10.04.24-25 BRM424泉佐野400
00
今年は3月に入ってから急に忙しくなり、
BRM327名古屋400kmを無念のDNSとしてしまった・・・
なのでリベンジの機会を狙っていたんやけど、
近畿の400kmの追加募集を見つけ、
急きょ応募、
何とかエントリーOKとなりました。
ただ、
忙しいのは変わらず、
準備も程々に前日帰宅即就寝でした。
01
当日。
予定通りの電車に乗ったものの、
天王寺駅で乗り換えホームを間違え快速1本分遅れ。
それでもりんくうタウン駅で、
数名のブルベストを発見、
慌てず準備を整えてスタート地点に向かいました。
スタート10分前に到着。
知った顔を探そうと思ったら誰もいない!?
スタッフさんに聞くと、
「今日は7時スタートやで。」
とニヤニヤしながら言われた。
『え〜!?』
「ホントは417kmなので繰り上げスタートしました。」
『・・・』
なんか損した気持ちでエントリー・車検を受けて、
8時前にスタート。
一人で出発するのは初めてかもしれん。
02
いつも渋滞する大阪府内の道も、
一人ならマイペースで走れる。
黙々と峠を越え和歌山県へ。
以降朝までずっと和歌山県内を走る事になる。
紀ノ川を渡る手前で参加者1名発見。
信号のタイミングが悪く追いつかない。
やっと渡ったところで道を間違えた別の2人組に追いつく。
が、
矢田峠で離された・・・
まあ気楽な最後尾一人旅なので、
気を取り直してゆっくり進み、
和歌山電鉄伊太祁曽駅到着。
ホームに猫の駅長「たま」をデザインした、
『たま列車』が停まっていたので写真。
細い県道をのんびり走り阪井のコンビニに9時37分到着。
ここでようやく数人の参加者の方と会いました。
といってもトイレから出ると、
ほとんど出発されてたんですが・・・
03
ここでゼリードリンクと羊羹を各1個補給して出発。
最初の難関黒沢峠に向かいます。
この日の天気は晴れ、
快適ですがやや肌寒い気温でした。
進むにつれ勾配がきつくなりますが、
のんびり高度を稼いでいきました。
途中、
今回1度目のスタッフカーが通過。
「がんばれー」
と元気をいただきます。
牧場が見えるとピークはすぐそこ。
あとは一気に下るだけ・・・と思ったら工事中。
1分以上ある信号待ちの間に、
1名後ろからやってきた。
話すと30分遅れてスタートされたそうで、
信号が変わると一気に離されてしまいました。
坂を下り有田川町の市街でドリンク補給、
徳田の果物屋をのぞくがバナナが無いのでパス。
その先の特産品販売所もめぼしいものが無いのでこれもパス。
結局何も買わずに先に進むことに・・・
04
次のしらまの道の駅で何か買おうと思案していると、
また後ろから声。
去年の近畿600kmで最初にお会いして、
早々にスローパンクで離脱された後、
夜に串本の先で再会した方やった。
この方、
福岡から参加されていた。
その時の600kmも完走されたそうや。
スゴイ・・・まだまだ修行が足りんなぁ。
せっかくなので、
しばらくご一緒に走らせていただく。
が、
話をするうちにオーバーペースになってて、
しらまの道の駅に着いた時点で脚が売り切れ・・・
バテバテで休憩する事にしました。
前の川には鯉のぼりがたくさん泳いでました。
<67.7km>
去年はここでDNFしたので、
何とか先に進みたい。
店を物色するがやはり最後尾だと品切れが目立つ。
梅干しドリンクとロールケーキで補給、
「あんぼ」という餅を携帯食に購入して出発しました。
05
美山までは一気に下り。
あとは椿山ダムに向かって脚を気遣いながらじわじわ登っていき、
何とか12時半過ぎにPC1美山温泉愛徳荘到着。
<80.7km>
たくさんのスタッフさんがいました。
(参加者はほとんどいません・・・)
隣接する公園で「ふじまつり」なるイベントが開催されていて、
出店まであったのは意外。
いろいろと楽しそうやったけど、
さっき補給を済ませたのでパスする事に・・・残念。
スタッフさんと少し談笑して出発。
ダム湖のグリーンな水面を眺めながら山間部を進んでいきます。
(この辺りでPC1にいたスタッフカーにまた追い越されました)
出あう人がいつもより少ないので、
ツーリング気分で快適に走っていき、
13時30分、
日高川沿いの道の駅「龍游(りゅうゆう)」到着。
<97.4km>
いつものお好み・たこ焼き屋で、
たこ焼きを買う。
店のおっちゃんと話すのも楽しみで、
先に通過した方から大体ブルベの話を聞いてたらしく、
