out-door
 hike 
#011
2000.11.05.sun
菩提道〜鷹ゲ峰〜大岩(京都市)

000
11月4日夜。
明日が休みになる。
喜び勇んで準備するが、
天気予報は雨。
がっかりして少し夜更かし。

001
11月5日朝。
期待を裏切る晴れ。
とりあえず飯を食って11時に出発。

002
12時過ぎ。
JR京都駅に着く。
まだ小腹がすいていたので立ち食いソバを食い、
やたら遠い所にあるトイレに行って改札をでる。
勝手知ったるJRバス3番乗り場に12時33分に行くと、
・・・哀れ12時半に出たばっかり・・・
次は1時間後かとガッカリして時刻表に目をやると、
なんと13時からは0分発に変わってる!!
30分のロスタイム(これでも結構痛手)でバスに乗り込んだ。

003
バスはまだ紅葉していない紅葉の里高雄でどっと客を吐き、
わずか4〜5人を乗せて北へ進む。
最初の集落菩提道で降りたのは自分一人やった。


静かな集落

鎖につながれた犬3匹に思いっきり吠えられる。

004
5分ばかり戻ると、
自然歩道は山のなかに向かう。
先に乗用車とバイクが1台づつ行ってしまった。
この先は車両行き止まりで巾もかなり狭い。
しかし林道らしき舗装路は悪路ながらも延々続いた。


ときどき車が通るので注意

途中に北山杉を集荷するためのリフトやロープウェイが有ったことから、
林業のために整備された道と考えられた。
2台ほど後ろから追い越され、
前のカーブからいきなり4駆が飛び出した意外は静かで快適やった。

005
15分ほどで菩提の滝に到着。
滝の側でその迫力に圧倒されるも、
上にさっきの林道のガードレールが丸見えなのは冷める。

006
やがてY字路で右に沢の池への分岐。
左に進みかけるとバイクが右から帰ってきた。
どうやら沢の池に車はみんな向かっているみたいや。
(左の舗装路はすぐに細くなると書いてあった)
しばらく土の道を歩いているとまた左に分岐。
北山周遊道路(はっきり覚えて無い)が続いていた。
京見峠に向かっているが、
横に「松茸の季節は通行禁止」の意味のちゃんとした看板が立っていた。
活字で印刷されたものやから役所が大真面目で立てたんやろうけど、
秋に通れないハイキングコースとは何か馬鹿げてるわ。

007
さらに少し先に右から沢の池からの北山周遊道路が合流。
どうやらここが上の水峠や。
14時55分。
向かう方向から2人歩いてくる。
かなりラフな格好や。
散歩の途中みたいな2人と少し話して別れる。

008
ここから急な下り。
足場は悪いが慣れっこやからいきなり走り出す。
すると前から自転車を担いだ兄ちゃんが上がってきた。
「あと(舗装路まで)どれくらいですか?」
「この上の分岐から500m位で舗装やで。」
息を切らして上がっていく後ろ姿に、
「負けられん。」
と変な気合いをいれて激下りを続ける。

009
約10分で家の屋根が見えて舗装路に戻る。
家には「北山工房・家具修理します」と書いてあった。
水とコップが置いてあったので、
溜めてある水で顔を洗って気合いをいれる。
もう15時を回っている!
(自分が悪いのは言うまでもない)
急がないと日が暮れる。

010
すこし下ったところで1人のおっちゃんに話しかけられる。
最初は「急いでるのに・・・」と思っていたが、
どうもちょくちょくここに散歩にくる地元の人みたいで、
さっきの菩提の滝の畔の砂で、
昔北山杉を磨いていた(今は機械らしい)ことや、
先のルートに強烈な坂道があることなんかを教えてもらった。
おっちゃんは金閣寺のほうに散策することを勧めてくれたが、
東海自然歩道を行くことを話すと、
「ぜひ東京までいきや。」
「おっちゃん位になるといく気力がなくなるから今のうちやで。」
などと励まされると悪い気もせえへん。
鼻息も荒く再出発した。

011
15時半。
うわさの坂にやってきた。
何と勾配21%。


電柱の角度から分かるかな

爪先がかなり上を向くほどの急勾配の道や。
しかし前から車が来る。
信じられん。

012
15時40分やたら観光地らしい源光庵前のバス停に到着。
ここやとバスも多く再開は楽そうやけど、
大原まで1日で行ける距離が残らへん。
そこでもうちょっとだけ先に進み、
バス停を眺めて考えることにした。

013
ここからは住宅地のなかを歩くのと、
標識が少なくすぐにルートを見失うのとで、
かなり苦労した。
(方角は分かっているので大きく迷うことはないが)
山が両脇から迫ってきて、
ついに車道と合流したところに、
高橋(たかばし)バス停があった。
16時45分。

014
高橋を通る最終のバスは17時26分。
残り30分位で一つ先のバス停までは行けるやろ・・・
しかし先は明らかに山の中、
バス停の間隔は広いに決まってる。
まあでも行けるやろ!
安易な考えで先に進む。
闇はそこまで来ていた。

015
道は広い歩道もあり、
犬を連れて歩く人もいたので、
余裕で歩いたが、
先の橋で道が極端に細くなり、
木々も迫って薄ぐらい。
見ると「山幸橋」のバス停が!
16時55分で、
バスが来るのが17時24分!

016
10分でここまでこれたのと、
バスがここからさっきの高橋まで2分やから・・・
次も行けるで。
また歩き出した。
17時を回る。
もう完全に山の中。
かなり暗い。
17時10分。
バスは多分フリーで乗れるやろ、
最悪止めてでも乗ったろ。
すこし寂しくなる。
車も少ない。
前から自転車にのった2人組が下りて来る。
明りが見えた!
が工場と自動販売機。
一服してる暇はない。
多分次のバス停には17時20分着やろう・・・
17時15分になったら走ろう!
と思ったら右に自然歩道の分岐!
ということは・・・
20m先にバス停発見!
なんと山に分岐する「大岩」までこれたみたいや。
17時15分、
バス停を眺める。


一日5本のバス停

やはり20分発。
辺りはすでに暗い。
今日も無茶をしてしまった・・・
バスのライトがむっちゃ眩しかったのは言うまでもない。

017
一応バスの運ちゃんに聞くと、
高橋から先ではフリー乗車は可能やった。
バスにゆられて40分、
18時に京阪出町柳駅に到着。
バスのダイヤを調べると、
何と1日5本。
次が難儀や。

map...

data...(2000.11.05現在)
■菩提道までのアクセス
 JR京都駅前JR3番乗り場から
 「周山」「セミナーハウス」行きに乗り
 菩提道バス停まで約1時間
 よく渋滞するのでかなりバラつき有り
 日曜日は6:50・7:15・8:10・9:20
 10:00・11:20・12:30・13:00
 以降9本720円

■大岩までのアクセス
 京阪出町柳駅より37系統
 「雲ケ畑岩屋橋」行きに乗り
 大岩バス停まで約40〜50分
 日曜日は8:10・10:40・13:20・15:50・18:30
 のわずか5本390円
 大岩発出町柳行は17:20の後に19:30が最終やから注意

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