out-door
 hike 
#01
1999.08.01
箕面公園(大阪府箕面市)〜泉原(大阪府茨木市)

001

朝8時半。
阪急電鉄箕面駅着。
昼飯をコンビニで買って、
ファーストフードを朝食に取り、
9時出発。
「滝道」を通って箕面の滝を目指す。
昔(小学生のとき)に遠足で来て以来だが、
意外とラフな格好で散歩をしている人が多い。
自動販売機も割とあるので心配ない。
(ただしジュースはちょっと高い)
たくさんの観光客(自分も結局そうかな)
に混じって歩く。
9時40分、
箕面の滝到着。
その水量と飛沫に圧倒されながら休憩。

002

休憩もほどほどに出発。
ここから滝の上に出るために急勾配を登る。
しかし滝の上には自動車道があり、
車でも行けるので、
上から滝を見に降りてくる人も多く、
まだ観光地気分だ。
道路まで登ると道路沿いにさらに奥まで進む。
滝の上流の川と合流してさらに進む。
「大日橋」駐車場を過ぎる。
ここに自動販売機が3・4機あったが、
自然歩道の起点がある「箕面ビジターセンター」で、
補給をするつもりだったので通過。
駐車場を過ぎると、
「百年橋」というところで「自然研究路」という遊歩道が、
山のほうに伸びていて、
歩道はそこまでで終わっていた。
研究路と車道、
どちらもビジターセンターまで行けそうだ。
しかし研究路はいきなり急勾配だったので、
先の体力温存のため車道を行くことにした。

□ちなみにこの「自然研究路」、
□いくつかは崖崩れで通行不可、
□いくつかは猿を自然に還すために、
□人間との接触を断つために閉鎖されていた。
□途中猿に会わないのはそのためだ。

車道は歩きやすいが、
カーブの勾配をえらいスピードで通る自動車には参った。
車に怯えながら10時15分、
「箕面ビジターセンター」着。
展示場もあり、
管理事務所では東海自然歩道のガイドブックも売っていた。
トイレも完備していた、
が、
そう、
売店はおろか自動販売機すらない・・・
さっきの大日橋が最後だったんや・・・
仕方がない、
手持ちの水分を大事に行こう。
そこでの水分補給はほどほどにして先に進むことにした。

003

ビジターセンターから少し奥に入ったところ、
ひっそりと石碑が一本、
「東海自然歩道」と彫られ、
赤い矢印が延びていた。
遥か東京は明治の森までつながっている割には、
ひっそりとした起点だ。
同じく登り始めようとしていた年配のおじさんに、
シャッターを押してもらう。
やはり最初の一歩だから記念写真は撮っとくやろ。
10時30分出発。
最初は新しい丸太の階段を延々と登り続ける。
やたら新しいので出来たての登山道のようだ。
かなり高い所でさっきの車道を陸橋で越え、
さらに階段は続く。
水分を補給できなかったので、
喉の乾きを抑えるのにペースをかなり落とす。
夏の晴天での炎天下で水分を抑えるのはかなりきつい。
体力的より心理的に不安を抱えて進む。
事前にお茶を凍らせておいたので、
がぶ飲みを抑えることはできた。
20分ほど歩くと、
登りきったみたいで、
小さくアップダウンを繰り返し始めた。
道も木々のなかを進み、
適度な日陰を確保しながら前を急ぐ。
少し雲が出てきた。
確か「山沿いでにわか雨」ってな事言うとったなぁ・・・
最初のエスケープルートは勝尾寺なので、
そこの分かれ道まで行ったら考えよう。

004

薄曇りのなか、
尾根伝いのアップダウンの道を進む。
少し暗くなっただけですぐ不安になる。
しかし遠くにお経の声が聞こえる。
勝尾寺が近い事がはっきりした。
擦れ違った人に分かれ道はもう少しだと教えてもらう。
登り坂の天辺に何か大層な建造物がある。
地図によると「開成皇子墓」とあった。
こんな山んなかにどうやって造ったのか・・・
そこから少し下ると、
「勝尾寺」を示す道標。
時計を見る、
11時半。
勝尾寺まで1km弱、
リスタートするならここまで戻らなければ・・・
1kmがダブる・・・
もっと行こう。

005

さらに曇行きの怪しくなるなか、
先を目指す。
道は鬱蒼とした木々のなかを進む。
もの寂しさと戦いながら、
(人里近くとはいえ周りに何も見えない)
歩くのは何とも言えない気分だ。
高圧線の鉄塔の下を通る。
管理のために塔の周りの木を切った旨の看板が、
わざわざ掛かってあるのはわざとらしくて、
なんか嫌だった。
左手の方が明るくなってきた。
北摂霊園だ。
自然歩道は霊園の駐車場の擁壁に押しやられる形で続く。
道も狭く何か裏道みたいだった。
途中で霊園の道路に出て休憩所を探して見た、
が、
かなり遠くにあるみたいなので自然歩道に戻る。
結局霊園沿いに道は並行し一部霊園内を兼用していた。
かなり大きなバスターミナルがあったので、
自然歩道を外れそこに向かう。
その向こうにどうやら目当ての休憩所があるみたいだ。
すこし歩いたが12時、
霊園内休憩所着。
自動販売機も売店もある休憩所なので、
ここで昼食。
「霊園」なので墓参りの人ばかりだが、
管理しているおじさん3人が弁当を食べていたので横で自分も食べる。
するともう一人、
「いかにも山登り」風の男性がコンビニ弁当を食べていた。
おかげで肩身の狭い思いもせずにすんだ。

