out-door
 hike 
#010
2000.09.17
嵐山(京都府京都市)〜清滝〜菩提道(京都市)

000

9月15日(祝)
東海自然歩道京都府完歩を目指すはずが、
寝坊(いつものこと)と午後からの天気の崩れを理由に断念。
先送りにした。

001

9月17日(日)
台風が近づき天気は崩れるとの予報に、
朝遅く起きてみれば晴天。
慌てて身支度をして出発。
例によって昼をはさむので、
梅田で昼食をとって荷物を減らす。
今日はザックもなし靴も簡単なアウトドアシューズ、
ウエストバッグにカメラと地図と傘を入れただけ。
ハイカーにも見えんやろう。
梅田から阪急電車で桂乗り換えの嵐山着。
すでに13時半。
駅前のコンビニでお菓子とお茶を買って出発。

002

嵐山は気候も良くなって、
観光客が一杯いた。
おまけに渡月橋の片方の欄干が工事中で、
混雑して歩きにくい。
橋を渡ったところにある標識を左折、
亀山公園に向かって川沿いを歩く。
天気がいいのでなかなか快適。
残暑もあまり厳しくない。
緑を楽しみつつ公園を山の手に進む。


夏の終りの枯れたヒマワリ

トロッコ嵐山駅の上を越えると街中に出る、
みやげ物屋が軒を並べて退屈しない。
自転車で散策する人も多く、
次は輪行でMTBを持って来たいと思った。
鳥居本の大鳥居まで、
古い町並みに店が混じって続き、
鳥居の下に案内板。
またまた三又の表示。
どっちに行くのか分からん標識が京都には多い。
右に進むと上から車道が合流してトンネルに来てしまった。
どう見ても歩道はなく、
地図を広げるとやはりさっきのは左やった。
がっくりと鳥居まで引き返す。

003

鳥居を曲がるとすぐに山道。
さっきまでの雰囲気と余りにも違うので、
少しビビリながら歩く。
右に渓流の軽い登り。
車がすれ違うのがやっとの巾。
昨日の雨のせいか上から水が流れてくる。
車は時々通り過ぎる。
バイクも多いのでツーリングコースになってるんやろう。
自転車に追い抜かれたところで、
つづら折れの急カーブの登りになった。
一本道やから自然歩道の標識は全然ない。
誰も歩いてないので心配になったとき、
前が急に明るく開けて六丁峠に出た。
サイクリストが3人休憩していたので、
軽く挨拶して通り過ぎる。
先は下りやったけど、
登りよりも急な坂が続いた。
途中途切れ途切れに見える保津川がかなり下に見える。


はるか保津川

綺麗さに感動する一方、
あそこまで下るのかと気がめいった。
途中歩きのおばあちゃんを追い越して、
14時50分、
支流の清滝川との合流点の、
落合橋のやっと到着した。
標識もあったので間違っていないことも確認。
自動販売機もここにあったので(130円)、
お茶を補給する。
ここには人が多いので、
地図を見ると先にJR保津駅があった。
みんな向こうからやってきた。
そりゃあんな山道歩いて来んわな。

004

熱心に案内板を読んでいるおっちゃんに、
悪いと思いながらシャッターを押してもらう。


車もハイカーも多かった落合橋

さて、
ここから清滝川沿いにやっと自然歩道らしくなってくる。
川のすぐ側を岩を越えながら歩く。


暗いが右に自分は写ってる

これは自転車ではエグイかな?
と思っていると、
前から1組のカップルが自転車を担いでやって来た。
(やっぱり行けるかも・・・)
ゲンキンなもんや。
川の流れを聞きながら前に屋根が見えてくると、
15時20分に清滝の集落到着。
対岸に渡って車道に上る。
標識はないが左に行けば良いはず。
おっちゃん連中がバス停の場所を尋ねてきた。
知らないが地図からすると多分右やと言ったが、
ちゃんと帰れたのか・・・
清滝は観光客と車は多かったが、
地元の人が少ないのか集落の活気はなかった。
標識はないが川の左沿いの舗装路を歩いていれば、
そのうち砂利道への分岐が現れる。
この辺りから北山の自然歩道(名前は忘れた)の標識も、
一緒に立っているのでこれを参考にすると良い。
(簡単な方向も書いてあるので分かりやすい)
この分岐までハイカーも多かったが、
下ってくる猛スピードのMTBには参った。
狭い舗装路では遠慮してほしいで。

