#038
2006.03.19
牧田一色(岐阜県上石津町)〜関ヶ原(岐阜県関ヶ原町)
名神高速より伊吹山を望む
00
仕事が少し楽になった。
東海自然歩道も関西圏は残すところ後一つ。
関が原を3月中に行きたいと思い決行。
雪が気になるがとにかく行く。
01
京都発9時の快速に乗り米原に向かう。
乗客は多い。
米原で豊橋行きの快速に乗り換える。
関が原までは各駅停車なので関係ない。
10時30分に関が原駅到着。
(相対高度130m以降同様)
天気は悪い。
乗るべきバスは54分発、
停まっているが運転手はいないしドアも開いてない。
散策するが何も無い。
雪が降ってきて肌寒いので、
暖を取れるように酒屋でウイスキーのポケット瓶を買う。
駅に戻るとバスのドアが開き、
運転手が乗っていた。
目指すバス停までの金額を聞く、
「220か240円と思いますよ」
結構若い人やった。
54分出発。
バスの本数は1日5本くらいやったと思う。
確かに乗客は自分ひとり、
皆来るまで送迎してもらっている。
10分も経たずに11時2分牧田一色バス停(55m)到着。
料金は270円やった。
人の住んでなさそうなバス停やから、
「ここですよね?」
と聞き返された。
「はい」と答えてバスを降りた。
02
しばらく田んぼの中を歩いていたが、
舗装路と合流、
2車線の立派な道路で片側に歩道も付いていたが、
雑草だらけで歩道を歩く気がしない。
山に向かう道路の割には車の通行が結構ある。
道は途中で狭くなったが、
先に集落があった。(85m)
集会場に「平井」と書いてあった。
人は外にいなかった。
養鶏場を通過すると道が2つに分かれていた。
明らかに新しい車道と、
古い舗装路。
自然歩道の標識は無いが聖蓮寺の標識が旧道に向かっていた。
旧道を進む。
岐阜県に入って標識の数は少なくなった気がする。
川沿いに歩くとまた集落。
ここも「平井」集落や。(115m)
集落の間の路地に標識が小さくあった。
路地を抜けると山に登る砂利道。
Y字に分岐しているが標識は無し、
左と思い進むと行き止まり。
右に大きく外れて上り詰めたところでまたY字。
今度は標識があり、
左折で頂上や。
途中で砂利道に別れ山道の階段を上る。
目の前に公衆便所と東屋が見えると、
その先が大きく開けていた。
そこには「松尾山頂」と書いてあった。(290m)
12時30分到着。(標高293m)
松尾山頂
03
すぐにお湯を沸かして昼飯の準備をする。
雪がひどくなってきた。
お湯がなかなか沸かない。
ウイスキーを口にする。
中から暖まる。
沸騰を待てずにラーメンに注ぐ。
おにぎりをほおばって待つ。
風が強い。
東屋の中にも雪が入る。
ラーメンをすする。
旨い。
しかし寒い。
早く食べないと・・・
ウイスキーを4口飲んでラーメンを平らげ、
早々に撤収して先を急いだ。
04
13時、
松尾山を眼下に広がる関が原に向かって下る。
ウイスキーのせいでやや足元が危うい。
体は少し冷えてきているが酔いが残っている変な状態や。
それでも少し小走りに山を下り、
13時25分登山口駐車場到着。
途中で2台の自転車とすれ違ったが、
この道を自転車で進むとはかなりのツワモノ。
ここから舗装路を通り、
名神高速・新幹線のガードをくぐる。
路地を抜けると不破の関跡。
住宅地の中にあったから、
後は観光地めぐりと思ったのは甘かった。
標識に従い進むと山中バス停。
国道21号線を横断するんやけど、
歩道橋は工事中、
横断歩道は見当たらん。
車がなかなか途切れずトラックも多い。
やっとわたると民家の並ぶ舗装路や。
右に東海道線の線路を見ながら進むと、
先に新幹線の線路が見える。
手前に標識、
東海道線のガードをくぐると山に向かって道が続いていた。
観光地めぐりと思っていたら、
とんだ見当外れで、
いつもの林道歩きと変わらん。
05
林道を抜け前が開けると、
目前に伊吹山が見えた。
奥の白い山が伊吹
雪が残りかなり綺麗や。
しかしすぐに雪雲に隠れ、
回りも肌寒くなってきた。
田んぼの脇を歩くと14時30分、
「エコミュージアム関が原」(155m)があった。
中に喫茶店があるかと期待したが展示スペースのみ。
仕方なく外の自販機でコーヒーを飲む。
雪がまた降る。
天気が良いのにやたら寒い。
舗装路の歩道を歩いていると、
関ヶ原の歴史を感じない。
(途中陸軍の火薬庫跡があったけど・・・)
06
関ヶ原ウォーランドなるさびしげなテーマパークを過ぎ、
集落の中を縫うように歩き、
国道を渡って小高い丘の上に出ると、
15時5分、
石田三成陣跡の笹尾山(185m)やった。
別のルートがあるのか、
展望台には6人ほどおった。
さっきの松尾山と同じく、
合戦時の陣形地図があった。
松尾山がかなり遠くに見える。
関ヶ原散策は結構距離があるなぁ。
展望台への階段は3方向あり、
観光客は真ん中の階段を使っている。
登ってきた階段以外の残り一つを下ると、
真ん中の階段と同じ駐車場に着いた。
そこから田んぼの中を歩くと、
田んぼの真ん中に、
「決戦地」の石碑があった。
決戦地石碑
この足元で血みどろの争いがあったのは不思議な気分や。
07
決戦地から東に国道をくぐり、
山沿いに道が入る。
「クマ出没注意」の看板が不意に目に付く。
冗談やない
冗談やない。
こんな民家が近くにあるところで?
急に小心者になって歩き出す。
池の周りに野鳥観察小屋のある公園に道は続いていたが、
路肩が崩壊して一部通行止め、
遠回りに池を回って進む。
山側に気を配って歩く。
さっきの看板のせいやで。
公園を抜けると公衆便所があった。
便所の整備は進んでいる。
少し小高くなって15時39分丸山烽火場跡。(145m)
のろしを上げて連絡をとるところやったらしい。
解説案内板の近くの小屋が崩壊していたのに、
立ち入り禁止になってなかったのが印象的や。
ここを下ると集落の中に入り、
先のルートとの分岐。
今日はここまでで駅に向かう。
08
手持ちの、
「関西周辺東海自然歩道」のガイドブックは、
ここまでしか案内していない。
ここから先は中部圏になり、
行くのも困難になるやろう。
まず資料を集めてルート取りを検討しよう。
などと考えてたら、
15時50分JR関ヶ原駅着。
電車はもう出たあとやと思っていたら、
雪で遅れていたので乗ることが出来た。
お土産を買いたかったが、
駅構内売店も休み、
周りに店も少ない。
結局諦めて帰ることにした。
one-point
■牧田一色へのアクセス
大阪方面からJR快速で米原乗り換え、
名古屋方面行きの快速で関が原下車、
牧田上野行きバスで約10分。
関が原駅発が、
平日・土曜は8:28・9:00・11:25
日曜・祝日は9:30・10:54・13:26
(2005年11月現在)
徒歩だと国道21号線を米原方面に10分、
国道365号線四日市方面に左折、
3kmくらい道なりですが、
車が多いのでお勧めできません。
map