08.06.07 BRM607泉佐野400
熊野川 対岸は三重県
00
300kmから3週間で400km…
4度目の400km挑戦の、
気持ちを高める暇も無いな。
季節もそう変わらないんで、
装備はそのまま、
キューシートとマップを新調して当日を待った。
ただ梅雨が心配やな。
01
当日、
いつもの電車で輪行し、
20分前にスタート地点に到着。
ブリーフィングを受ける余裕もなく、
受付と車検を済ますと8時出発!
スタート直後 りんくうの橋の下
最初はやはり団子状態で、
和泉鳥取のT字路の信号を渡り損なったところで一人になった。
和歌山に入り矢田峠も海南の細い県道も問題なく走れ、
今回も補給無しで黒沢高原を目指した。
峠への登りは前と同じペース。
違うのは脱輪した車が停まって無いのと、
その先の雨水を貯めてあった桶にフタがされていて、
水を浴びることが出来なかったことだけ。
ダラダラ汗をかいて、
10時10分ようやく黒沢高原入口到着。
今日はソフトクリームを食べる!
と牧場に入ったら、
料金所と遥か彼方に建物が見えた。
遠いな…止め!
とっとと引返した。
橋の左側を下ってきた
02
下りは軽快に進み、
有田川を渡った左折ポイントの果物屋に10時40分到着。
(53.9km)
バナナとトマトで補給!
と考えてたらバナナが無い!!
まさか先行軍団が…
と思ったら、
仕入れて無いとの事やった。
トマト1個では心もと無いので、
何か他を探してたら、
おばちゃんに選別前の枇杷をいただいた。
枇杷は甘くて美味しかった
それでもバナナパワーにはかなわない、
手持ちのおにぎりを食べて出発した。
03
ここから
有田川を緩やかに登りながら、
道の駅しらまの里まで走る。
前回は景色を見ながら余裕で走れたのに、
今回はなぜかここでバテた。
足に力が入らないので、
ゆっくり進む。
ブルベ前に仕事を詰めたせいで、
寝不足になっていたせいかも知れん。
PC1まで一気に行くつもりやったけど、
道の駅に入ってジャバラ(柑橘系の果実)ドリンク1本飲んで、
トイレに行って発つ。
白馬トンネルを抜けると美山までは下り、
椿山ダムまでゆるい登りを過ぎると、
12時30分PC1愛徳荘到着。
(80.7km)
ジュース1本飲んでチェックを受ける。
スタッフさんにさっきいただいた枇杷を差し入れとして置いていった。
軽量化にもなって良かった。
後何人来てないか聞いてみると、
1時間は貯金があるはずやけど、
最後尾に近いみたいや・・・
04
前回同様昼飯は、
道の駅日高川龍游のお好み焼きと決めていたので、
休憩もそこそこにPC1を出発。
気のせいか天気が曇りがちや。
まあ暑くなり過ぎなくていいか。
ダム湖を見ながらマイペースで走る。
支流の甲斐ノ川の綺麗な流れを越えて、
甲斐ノ川トンネルを抜けると、
道の駅日高川龍游に13時20分到着。
(97.4km)
前回ここで昼食をご一緒したにしやすさんが待っていた。
果物屋で一緒にトマトを食べたけど、
自分は登りでペースダウンしたので、
20分差が付いていたので、
しばらく話したら入れ違いのように出発された。
さて、
お好み焼きは焼けてなかったので、
たこ焼き8個を購入。
たこ焼きとビタミンドリンク
道の駅にて 少し曇ってきた?
