out-door
 hike 
#007
2000.07.02
神峯山(大阪府高槻市)〜ポンポン山〜大原野〜国道沓掛(京都府京都市)

000

7月。
いわゆる「山開き」で本格的なシーズンになる。
(低山は暑すぎるくらいやけど)
この節目にちょっくら出かけることにしますか。

001

狙いは百名山やったけど、
どうも天気が怪しい。
大阪近郊は天気が良さそうやから、
やはり東海自然歩道に向かうことにした。
今日行くポンポン山周辺は距離が長いから、
日の長い夏に取っておいたのでここを一気に京都まで踏破してみよう。

002

だいぶん大阪から遠ざかってきたので、
アクセスも面倒になりつつある。
(楽なところばかり行ったからに違いない)
大阪駅からJR新快速で高槻駅まで17分。
9時48分高槻市バスに乗って神峯山口を目指す。
先に「しょうぶ園」があり今がシーズンなので、
増発もあってかほとんど待たずにバスに乗ることができた。
上の口停留所で住宅は少なくなり、
気が付くと乗客は自分一人になってた。
10時5分神峯山口で下車。
乗客のいないバスはさらに山奥に消えていった。

003

東に真直ぐ進む。
農家が多く無人販売のキューリがうまそうやったが、
塩を持ってないので断念。
トマトやったらそのままかじるけどな・・・
突き当たりに細い路地、
それが自然歩道本日のスタート地点。
枯れ葉の積もる細い道を竹薮にそって登る。
最初からいい雰囲気やと思ったら神峯山寺への車道へ出る。
また舗装路かとがっくりするとルートは川を渡り対岸の山中へ・・・
人の声と車の音は聞こえるものの「登山道」を楽しんで10時25分、
神峯山寺到着。
敷地内をうろつき水を頂く。

 
峯山寺に咲くあじさい

と、
おっきい車数台で強面のオニイサンがたくさんやってきたので、
足早に先を急いだ。

004

ここから次の本山寺まではこの舗装路を延々登る。
中登山靴で舗装路の登り坂を歩くのは苦痛や。
しかし季節柄かブームやからか、
登る人も降りて来る人も結構多い。
(車でやってくる人も当然いるけど)
木陰を選んでもとにかく暑い。
やっとのことで本山寺の駐車場に到着・・・
と思いきや、
ここから砂利道を2km程登ったところに本堂はあった。
11時30分着。
本山寺は途中の道の過酷さとはうって変わって、
静かなしかも綺麗な寺やった。
湧き水で水分補給してトイレも済まし、
(ここを逃すと先にはない)
休養十分に再出発。


本山寺の名前入り重機・・やっぱり不自然

寺から裏に自然歩道に合流できる近道があったが、
へんにこだわって分岐点に戻って出発した。
けっこう遠かった。

005

さあここからまた登山道や。
山というからにはきつい登りもあるかなと思っていたが、
本山寺まででほとんど登ってしまい、
尾根筋を緩やかに進んだから意外と楽やった。
やはり人は多く、
左斜面で弁当を食べる集団がおった。
なんやろと先を見ると山頂やった。
12時半ポンポン山山頂(679m)着。
三角点周辺は開けていてベンチもありいい感じたったが、
何せ日陰がないのでみんな回りの木陰で弁当を食っていた。
山頂で足踏みするとこういう音が鳴ったことから名付けられたので、
実際に「ポンポン」と鳴るか試している人もいた。
ちゃっかりその人に写真を撮ってもらった。


ポンポン山山頂は暑かった

昼食を取りしばらく休憩していたが、
暑くて喉も乾くので、
水の残りが心配になったので13時に出発した。

006

この先も緩やかで楽勝やと気楽に歩いていたら、
苔むした急な岩場の下りがいきなり現われた。
手すりや梯子もあったが、
グリップの効かない足場には恐怖した・・・
お気軽ハイキングコースと甘く見ていたので冷や汗をかかされた。
やがて田んぼが現われて杉谷集落に13時半到着。
舗装路に突き当たりT字路になっていた。
本ルートは左やけど右で人の声がする・・・
さっき頂上におった親子連れや。
何か飲んでるで・・・おっ!
自動販売機や!!
130円やけどこれは有難い。
1本飲んで1本は予備にザックに入れておく。

