out-door
 hike 
#037
2005.11.03
養老の滝(岐阜県養老町)〜牧田一色(岐阜県上石津町)


柏尾廃寺の千体地蔵

00
文化に日に会社の後輩を、
東海自然歩道奈良滝坂ルートに連れて行く予定が、
仕事の調整ミスで没になった。
テンションをあげていたので、
何かしておかんと気がすまん。
とにかく自然歩道を先に進むことにし、
日帰り強行で岐阜に向かうことにした。

01
朝。
しっかり寝過ごして普通列車で向かうことを断念。
とにかく京都から特急で大垣に急いだ。
8時33分発の特急「ひだ」は、
喫煙車しか空席が無く、
9時46分大垣駅についた時には、
体にタバコのにおいが染み付いていた。
慌てて家を出たので食料を確保していない。
近鉄大垣駅で乗り換え電車の時刻を確認。
10時6分発で少し時間がある。
近くでコンビニを探そう。

02
大垣駅はアーケードに昔の商店が並ぶ懐かしい町並みで、
コンビニが見当たらん。
結構探したが断念、
目に付いた酒屋で水とラーメンとビールを買って、
ぎりぎり桑名行きの電車に滑り込んだ。
近鉄養老線は「サイクルトレイン」と書かれており、
自転車を丸ごと中に載せて移動できるみたいや。
(多分休日限定やろうな)
隣の車両に自転車が1台見えた。
乗客は地元の学生に混じってハイカーが多かった。
向かいの同年代風の男性(一人)も、
近鉄発行のガイドブックを片手に、
バックパックを持っていかにもハイカーや。
養老のガイドブックは養老公園起点で、
南に行くルート(前回踏破ヶ所)と、
北に行くルート(今回通る所)の2つが掲載されている。
その男性は養老の一つ手前(北)の美濃高田駅で降りた。
つまり北から養老へ下ってくるという事。
途中ですれ違うはずやな。

03
10時30分近鉄養老駅到着。
降りた人はハイカーが多かった。
養老公園でスタンプラリーのイベントがあるせいか、
子供連れも多い。
とにかく今日最初の目的地「養老天命反転地」へと向かう。
養老公園入ってすぐ「子供の国」の奥にあるこの施設は、
半球の内側に日本地図と迷路の壁のようなパビリオンが林立する、
実験的な建築物で、
水平な部分がほとんど無い奇妙な空間や。


オフィス棟の中 まるで迷路

メインパビリオンと双子の関係にある空間が、
半球の庭園内に点在する。
その関係を探して体感するのがこの施設の楽しみ方やけど、
先を急ぐのと雨が降りかけていたので、
1時間かけて一通り回ってここを離れた。

04
公園を養老の滝に向かって山の方へと入っていく。
紅葉も近いせいか、
人は多い。
12時近いので腹も空いてきた。
何かないかと思ったが、
観光地なので特にこれ!といったものも無く、
柿を一個買ってカバンに詰め込んで11時50分公園を離れた。
養老神社から道を1本離れると、
人の通りは一気になくなり、
車も通らない静かな舗装路を歩く。
すぐに分岐で山道に入ると、
もう人の気配はほとんど無くなった。
最初の沢筋を越えるところで、
雨が心配やから昼食にした。
この辺りは山からの水は伏流水になって流れるため、
普段は枯れ沢になっている。
しかし沢の様子を見ると、
大雨の時にはかなり石が流されている感じや。
雨が降るのにあえてそこで荷物を広げる。

05
湯を沸かしてラーメンを作り、
おにぎり2個(京都で購入済)を平らげビールを飲む。
途中進行方向から男性1人、
後ろから男女2人とすれ違う。
東海自然歩道にしては人が多い。
ガイドブックのお陰か。
食事が終わったと同時に雨が降り始める。
慌てて撤収して先を急ぐ。
沢の向こうは砂利敷きの林道や。
坂を下るように歩く。
前から男性が一人来た。
さっき1駅前で降りた人やった。
こっちの顔を覚えてなかったみたいや。
今12時半過ぎやから、
2時間でここまで来たんやな。
ルートとしては少しモノ足りん距離やと思う。
さっきの男女が林道脇で休憩していた。
40代と思うが、
2人別々に携帯でメールを打っていた。
「お先に失礼します」
先を急ぐことにした。

