
自動販売機のレモンティーを飲む。
時間は14時。
先の針インターから柳生を抜けて、
奈良に出るのもええかなと思っていたが、
かなり遅くなるやろな。
針から旧25号線を下るのもええな。
インターで決めたらええか。

06
出発。
予想通りそこから先は下りの連続やった。
ほとんどこがずに時速35〜40kmは出る。
まさに激走で距離をどんどん稼いだ。
針の手前で標識を発見。
「柳生 18km」
とある。
遠い・・・針で進路変更やな。
針は最近出来た『道の駅』の影響でかなり変わっていた。
まあ、
そのお陰で名阪国道の陸橋周辺は車が少なく走りやすかった。
問題なく過ぎて旧の25号線を左に曲がる。
国道とはいえかなり狭い。
抜け道で使う車もいてスピードを出して走っていた。
途中に、
「復元氷室」
なるものを発見。
昔、
氷を夏まで保存するために使われた倉庫らしく、
総藁葺きで入口も無い建物やった。
パンフレットの入れ物には何も入ってなく、
ぐるっと見回してそこを離れた。

07
一台のロードレーサーとすれ違う。
軽く挨拶。
相手はヘルメット・ウエアを完璧に装備していた。
こっちは普段着に帽子。
どう思われたやろうか?
軽装備で事故を起こすといろいろ叩かれるだけでなく、
ちゃんとしている人にも迷惑をかけるのは分かっている。
しかし、
気軽に自転車に乗って出掛けるのと、
サイクリングの線引きってのが必要なんか?
と考えるとこの格好を変えることは出来ない。
さて、
そうこうしているとまた集落に入る。
福住の農協前で自販機を見つけたので休憩。
軽くスナックを食べて少し長くとる。
何気なくタイヤを見た・・・あっ!
側面が破れチューブが少し見えていた。
これは大変や!
何とか下までもたさんと・・・

08
恐る恐る進む。
何で空気入れるときに気が付かんかったんやろう・・・
考えてももう遅い、
何とか無事に下るだけや。
福住インターまで軽く登りで後は長い下り坂、
タイヤはどれだけ持つか分からんが、
とにかく走ろう。
下りになるとそれでも快適や、
ついスピードも出る。
ただ、
山ん中やからカーブの下りになり、
スピードダウン喚起の縞々の舗装がタイヤに響く。
それでも走る。
やはり長い登りのカリを返さんと気が済んからや。
気が付くと時速55km。
あっという間に天理ダムまでやって来た。
ダムの真中から下を見る。
これから走るカーブが、
まさに眼下に見える。
タイヤに触れる。
さっきと変わらん。
大丈夫や!

09
ダムから先、
キツイカーブが続くが、
何とかクリアして進む。
天理の商店街に向かう細い道へと進み、
町が近づいたと思った瞬間、
『パァーン』
という凄い音でチューブが破裂した。
みるみる後輪がしぼんで使い物にならなくなった。
前を歩いていたおっちゃんが飛んできて、
「パンクか?」
「自転車屋はないぞ」
「歩いて探す?」
「頑張りや」
と一方的にしゃべって通り過ぎた。
後輪がパンクすると、
押して歩くにしても真っ直ぐに進まない。
天理教の大教会を過ぎ、
商店街を延々歩いて駅前の交番についた。
机に誰もいなかったが中に入るとブザーが鳴り、
奥から婦警さんが出てきた。
聞くと駅の向こうに2軒並んであるらしかった。
MTBのタイヤは無いときがあるので、
「大型店は近くに無いですか?」
と聞くと少し困った様子で分からないみたいや。
すると奥から年配の人が、
「そこで無かったら取り寄せてもらったらええやろ!」
とあっさり言われた。
交番のおまわりさんはこんなもんなんか?

10
とにかくそこに行ってみると、
自転車屋はやっぱり2軒並んでいた。
深くは考えまい。
面倒なので手前の「セキネサイクル」に行く。
タイヤは色が違うがある。
しかし20分程待たないといけない。
材料と道具があれば自分でするので、
場所だけ使わせてもらった。
自転車屋で自転車を触ると変に緊張する。
手際が悪かったのか、
奥さんが手伝ってくれた。
結局材料代だけで自転車は無事直った。
前が白・後ろが黒のタイヤになったが、
これも面白い。
何度も感謝して店を出る。
やはり道は渋滞していた。
細い抜け道を行くが車はどこも多かった。
帰り着くと80km程の行程。
久々に疲れたが、
柳生周りやと100kmコース、
せめてこれを楽にクリアできるように、
少し体力アップせんとな。

one point...
山の中を走るわりに補給は結構出来る。
桜井〜長谷寺間にはコンビニが数軒ある。
長谷寺〜榛原間には店は少ないが、
パチンコ屋が1軒あるので、
ジュース・トイレは最悪そこで借りれる。
榛原〜柘植村間は峠までの登りには無い。
下りに入るとコンビニ・スーパーは結構あるので問題ない。
針〜福住間は福住集落に自販機・スーパーがある。
その先は天理ダムの下に店・自販機がある。
後半はずっと下りやからあまり気にせずに進めるはず。
スピードはかなり出るのでカーブに注意。
特に天理ダム手前は、
カーブの向こうが崖や。

それと、
柘植から福住に抜ける広域農道があった。
これやと5kmは短縮できる。
(未確認ながら多分登りやろうけどな)
柳生への道は後日走ってみたいが、
確か一部細くアップダウンがかなりあったはず。
しかし、
針から柳生まで18km、
多分店もあまり無かったはず。
軽い気持ちで行ったらえらい事になるなぁ。

走行距離データ(参考)
桜井〜長谷寺〜榛原〜針〜福住〜天理
奈良起点
〜桜井 25km
〜榛原(西峠) 35km
〜柘植村境 40km
〜針インター 47km
〜福住インター 55km
〜天理(山辺起点) 65km
〜奈良 80km

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