説明なしで話がはずむ。
「そういえば3月の大雨の時もたくさん自転車がきたなぁ」
・・・それは近畿300kmのときやな・・・走ってないけど。
コーラとたこ焼きで補給、
売店で白梅(塩のキツい梅干)を購入。
やや復活したので、
14時出発。
06
龍神の中心部へ向かう途中、
300kmのコースと分かれてさらに南に向かいます。
途中、
小学校のグラウンドに手づくりの鯉のぼり。
何ともカラフルです。
2km以上ある水上栃谷トンネルを抜けると中辺路町、
快適な下りで脚を休めます。
市街を抜けると登りになり、
脚が悲鳴をあげ出したので、
踏み込み・回転・ダンシングを混ぜて、
だましだまし進み、
ピークのトンネルを抜けて下りが始まった所、
途中にあるPC2熊野古道中辺路の道の駅到着。
<125.6km>
15時半過ぎでした。
ここにも数名参加者が残ってて、
今回初めて近畿ブルベ常連のBD-1さんともここで会えました。
この道の駅では「めはり寿司」を2個と、
ドリンクを補給、
食べずに出発しました。
で、
坂を下った所でコースアウト、
本日イチバンの寄り道目標やった、
「熊野古道なかへち美術館」に向かいました。
http://www.city.tanabe.lg.jp/nakahechibijutsukan/
07
コースアウトといっても200mほど、
ほどなく到着しました。
開館が1997年なので外部の劣化は見られますが、
ガラス張りの何とも透明な建築です。
中に入ると中央の展示室をガラスの回廊が囲う構成で、
白を基調とした室内は、
静かで清潔感あふれ、
ブルベの途中という事を忘れさせてくれました。
展示は、
自然に学ぶ−雑賀清子の作品より−
というもので、
草木や雲のスケッチが印象的でした。
受付でポストカードを買い、
16時過ぎコースに復帰、
約15分間の寄り道でした。
08
少し登った所で空腹を感じ、
道端で先ほどの「めはり寿司」と白梅2粒補給。
白梅の塩分と酸味で少し元気回復!
ただし脚のダメージだけが心配です。
この辺りから膝が痛みだしてきました。
冷えたのかもしれません。
中辺路から先は熊野川まで延々下り、
スピードに乗りますがやや寒い・・・
途中参加者らしき2台のロードが、
トラブルで停まっていたみたいなので声を掛ける。
『大丈夫ですか?』
「大丈夫ですよ!」
そのまま通過。
熊野川へ付き当たり国道168号合流。
<148.0km>
あとは海へ向かって走るのみ。
といってもPCまではまだ30kmあるので、
まずはドリンク補給。
アミノ酸飲料を見つけたので買う。
自販機の横にいたおばあちゃんと孫?の女の子と話す。
和歌山一周の途中と話すと皆驚くのが楽しい。
「バイバイ!」と手を振ってもらいつつ出発。
さらに進むとスタッフカーとすれ違う。
ここでも手を振っていただいたのが励みになる。
平坦になってきたので、
脚への負担も軽く、
何とか日没までに、
PC3新宮のコンビニに到着。
それでも18時半過ぎでした。
<180.4km>
ここには3・4人参加者が残ってました。
09
このPCは無人ポイントですが、
PC1のスタッフの方が寄っていたので少し談笑。
さっきすれ違った車は、
その前にいた2人を回収しに向かっていたとの事でした。
ここでパスタを補給、
いつもコマ地図を作製されているKさんから、
はっさく(と思います)を1個いただく。
袋入りを買ったものの、
多すぎて持て余していたそうです。
今回も食べ物には不自由しないみたいです。
日が暮れたのでライトを全点灯して出発。
ここから串本までは、
去年の600kmブルベリタイヤ後自走した区間なので、
思い出に浸りながら進めました。
ただ、
海岸沿いの道は細かいアップダウンが多く、
気を配りながら走らないとすぐ脚にキます。
かなり疲れているのが自分でもわかりました。
10
19時50分、
那智勝浦のコンビニで休憩。
<約190km>
バナナと水を補給。
やはり疲れてます。
マグロが食いたいなぁと考えながら、
ブルベで走るといつも気になる看板を通過。
「船で5分の温泉」って書いてある。
・・・船で?
何か気になります。
この日は半月ながら光が強く、
道路の白線もうっすらと光り、
ライトの光りが届かない所も見えて走りやすい。
海も月明かりに輝いてとてもきれいでした。
そのうち潮岬がうっすらと見えてきて、
灯台の明かりも確認できました。
ただ、
潮岬が見えてから、
串本までは結構遠い!
