#041
2007.11.24
春日モリモリ村(岐阜県揖斐川町)〜鍋倉山〜東津汲
鍋倉山頂
00
前回断念したコース、
寒くなり山ヒルもおとなしくなったから、
進んで見ることにした。
前日大垣入りして早朝出発、
揖斐で始発のバスに乗り、
7時55分、
東津汲を出発した。
(相対高度−75m 以下同様)
バスから見えるはるか遠い山の上には白く雪が見える。
今日は軽アイゼンも忘れたから、
少し不安ではある。
01
津汲〜日坂間は、
県道40号線を延々と歩く。
周囲は晩秋の紅葉が残っているすばらしい景色。
揖斐川 水も透明できれい
しかし寒い!
たぶん氷点下やで。
耳が痛いんで、
手袋で暖めながら歩く。
歩いていると、
ビアンキのロードレーサー(自転車)に追い越された。
どこへ行くんやろう?
02
凍結注意の警告が出る橋を渡り、
8時45分夫婦滝・夫婦杉の展望台(+50m)着。
立派なライトアップ施設もある場所やったけど、
寒いのですぐ進む。
日坂の近く 道路の温度計「0度」!
小坂・日坂の集落を抜け、
9時40分登山口(+250m)に到着した。
登山口分岐
小腹が空いたのでおにぎり(飛騨名物料理の鶏ちゃん味)と、
ホットウイスキーとじゃがりこと小魚アーモンド。
集落が多いので車の通行量も多い県道の脇で、
バーナーで湯を沸かして酒を呑んでいるので、
車の人は変な目で見ながら通り過ぎていった。
03
10分休んで登山道に入る。
雪に備えてスパッツを装備。
砂防施設が続きしばらく舗装路やったけど、
すぐに山道に入った。
落葉も進んで、
道はびっしり落ち葉に覆われ、
カーペットのようで綺麗やけど、
浮石が見えないので歩きには難儀。
見た目きれいやけど 下が何か分からん
おまけに「熊 注意」っていきなり看板があるから、
物音に神経質になる。
熊の何に注意?
04
ずっと登りが続き、
息があがる。
道は少し荒れ気味で、
落ち葉の間の浮石によく足を取られる。
雪がちらほら見える10時40分頃、
長者平分岐(+595m)に到着。
地図を見るとさっきの県道から、
車道が近くまで通っていた。
頂上までの最後の鞍部、
日坂越(+575m)で11時過ぎに休憩。
昨日自転車イベントでもらった最中を食べる。
甘いものは欠かせません
疲れたときの甘いものは格別や。
肌寒いのでバーボンをラッパ呑み。
あんことバーボン、
微妙な組み合わせ。
05
ここから綴れ折の登りで、
徐々に雪が多くなる。
滑るか?と思ったが、
良く見ると登ったばかりの足跡がある。
踏み跡をたどればええな。
安心して進む。
雪は15cm以上積もっていた。
歩くと近くでガサガサ物音が聞こえる。
最初ウサギと思ったけど、
木の上の雪が落ちる音や。
どうも熊看板以来神経質になってる。
06
ぐるっと山を巻いて尾根に出ると、
11時50分、
標高1049.9m鍋倉山(+905m)の山頂に到着した。
周囲は何も無くプレートと案内板のみ。
雪が積もって飯どころではないので、
記念撮影して先に進む。
しばらく稜線を歩くと話し声が聞こえる。
近づくと大きな小屋(鍋倉山避難小屋:+890m)の前に出、
7人の男性がバーナーで料理を作ってた。
立派な避難小屋 東海自然歩道のためらしい
12時到着。
木のベンチと椅子があったので、
ここで昼食。
他に年配のハイカーが3組ほど休憩していた。
07
7人組の方と話すと、
長者平から登って来たらしく、
忘年会登山で宴会をしに来たそう。
さっき登山口で酒を呑んでいたときに、
車で前を通って見かけたらしく、
予想より早く自分が登ってきたので、
驚かれていた。
地元の方々で、
宴会するのに天気が悪くても、
立派な小屋があるここを選んだとの事で、
始め小屋の中でするつもりが、
天気の良さに外で広げる事にしたそうや。
いつもの昼食風景と変わらず
その後柿とミカンをいただき、
随分豪勢な昼飯になった。
避難小屋にはノートが置いてあり、
改めてこの山のヒルに驚かされた。
小屋には有志が水を残してあり、
緊急時への心配りには感銘を受けた。
08
13時小屋を出発。
小屋の前 真っ白や 雪の上に紅葉 風流やね
稜線をしばらく歩いた後、
南西の斜面を下る。
最初は雪に足を取られて難儀したが、
やがて雪も無くなり秋の登山道となった。
下山路は針葉樹が多く、
落葉が少ないウッソウとした道が途中から多くなった。
人の手による石垣が見られるので、
林業が盛んやったんではないか。
長い林道を抜けると、
いきなり立派な舗装路に出、
14時20分、
無人の廃村である谷山集落(+265m)に着いた。
谷山集落 無人とは思えない
今にも人が出てきそうな新しい家が何軒か残っている。
昭和41年に無人になったそうやけど、
集会所は補修の手が入っているようで、
すぐに使えそうや。
道路が整備されたのが平成12年、
無人の集落しかないこの地に、
随分場違いな道路やなぁ。
09
後は舗装路の長歩き。
以外にも立派な舗装路は谷山周辺のみで、
すぐに砂利やコンクリート舗装の細い林道になり、
以降六合までそのまま続いた。
渓谷を1台の車もすれ違うことなく歩き、
15時20分、
かすがモリモリ村到着。
入り口の休憩所に一回り上の女性3人組がいて、
「自然歩道ですか?」と声を掛けられた。
どうやら前を先行して歩いておられたそうで、
東京から西へ進み、
今回で岐阜県完踏との事。
歩いている人、
けっこうおるんやな。
10
モリモリ村には薬湯があるので、
バスが来るまでゆっくり風呂につかり、
広い休憩所でのんびりした。
17時にバスに乗り込んだけど、
さっきの3人が見当たらなかった。
先に進んだなら車道で追いつくけど、
見つからんかったので、
とっくに先に進んだか、
六合の旅館に投宿したんやろうな。
大垣に戻り焼き鳥屋に入り1杯引っ掛け、
八幡神社で湧き水を汲み、
ゆっくり帰ることにした。
one-point
山頂部は登山コースやけど、
前後のアクセスルートはどちらも長い舗装歩き。
靴はそれでもしっかりした登山靴がええやろな。
鍋倉山は夏期山ヒルが発生するので、
雨中や雨の後はスパッツの装備は忘れない事。
冬期積雪が深いので、
アイゼン等装備は充分に。
■東津汲へのアクセス
関西方面から琵琶湖線(東海道線)米原で名古屋方面行きに乗り換え、
大垣駅下車後に揖斐鉄道(旧近鉄揖斐線)で終点揖斐駅下車、
揖斐川町コミュニティバス揖斐川北部線に乗り、
東津汲下車。
■六合へのアクセス
上記米原で名古屋方面行きに乗り換え、
大垣駅下車後に揖斐鉄道(旧近鉄揖斐線)で終点揖斐駅下車、
揖斐川町コミュニティバス春日線に乗り、
六合下車。
揖斐鉄道・コミュニティバス時刻表
http://www.town.ibigawa.gifu.jp/
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