#026
2002.10.13 湯の山温泉(三重県菰野町)〜宮妻口(三重県四日市市)
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関西圏の自然歩道も残り少なくなってきた
これから先は気軽に日帰り・・・・にならんところが多くなる
まあ それでも何とか関が原くらいまでは 日帰りで何とかなるやろうと思う
残っている三重県の東側は JRと近鉄が主なアクセスルートや
今 仕事でたまたま3日間近鉄全線乗り放題の 「遊レールパス」なるものが手に入った
仕事で使うのは1日だけで それが金曜日やから土日乗り放題
使わんと損・・・と言う事で 早朝(といっても10時)に近鉄に飛び乗った
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いくら乗り放題といっても 本数の少ない急行で のんびり行っては時間がない
(早く起きればええんやけどな)明るいうちは時間を有効?に使わんとアカンから
行きだけは特急に乗ることにした
特急料金は別途やから、料金を支払って四日市まで指定席でゆったり向かう
約2時間で近鉄四日市に到着
もう昼やから途中下車して何か昼飯と途中の食料を探す
(乗り放題やから自由に出れる訳や)
しかし 町が大きいのに 道が広いせいか店が少ない気がする
結局 大阪にもあるチェーン店で飯を食って コンビニで適当に買い物をして
近鉄湯の山線(単線2両編成)に乗り換えた
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電車に揺られる事20分 結構の乗車率やったけど 観光客は少なく
終点「近鉄湯の山温泉」駅に着くまでに殆どが下車していた
ここからバスで3kmほど行った所が「湯の山温泉」で
駅の前には土産物屋が数軒とバス・タクシーターミナルしかない
次のバスが20分後やから 土産物屋に入ってお茶とお菓子を買う
天気がいい割に涼しいので 水分は余り必要ないやろうが
備えておかないと何があるか分からんから 念には念を入れての過剰装備やね
車の往来は多いのに 駅前は広さの割に閑散としていた
何をする訳でもなく トイレだけは済ませてぼーっと待つ
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やっとバスが到着し 山を降りてくる人が次々に降車してゆく
乗ろうとすると 降りてきた人から
企画切符らしきバスの乗車券が余っているからとタダで頂いた
御在所登山のセット切符らしかったが
タダでバスに乗れるだけで話のネタになるなと一人ニヤついて発車を待っていると
湯の山温泉〜御在所で運悪く?祭りが開催されているらしく
途中の大渋滞のために到着がかなり遅れると言われた
まあ大した事はないやろうと気にせず乗り込むと ものの10分で完全に止まってしまった
結局待ちきれず 途中でバスを降りて歩くことにした
降車時にきっちり切符は回収された
止まっている車を横目に15分ほど歩いて湯の山温泉に到着した
観光客はここからロープウェイに乗って御在所を目指すんやけど
行き止まり的な湯の山温泉は駐車場の数も限られていて
一台帰らないと一台停められないから 嫌でも渋滞するはずや
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古いホテルの脇を歩くと どんどん中心から外れて行き
気が付くと川沿いに 人気がほとんどない山の中に入っていた
途中まで付いて来ていた観光客もいつのまにかいない
それもそのはず 「まむしに注意」 なんて看板が側に立ってるからな
一人草むらを気にしながら どんどん奥に入っていく
あがったり下がったり 所々崩れていて歩きにくいがまずまずのハイキングコースや
振り返ると向こうに山が綺麗に見えた
(ロープウェイが無かったので御在所ではないはず)
ぐるぐると山を巻きながら 山道を歩いていると いきなり道が変わり
砂の道になったと思うと前が開けて大きな空き地に出た
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明らかに人の手が加えられた空き地で
車の跡があるから埋め立てたのやろうか?
とにかくこんな山の中で こんな事をする必要があるのかは分からん
どうやら自然歩道は この空き地から出ている車道を歩く様や
土の林道やけど車道には変わりない
気が進まず歩いていると前からエンジンの音が聞こえた
1台のバイクが横を通り抜けて空き地のほうへと向かっていった オフロードやろうか?
確かに走り回るのにはもってこいやな
しばらく土の道をあるいていると
バリケードが見え その先からはアスファルトの道が始まっていた
後ろからさっきのバイクが現れ バリケードの脇を抜けて 林道の先に消えていった
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アスファルトの車道歩きやから 大して変化も無く退屈やな・・・
と思っていたら 向こうに2人なにやら双眼鏡で後ろの方向を見ていた
振り返ると・・・御在所岳が綺麗に見渡せるやん!
