#032
2004.06.13 石水渓(三重県亀山市)〜椿大社(鈴鹿市)〜宮妻口(四日市市)
内部川近くの茶畑
00
入梅して雨が続く。
晴れ間を逃さずに山に行くことにしたのは土曜日の夜。
確か亀山からのバスは8時53分やったはず。
となると加茂発・・・7時10分か!
早く寝ることにしよか。
01
何とか朝6時56分の奈良発加茂行きに飛び乗り、
7時10分の亀山行きに間に合った。
しかし、この列車・・・途中の待機停車時間がどの駅でも長い!
昼間にかかる時間の倍は乗ってたで・・・
2時間近い列車の旅の末、8時53分の石水渓行きに間に合う。
何せ次のバスは昼1時発やから待ってられん。
約30分で石水渓の手前仙ヶ岳登山口に到着、下車した。
02
下車したバス停からいきなりコースはスタートしてる。
細い坂道を登ると、目の前に茶畑が広がり、仙ヶ岳の登山ルートと分かれる。
さらに茶畑の中を奥に進んでいく・・・あまりに鮮やかな緑に、コースの分岐を見落とし、
気がつくと茶畑の終点で道もなくなっていた。
少し戻ると右に下っている舗装路があった。
標識もあったのでコースは間違いないな、
川を渡る橋の欄干に、この辺りの小学校の卒業制作か、絵が描いてあった。
ほのぼのとする風景とは裏腹に、道の勾配はキツくなるばっかりや。
03
坂を登ると目の前がまた開け、棚田が広がる。
向こうに集落が見える。コースはどうもその集落を抜けるみたいやな。
集落は「坂本」という名前らしい。
子供が水遊びをしている。のんびりしている。
期待していた食料・水分補給の店は1軒もなかった。
仕方ないので手持ちで進む。水だけが心配や。今日はどんくさいことに、
カップラーメンを買ったのに、水を買い忘れたんや。
04
坂本集落を抜けると、道は山に向かう。舗装路やから足には結構キツい。
峠辺りに野登寺への入り口があった。ゲートのあるその門の横には、
「休憩所 食事 コーヒーあります」と書いてあったが、先にはただ山道しか見えない。
車での客相手の看板やな。寄ってられへん、先に進も。
2・3分歩くと前が開け、しっかりした屋根の建物が一つ見えた。
近くまで行くと、それが霊園の事務所やと分かった。
墓がまばらにしかないその霊園は、なにか物寂しげや。
事務所も鍵が掛かっていて中には入れん。ジュースの自動販売機も中にあったが、
動いてるはずが無かった。
横に別棟でトイレがあったので、拝借して早々に出発した。
墓参りに来ている人が数組やけどいてた。霊園の広さにその少なさが余計に目立った。
05
霊園からは広い舗装路が続くのか、と思ったら、そのすぐ下に採石場があり、
また道は狭くなった。何やら白い石から粉末を精製しているようで、
道に落ちている石もほとんど真っ白やった。
工場色の強い道をしばらく歩くと、脇の山道に分岐、しかしすぐに前が開けて茶畑にでた。
真上に通っている高圧線を除けば、晴天も手伝って、広大な景色やった。
(そのかわり標識にあっちこっちと振り回された)
茶畑が終わり、植樹中の山に入る。
また一つ標識を見落とし、道を間違えた。山の中で道を間違えると、戻るのに体力を遣う。
山から下るとゴルフ場の横に出た。人の声が聞こえて池が見えたと思ったら、
全部ゴルフコース上の話やった。境界のフェンスが低いので、ボールが飛んでくるか不安やった。
広大な景色
06
ゴルフ場横の林道を、不法投棄のゴミたちにため息をつきながら通過、
また前が開けたと思ったら、採石場で岩肌が丸見えになった山が目の前に広がった。
削り取られた山の斜面のあまりの大きさに言葉が出んかった。
その採石場の向こうに小岐須(おぎす)集落が見えた。ここは世帯が多かったが、
見える範囲に補給できそうな店はなかった。
