08.04.19 BRM419静岡400
スタート地点 5時30分頃
00
資格取得のため今年の6・7月は、
勉強したいのでロングライドは封印しようと思っている。
となると近畿のブルベは6月に400kmを開催するので、
時期を外すと・・・
4月と9月に静岡で行われるBRMがちょうど良い。
とはいえ静岡のブルベはハード・・・
まあ、
去年のリベンジのつもりで4月にエントリーしよう。
01
前日の18日金曜日。
仕事を早く仕舞い静岡入り、
サッカースタジアム「エコパ」のある、
愛野駅前のビジネスホテルに投宿。
部屋に自転車持ち込み可のありがたい宿で、
部屋の中で自転車を組む。
外は小雨が降っていて、
予報では明日まで残りそうや。
軽い雨装備を整え準備完了。
エコパまで散策し、
夕食を兼ねて駅前の沖縄料理屋で1杯呑み、
コンビニで買出しをして就寝。
02
19日土曜日。
朝4時過ぎ起床。
路面はややウエットだが天気は晴れ。
どうやらこの辺りは降らなさそう。
5時過ぎにスタート地点の親水公園へ走る。
スタッフの方は準備を進めてて、
参加サインをした後にブルベカード記入。
「去年富士山一周参加されましたね。」
『最後に山中湖に入りましたから覚えてましたか・・・』
うれしいやら恥ずかしいやら。
ブリーフィングを終え6時スタート。
参加者は少なく20名前後、
近畿からの常連の方も2名いらっしゃった。
03
人数が少ないので袋井を離れる頃には5人以下の集団にバラけ、
天竜川をさかのぼっていった。
PC1(第1チェックポイント)の、
サークルK天竜山東店までは29km程なので、
そのまま問題なく7時20分到着した。
全てレシートチェックなのでレジに参加者が殺到、
SOIJOY1本食べてる間に、
気が付くと皆出発した後で、
早くも最後尾の予感がした・・・
国道152号線を天竜川沿いにさかのぼり北へと向かう。
渓谷の景色に変わる頃には体も暖まり、
上着は1枚に減らした。
04
57kmを過ぎ、
大井橋から国道473号線に。
渓谷に張り付くような集落の間の狭い道を進む。
川幅も狭くなり景色も里山の様相。
天竜川支流 佐久間町にて
のんびりサイクリングするなら最高の景色。
東栄町 1本の木に2色の花(桜?)
途中JR飯田線と合流、
この辺りで女性の参加者1人を追い越す。
「最後尾ですか?」
と聞かれ、
『後一人いた気がします。』
と応えて先行した。
浦川で川と別れて上り勾配に。
中設楽まで徐々に登り、
そこからさらにジグザグに峠を越える。
標高は480mくらい、
峠では桜が満開やった。
そこから一気に下り、
大田口を左折、
11時に設楽の無料休憩所到着。
05
前にあるスーパーで昼食を買って出ると、
先ほどの女性が到着した。
昼飯をご一緒させていただく。
「私のペースって遅くないですね?」
と聞かれた。
ここまで100kmを5時間、
平均20km/hは充分。
周りが早すぎるんやな。
話を聞くとスローペースながらマイペースを維持して、
600kmまで完走経験がある方で、
「ペダルを漕ぎ続けて前に進んでいてばゴールできますよ。」
といわれて目からウロコが落ちる思いがした。
急ぐ事は無いな。
06
先に出発され、
さらに10分ほど休憩した後出発。
しばらくは急な下りで一気に高度を下げる。
国道420号線に入り登りが続く。
ピーク辺りで「あの方」(結局名前を聞かず仕舞)に追いつき、
下りでご一緒した。
香嵐渓・足助を通過して豊田の市街に入り、
上り基調になったところで先行し、
14時30分、
154kmの、
PC2セブンイレブン豊田市御船町店到着。
5分ほど遅れて到着されたので、
ここでも休憩をご一緒させていただいた。
残り時間とこの先のコースについて話す。
峠越えは大きく3つ、
そのうち2つは登った後アップダウンが連続する、
次のPC3から先は下り基調なので、
残り時間の貯金はそこから先で作る。
こんな感じやった。
07
ここも先に出発され、
10分遅れでスタート。
この辺りから左ヒザに痛みを感じる。
踏み込むと関節が痛むので、
ギヤを軽めに走る。
細い県道を走ると最初のピーク戸越峠。
ヘヤピンカーブが連続するところをゆっくり走る。
越えるとまっすぐの緩やかな下りで瀬戸市に入った。
ここは「瀬戸物」と呼ばれるくらいの陶器の産地、
「せともの祭り」の登りが上がり、
天日に干された急須や茶碗が板の上できれいに並んでいた。
08
瀬戸を過ぎると2つめの登り。
これは正直ヒザにきたので、
足を休めるため「押し」て進む事にした。
交通量が多くヘアピンの登りが延々続き、
ピークを越えるとアップダウンが続き、
体を暖めながら距離をぎ走ることが出来た。
18時20分、
下ったところの204kmポイント小里にコンビニがあり、
そこで先行していた「あの方」が休憩をしていたので、
入れ替わりに休憩、
行動食を補給し、
アメリカンドッグをほおばりスタート。
09
最後の峠は長い直線勾配で、
さっきに比べると楽やったけど、
足を気遣い「押し」を混ぜながら進んだ。
日が暮れてゆるいアップダウンを越えながら、
気が付けば恵那の街明かりが見えていた。
市街に入り駅に背を向けて南にすこし走ったところに、
225kmのPC3、
セブンイレブン恵那バイパス店19時50分着。
ここのタイムアップが21時なので、
1時間の貯金が残っていた。
「あの方」は先に到着していて、
またまた休憩が一緒やった。
