out-door
hike

015 常念岳<長野県> 2003.08.30-31

 常念岳山頂

00

夏の終わりに山に行くのは恒例やけれど 今回はJr.が行くかどうか分からんのと
天気が不安定なせいで行き先が直前まで決まらんかった Jr.が参加するという返事が届いたので、
とりあえず奥飛騨へ向かう事にして出発した
29日深夜 岐阜県養老SAと恵那峡SAで星が見えたので 急きょ長野側から常念岳に登る事にした
松本で高速を降りて コンビニで食糧を買い込む
地図を睨んで最短ルートをOKAが探す 三股の登山口が早そうと判断 狭いカーブをひた走った
30日午前3時過ぎ登山口到着 暗闇の中に車は結構止まってた 僅かやけど仮眠して疲れを取ることにした。

01

朝6時半 周りは慌ただしい 朝飯を食い準備を整えて8時前に出発
最初は車の通れそうな砂利の林道が続いて快適や 暫く歩いているとどうも道が違う 引き返して道を地図で確認
・・・合うてた・・・もう一度出発 暫く歩いて三股の登山口に着いた
子供連れのokaが先に出発して距離を稼いでいる間に登山届を記入する 遅れて出発したので 早く追いつこうと
早足で登ったが 結構急勾配 5分ほどでokaに追いついたが少し息が上がってしまった
尾根伝いに出るまでは 林の中を綴れ折りの登山道が延々と続いた 天気は曇り 足場は木の根が多くてやや悪い
例によって行きは元気やから買ったばかりのデジカメでやたらと写真を撮りながら進んだ

02

11時半 何とか尾根に出た 丸太が横たわっている休憩スペースがあったので 休憩をすることにした
先客男性2人に軽く挨拶をして奥に陣取った 昼飯には早いが先の登りがキツそうやから おにぎり1ケとソーセージで
軽く燃料を補給した まだ林の中やけど 周りが開けてきたのは何となくわかった
10分ほどで出発 先の2人が後ろから追いついた 道を譲ってゆっくり進む
林を抜けて前が開け 山が見えたと思ったが いきなり大岩にハシゴが目の前にI現れた
Jrを慎重に上げて岩の上から下を見る 随分登ってきた 後ろから6人くらいのパーティーが来たので 岩の上でかわす
ここからは岩を縫っての登りや Jrの背丈より大きな岩がゴロゴロしていた 前が開けると結構な人数のハイカーが
おることに気づいた Jrがたくさんの人に声援を受けて登る ここから急に高度を稼いだ

 前常念への岩場

 雷鳥

03

途中に人が固まっているところがあった 見ると「雷鳥」や! 急いでシャッターを切った
13時50分 ようやく避難小屋に到着 少し広いのでここで昼食 いつも通りラーメンとおにぎり 当然格別な味
この旨さはその場を共有しないと絶対に伝わらんやろうな
この辺りからは北アルプスが 目指す常念の稜線のもう一つ向こうに見えた 槍・穂高に登った時を思い出す
やっぱり山はええな
しかし 下から早いスピードでガスが上がってきたので 先を急ぐことにした 避難小屋からは岩の多い稜線歩きが続いた
その先には頂上がはっきりと見える もくもくと歩き 常念小屋と頂上との分岐に到着 上から次々に人が降りてくる
雨がポツポツ降ってきた ここから勾配がきつくなるが 小屋までの距離はかなりあるので何とか頂上には今日中に行きたい
約15分の登りで頂上に16時到着 恒例の証拠写真を撮って周りを見ると 美しいはずの眺望はあまり望めなかった
くつろぐことも許されず 小屋まで一気に下る 真下に見える小屋までの距離は ジグザグに降りるせいかなかなか縮まらない
雨は強くなり始め 小屋までの道で歩いているのは数人 しかも自分達より後ろには誰もおらんかった

