#031
2004.05.03 鈴鹿沓掛(三重県関町)〜鈴鹿峠〜安楽越〜石水渓(三重県亀山市)
鈴鹿馬子唄会館横 東海道53次地名のオブジェ
01
仕事の忙しさを言い訳に
しばらく歩くことから遠さかっていた
先日久しぶりにテニスをして体がそうとう鈍っていると実感
急遽歩くことにした
準備もそこそこに
急に決めた割には朝早く目が覚め
コンビニで食料を買い込んで7時半前にはJR奈良駅に到着
02
乗り換えて列車の乗り継ぎも良く加茂を7時50分に出た
今日は夕方から天気が崩れると言っていたので
雨具はレインコートだけやったが
伊賀に近づくと山には霧がかかり
天候はどう見ても悪そうや
9時10分にJR関駅到着
駅の売店に200円の傘を発見
つい買ってしまう
横にあった饅頭もうまそうやから1個買う
日祭日は1日4本しかないバスは9時31分発
それまで駅の横にある道の駅を覗くことにした
閑散としたJRの駅に比べ
ゴールデンウイークとあってか道の駅は混雑していた
自分であぶって作るおかきがあったので買う
上手くいけばバーナーで作れるやろう
バスに揺られること10分弱
前回のゴール沓掛に到着した
03
沓掛からは旧東海道を古い町並みを見ながら歩く
国道1号線は少し離れたところを通っているので
車はこっちの道にはほとんどいない
「鈴鹿馬子唄会館」という面白いカタチの建物を過ぎると人家はなくなり
片側1車線ずつながら車が通らない旧国道を歩く
さっきのバスが引き返してきた
すぐにまた集落に入る
広い道幅の両脇に古い家と新しい家が混在する
集落の中心部
少し広いロータリーのある公民館の前がバスの終点「坂下」やった
<10:05/相対高度95m>
この辺り、茶畑が結構目に付く
宇治から微妙に近いせいか?
04
坂下の集落を抜けると国道1号線に合流 と思ったら標識が山に向かっている
良く見ると急な階段が山の奥に続いているやん!
今日は雨、山ヒルが出るんやないか?
と しばらくは地面ばかり歩いていた (結局おらんかったけど)
急にキツくなって息を荒くしながら歩いている
国道1号に沿って歩いているのとどうも変わらん
山の中をぐるぐる歩いて結局1号線に戻ってきた
アップダウンにくたくたになり道端で休憩していると
標識はまた山に向かっている
奥には片山神社というのがあるみたいや
コンクリート舗装の道を奥に進む
うっそうとした山の中に急な石段があり道は階段の左右に分かれていた
<10:40/相対高度210m>
不親切なことに標識はなく とりあえず階段を登って神社へと向かった
階段の途中に建物が一つ
舞台のように一段上がった板の間の奥に・・・白い馬!・・・の人形が一つだけ置いてあった
気味が悪いのでそのまま階段を登って境内に進んだ
良く見ると真上に国道1号線
賽銭をいれて2拍手2礼
引き返すと
どうも本殿らしき跡が後ろにあった
炭のようなものが落ちているので、どうも焼失したみたいやな
寂しい気持ちで廃墟のような神社を後にした
鈴鹿峠休憩所から国道1号線 車ではこっちに来れない
05
神社の石段を下りる
階段から見て 左が歩道 右が車道 もう一度ガイドブックを見る
どうやら左のようや
ジグザグに続く歩道を歩くと、はるか頭上に国道1号線の高架橋が見えた
車から捨てられたのか
周りにゴミが散乱していてとても自然歩道とは思えなかったが、とにかく進む
高架をくぐり坂を登ると広場に出た
テーブルとベンチと案内板があったが
駐車場が無いところを見ると、自然歩道専用の休憩所みたいや
歩行者もほとんどおらんところに随分広いスペースがあったもんや
目の前を飛ばす自動車を横目に
おにぎりを1ケ食べて燃料補給しながら看板を見る
ここが鈴鹿峠らしい
ただ 道はまだ登っているようやけどな
<10:50/相対高度240m>
雨が怖いので早々に出発
旧東海道だけあって 馬の水のみ場なんかもあっていい感じやけど
側で聞こえる自動車の爆音だけはどうもいただけんかった
06
山の中を少し登ると前にトラックが見え 辺りが開けた
一面茶畑で良く見ると3人の方がお茶の木にシートを被せていた
茶畑で道が3つに分岐、標識の下には「滋賀県土山町」とある
峠で県境を越えて滋賀県にはいったみたいやな
直進すると路傍休憩所があるらしいが、霧のせいでよく見えない
50mも歩いたところで断念、元の三叉路に戻ってきた
茶畑の脇の道をさらに先に進む
畑を離れて山の中に入ると、いきなり急勾配の階段が目の前に現れた
霧のせいで景色も期待できず、ひたすら修行の様に階段を登る
昨日したテニスの筋肉痛がかなり効いている
まだ午前中やのに足が言うことを全然聞かん
結構階段を登ったところに標識が3方向をさしている尾根分かれに着いた
直進は三子山へのルート しかも足場が悪いとまで書いてあった
<11:22/相対高度425m>
こっちは当然ルート通り進むので左・・・ってせっかく登ってきた階段よりも急な勾配で下りてるやんか!