007

本ルートに戻る。
さっきの杉谷集落にある看板で、
「京都府」に入ったことを知る。
まだ雰囲気は変わらんけど、
「大阪府」は制覇したことになる。
(どうでもええか)
さて、
車の殆ど通らない道を歩く。
山のなかでなく人の気配もなく、
やはり不法投棄のごみがきになる道路やった。
途中開発途中の工事現場(休みでだれもおらん)があった。
ゴルフ場か?
・・・寺の開発やった。
山を切り取り向こうに延びる工事途中の道を見てると、
気分が一気に冷めていくようや。

008

逢坂峠を過ぎると舗装路と分かれて細い林道にはいる。
左手に墓石が見える。
墓地か?
と良く見ると石の密度が高い。
墓石を投棄しているんか!?
古いヤツを積み重ねて置いてある様は不気味でしかない。
背筋が寒くなり足早に立ち去った。
(夜には絶対来たくないで)
ごそごそと山中を歩き回ると14時、
金蔵寺入り口に到着。
林道と合流するが、
つづら折れの車道に対し、
自然歩道は階段でショートカットして進む。
気が付けば石作の集落の中にいた。


石作の集落から市街を望む

009

石作から舗装路を道なりに進めばいいんやけど、
京都に入ってから案内標識が極端に少なくなった。
大阪が馬鹿ていねいやったからよけいやけど、
不安になって何度も地図を広げた。
おまけにサブルートまで案内してるから、
どっちへ行けばいいんか分からん。
などとイライラしていたら前に酒屋、
自動販売機・・・ビール!
道端で腰に手を沿え一気!!
あーしんど。

010

さらに道を進む。
ポツリ・・・いきなりにわか雨。
空は明るい、
すぐ止むやろ・・・気が付けば頭からズブ濡れや。
そして南春日バス停?
道間違うてるやんか!
注意深くもどると・・・案内板!!
本ルートの板が外れてなくなってた。
おい、
どーなってんねん!!!
やっとのことで勝持寺(花の寺)到着。
手前が分譲霊園で、
寺が拝観料を取るので通過。
住宅地を抜け田んぼを横切ると柿畑。
大枝は柿の名産地や。
ログハウスの建つ4つ角を右に曲がると、
左手は柿の木だらけやった。

011

また車道に突き当たる。
まさかと思ったがこの歩道のない道が自然歩道やった。
さらに交通量もさっきとはけた違い。
肩身の狭い思いで路肩をとぼとぼ歩く。
道沿いに農家の露店が多い。
秋には柿で一杯になるはずやけど、
今はキュウリ・トマト・タマネギが並ぶ。
6コ200円のトマトを買い、
袋をぶらさげて、
「帰って冷たいビールとトマト・・・」と、
それだけを楽しみに、
車が行きかう道をバス停に向かって足を動かした。

■access...アクセスデータ(2000.07.02現在)
行き 大阪(JR新快速)高槻       □ 17分(250円)
   高槻駅北口(高槻市バス)神峯山口 □ 17分(210円)

  <踏破所要時間 6時間>

帰り 国道沓掛(京都交通バス)阪急桂駅 □ 12分(230円)
   桂〜梅田(阪急京都線) □ 急行で約30〜40分(360円)

■map...コースマップ(2000.07.02現在)

■サブルート
 杉谷のT字路を右にいくと、
 急な下り坂を通り善峰寺に付く。
 さらに舗装路を下ると、
 小塩バス停がある。
 ここまで約1時間。
 小塩から阪急バスで20分、
 阪急東向日駅に着く。
 神峯山口から3時間40分の行程となる。

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