集落を抜け、茶畑から山に入るとすぐに桃林寺についた。
駐車場のある大きな寺で、トイレの前に休憩場があったので軽く昼食を摂った。
07
桃林寺からいきなり山道に入り、
アップダウンの激しい階段を上り下りした。
今日は集落と山道が極端に入れ替わる。
5分ほど歩くと水路状の川に突き当たり、川沿いに道が整備されていた。
川の奥に車がたくさん停まっている。川の対岸に大きな建物も見えてきた。
どうやら椿大社が近いな。
踏み石があるところで川を渡る。遊歩道として整備されているが、水が流れてなかった。
08
12時過ぎ、椿神社(椿大神社−つばきおおかみやしろ)到着。
川からいきなり神社の駐車場に出たら、人の多さにびっくりした。
車の祈祷をする神社らしく、車が列を作って並んでいた。
神社の入り口で、赤や青の衣装を着た子供が記念写真を撮っていた。
今日は何か行事があったみたいやな。
ここでやっと水分補給。しかしまた水を買い忘れる。
標識が分かりにくいが、神社の前を横切ると、向こうに標識があった。
椿大神社での記念写真
09
集落もそこそこに、茶畑を抜けるとまた山道になった。
さっきの行事と関係あるんか、花火らしき火薬の爆発する音が何度も聞こえた。
最初は猟でもしてるんかと正直ビビった。
横を流れる側溝から、何度も子供の足跡がついているので、何やと思っていたら、
子供連れの男の人が前を歩いていた。追い越し際に「こんにちは」と女の子に言うたら、
小さく口が動いただけやった。恥ずかしいのか、こっちが怪しいのか・・・
10
林を抜けると広い河原に出た。
地図によると「内部川」で、
橋が無いのに川を渡る(増水時には渡れない)とガイドに書いてある。
標識があるがひたすら河原を歩く。
渡れそうなところは見当たらない。
しばらく川を下る形で歩いていると、
1ヶ所堤防が切れて川に下りれるところがあった。
轍も付いていたので、
車も通行可能なんか?
川は干からびて水溜りがあるだけや。
ごっつい川幅のわりに水が無い。
雨の時にはすごい量の水が一気に流れるんやろうな。
轍のある内部川
11
川を渡り終えると、
対岸にも車道がある。
しばらく道沿いに歩くがルートを見失う。
あきらめて戻ったら、
渡り終わったところすぐに藪に隠れて細い道があった。
草に覆われた道は暗い登り坂で、
次第に集落に近づいていく気配。
細い川に沿って進むと見覚えのある車道に出合った。
13時13分もみじ谷に到着。
12
お茶の産地であるこの宮妻地区で、
前回はお茶を買い損なった。
たしかその時のバスの運ちゃんが、
「もみじ谷の旅館の売店やったら売ってるかも」って言ってたので、
お茶を求めて旅館を目指す。
・・・しかし人気がないので前の自動販売機でジュースを買っただけやった。
水を調達してもみじ谷でお湯を沸かしてラーメンで昼食。
早い到着やけど、
先は前に行った所やから素直に帰る。
(遠い所やしな)
宮妻口からバスに揺られてJR四日市の駅まで戻ったが、
駅前に余りにも店がないので、
コンコースでビールを2本呑んで、
電車を待つ事にした。
one point
はっきり言ってこのコース、
時間が問題。
石水渓行きのバスが朝に1本しかない。
ゴールの宮妻口も1〜2時間に1本しかバスが無い。
途中の椿神社から、
宮妻を抜けて湯の山温泉まで行く方が交通の便が良い。
前後のコース取りで上手く調整が必要やで。
それと、
坂本・小岐須集落にも自動販売機を見つけられんかった。
当然スタートの仙ヶ岳登山口は何にも無い。
水と食料は事前に用意しておいた方がええで。
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