07
急な下り階段のうえ丸太の段は雨のせいで水を含みよく滑る
足場を確保しながら1歩ずつ下りていく
勾配が緩くなったところを見計らって走って下りてみたが
やはり筋肉痛と体力が落ちているせいで上手く走れん
まあそれでも林道が見えるところまで10分程で一気に下ることが出来た
<11:33/相対高度290m>
逆方向から珍しく年配のご夫婦が歩いてきた
東海自然歩道で人と合うのは1日に数回やから結構貴重な出合やな
さっきの激勾配を進むはずやから
少し先の様子を伝える
話を聞くとやはり道中人とはほとんどすれ違っていないそうや
ここで小休止を取り、チョコレートを食べて燃料補給
これまでの道中や山に出かける頻度なんかを話して別れた
休憩の時にこうやって話す人たちと、またどこかで会う事があるやろうか?
会えればまた楽しいけどな
ここからは砂利敷きの道が続き、水田が見えると辺りが開け舗装路が見えると
山女原の集落は近い
山女原集落の水田 霧が濃い
08
舗装路と合流すると人家がポツポツ見えてきた
<12:03/相対高度240m>
しかし静かや
雨のせいもあるけど、人があんまりおらん
自動販売機もない
さっきバスが通ったけど、バス停も見ない
とぼとぼ歩いていると横からおばちゃんが出てきた
「今日はハイキングにはちょうどええね」
???この天気で???
「暑くもなく寒くもないし陽に焼けへんやろ」
・・・なるほど
「あんた傘持ってるけど今日はまだまだ降れへんで」
この霧雨は降っているうちには入ってへんみたいや
少し寒くなっているせいかトイレに行きたくなったので、近くの神社へ立ち寄る
<12:24/相対高度275m>
ちゃんと手洗いで水が出るキレイなトイレやった
本殿の庇の下で休憩を兼ねて、おにぎり1ケとウインナー1本補給
庇に当たる水滴の音で、雨が降ってきたのかと思ったが
木の葉に付いた水滴が風で落ちてきただけやった
09
10分休憩して出発
延々車道を歩く
ガイドブックではすぐダートに分岐してたが、道が異様にキレイや
どうも道が新しく作られたためにルートが呑み込まれてもうたみたいやな
その先には案の定ダムが出来てた(塩谷砂防ダム)
<12:50/相対高度340m>
ダム工事用なのか道は片側1車線ずつの立派なもんやったけど
ダムをすぎるといきなり山道に変った
急に道が変ったと思ったら、あとは登りの連続で
またもや足が悲鳴をあげだした
崩れかかった手すりを横目にやっと開けたところが、「かもしか高原」やった
<13:09/相対高度470m>
ここからは遠くは伊勢湾までが望めるはずなんやけど、この霧ではムリ
この先は、稜線歩きやから比較的快適やった
10
稜線を下ったところに林道発見
どうやらここが「安楽越(標高494m)」らしい
<13:24/相対高度410m>
自然歩道の距離標識のみあるだけなので、安楽のいわれとかは分からん
峠らしくも無く、燃やされた冷蔵庫が1つ横たわり
中には空き缶とエロ本が入っているだけ
こんな寂しい峠も珍しいで
あとはこの古びた舗装路の林道をひたすら歩くだけ
すれ違った車は数台
山中に入り渓谷らしくなってきたら
バーベキューを楽しむ家族が数組おった
同じ場所を避けてキャンプ場の跡地の前の河原で休憩
お湯を沸かして、インスタントのトン汁を作り、おにぎり1ケと一緒に食す
残ったお湯でコーヒーを入れる
