out-door
hike

021 焼岳 2006.10.14-15



上高地大正池より焼岳を望む

00
okaから久しぶりに、
秋の100名山に行かへんか?
と誘いがあった。
場所は奥飛騨に未踏破で残っている焼岳、
14・15日に行く事だけ決めて、
後はいつもながらokaに任せっ放しのまま、
前日13日oka邸に集合。
仮眠を取って翌朝4時に出発した。

01
今回は、
現地1泊で焼岳1座やから、
okaのところは家族4人全員参加、
いつもの長男Jr.と、
長女の「お嬢」と嫁、
okaとyukawaの5人組や。
コンビニで食糧を買い、
8時30分平湯バスターミナル到着。
8時40分のバスで上高地を目指した。
バスは登山客と観光客で超満員やった。

02
北アルプスに何度も足を運んでいるが、
実際、
okaと山登りを始めてまだ上高地には行った事がなかった。
何度か来た事のあるokaに案内を任せて、
大正池のほとりを散策する。
次々にやってくるバスから降りる、
すごい観光客の数。
しかし、
それも納得の景色の美しさやった。
彼方の穂高も、
池の透明度も、
目前の焼岳も、
さすが上高地。
写真を撮りまくりや。

03
田代橋まで来ると、
ホテルが川の畔に見えてくるが、
橋を渡り左に折れると観光客の気配が無くなり、
もう登山者しかおらんようになった。
西穂高登山口で登山届を出し、
焼岳の登山口を目指す頃には、
他に誰もおらんかった。
okaいわく、
ほとんどの登山客は西穂高に登って行ったらしい。

04
上高地の標高は1500m、
焼岳山頂は2400mを越える。
標高差は約1000m、
登山道は最初、
山頂に向かってまっすぐ進んでいた。
ただ、
見るからに登山道は、
水平に近い状態で山頂に続いてる。



時々ハシゴ(脚立?)もありました

これはどう考えても後ほど急勾配やで・・・
少し登り坂になった頃、
稜線直下まで続くかなり大きい崩落の跡に突き当たった。
どう考えても渡れないので、
道は山頂から右に逸れていた。
右回りに稜線に出るのは遠回り。
それだけでも道のりは遠くなったのに、
進む先はどう見ても断崖や。

05
どこを進むんや?
と崖をよく見ると、
10mくらいのアルミのハシゴが、
ガケに掛かっているのが見えた。
子供連れでこれを登るんか?
とビビッていると
okaとJr.がとっとと登ってしまった。



長いハシゴに余裕のJr.

お嬢と嫁が登ろうとすると、
上から団体が降りて来た。
待とうと思ったが何と40人(!)おったので、
先に登らせてもらった。
長いハシゴも上さえ見てたら怖くない。
何とか5人登り団体サンとすれ違った。
京都から来た方がおったんで、
関西の人達やろうな。
山で会う団体は苦手や。

06
崖を越えると森林限界が近いのか木が少なくなり、
笹が辺りを覆う斜面を進むと稜線は近い。
山頂とは逆に斜面を進むと、
焼岳小屋に12時半到着。



最小限の設備を備えた焼岳小屋

何とも小さな山小屋やけど、
ちゃんとビール・ラーメンも販売されていて、
トイレもあった。
稜線から1段下がった谷に小屋はあったけど、
谷間から山頂は良く見えた。
(まだかなり遠くに見えたけど・・・)
ここでラーメン・おにぎりのいつもの昼食をとり、
しばらく休憩して
13時過ぎ出発。

07
大岩を巻いて稜線に出るとすぐに焼岳展望台。
一度鞍部に降りて、
中尾温泉への分岐を過ぎると後は岩と砂の急登が続く。
硫黄の臭いがする噴煙が上がる。
急勾配と2000mを越える高地での軽い酸欠と、
硫黄の臭いで気分が悪くなる。
本気でガス中毒かと思ったが、
山頂への取付きで大きな噴煙の横を道が通り抜けているんで、
ガスの毒性は思ったほどでは無いんで一安心。
その道を通り過ぎる時に、
音をたてて上がる噴煙を、
お嬢がめっちや怖がってたんが印象的やった。

08
14時過ぎ、
その大きな噴煙を巻いて上に登ると、
少し広いテラスになっていて、
真ん中に焼岳の山頂標識があった。
ここは北峰(2,393m)で、
最高点の三角点は南峰(2,455m)にある。
南峰は危険区域のため立入り禁止やから、
北峰が実際の山頂ということになる。
ここで恒例の記念写真。



山頂記念写真はoka嫁撮影

少し雲が上がって来たせいか、
遠くの山は霞んで見えなかった。
山頂は時間が遅かったのか人が少い。
大きな噴煙まで戻ってもう一度写真撮影。
やや時間が掛かったので、
下山時刻が気になる。
山は日暮れが早いので、
早々に下山する事にした。

09
山頂直下の急斜面を急いで下り、
15時過ぎ、
焼岳小屋着。
時間は無いが、
記念バッヂとビールを買いokaと乾杯をする。
小さな小屋やけど宿泊可能らしい、
何人か申し込んでたけど、
定員は少なそうや。
小屋のスタッフが側に来て、
下山する時間が暗くなる時刻を過ぎそうやから、
早い目に出発した方がいいと教えてくれた。

10
15時20分小屋出発。
下りは足に負担がかかるけど、
スピードは速い。
15分かからないうちに長いハシゴ場を通過。
ハシゴの下で男性3人組とすれ違う。
小屋までの時間を聞かれた。
この時間やと小屋泊やろうな、
あの小さい小屋はいっぱいやで・・・
順調に高度を下げ、
2組ほど追い越して、
17時前上高地田代橋到着。
散策を兼ねて河童橋周りでバスターミナルまで歩いた。
17時半のバスに乗る頃には辺りは真っ暗やった。
帝国ホテルだけは見る事が出来んかった。

11
疲れて爆睡したんで、
気が付くと平湯まで帰ってた。
すぐキャンプ場へ行きチェックイン、
貸しテントに荷物を降ろして温泉へ直行、その後ラーメン屋に入って晩飯。
落ち着いたら酒を買い込んでテントに戻る。
寝る用意をしたら乾杯!
やっぱり美味い。
22時頃、
疲れて爆睡。
途中寒さで目が覚める。
外気は5度くらいか、
おかげで鼻水が止まらなくなった。

12
翌朝7時起床。
寒さに目が覚めたが、
朝日が上がるにつれておさまり、
気持ちよく朝食を摂れた。



平湯は10月中頃で紅葉してました

平湯温泉街に行き、
朝市でトマトを買い足湯につかる。
余りの気持ち良さに何か帰りたくないが、
明日は仕事。
テントに戻って仕方なくチェックアウト。
車で平湯大滝に行く。
以前に比べ観光地化していたのは残念やった。
いつも通り高山で土産を買って帰るつもりが、
高山祭ですごい人、
帰りも渋滞でクタクタになった。
でも、
山はいい。

onepoint

■平湯温泉
大阪から名神高速一宮ジャンクションから、
東海北陸道を北上、
そのまま高山西ICまで進む。
高山を抜けると国道158号線沿いに進む。
丹生川・朴の木平を過ぎ、
平湯トンネルを抜けると谷筋に見える。

■上高地
平湯温泉から直通バスに乗り、
所要約40分で大正池に着く。
季節により観光客はかなり多い。
マイカーは規制により禁止。
帰りは始点の上高地バスターミナルからバスに乗る方が、
満員で乗り損なうことが無いし、
散策も兼ねて歩く事がお勧め。

(update 061211)

top home