店のおばちゃんが、
前回寄ったことを覚えてくれていたのがちょっと嬉しかった。
トイレを済ませて一息ついていたら、
自走スタッフの方が到着。
早すぎるで・・・
05
道の駅を出てしばらくは300kmと同じコース。
トンネルを抜けてゆるい登りを上がった信号で分岐。
龍神には向かわず県道29・198号を進む。
198号線に入ってすぐ、
2.3kmもある水上栃谷トンネルに入る。
外気は暑くてもトンネル内は涼しい。
しかし長いトンネルは息が詰まる。
後ろから来る自動車を気にしながら何とか抜けると先は長い下り。
快適に進むと後ろから1台の自転車(参加者やね)に追い越された。
下り終わって国道311号線の分岐へやってきたところで、
自走スタッフさんが後ろについていた。
「ひょっとして最後尾ですか?」
と聞いたら、
ニヤリとうなずきはった。
06
国道311号に入ると再び登り。
スタッフさんを後ろに従えて走る。
途中休憩している2人を抜かし、
坂で1人追いついたところでスタッフさんは先行していった。
登りが余りに続くので、
5分ほど押して進む。
道の駅の標識が見えたけど3.5km先。
もっと手前で標識を出してくれないと、
気持ちが折れそうになる。
ようやく逢坂トンネルを抜け、
少し下ったところで、
15時過ぎPC2道の駅熊野古道中辺路到着。
(126.3km)
ここには10人くらい休憩していたが、
トイレから出たら半分になっていた。
空腹とまではいかなかったので、
めはり2個と梅ジュースで補給。
気が付くと自走スタッフさんだけやった。
07
スタッフさんと並走しながら先に進む。
少し登ったところに、
事前に聞いていた犬が吼えるポイントを通過。
それほど近くには来なかったので問題なし。
最高点までの登りは、
PC2前に比べてキツく感じなかったので、
国道168号線に合流するまでは普通に走ることが出来た。
ただ、
寝不足の影響か時々眠気が襲うのには困った。
まだ夕方やのに・・・
ここから熊野川沿いに走る。
河原が広く雄大な川に圧倒されたが、
途中からさすがに単調になってきた。
やはり少し眠い。
スタッフさんが一緒なので、
止まって写真を撮る雰囲気でもなく、
トイレに行きたいが何となくガマンしていた。
瀞峡へ抜ける北山川分岐の国道169号線を過ぎ、
道の駅瀞峡街道熊野川が近づいたところで、
「トイレに行きたいので先に行ってください」
とスタッフさんに先行してもらった。
道の駅には前を走っておられた方が休憩していて、
少し話した。
どうやらいつも最後尾を走っていて、
自走スタッフさんに付かれていたそうで、
今回は遅い自分を見つけたので、
追い越して先行したそうや。
確かに後ろをずっと走ってもらうと、
止まるに止まれない気はするな。
08
道の駅から10kmほど、
熊野川と分かれてトンネルを抜けると、
いきなり新宮の市街に入り、
左手にはすぐローソンの看板。
PC3ローソン新宮磐盾店17時半到着。
(181.1km)
ここでキッチリ食事をしようと思ったら、
おにぎり・パスタ何も無い!
先行した方々が食べつくした見たいや・・・
それでも食べておかないと夜間走行に入る、
カップラーメンとかろうじて残っていたおにぎりを買い、
しっかりと補給した。
途中で追い越した方は、
余りの何も無さに、
先に進んで食事をするために、
休憩もそこそこに出発して行き、
気が付くと自走スタッフさんだけになっていた。
そして、
早くも雨!
明日の朝まで降らないはずやで?
09
2時間の貯金を持って18時過ぎ出発。
スタッフさんに、
「マイペースで走ると止まる事が多いので、
構わず先に行ってください。」
とお願いしたら、
『全然オッケーですよ。一緒に走りましょう!』
との事。
・数人で走るとヘッドライトの光量が増す
・話す事で眠気が払える
・何より道に迷いにくい
からここは謹んでご一緒させてもらうことにしよう。
自走スタッフさんは2名、
MEさんとMOさん。
2人とも超ベテランで、
07年PBPも走破されたツワモノ。
ただし雨を連れてくるというウワサを持ち、
2週間前に試走されたときも大荒れの天気やった。
この雨もお二人が連れてきたんやろうか・・・
10
最初は後ろについていただいて走り、
途中国道42号バイパスで、
自動車専用道分岐へコースアウトしそうになり後ろから教えてもらった。