さっき道の駅で買ったおかきを焼いてみた
バーナーの火力が強すぎて、網もなかったので上手く焼けなかった
目の前のキャンプ場は使われなくなってから10年は経っているんやないか
屋根のあるところには怖くて入れんかった
コーヒーと食器たち 川の岩の上にて
11
ここまでキャンプ関連施設はほとんどが廃墟になっていたので
一帯が全部廃止になっているんかな と思ったが
休憩していた河原から少し下ったところに
キレイなバンガローが6棟建っていた(利用者は1組だけやった)
気になったのはあちこちに貼ってあった
「サルが出ます 注意してください」
という看板 落ち着いて飯が食えんやんけ
バンガローを過ぎるとあたりは開け
水田広がる向こうに「石水渓研修センター」なる施設が見えた
ここも新しい建物やからガイドブックには載ってなかったが
バーベキューをしている家族が数組見えた
施設の外れにバス停が見えた
ガイドブックに載っているバス停ははるか先や
時刻表を見ようとしたらバスが入ってきた
運転手の石川さんに、ここの位置とガイドブックのバス停(石水渓口)の位置を聞く
やはりこの施設が出来たために路線が延び
石水渓口のバス停は名前が変ってなくなったそうや
この道沿いの先に自然歩道の分岐があるはずなので聞くと
バス停が一つあり ここから徒歩5分らしい
上手くいけばそこまで歩いてこのバスに乗れば帰れるやん!
バスの発車時刻を聞く・・・あと3分!?ムリか?
「ぎりぎりまで待ってあげるから行っといで どうせだれも乗らんから」
と行ってくれたのでとにかく歩く
次のバスは1時間後、そんなには待てん
早足で何とか仙ヶ岳登山口バス停到着
予想通り分岐点やった
はるか真上に高架道路が建設中やった
第2名神高速道路らしいけど
結構な高さに通るその道路は、周りの田園風景の中で一種異様やった
バスは定刻を3分遅れで到着
ちゃんと待っていてくれた 乗客は終点の亀山駅まで自分1人だけやった
12
約20分でJR亀山駅に到着 石川さんにお礼をいって降りた
次回のために石水渓行きの時刻を調べている間に 無常にも列車は出てしまい
亀山駅できっちり1時間待つ羽目になった
map
one point
はっきり言って天気が良ければそれなりに景色が楽しめるコースであろう
が 雨の中歩くとツライコースではないかと思います
片山神社の奥 国道1号線高架下のゴミと 山女原の砂防ダムが一番がっかりしたポイントや
後は里山や茶畑や昔の町並みを楽しめるところが結構ある
お茶の無人販売を期待したがなかった 亀山駅前にお茶屋さんがあったが 高いので買わなかった
access
関まではJR加茂駅から関西線にのって約1時間半(関西線亀山行きは1時間に1本です)
名古屋からだと亀山駅から坂下行き(9:20発)に乗るほうが良いと思います
関から(出発は亀山駅から)坂下行きのバスは 土曜日に7本 日曜日には4本しかない
どちらも9時31分発を外すと12時53分まで無いので要注意
(土曜日にはその前に 6:45発と7:56発の2本がある でもこの時間に乗れる?)
亀山初石水渓行きは1日6本
ただし4月〜10月の季節運行
それ以外の時期は池山西(旧石水渓口)止まり
池山西行きバスはこれ以外に1日5本あるが
7:43発か8:58発に乗らないと次は11:30発(池山西行きは11:00発)までありません