直前でKさんと合流して、
そのまま市街地に突入、
21時半、
無事PC4串本のコンビニに到着。
<223.6km>
11
串本から先は補給ポイントが少ないので小休止。
「串本」のトビウオ丼が食べたかったけど、
最後尾だともうすでに閉まってる時間・・・
諦めてコンビニグルメにしました。
有人PCなので、
スタッフの方もたくさんいます。
少し談笑し、
1時間チョットの貯金でスタート。
今回は17km多いので、
やや心配です。
串本から先、
田辺まではコンビニが極端に少ない。
食べ物には不自由しないので、
脚を気遣って20km/hくらいで走る。
海岸沿いは緩いアップダウンが続くので、
ダンシングを混ぜつつ、
脚に負担をかけないように進みます。
12
すさみが近づいてきたところで、
前を走る自転車が見えました。
登りでロードに乗る方をパス、
少し疲れている様子でした。
追い越してすぐ、
左の路肩の草むらに、
何か黒い影、
「うわっ!」
と思ったら影が動いて草むらに消えていきました。
鹿か何かやろうか?
ぶつからんで良かった・・・
しばらく進んで道の駅イノブータンランドでストップ。
ここにBD-1さん達2人が休憩中で、
さっきのロードの方を待ってました。
トイレ休憩とドリンク補給、
気温が下がってきたのでウインドブレーカー着用。
BD-1さんのナビでこの先を確認していると、
さっきの方がそのまま通過、
追いかけるように2人は出発、
もう少し休憩してその後道の駅を後にしました。
13
周参見駅を通過。
<260.9km>
月明かりに光る海を見ながら、
ゆっくり進みます。
波まではっきり見えるのは何か幻想的です。
この辺りの記憶は余り残ってないのですが、
意外と順調でした。
日置川の橋で前を行く2人に追いつき、
そのまま数少ない日置川のコンビニに到着。
日付が変わって25日0時40分頃でした。
<約270km>
BD-1さん達2人は、
到着してすぐ15分の仮眠、
自分はサンドイッチで補給して、
1時頃先に出ました。
ここでの判断がどうやら明暗を分けたようです。
14
日置川から椿温泉へ、
軽く峠越えのアップダウンがあります。
ここで急に睡魔が!
確かに前日までは寝不足でしたが、
ここまでかなり高いテンションでこれたので、
まだ先まで大丈夫と正直思ってましたから、
焦りました。
とにかくフラフラのまま白浜〜田辺と進み、
2時半頃、
何とかPC5田辺のコンビニに到着です。
<294.5km>
ここで仮眠しようと、
新聞を買いウインドブレーカーの中に詰め、
横になりましたが、
寒くて眠れません。
エマージェントシートを巻きつけても、
やはり効かず。
地面が冷たいんです。
悪戦苦闘していると、
2人組到着。
コーヒーを飲んで先に出発されました。
ここで諦めて出発する事にしました。
ホットコーヒーを飲み、
3時前にスタート。
15
しかし田辺市街を出る前に既に眠い。
もう一度コンビニに入ってコーラを買い再スタート。
3時半。
やはり眠くなり、
南部に入ってすぐの土産物屋の軒先にへたり込んで再度仮眠。
5分ほどで寒くて断念。
再再スタート。
眠いので思考がストップして、
闇雲に漕いだために脚が急激に疲れていきます。
オシリもかなり擦れて痛かった・・・
南部市街で、
前回寄り道した梅干工場を見つけたので、
そこにストップ。
木製のパレットがあり、
地面からの冷えを防げそうなので横になる。
月は沈んだのか星がスゴイ綺麗・・・
16
と、
気が付くと30分ほど横になっていた。
少し空が明るい。
体がかなり冷えていたので、
とにかく走り出す。
5時20分、
印南町に入ってコンビニ休憩。
クラムチャウダーとバナナを補給。
夜が明けてくる。
太陽の光りを浴びるとまた眠くなるので、
道端で座り込みウトウトする。
暖かいのが何とも有り難い。
ひと心地付いてまた走り出す。
明るくなりまた景色が開けると、
気分は変わるけど、
脚がもう限界なので、
実質14〜5km/hくらいしか出ない。
17
日高川を渡り、
御坊の市街へ到着した時に、
時計を見ると7時。
<332.6km>
次のPCまで峠込みの20km、
クローズが7時28分で、
しかも17km多い・・・
実質のタイムアウトと判断、
本部に電話して、
エスケープの楽なここでリタイヤしました。
連絡を済ませると気分は楽になり、
市街を散策する事に。
しかし早朝なので店も開いてない・・・
JRの駅を探すが中心から外れているので、
なかなか見つからなかった。
10kmちょっとウロウロして、
JRの駅でパッキング。
眠いせいかもたついて乗り損ない、
40分駅で待つ。
そのうち食堂も開いたので、
お土産に子安のいなり寿司を買って、
コンコースで缶チューハイを呑み時間調整。
列車を乗り継いで無事家に着いたのは昼。
夕方まで泥のように眠りました。
走行距離:332.6km
走行時間:23時間
平均時速:14.46km/h
one point
・今年の気候は不安定なので、装備が難しく、実際メッチャ寒かったです。
・この時期に寒くなってもコンビニではカイロも売ってないのには参った。
・事前の睡眠は大事です。これ最重要と思います。
・規定の400kmよりも17km多いので、1時間以上の余裕を持って走る必要があります。
update 100606