またしても「ガンプラ」にあらず、あまつさえB社製ですらない、バルキリーです。
単純に、つい最近(02'10/15)完成したってことで(^^;
ハセガワです。天下のハセガワです。
飛行機形態のファイターバルキリーで衝撃のアニメ作品デビューを飾り、
遂にロボットものにまで手を出してしまいました。
それが吉と出るか凶と出るか・・・。
結果は大吉と言っていいでしょう。(笑
「バルキリーはまずファイターありき」が発想の根幹にあると思われ、
航空機的なハセガワらしい筋彫りが全身にちりばめられているのは圧巻です。
また、各関節の構造も非常によく考えられており、
元が航空機でミリタリー感あふれる設定にもかかわらず、
画面上ではきわめて人間くさい動かし方をされたバルキリーらしいポージングが可能です。
頭部は、A、J、Sの3タイプ全て入っており、
デカールもそれにあわせ、各所属別のものが付属。
そのあたりの気の利き方はさすがハセガワと唸らせてくれます。
しかしながら、組みやすさには及第点を与えられません。
接着剤を必要とする時点で、現在のアニメプラモシーンからは遠いです。
さすがはスケールモデルの末裔。
さらに、パーツの合わせ目が全く考慮されておらず、
簡単に綺麗に・・・という虫の良いことは望めません。
最悪なのは唯一、別色で成型された胸部装甲。
このキット、ほとんどのパーツは白で成型されているのですが、
なぜか胸部装甲一枚だけが赤で成型されていました。
この赤にはさんざん苦労させられました。(TT)
いっそすべて白で成型されていたらどれだけ楽だったか・・・
完全に「初心者お断り」のキットと言わざるを得ません。
しかし!
プラモというのは本来こういうものなんです。
コツコツ地道に試行錯誤を繰り返しながら、「俺的作品」に仕上げていく。
B社の企業努力でプラモ作りは確かに楽になりましたが、
苦労しながらバルキリーを作っていくのは、私にとっては大変懐かしい感覚であり、
実に楽しかったです。
今後のハセガワの新たな挑戦に期待できる、佳作キットと言えるでしょう。
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