土曜は降らないと決めていたので雨具は持っていない。
那智勝浦の宇久井のコンビニでビニールのレインコートを購入。
ここで眠気があることを伝えると、
先行してもらうことになった。
『眠気にはリポビタンDが効くそうやで。』
そう教えてもらった。
19時頃勝浦市街で2人が雨装備に変える。
雨はまだ小雨なので自分はそのまま。
ここでリポDを1本飲む。
日が暮れて太地町に入ったところ、
森浦のサークルKで雨具を付ける。
レインコートは下半身を上手くカバーできなかった。
気休めに靴下の上からレジ袋をかぶせて靴を履いた。
11
雨は本降りになり、
視界が狭くなる中で、
白線を出来るだけ踏まないように走る。
レインコートは上半身のみ有効で、
撥水が効けども下半身はずぶ濡れやった。
景色を見る余裕も無く、
靴の中にジワジワ水が入るのが分かる。
あー気持ち悪い。
気が付けばPC4のローソン串本町串本店に20時半到着。
(224.3km)
有人チェックポイントで、
PC2・3のレシートを渡して通過チェックを受ける。
効くと後ろに数人おられるそうで、
食事のために先行した方がまだ到着していないんかな。
この雨で数人DNF(リタイヤ)したとの事。
確かに列車が走っているこの時間帯にやめるのが得策やね。
2時間あった貯金が、
何度か止まった影響で1時間半に減っていたが、
あの天気では仕方ないな。
ここでは最後尾になっていないけれど、
何かの縁で引き続きご一緒させていただく。
ここまでは南下で、
潮岬を境に北上へと変わる。
もう真っ暗で景色もへったくれも無いが、
ようやく戻る方向へ走り始めたことになる。
12
ここからは岬へ上り、
入り江へ下るのの繰り返し。
雨は止んだけど風がスゴイ。
下りで斜め前から吹くと、
全然スピードが出ない上に流される。
とにかく白線に乗らないように走る。
リポDの効き目で睡魔は納まっていたけど、
前を走るMOさんの尾灯を見ると眠くなるので、
見えない海を見たりして進む。
次のPCまで60km、
半分くらいでは休憩したいと思っていたら、
串本から27〜8km走ったところで、
『もうすぐコンビニやから、そこで休憩します。』
と言われた。
周参見辺りかなと思っていたらコンビニが無い・・・
1軒潰れていたコンビニがあったので、
もしかしたらこのまま走り続けるのでは?
と疑心暗鬼になっていたら35km走ったところ、
ローソン日置川町店に23時15分到着。
聞けばここまでコンビニは無かったそうで、
結果残り25kmはペース的には楽になって良かった。
13
軽く補給して出発。
途中雨具を脱ぎ身軽になる。
郵便橋という変わった名前の橋を右折。
まっすぐ行くと白浜へ行きコースアウトや。
白浜町を抜け田辺市に入る。
ここで2名追い越した。
その先PC5近くで逆走する参加者が1人。
聞くと分岐を通り過ぎたと勘違いして戻ってきたそうや。
国道42号と別れ田辺市街に入り、
再び雨が降りはじめた中、
0時50分PC5ローソン田辺新庄店到着。
(295.2km)
雨風の影響で全体がペースダウンしたので、
ここでは10名近くお会いする事が出来た。
ネット上にコマ地図を提供していただいている、
北浦さんがここでリタイヤ。
途中でブルベカードを紛失されていたそうや。
チョット寒いのでカップラーメンで暖を取った。
14
充分補給して再度出発。
田辺駅へ向かう北浦さんと途中までご一緒して、
先へと進む。
国道42号線に復帰する頃には雨は上がり、
星まで見える奇妙な天気になっていた。
雨の心配は無くなったようやけど、
睡魔の恐怖はまだ残る。
次のPCまで60km、
最後に峠越えが残っている。
35kmほど走ったところ、
御坊市街で休憩。
ローソンプラス御坊名屋町北店3時15分着。
軽く補給したところでMOさん、
『ここで仮眠しようと思うけど、先に行く?』
と言われ、
「仮眠します!」
と答えた。
15分携帯のアラームをセットしてバッグを枕に横になる。
10分は眠ったと思う、
アラームで起きた。
かなりさっぱりした。
15
ここから2つの峠越え。
最初の由良トンネルまでは、
登坂車線があるものの勾配がゆるく、
何とか走ることが出来たが、
次の水越トンネルまでが長くてキツいヘアピンが続いた。
MEさんはスイスイ登っていく。
MOさん、
『追い越して先に行って!』
と言われたがこっちもこれ以上速く走れないので、
