out-door
hike

045 鳳凰山 2013.10.12-13

8月に予定が合わず、
10月になってようやくめどが立ち、
今年初の百名山にやっと登りました。

11日、
早めに仕事を切り上げ、
帰宅して大急ぎで準備を終え、
滋賀県草津市の友人oka宅へJR移動。

23時に合流し、
小6になった友人の娘(お嬢)と3人で出発。
SAS(睡眠時無呼吸症候群)なので、
車の運転は早い目にさせてもらい、
小牧の中央道に入ったところで交代、
横になりウトウトしたら、
山梨県の国道20号を走ってた。

白州の道の駅で水を汲み、
コンビニで食料などを補給して、
荒れた林道を延々走って、
青木鉱泉登山口到着。

10月とはいえ暖かい3連休なんで、
駐車場は登山客で一杯や。
30分仮眠して、
朝飯を食べ準備を整え出発。

往路は林道歩きスタートの中道コース。
ダート化した道を40分ほど歩き、
廃屋が見えると急登の木の根道。

ジグザグに高度を上げていき、
徐々に視界が開けているはずが、
鬱蒼としていて実感できない。

やっと見た標識には、
「頂上まであと3時間」?
これには参った。

この先も木の根道の登りは続き、
変わらぬ景色とブランクで鈍った体は、
一気に疲れてきた。

okaも夏に肉離れをしていたんで、
体調はベストではなく、
おまけに慣れた登山靴のソールが剥がれ、
急遽新品で参加しているので同じく調子が悪そう。

唯一元気なお嬢に引っ張られ、
山頂直下まで続いた木の根道をぬけ、
ようやく鳳凰三山の一つ、
薬師岳(2,780m)到着。
(去年登ったのも薬師岳やったなぁ・・・)

山頂からは、
富士山・北岳・間ノ岳・塩見岳・八ヶ岳が見える。
特に正面の北岳が圧巻、

ずっと眺めても飽きないが、
北岳から吹く風が強く、
いったん直下の鞍部へ避難、
湯を沸かしラーメンで昼飯。

山頂に戻り稜線を三山踏破開始。
目の前に見える観音岳まで、
南アルプスの山々を見ながら闊歩できる。

疲れも忘れる景色やけど、
風が強すぎる!
目・鼻・耳に砂埃がはいり歩きにくい。
所々で写真を撮ってると、
砂をかんで動きが悪くなる始末。

近いと思ったら意外とアップダウンがあり、
地味に疲れて何とか最高所の観音岳(2,840m)到着。
ここで恒例の記念写真。

風の弱い岩陰で休憩。
周りの山々が綺麗すぎる・・・
このあたりから甲斐駒ヶ岳が見えてきた。
登った事のある山々を見るのは感慨深い。

最後の地蔵岳を目指す。
薬師〜観音間よりも、
見た感じ観音〜地蔵間の方が長そう。
しかも一旦南西へ進んで北に戻るルート。
考えても仕方ないので進む。

地蔵岳周辺は大きな岩が集まっていて、
ほかとは明らかに違った外観や。
分かりやすいがなかなか近づかん。
周りの山の美しさで気を紛らせながら、
予想以上のアップダウンを進んだ。

最後に取り付き鞍部の「賽の河原」へ着いた時、
もうクタクタやった。
しかしここから見る山頂は圧巻。


「オベリスク」と呼ばれる頂部の2つの巨岩が、
鳳凰のクチバシを連想させるため、
鳳凰山の呼び名が付いたともいわれている。

登っている人を見ている限り、
岩をよじ登っているように見える。
重いザックは邪魔なんで、
デポして空身で登頂。

岩が大きいのでやはり全身を使って、
よじ登らんとアカン。
頂上は岩なので、
直下で妥協。
足場は少ないので譲り合ってオベリスクの周りを歩き、
地蔵岳(2,764m)で無事三山制覇。

これで終わったと気を抜いたら、
泊まる鳳凰小屋まではかなり長い下りで、
精根尽き果てた状態で何とかたどり着いた。

寝床を確保(といっても1畳に2人!?)し、
外のテーブルを陣取りビールで乾杯!
高所でのビールはあまり旨くないんやけど、
一口目は最高やった。

後はokaが持ってきた大吟醸と、
コンビニで買ったボトル缶のワインを呑み、
いい気分の後晩飯。
メニューはカレー、
おいしくいただきました。

毎週末天体望遠鏡を担いで、
小屋まで登ってこられる方がいると聞き、
月をのぞかせてもらった。

これがクレーターまでくっきり見えてメッチャ綺麗。
お嬢が写真を欲しがったので、
小屋の方にスマホで撮ってもらったデータを、
メールで送ってもらった。

明け方木星が見られるとおっしゃってたが、
起きていれば見せていただく事にして就寝。

疲れでぐっすり・・・と期待したが、
すし詰め状態で寝てるんで、
暑くてのどが渇き3時間ほどで目が覚めた。
服を脱ぎ水を枕元に置いて寝ようと思ったら、
今度は狭くて腰が痛くなり無理。
途中数時間ウトウトしたが、
あまり眠れないまま、
4時頃早出の方の準備が始まり、
5時に電気が灯り起床。

6時に朝食を食べ、
望遠鏡の方に「木星みれましたよ」と話しかけられ、
寝床から出られなかったことを伝えた。

男女合わせて4つしかないトイレを、
並んで済ませ、
7時過ぎに下山開始。
ドンドコ沢ルートを下る。

沢伝いの快適なコースと思ってたら、
各所に滝があるため急な下りが所々にある。
最初は「五色の滝」。

落差がすごく圧倒された。
しかも飛沫が朝日に当たって虹が見える。
お嬢が川の水をコップに入れて持ってきてくれた。
冷たくてうまい!
下りの水の心配は要らんな。

岩と木の根が続く急坂をすすみ、
次は「白糸の滝」。
最初のインパクトが強すぎたので、
ここは普通。

このあたりから支流を渡るのに、
一旦河原にくだりまた登るというコースが続く。
これが結構効く・・・
登りの脚はもう売り切れてるんで。
そんな中お嬢だけが快調に進む。

あとは「鳳凰の滝」「南精進ヶ滝」と2つ滝を見て、
ジグザグの下りを抜けたら、
小屋まで続く河原に到着。

もうゴールか?
と思ったらそこから30分は河原沿いを歩く。
一部砂防工事の現場を通りながら、
ようやく青木鉱泉到着。

宿に駐車場代を払って登山口を後に。
白州の八ヶ岳が良く見えるレストランで昼飯。
鳥もつ煮と田舎風トン勝が美味でした。

長野県富士見の道の駅で温泉入浴と土産購入。
中央道を一路関西に向かって帰りました。
伊那で見た南アルプスも絶景でした。

update 2014.08.10

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