out-door
 hike 
#042
2008.05.04
東津汲〜横蔵寺〜妙法ヶ岳〜神海


妙法ヶ岳稜線 上神原方面を望む

00
5月2日金曜日、
なくなっていた東海自然歩道のガイドブックを発見、
ルートの確認、
地図の確認、
時刻表(列車・バス)の確認、
ビジネスホテル・・・GWのため予約出来ず。
しかも仕事が長引き23時を過ぎたので、
金曜前日乗り込みも土曜早朝乗り込みも断念、
結局1日行程で4日の日曜日決行することにした。

01
3日土曜日の夜に大垣入り、
ネットカフェで早朝の始発バスに間に合うように仮眠・・・
のはずが寝過ごし!
時計を見ると25分ある。
走ってコンビニで食料・水を買い、
3分前に養老鉄道に飛び乗った。
電車で朝食・身支度をし、
終点揖斐駅から揖斐川町コミュニティバスで東津汲へ。
このバスに乗り遅れると2時間以上のタイムロスやから、
助かった・・・

02
近くに吊橋が見えたので出発前に寄り道。
「恋の吊橋」
とあり、
渡ったところにハート型の絵馬が飾ってあるが、
神社も何もない・・・
ご利益があるのか無いのか・・・
良く分からないままに起点に戻る。
地元直売場と便所がある揖斐川に掛かる橋の袂がスタート地点。
慌てて出発したので、
ここでトイレに入り準備を整える。
8時になり販売所がオープンしたので、
ガイドブックをいただき、
チョコバット2本おやつ代わりに購入。
5分後に出発した。

03
久瀬振興事務所(旧久瀬村役場)を過ぎるとすぐに集落は途絶え、
何もない山間部の舗装路を歩く。
車の通行は割りとあったので先にそこそこの集落があるんやろうな。
途中長い小津トンネルを避けるように遊歩道を歩く。
しかし「落石注意」の看板通りの荒れた道、
風情は歩けど落石は勘弁して欲しい・・・


落石注意の遊歩道

無事車道と合流してしばらく歩くと家屋がチラホラ見え始め、
小津の集落に掛かる。
自販機は・・・壊れてる。
探して進むが見つける前にルートは右に折れ、
山に向かい始めた。
<9:00/時計の相対高度150m>
高度を上げるが田んぼが右手に細長く続く、
舗装路が途切れたところから勾配がキツクなり、
峠に向けての登山路となった。
<9:18/190m>
この辺り山ヒルが出るらしく、
道は湧き水が伝いウェット。
いかにも出てきそうで気が滅入るが、
時期が早い(6〜9月が要注意らしい)のと、
天気が良いせいで運良く遭遇しなかった。
その代わりトカゲ(たまにヘビ)は、
やたらたくさん遭遇した。

04
ジグザグに高度を稼ぎ、
目の前に未舗装の林道が現れたところが、
第1のピーク「下辻越」で、
1体の地蔵さんが立つだけの峠やった。
<9:51/445m>
ここからゆるい下りで砂防ダムを2つ越したところに、
養魚場があり、
そこの標識には、
「熊出没注意」の看板がくっついていた・・・
注意って言うてもなぁ。
<10:17/205m>
そこから徐々に開けて上神原集落に11時前に到着。
左折して隣の谷筋に入って登っていくと、
観光用の駐車場があり、
横蔵寺に到着した。
<11:00〜47/115m>

05
横蔵寺は西美濃三十三番霊場の一番札所で、
見所が多い。
まず山門、
入り口脇に背丈ほどのワラジが1対、
天井を見ると階段で登って入る開口がある。
で、
門を抜けて上を見ると山門の上に鐘楼がある。
さっきの階段は鐘ツキ場へ登るためのものと理解した。
なんとも珍しい造りや。
正殿の脇に3重の塔があり、
軒下の彫刻は色彩こそ褪せているが、
獅子・竜が掘り込まれていて見事やった。


獅子と竜 分かるかな?

