out-door
 hike 
#006
2000.04.30
大河原(京都府南山城村)〜笠置〜柳生〜大柳生口(奈良市)

000

4月末。
世間は「ゴールデンウィーク」だが、
カレンダー通りやと5/1・2は仕事。
仕方ないので遠出はやめて近くの『小旅行』。

001

例によって朝はゆっくり。
9時半に出発して10時17分の天王寺発加茂行きに乗る。
加茂でローカルの関西本線に乗り換え11時15分、
大河原駅着。
途中までいつもはカヌーを持って来ていたが今日は身軽。
しかし・・・
駅で水分を補給しようと思っていたのに、
大河原駅は駅員1人の小さな駅。
ジュースの自動販売機もなく町は遠い。
手持ちのミネラルウォーターで持たせよう。

002

駅を出ると国道163号線。
その向こうが木津川。
眼下に沈下橋が見える。
スロープを河原まで下り沈下橋を渡る。
中州に階段状に石が積まれて橋につながっていたのでおりてみる。
水際の石は(バーベキューのせいか?)すこしヌルっとしたが、
川の流れを聞きながら昼飯を食べることにした。
鮎は早いが岸で何かを釣っている人、
川の写真を撮っている人、
自分同様どこかに歩いている人・・・
けっこう人はいた。

003

水は大事に取っておき、
11時50分出発。
まずルートに合流しないと・・・
橋を渡るとまたスロープを登り、
カーブを曲がるとそこは集落やった。
家は多いが店はなく、
水はやはり手に入らない。
やがて家はなくなり山あいへと道は続いていく・・・
舗装道路は途中で山に向かい、
袖に「右 東海自然歩道」の看板。
川岸の静かな土と岩の歩道。
国道も山の向こうに遠ざかり、
静寂のなか進む。
車が通る側は嫌だが、
いきなり静かな所を一人で歩くと急に心細くなる。
竹薮のなか何本かの竹の倒木を抜け、
大河原発電所の堰が見えた。

004

堰を過ぎるとと人影が増え、
JRが鉄橋を渡ってこちらに戻ってくる頃には河原には、
バーベキューをする人がたくさん目につきだした。
飛鳥路の沈下橋の辺りでは八重桜が見事に咲き、
下界での過ぎた春をまた楽しめた。

飛鳥路で舗装路に戻り有料駐車場に突き当たる。
道が分からないので適当に歩きだすと、
駐車場のおっちゃんにルートを教えてもらった。
木津川から別れ集落のなかを進む。
JRの踏切を越えてさらに上へ進む。
奥にさらに集落がありさらに進む。
T字路になり右手に川と橋、
案内板によると右がルート。
川は布目川、
標識に「おう穴群」とあるが何のことか分からない。
川沿いに進む。
川を眺めると岩にクレーターの様な穴がいくつもあいていて、
岩のすき間から小さな滝の様に流れが続いて面白い。
すると看板。
クレーターが「おう穴」らしい。
渦に石が混じり川底の岩を削って出来る穴のことらしい。
布目川が木津川に流れ込んで「おう穴」も終り。
また木津川そいに戻った。

005

左に何かの施設。
関西電力の発電施設の一種らしい。
ここからJRの線路沿いを歩く。
このコースの見せ場やけど、
線路に到着する前に列車が過ぎたので、
間近に見ることは出来なかった。
手すりもなくもう2mも先には線路敷。
トンネルも目の前に見ることが出来る。

線路を歩きたかったが小心者なので出来なかった。
ここはやはり有名か、
結構擦れ違う人がいた。
なかにはトンネルの陰でいちゃつく奴もいたが、
線路と川に挟まれて楽しい区間やった。
次第に川に近づき、
カヌーで見慣れた景色になるとそこは笠置のカヌー広場。
笠置大橋に到着。