006

ここでとうとう雨が降りだした。
かなりの土砂降りだが、
空が明るいので通り雨だと思っていたら、
やっぱり直ぐ止み晴れてしまった。
何ともツイている。
12時30分、
霊園出発。
さっきの合流点まで戻る。
地図によるとここからは下りだ。
霊園敷地から離れ再び山のなかへ、
しばらく緩い下りだったが、
急に階段が現われたかと思ったら、
根こそぎ土砂崩れになったみたいに道が流されていた。
当然看板もないので、
最初道を間違えたのかと思ったが、
良く考えると他に道がなかったので、
そのガレ場を下る。
何とも足場は悪く、
沢と道がごっちゃになって歩きにくかった。
勾配が緩くなり、
川と道が分かれ、
看板がひとつ現われたのでひと安心、
さらに進む。

007

となりを流れる川もだいぶ大きくなっているな、
と見ていると川に3人の男性がバーベキューをしていた。
おや、
と思って前をみると、
アスファルトの道路の終点にたどり着いてその山道はとぎれていた。
そこにさっきの人のと思われる車が止っていた。
そこから下の川沿いには道は続いていないようだ・・・
ってことはアスファルトの林道が自然歩道?
地図で確かめると、
どうやらここら辺から道幅が広く描かれているみたいだ。
自然歩道がさっきのような土の道ばかりと思っていたので、
ふに落ちない。

008

他に道はなさそうなので、
このアスファルトの林道を行くことにする。
10mも歩かないうちに、
湧き水があった。
他に水を汲みに来ている人がいたので、
自分も飲んでみる。
冷たくて美味しい。
少し先に軽自動車でトマトとキュウリを売りに来ている、
おっちゃんとおばちゃんがいた。
こういうもんには目がないので、
トマトを見る。
『にいちゃんトマト買ってってぇな』
おばちゃんが12個入った箱を指差し言う。
首を横に振ると、
『ほんならこの4個入った袋は?』
一つしか要らないと言ったら、
『しゃあないなぁ、
この一番大きいのんにしときぃな。』
袋をばらして一番大きいトマトを買う。
湧き水で洗ってかぶりつく。
みずみずしくうまい、
が、
残念なことに昼飯の直後。
大きなトマトがかなりきつかった。

009

おばちゃんに別れを告げ、
先を急ぐ。
こんなアスファルトの林道が自然歩道なのか?
心配を隠せず歩いていると、
『ハイカーに注意』の看板が何度も現われたので、
とりあえずは間違っていないようだ。
ここまで整備されているのか、
『東海自然歩道』の標識・案内・道標が、
等間隔に設置されていた。
つまり、
これがあるうちは道を間違えていないということになる。
ただ、
十字路・曲がり角に標識がないととたんに不安になるのである。
まあ、
そういう事を考えながら、
林道を進む。
眼下に田んぼや畑が見え、
けっこう人の気配を感じながら歩く。
時々水場へ向かう車と擦れ違いながら、
13時半、
府道7号線(亀岡豊中線)に出た。

010

ここから府道をまっすぐ行けば、
今日のゴール、
泉原(いずはら)だが、
自然歩道はコースを山側にとり、
ちょっと遠回りして泉原に向かっている。
5分ほど歩いて府道との分かれ。
少し細い舗装道路(山脈自然歩道)を登る。
山のなかに入って行ったら、
斜めに下る様に道が枝分かれ、
工事中の橋を渡る。
ここはぬかるんでいて靴が泥まみれになった。
道はさらに細くなり、
湿りがちの歩きにくい道を進む。
しばらくして前が開けると田んぼに出る。
片方が山で片方が田んぼ、
泉原の集落の端の方に来たようだ。
機嫌良く歩いていると、
山側でごそごそっと何かが動いた。
良く見ると「蛇」だ。
浮かれた気分も一気に冷めてやたら山側に注意する。
しかし、
家も見え集落の中に入って来た。
「泉原西垣内集会所」のそばで自然歩道は左に曲がっていた。
13時57分ここで今日はゴール。
自分はまっすぐ府道に抜け、
バス停を探した。
最寄りは『西泉原』だが、
茨木方面へのバスはそこから500mほど下った、
『泉原』からしか出ていない。
バス停の数からすると、
『西泉原』から千里中央まで載ったほうが良いだろう。

■access...アクセスデータ(1999.8.1現在)

行き 梅田(阪急宝塚線)石橋(同箕面線)箕面 □ 約25〜30分(260円)

帰り 泉原(阪急バス)千里中央 □ 約45分(510円)
                □ バスは1時間に約1本。
                □ ただし日曜5時台は運行なし。

■map...コースマップ(1999.8.1現在)

箕面滝〜起点と湧き水〜泉原は舗装路なので歩きやすい靴を選ぼう
ただし
北摂霊園〜湧き水はかなりきついガレ場
運動靴では厳しい

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