すこし離れて舎利殿があり、
そこには何と開祖の妙心法師のミイラが安置されていた。
300円の拝観料を払うと間近に見ることが出来るんやけど、
1817年に37歳で入定されたままの姿・・・
こんなにも状態良く安置できるものなんやなぁ。

06
すこし早いが登りがきつくなる前にここで腹ごしらえ。
川の水を沸かしてラーメンとウイスキーのお湯割りを作る。
おにぎりとチョコバット1本食べて補給完了、
11時47分出発。
周辺の公園「いこいの森」の遊歩道と平行して山中の高度を稼ぐ。
ジグザグに斜面を登ったところに、
旧横蔵寺仁王門・本堂跡があった。
<12:33/385m>
どうやらもともとの横蔵寺は山中にあったらしく、
織田信長による焼き討ちによって消失され、
現在の位置に江戸時代に再建されたそうや。
それにしてもとんでもないところにあったんやなぁ。

07
いこいの森と別れてさらに登り、
稜線に出た後アップダウンを繰り返し進む。
ネットカフェにいたせいか睡眠不足で、
昼を過ぎた頃から登りでバテ始め、
持っていた水の減りが早くなってきたので、
登りのペースを落としてゆっくり進む事にした。
道中地元の中学生と思われる、
手づくりの注意看板を見ることが、
せめてもの応援やった。
色は褪せていたが、
デザイン・カタチ、
中々良くできていたと思う。
今回は水を少なめに、
スポーツドリンクを多めにしたのが裏目に出た。
スポーツドリンクはのどの渇きが早い・・・
レモンタブレットを口に含んで渇きをしのぎ進む。
登り下りを何度も繰り返し、
小休止を何回か摂りながら、
ようやく標高666.9mの妙法ヶ岳山頂に到着した。
<14:15/595m>
山頂は三角点と看板はあるものの、
木に囲まれて景色を望む事が出来なかったので、
やや拍子抜けやった。
温存していた手持ちの野菜ジュースを飲み干し、
ウイスキーをストレートで口に含んだ。
ウイスキーは意外とのどの渇きに有効やった。
ただし呑み過ぎるとフラフラになるけどな。

08
ここから杉林の急勾配なかを、
ジグザグの階段伝いに延々下って行った。
眼下に谷汲の集落が見えた頃、
目の前に大きなお堂が現れた。
<14:40/330m>
良く見ると裏に湧き水がある!
天の恵みとばかりにいただき、
顔を洗い、
頭からかぶり、
一気に飲み、
ペットボトル一杯に水を補給した。
お堂は西国三十三霊場の満願寺である華厳寺の奥の院で、
中で休憩している人がいた。
ここから先は華厳寺の霊域、
道中ミニ三十三霊場と称して、
三十三体の地蔵さんが続いていた。

09
途中二十二番まで戻ったところで参道と分岐、
自然歩道は北東へ向かい、
途端に道が荒れてきた。


分岐点 奥に見えるのがミニ三十三霊場の地蔵さん

<15:00/175m>
倒木があり、
足元が濡れている。
ふと山ヒルのことを思い出したけど、
ここでも遭遇しなかった。
帰りの列車の時間が気になるけど、
登りが長く続いてたので、
途中にあったベンチで休憩、
おにぎり1個、
ホットココア1杯、
ウイスキーお湯割り1杯補給。
<15:15〜25/320m>

10
ひと心地ついて再スタートしたら、
意外とそこからは下り。
確か列車は16時台やったから・・・
間に合うか?
小走りに進むと途中から舗装路。
予想以上に長い。
走り〜歩き〜走りを繰り返すと、
ようやく根尾川沿いに開けたトコロに出た。
川の向こうに樽見鉄道が見える!
でも、
橋が見えない・・・
川沿いに延々と歩くが橋は中々見えない。
時間が過ぎもう間に合わない?
と考え始めたらようやく橋があった!


橋の上からの根尾川 川はキレイな流れやった

渡って線路沿いの道までも遠く、
駅からも遠かった。
<16:24/30m>
本線と別れて道路沿いに駅を探し、
<16:33/35m>
樽見鉄道神海駅到着、
46分発の列車には何とか間に合った。


神海駅 右奥が謎の喫茶店

access
■東津汲
大垣駅から養老鉄道揖斐駅下車
揖斐川町コミュニティーバス広瀬方面行き東津汲下車

バスの本数が少ないので注意
2008年5月現在
大垣6:41〜7:05揖斐7:08〜(広瀬行)7:41東津汲
大垣9:05〜9:29揖斐9:34〜(道の駅ふじはし行)10:07東津汲
が適当やけど、
9時台の便では今回の行程はキツイので、
華厳寺から谷汲へ下ることになると思う。

■神海
大垣駅から樽見鉄道神海駅下車。
本線までは徒歩5分くらい。
神海まで行く便は少ない。
2008年5月現在
大垣7:17〜8:05神海
大垣9:07〜9:53神海
途中の本巣行きがこの間に3本あるんで、
ここからタクシー利用する方法もあるけど不経済かな。

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