この距離やとさっきのバスの終点から 大分来たことになるな
やがて山を回りこみ 御在所岳も見えなくなると ますます退屈な林道歩きになる
道が下りになりだしたころ 目の前に四日市方面を見渡せる休憩所が見えた
雲母(きらら)休憩所15時10分着 ベンチにさっきのバイクの人がおった
意外とおっちゃんで 地元(といっても少し離れていたが)から日帰りでここに来ているそうや
お菓子を食べながら遠く四日市の方をぼ〜っと眺めていると
さっきの双眼鏡の2人が追い越して行った
よく考えると今日はかなり遠方に来ているので 早く下りないとアカン
10分の休憩後 おっちゃんに別れを告げて出発した
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湯ノ山温泉の駅の近くまで 道はただくねくねと下っている
眼下に国道が見えるところまで来ると 道はT字に別れていた
まっすぐ行くと湯ノ山温泉の駅やけど
ここは少し距離を稼ぐためにさらに先を急いだ
ここでさっきのバイクのおっちゃんに追いつかれた
クラクション2回鳴らして まっすぐ駅のほうへ走って行った ここでお別れや
ルートはまた山の中に向かう 少し歩くと神社らしきものがあり 水場がそばにあった
飲めるらしいが 周りが工事現場やったから飲むのはパス
顔を洗って口をゆすいで先に進む
大掛かりな砂防ダムのような現場をぐるりと巻くように進みさらに山の中に入るが
四日市市青少年野外活動センターの近くにいるらしく なんとなく人の気配がし続けた
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小さな橋を渡ると急に周りが開けて茶畑が広がった
これは帰りにお茶の葉でも買って帰るか・・・と無人販売機を探すが見当たらん
そうするうちに観光地の「もみじ谷」まで来てもうた
ここを抜けると今日のゴールの宮妻や
バス停の周りには何かあるやろうと思ったが喫茶店が1軒だけ・・・
出発を待つバスの運ちゃんに聞いても
「もみじ谷の食堂の売店ならあったかも」
「でも戻ってる間にバスは行くからな」
と言われて 結局お茶は買わず仕舞いや
まあ ここにはまたスタートかゴールで来る事になるから そん時に探すか
バスに乗れば楽勝で駅まで帰れると思っていたが 以外に遠く 16時47分に乗ったバスは
約1時間かけて四日市駅に到着 運賃も750円と結構かかった
しかも昼同様大きな駅の割りに店が見つからん
名物もわからないまま うどん屋でおにぎりとうどんを寂しく食べた
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あとはのんびり帰るだけ・・・と思っていたら
鈴鹿で大量の人が乗ってきた ・・・そうや 今日はF1グランプリがある日や
ということはこれ・・・大阪に帰る人も大分おるんとちゃうんか?
と思ったときはすでに遅すぎて きっちり帰りの電車で立たされた
くじ運良すぎやで
one point
三重エリアでも割りとアクセスが楽なところ
しかし 季節によっては湯の山温泉行きの道が渋滞する
駅から歩いても30〜40分位やからバスの運転手の情報でその都度判断したほうがええな
近鉄湯の山線は20分に1本の頻度 先のバスは40分に1本
電車によっては駅で20分待たされるので注意?
湯の山温泉からいきなり山に入り
どんどんアップダウンがきつくなるので靴などはしっかりしたものが必要
余談やけど 「マムシに注意」 の看板は多かった
三重エリアは蛇が良く出たので 足元には念のため注意を払う方がよい
後半はだらだら歩きが多くなるので 景色を楽しんで 気を紛らわせて頂戴
大阪からやと2時間半以上はかかるので 着く時間にも帰る時間にも気をつけて
access(運賃は2002年10月現在)
■湯の山温泉
大阪から近鉄四日市まで2時間20分
近鉄四日市から湯の山温泉駅まで25分
(特急込みで運賃は3500円くらい)
駅から湯の山温泉までバスで15分
(バスは片道200円)
■宮妻
近鉄四日市駅から宮妻口行きのバスで約1時間
終点で下車
(運賃片道750円)