#027
2002.11.03 水無(三重県菰野町)〜尾高高原〜福王神社
01
近鉄電車の「3日間乗り放題キップ」がまた手に入ったので 強行遠征を実行することにした
近鉄に揺られて再び四日市を目指す
直行は特急しかないので 快速・急行を乗り継いで
四日市に到着したのが12時過ぎやった
駅を出て(乗り放題やから可能)昼飯を済まし
湯の山線に乗り換えて菰野駅に到着したのが13時前やった
駅前は閑散としていて バス停は広くバスが3台程停まっていたがとても静かで
通り過ぎる車は多いが人気はなかった
02
発車時刻が近づき運転手がバスのエンジンを掛ける
ドアが開いたので乗り込み、地図を広げて下車場所の確認をする
運転手の村田サンは丁寧に教えてくれた
調べるとこの路線(菰野駅〜朝明ヒュッテ)は季節運行
おまけに土日運転(夏季は毎日)で11/23から運休予定やった
タイミングとしてはちょうど良かった訳やな
13時10分発車時には誰も乗っていなかったが
途中で2人ほど乗って途中で皆降りてしまった
集落を抜けて山が近づくと 運転手の村田サンが話しかけてきた
山中の道は道幅が狭く 夏はバーベキューをする人が路肩に車を止めて 通過に苦労するそうや
確かに山の中の道は車2台がすれ違うのも困難な箇所がようさんあった
降りる予定の朝明口を通過して 道のさらに奥の水無バス停で降りた
ルートはこの区間で車道歩きになるから 先に済ましておこうと思ったからやな
03
車道歩きとはいえ
切り立った谷間を歩いて所々開けたところで見える四日市方面の展望はなかなか素晴らしいもんや
(時々通る乗用車には驚かされたが)
「県民の森」との分岐に朝明口のバス停があった
自動販売機があったので、少し休憩をしていたら
村田さんのバスが引き返してきた
軽く挨拶を交わした後
バスは来た道を帰っていった
キャンプ場を横目に、県民の森の公園内を歩く
自然散策路しか無いように思えたが
結構人が訪れていて、寂れてはおらんようやった
ルートは散策路から外れやたら細い道を歩くと
観光協会事務所なる建物に出た
しかし閉まっているみたいで、周りにも人はおらん
こんなところで観光協会って・・・
04
観光協会を過ぎ
無理やり(に思えた)山の中を歩いて、尾高観音に到着した
観音様は薄暗いお堂の中に安置されているようで、中は見えなかった
ここも無人や
抜けると乗馬センターがあり広い道に出た
ガイドブックには角に飲食の出来る店があると書いてあったが潰れていた
自動販売機はあったので、とにかく休憩はとる
観光案内板があったので見ると、尾高高原はペンションがある避暑地みたいや
周りを見る限り どうも「避暑」のイメージではない
季節が悪かった事にしておこう
05
標識が無いので広い道沿いに歩く
車は時々通るが人は全然おらん
こんなところにこんな広い道が要るんか?
しばらく歩いていると 犬らしい影が50mほど先に見えた
野犬やといややな・・・と見てると
影はいきなり立ち上がって歩き出した!
???と少し近づいてみるとそれは猿やった
戸惑って少しペースを落として歩いていると、いきなり横の林の中に入っていった
今や!思いそそくさと通り過ぎると
後ろの林の中から猿が1・2・3・4・5匹も道路を横切っていった
・・・囲まれたら最悪やったな
その先で久しぶりに標識を発見
広い道に沿って細い道(旧道)がジグザグにくっついていた
ルートはどうも旧道やったみたいや
広い道は右に折れて市街を目指しているが 左に明らかに未舗装の林道がある
標識もやっぱりそっちを指している
猿を見た後に山の中に入るのは抵抗があったが仕方ない
06
道の奥に民家が1軒あり、そこまでは林道も轍があり歩きやすかったが
その奥は草も生え静かで気味が悪いくらいの山道や
「禁猟区」の看板も猟師が出てくるんやないかと妙に臆病にさせられる
少し開けて「八風の大石」なる史跡があった
日も傾いて臆病になった身にはただの大きな石にしか見えんかった
大石から5分程で広い車道に出て 「切畑橋」のバス停があったが 欲張ってもう少し進む
切畑の集落は十数件の民家やから
抜けると段々の田んぼが広がっていた 田んぼの終わりで道はまた山の中に入っていった
途中久しぶりに人とすれ違う
目的(歩き)が同じ人は服装で何となく分かる
「こんにちは」 スムーズに挨拶できるのは山ならではや
薄暗い山の中をくねくね歩いていると いきなりゴルフ場に出る
これが自然歩道とは・・・
嘆く間もなく福王神社の境内に分かれる道で今日はルートを外れる
時間が遅いせいか山中のせいか人はわずかやった
07
神社は石段の上にあるらしいので、今日はあきらめて坂を下ってバス停に向かう
広いバス停には便所があったので拝借した
神社には3のつく日だけバスが来る
今日は幸運にも3日やったが、時間が遅すぎてバスはもうなかった
山の下の「福王口」にはバスはやってくるので、とにかく歩くことにした
たいしたことはないやろうと思っていたが
結構距離があり30分かかった
バス停に付き時刻をみると20分は待つみたいやから
近くの店の自動販売機でジュースを買って飲んでいると
車が1台停まって
「バス待っているんか?」
『はい。』
「何処まで行くんや?」
『菰野駅ですけど・・・』
「乗って行き!」
・・・駅まで送ってくれた
話を聞くとその先のコースへ行くための宇賀渓口まで行くバスは、もうすでに廃止されていて
この福王口への路線も廃止の可能性があるらしい
ここは早くクリアしておかんとアカン・・・
08
菰野駅に送ってもらい
そこで四日市行きを10分待った
薄暗くなった菰野を去り、別世界の四日市駅に着いたらもう真っ暗やった
軽く腹ごしらえをして、大阪方面に向かう電車を待つことにする
まだ帰るのに2時間以上かかるからな
これからどんどん遠くなる
one point
景色の美しいところや感動するところは比較的に少ない
皮肉にも水無〜朝明口間の車道歩きの合間の景色は良かった
県民の森には展望台があったので(見てないが) ここからの景色が良いのではないか?
補給が出来るところはほとんど無し
朝明口と尾高高原乗馬場の交差点に自動販売機はある
福王神社に売店があったが
3のつく日以外に開いている保障はない(自動販売機はあったはず)
福王神社〜福王口間にはゴルフ場の入り口があるので
車の通行量は時間によっては多い 歩くときに注意する事
access
大阪から四日市までは近鉄特急で約2時間
四日市から湯の山線で菰野まで20分
菰野から朝明ヒュッテ行きは 8:21・9:57・13:10・15:30の4本
運行日に注意 (三重交通 0593−23−0808)
福王口発菰野行きは 昼からの便で 12:10・13:59・15:59・17:59の4本
とにかく少ないので 乗り遅れの無いようにしたい