ここにはスタッフが2名いて、
「ここまできたら下り中心で一気に稼げるよ。」
「もうゴール出来たも同然。」
などといわれて少しうれしくなった。
良く見ると参加者が他に1名、
新聞にくるまって仮眠を取っていたが、
体調が悪いのかDNFを宣言、
スタッフと一緒にスタート地点に戻って行った。
そのときに聞いたら、
自分達が正真正銘の『最後尾』やった。
10
カップラーメンとおにぎりで食事を摂り、
20時30分出発。
この先は大きな峠を越えた後長い急な下りがあるそうなんで、
2台分のライトで明るくして進むことにした。
スタートしてまもなく市街からはずれ、
高架を走ってトンネルを抜けるとダム。
水面に月明かりが反射して綺麗や。
今日は満月、
以外に周囲は明るい。
ダムを越えると岩村の集落。
明知鉄道が1両編成で走っていた。
ここを過ぎると勾配が急にきつくなり、
峠越えの登り坂。
もう観念して「押し」で進むが、
「あの方」はゆっくりとペダルを回しながら進んでいった。
木の実峠のトンネルを抜けると激下り、
一気に距離を稼ぐ・・・
と思っていたら、
ここからしばらくやや登りの長いフラット。
(横を流れる川の流れが逆やった)
意外とこれが効く。
「あの方」はペースダウン、
先に進ませてもらった。
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途中、
舗装に入った溝で音楽が鳴る、
「メロディトンネル」を通過。
どんぐりころころ・・・やったかな?
確かに聞こえた。
長い登りの先に恐ろしいほどの激下りがあり、
大田口交差点から往路重複区間に入る。
昼飯を食った無料休憩所、
なんと屋内畳敷きで夜中も解放されている。
(スタッフさんに先に教えてもらっていたんです)
残り時間が気になるけど、
畳に横になり15分仮眠した。
意外なくらい眠れたと思う。
快適さが違うんやな。
重複区間の激下りを抜けて田峯のサークルKに0時50分着。
「あの方」がいた。
やはり長い登りに完全にペースダウンしていたが、
先が下りなら次のPCまでは時間はある。
休憩はそこそこに彼女は出発した。
12
ここで少し食べて10分後出発。
291kmの田峯交差点、
何を勘違いしたのか右折を直進、
次の293km左折ポイントに偶然にも同じ形の交差点があり、
曲がったら道に迷った。
戻って周りを見ると一つ手前に同じ様なT字路、
信号があるのと、
県道32号はキューシートの路線名と違うので、
おかしいと思いつつ進むと、
トンデモナイ峠道。
それでも方角は合っていると信じて進むけど、
いつまでたってもトンネルは現れない。
5km走ってようやくトンネルを抜けると、
行き先案内板には「設楽」の文字。
戻ってるやんか!
あわてて来た道を戻り、
さっきの道に戻って地図を広げる。
ようやく一つ手前で間違えた事に気付いた・・・
そのときには残り時間でPCに行くのは不可能やった。
13
幸い直進した県道32号線は、
ルートへの迂回路なので、
そのまま先に進めばルートに復帰できた。
(最初に気付いていれば・・・トホホ)
312kmの有海でクローズ時刻3時24分になる。
コンビニがあったので公衆電話からスタッフに連絡、
DNFを宣言してリタイヤとなった。
「もう一人の方は?」
とスタッフに聞かれ、
『1時前に田峯のコンビニで会いましたから,
多分PC4は通過していると思います。』
と伝えて電話を切った。
少し眠くなったので、
コンビニでブラックコーヒーを飲み、
とにかくPC4を目指した。
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有海からは8km程しかなかったけど、
途中峠の上り下りの疲れが一気に出て眠くなり、
道端で休憩しながら4時45分、
PC4のローソン新城庭野店到着。
再度スタッフに連絡し、
無事到着した事と、
ここから直接帰ることを伝えた。
最寄に飯田線の新城駅がありそうなので、
電車が走る時刻まで休憩。
隣にあるコインランドリーで、
身に付けたものを水洗いして、
乾燥機に入れてる間に、
新聞紙を服の間に詰め込んで30分ほど仮眠した。
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乾いた衣類をカバンに詰め、
6時過ぎに出発。
1〜2kmでJR新城駅到着。
あと9分で豊橋行きが出るのであわてて輪行準備。
新城〜豊橋〜名古屋はJR在来線、
名古屋からは近鉄特急で駅弁を食べながら帰路に着いた。
今回のブルベは前半の峠越えはかなり厳しいと思ったけど、
同じペースの方がいるのに励まされ、
進むことが出来たのはホンマに良かった。
出来る事なら時間内にゴールしたかったけど、
こんなトラブルも経験。
さあ、
6月は走らないつもりやったけど、
近畿の400km、
考えずにはおれんな。
one point
ブルベは止まらずこぎ続ければゴールできる。
分かっていたはずですが強烈に心に残った。
次からの糧にしたいです。
事前に高度の変化が発表されていたので、
峠に対しての心構えができていた分、
気持ち的には随分楽やった。
この先が登っている?下っている?
知っていると有利です。
キューシート、
見やすく把握しやすくする工夫を考えたい。
特に夜間即座に判断できないと危険。
交差点名・右左折・距離がすぐ分かるには・・・
考えよう。
update 080420