005

砂利道になってからは、
また川沿いの快適な遊歩道や。
途中に古びた公園みたいなのがあって、
そこから沈下橋を渡って対岸へ。
川沿いをのんびり歩いて行くと、
ダムにつきあたる。
橋でまた対岸に渡ると、
岸に建物が見え始め、
16時、
やっと高雄まで来たことになる。
川を見ながら食事が出来る料亭があったりして、
雰囲気は良さそうやけど、
どうもシーズンオフのせいか人がおらん。
神護寺入り口の公衆トイレで休憩して進むが、
ここは紅葉の見所らしく準備は出来てない。
まだ季節的には早すぎた。
観光ホテルも静かや。
先に進むと車のほとんどとまっていない駐車場が続いた。
川から離れて登り坂を歩くと、
国道162号線につきあたる。

006

東海自然歩道は高雄から、
国道162号線(周山街道)を延々と歩く。
道は歩道のない片側1車線ずつの舗装路。
信号がほとんどないせいか車はかなり飛ばしている。
左は民家・右は車でわずかなすき間を歩く。
日曜日やからやっぱり乗用車が多く、
山道やから飛ばして来るのが後ろから聞こえる音で分かった。
ヒヤヒヤしながら16時24分、
栂ノ尾ドライブイン到着。
バイクに乗った兄ちゃんが結構多かったなかで、
「歩き」は浮きまくりや。
バス停があるので時刻を調べると、
ここまでの便が多い。
先へ進むと帰れないのでは?
とかなり迷ったが、
30分に1本はあるやろうと腹を決めて進む。
ここを過ぎるとまったく人家がなくなった。


北山杉が茂る斜面

最初は斜面の北山スギを見ながら浮かれて歩いていたが、
昨日の雨であちこち濡れてる道を、
遠慮なく通りすぎ様に水をはねて行く自動車と、
夏も終りすっかり早くなった夕暮れに、
気分はすっかり落ち込んだ。

007

それでも途中にバス停がなぜか2ケ所もあり、
反対側の時刻表で次のバスを見計らいながら、
先に進む事にした。
16時47分、
栂ノ尾から2つ目の「毘沙門橋」バス停で休憩。
もちろん周りに家は無い。
車で通りすぎる人からは、
こんな家の無いところでバスを待つ怪しいヤツに見えたことやろう。
ここを発ったあとすぐに帰りのバスが来た。
次は30分以上後やったから、
ゆっくり行けばどっかで乗れるやろ・・・
しかし目印の無い国道歩きに現在位置は分からなかった。
いくつかのカーブを過ぎる、
自転車が追い越す。
彼も車と戦ってここまで登ってきたのか・・・
すぐに先のカーブに消えた。
17時5分、
先に看板と標識。
トンネルも見える。
行く先が分からないので地図を見る。
右に旧道がありすぐ先に山(上ノ水峠)への分岐があるようや。
分岐にバス停があるはずやから、
そこまで行こう。

008

川も旧道に沿う。
曲がり角に製材所らしき建物があるが無人。
しばらく行くと右手に久しぶりに自然歩道の標識を発見。
山に向かうので今日は断念・・・
やけどここにバス停は無い。
まさかトンネルの方にバス停が・・・
と焦ると旧道の先に集落が見える。
そっちに向かうと中ほどに「菩提道」バス停があった。
15分ほど時間があったので、
集落をうろつく。
北山スギの産地やからか、
製材所らしき木造3階建てのでっかい建物が川向こうにあった。
しかし人はあまり見かけない。
確かに気配はするし通りすぎるけど・・・
バス停に戻ると2人先客がおった。
17時26分、
JRバス京都駅行きに乗って、
来た道を戻る。
渋滞もあったみたいやけど、
本を読んでいたので覚えて無い。
約1時間で京都駅に到着。
コース中一番遠い所で中断したかもしれん。
早く起きないとこういう事になるんか・・・

access... 2000.09.17現在
■嵐山
 梅田(阪急急行40分)桂(阪急普通10分)嵐山 390円
 他にJR京都駅から嵯峨嵐山駅下車と、
 京福電鉄嵐山下車も可能。
 とにかく有名な観光地やから分かるやろ。

■菩提道
 JR京都駅下車(大阪から新快速30分540円)、
 北口出口すぐJRバス3番乗り場より、
 「周山」行きに乗って約50分(720円)。
 バスは1時間に1本程度やけど、
 途中の「栂ノ尾」までは少し便が多い。
 阪急バスはさらに手前の「山城高雄」まで来ているが、
 何処に向かっているかは未調査。

菩提道は遠いので、
手前の「山城高雄」か「栂ノ尾」でやめるか、
さらに先に進み源光庵まで下ってしまう方が次が楽。
(交通費も安く済む)
国道歩きをパスしたい方は、
「栂ノ尾」から「菩提道」までバスでショートカットしてもいい。

■「東海自然歩道」京都府ルート
 京都ルートは比叡山を越えて終りと思っていたが、
 南周りの「山の辺ルート」で滋賀県から宇治にまた戻ってくる。
 しかもこっちの方が山沿いの道が多い・・・
 京都完全踏破はいつになる?

map...(2000.09.17現在)

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