後ろをゆっくり登る。
周りを見るとすっかり夜は明け、
天気も良さそうやった。
水越トンネルを抜けるとあとは下り続け、
PC6デイリーヤマザキ和歌山広川町店に5時10分到着。
(354.6km)
16
ここには数人休憩していて、
後続はいなさそうなので、
仮眠中に最後尾になったのかも知れん。
PC6にて 一人やないのは心強い
ここが最後のPC、
残りは70km弱や。
おにぎり・ウインナーをしっかり食べ、
休憩を充分に取って出発。
先にいた方々は皆スタートした後なので、
最後尾?と思われる中で出発した。
クローズタイムからは2時間半あるので、
プラスアルファの18kmを考えても行けそうやな。
眠気も無くコンディションは良さそう。
ここで2人と話をしたんやけど、
今回まで使っていたトゥークリップを、
ビンディングペダルに交換したら、
もっと速く走ることが出来る。
ということと、
昔あったルートNの県別コースで、
和歌山県のコースを考えたのは、
MOさんやった。
といったことを話した。
ビンディングペダル・・・
来年導入すべきかなぁ。
17
広川を出発。
すぐに有田川沿いに出、
堤防の上を走る。
河口近くまで結構長い距離を川沿いに走った。
有田大橋を渡り、
山沿いに入っていく。
トンネルを抜けると合間に海が見える。
徐々に車の台数が増えてきたので気をつけてトンネルを走る。
下津の登りを越えると、
海沿いにトンネルが続き、
ゆるい下りを過ぎると海南インターの向こうに海南市街が見えた。
海南からは国道42号線を離れる。
国道と分かれたところにコンビニがあったので、
7時デイリーヤマザキ海南日方店で休憩。
(382.5km)
中に入って驚いた。
焼きたてパンが売っているやん!
トイレもそこそこにパンを2個、
ホットドックとチョコをまいてあるヤツ。
最後に嬉しいサプライズがあった・・・
2人はハムエッグとトマトを乗せて、
焼いてあるパンを食べていて、
MEさんいわく、
『欲しい味が全部詰まってる。』
そうで、
メッチャ食べたくなった・・・
18
海南のややこしい道を抜け、
黒江の踏み切りでルートの事で2人の意見が分かれた。
MEさんの言う方向で正解やった。
県道9号線は思っていたより道幅が細く、
一人やったら心配になってたやろうな。
あっそ歯科で左折。
標識に県道9号の表示は無かったけど正解らしい。
仁井辺のバス停は見つかったけど、
右折ポイントは分かりにくい。
車が出てきたので気が付いたけど、
ここは迷うでぇ・・・
高速沿いからT字路に出、
ようやく往路に復帰。
あとは来た道を戻るだけや。
矢田峠は工事中で少し待ったけど問題なし。
降りたところでパンク修理している3名をパス、
川辺橋で2人をパス、
残るは雄の山峠。
19
もうすっかり朝なんで、
車が多い峠を汗だくで走る。
ダメなら押すつもりでゆっくり漕いでいく。
MEさんはスイスイ登っていく。
MOさんはゆっくりと確実に登る。
とりあえず漕いでみよう。
問題のヘアピン、
内側を立ち漕ぎで耐える。
登り終わっても登りが続く。
何とか耐え抜いて峠のピークを過ぎた!
快適に下り山中渓の手前で2人に追いついた。
『早かったやん。』
といわれたのは押して登るって宣言していたからやな。
後は通行量の多くなった府道を注意して走り、
9時16分ゴール。
(418.4km)
カードを提出してチェック完了。
お二人に感謝して握手。
スタッフさんからのコーヒーをいただきホッと一息ついた。
ついでに次回807の夜間200kmと、
927の600kmを申し込む。
直前になったら考えるとしよう。
でも、
これでSRへの挑戦権を確保。
one point
今回は自走スタッフさんのおかげで無事完走することが出来たので、
次は頑張って自力でゴールしたい。
やはり一人で走ってこそのブルベやからね。
でも、
数人で走るとプラスアルファの力が出るのも確か。
特に夜は効果大です。
夏場のブルベでは雨具は現地調達でもOKかな。
何より荷物が軽くなる。
ただし山間部を走る場合、
防寒対策は必要。
夜は夏でも寒い!
エマージェントシートはあると便利。
今回もバス停でシートに包まる参加者を目撃した。
走行距離 418.4km(メーター417.9km)
所要時間 25時間16分
平均時速 16.56km/h(16.54km/h)
update 080615