006

笠置はバーベキューで賑わい、
あちこちで焼肉のにおいがした。
公衆トイレで一息ついて、
笠置の町中を歩く。
途中でビールとスナックを買う。
お茶も買い足して休憩。
このビールはこたえられない旨さ。
(まだ途中やっちゅうのに)
すっかりいい気分で13時15分出発。
笠置古道と呼ばれる登山道に沿って笠置山を登る。
自動車道とは別の道が整備されているのは嬉しいが、
さっきのビールですっかり息があがり、
汗びっしょりになってもうた。
山頂近くの休憩所につくが、
あまりにも人がいないので、
そのまま自然歩道を進む。

007

山のなかの静かな道を気分良く歩いていたら、
急に前が開ける・・・
ゴルフ場の工事現場や・・・
ガイドに仮歩道って書いてあったけど・・・
クラブハウスに向かう道路に歩道を付けて「自然歩道」・・・
なめてんのか?
「ゴルフ場」と「自然歩道」、
こんな不自然な組み合わせはないで・・・
先日の総合公園内の出来合いのウッドデッキも参ったが、
人工の池・斜面・林を見ていると無性に腹がたった。
ついに入り口までそれは続き、
小川と道路に沿って進むが、
小川まで護岸工事をしていたのでメチャメチャや。

008

谷筋から開けて柳生の集落が見えた。
道路を離れて田んぼのなかを進むが、
どうもこの辺り、
標識が少なくルートが確保しにくい。
まあ進むべき方向は分かるので適当に進む。
集落のなかを普通に歩いていると、
奈良市街に向かう道路に出る。
そこを左に曲がると土産もの屋や食堂が見えて柳生の中心地に着く。
事前に調べたら、
JR奈良駅〜柳生のバスは2時間に1本程度。
ここから下手に先に進むとえらいことになる・・・
と思ったら春の臨時増発便が結構ある。
安心して先に進もう。

009

自然歩道は柳生を散策するように集落のなかを進む。
途中にいくつか無人販売で野菜などが売られていたので、
思わずイチゴを買ってしまった。
1フクロ100円。
小粒やけどうまかった。

集落のなかに標識は少ないので注意して進みたいが、
迷ったら迷ったで散策を楽しめる。

010

柳生の集落の外れにさしかかると、
民家の庭先から裏に回り込むように、
裏山へと道は急に様相を変えた。
斜めにどんどん登り、
やや平坦になったところに、
「疱(ホウ)ソウ地蔵」と呼ばれる巨岩に掘込まれた地蔵があった。
ここから人里の気配が少なくなり、
山中の土の道が続いた。
やはり少し心細くなったが、
反対側から結構人がやってきたので迷ってはいなかった。
登りつめたと思ったら石畳の急な下り、
滑りそうなので気を付けつつ下る。
目の前が開けて田んぼと道と民家が広がる。
ガイドによると南出集落らしい。
道路に向かって進むらしいが、
標識が極端に少ないので分かりにくい。
パラパラと少し雨が降ってきたが、
舗装路と畦道を交互に通って集落を過ぎる。
外れに綺麗なレンゲ畑があったので1枚撮る。

集落を外れ山のなかに道は向かうが、
先でキャンプ施設が整備されていてがっかり。
すぐに高台の集落にでた。
塔阪〜泉と舗装路を民家の間をぬって進んだ。
所どころに標識はあるが、
ここでよいのか疑問に思いながら進んだ。
途中舗装工事らしき場所があり、
道が分からなくなるが、
眼下に神社らしき杜が見えたので進む。
神社を右にぐるりと回り込んで国道と出会ったところが大柳生口。
バス停があるのでここをゴールにする。
5分もするとバスが来た。
(シーズンオフやとこうはいかんやろな)
ああはらへった。

■access...アクセスデータ(2000.04.30現在)
行き 天王寺(JR大和路線快速)加茂(JR関西本線)大河原 □ 約70分(1100円程度)

帰り 大柳生口(奈良交通バス)JR奈良駅         □ 約30分(約700円)
                            □ バスの本数が土日は極端に少ない。
                            □17:06大柳生口発以外ほとんどない。
   JR奈良〜天王寺(JR大和路線快速)         □ 快速で約40分(800円程度)

■map...コースマップ(2000.04.30現在)

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