 常念岳山頂

04

へとへとになりながら17時に常念小屋到着 受付を済ませて荷物を部屋に入れる
子供連れを考慮してか部屋は広く使わせてもらえた
着替えもそこそこに速攻でビールを買う 一気に呑むビールはむっちゃうまかった
Jrがおると皆話しかけてくれる 隣のおっちゃんは豊科から登ってきたそうで
今日のコースを説明したら 時間のかかるコースを選んでいた事が判明した 
どうやら一の沢からが早いルートやったらしい三股からは蝶ケ岳登山が一般的と教えてくれた とはいえ車のある三股へは
戻らんとあかんな・・・ 雨は無情にも強くなっていたし風もシャレにならん位強かった
楽しみの食事は多人数のため3交代の3番目やった おかげでゆっくりとは食べることが出来た 歩きまくった後の飯は旨かった
部屋は尾根伝いで会った2人組と同室やったが 一人1畳はあったので随分楽に寝れた

05

割と周りに迷惑をかける方の自分やけど 今回は結構周りのイビキで眠れなかった
それでも朝はやってくる 天気は残念ながら雨 しかもかなり
朝飯を食って弁当をもらう 雨具を身に着けるがまだどうもすっきりしない
しかし 一歩小屋を出るとそこは別世界 雨が容赦なく降っていた
正規ルートで戻るには400mは登らないとアカン そこで足場は悪いがトラバースルートを歩いてショートカットする
看板では歩かないように注意していたが 前を十数人が歩いていたのでとにかく進む事にした
岩がたくさんあった稜線沿いの正規ルートにくらべて こちらは低木の間を縫って進む
木の根っこが滑って足場は悪い Jr.も元気が無い 稜線から谷筋を沢になって水が流れる
その「川」を何度も渡る Jr.は一人ではとてもムリやから抱きかかえて渡す
近道のはずが結構遠い 少し開けて稜線が見えたときには 雨に雹が混じり Jr.の服がビショ濡れで
体温が奪われてかなりヤバイ状況やった

 前常念小屋にて

06

いそいで稜線を飛ばして 11時前に 前常念の避難小屋に滑り込んだ
震えるJr.の服を脱がせて 急いで湯を沸かし あったかいお茶で暖を取った
しばらく休憩するつもりで 早い昼飯を食うことにした 焚き火代わりにバーナーをつけたままにしJr.の体を暖める
okaがビニル袋を服の下に入れて簡易断熱服を作った 雨は・・・弱くなった様に思う
11時半過ぎ 小屋を出発 最大の難関の岩場の下りにやってきた
Jr.を励まして 上と下に分かれて渡しながら進む 雨は気がつくと止んでいた
尾根伝いの木が茂る所まで戻ってきた 先は長いが何とかゴールが見えてきた
雨のせいで水溜りだらけにはなっていたが 歌を唄いながら16時に三股の駐車場に戻ってきた

 三股駐車場に戻る

07

速攻山道を下りる 道が開けたところに運良く風呂があった ゆっくりと体を休めて泊まる所を探す
明日は高山に寄って帰るので 安房トンネルの向こう 平湯温泉の近くのキャンプ場のバンガローを借りた
チェックインの時間が迫っていたので 夜に呑む酒と朝食の買出しをさっさと済ませて 山を越えた
バンガローに荷物を放り込んで 平湯温泉で晩飯を食う
明日うまくいけば乗鞍に行けるかな? と企みながら酒を呑んで眠った

08

朝 oka親子はなかなか起きなかったので 一人散歩に出かけた
平湯温泉のバスターミナルを覗いてみたが 乗鞍へのバスは天候不良のため運休していた
(今年からマイカーの乗り入れができなくなっていた)
がっくりとした帰り道 朝市が出ていたので 旨そうなトマトを1カゴ買って帰った
okaも目を覚ましたので さっきのトマトを切って朝飯にした
あとは高山で土産を買って帰るだけ 時間があったので 近くの滝を見に行った
帰りにバンガローの裏山を通ったら 「熊出没注意」 の看板を見つけた 何とも物騒なところやった

 朝飯時のoka親子

09

今回は強行や無かったので ゆっくり高速に乗って夕方にはokaの家に戻ってこれた
もう1座行っとったら多分ヘトヘトになったに違いない

access
長野自動車道豊科ICから国道148号線・県道25号線経由で林道に入る
堀金村からだと三股登山口へ 穂高町からだとヒエ平の登山口へ入れる
今回は三股から登ったが 話を聞くとヒエ平の方が楽そうや
ただし 天候が悪いときにヒエ平ルートは沢伝いのため荒れるとガイドブックには書いてあった

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