06
林道の途中で山道に入る。
少し歩くと快適な休憩所と公衆便所があった。
(ここで飯にすればよかった・・・)
トイレだけは拝借して進む。
柏尾寺跡と書いてあり、
織田信長に焼き討ちにされたらしい。
明治時代に発掘調査されて出土した沢山の地蔵が、
山のように積まれていたのは圧巻やった。
ここから柏尾・勢至の集落に、
近づいたり遠ざかったりして北に進む。


紅葉と関係ない針葉樹林

杉の整然とした並木を縫って、
いきなり上り坂が目の前に現れた。
汗が一気に噴出して何とか上りきったところに、
竜泉寺跡に到着した。
ここには看板があり石垣の跡が残っているそうやったけど、
見つける事はできんかった。
ここから道は一気に下り、
上方集落の外れに降りたところで、
近鉄ガイドマップのルートは駅へと向かって別れていた。

07
集落を外れるとルートは山に入っていく。
上方白鳥神社を過ぎた辺りで、
いきなり顔面に蜘蛛の巣がヒット!
テンションが一気に下がる。
道の整備状況も悪くなり、
荒れた道が続いた。
木が多いお陰で雨に濡れずに歩けるのがせめてもの救いや。
集落の外れのせいか、
お墓が多い。
それも道に向かって墓標が向いているのではなく、
ほとんどの墓が、
山に背を向けて立っているのはどうしてやろうか?
桜井集落の白鳥神社に14時到着。
地名にもなった、
桜のにおいがする水が湧く井戸からでる湧き水を口に含む。
桜のにおいは正直分からんかった。

08
桜井集落を後にする。
道は更に悪くなる。
見失ったかと思うくらい分かりにくくなるが、
何とか前に進む。
いくつか沢を越えて目の前が広がったと思うと車道に出た。
横にバス停。
「西沢田」とある。
14時55分やった。
バスの時刻を見る。
大垣行きが58分にある。
少しでも進みたいので乗らないことにした。
自動販売機があったのでジュースを飲んだ。
空き缶を捨てるゴミ箱が無いのには腹が立った。
「ゴミは家庭に」って言うけど、
売りっぱなしも問題やと思うで。

09
ここからはいわゆる「つなぎ」区間で、
車道を歩いて山へと向かう。
牧田川の大きな橋を渡った交差点に標識がある。
川原に戻って堤防沿いを歩くみたいや。
桜並木がかなり長い距離で続いた。
ここは4月に来るべきやな。


桜のトンネル・・・時期外れ

3kmくらい並木を歩いて山が近くまで来た。
今16時前。
山に入ると6kmは歩く。
途中エスケープルートは無さそうやから、
今日はここまでにしよう。
15時50分牧田一色バス停到着。
バスの時刻を調べる・・・と、
13時でバスが終わっていた!
ありえへん・・・
土曜日は17時・18時台に各1本走っているのに・・・
地図を良く見ると、
関が原の駅まで3〜4kmや、
もう歩くしかないな。

10
国道365号線をひたすら歩く。
トラックも乗用車もかなりの通行量やけど、
道路のどちらかに歩道があったので、
何とか歩くことは出来た。
名神高速道路をくぐるところから、
関が原インターまでだけ歩道が無かったので、
後ろから来るトラックに恐怖した。
新幹線を越えると普通の町並みに入り、
16時38分ようやく関が原駅到着。
10分ほどで快速が来るので、
次回のために一色までのバス発車時刻を調べ、
売店でチューハイとつまみを買い、
一気に呑む。
日没が近いせいか、
うまさと寒さが混じった何ともいえない気分や。
快速に乗り米原で乗り換え、
駅のホームで立ち食いソバをかき込んで、
姫路方面行き快速に乗ったら、
爆睡で気がつけば京都やった。

one-point
■養老へのアクセス
大阪方面からJR快速で米原乗り換え、
名古屋方面行きの快速で大垣下車、
近鉄養老線で約30分、
養老駅下車。
公園までは徒歩15分程度。
ちなみに公園へ行く途中にコンビニが1軒あった。
養老での食料現地調達は可能。
(2005年11月現在)
■牧田一色へのアクセス
大阪方面からJR快速で米原乗り換え、
名古屋方面行きの快速で関が原下車、
牧田上野行きバスで約10分。
関が原駅発が、
平日・土曜は8:28・9:00・11:25
日曜・祝日は9:30・10:54・13:26
(2005年11月現在)
徒歩だと国道21号線を米原方面に10分、
国道365号線四日市方面に左折、
3kmくらい道なりですが、
車が多いのでお勧めできません。

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