東方妖々夢
〜 Perfect Cherry Blossom.

機種 ジャンル メーカー
ウィンドウズ シューティング
(但し同人ゲーム)
上海アリス幻樂団


ストーリー

ある亡霊の少女が春を集めていた。”何か”が封印された、咲くことない桜「西行妖」を咲かせてみせようと。
春を集めるもんだから幻想郷は5月だというのに未だに季節は冬で、吹雪いてすらいる。
今回の異変に気付いて、いつもの二人+一人が飛び出した。毎年恒例の異変調査だ。
博麗神社の巫女、博麗霊夢。魔法の森の近くに住む普通の魔法使い、霧雨魔理沙
紅魔館で働くメイド、十六夜咲夜
三人の少女達(?)はまだ見ぬ春を求めて。




グラフィック

■背景
背景は…前回に比べてかなりパワーアップ。自然の様子が綺麗に映る。
3D 要素も的確に使われている。文句なしのデキ。


■弾幕
今回も目玉の弾幕美は健在。ボスのスペルカード数も前作に比べ大幅増加。
前回にあった火の弾幕はなくなっている(アグニシャインとかの)。割と好きだったので残念。
雑魚敵も後半からは綺麗な弾幕を放ってくる。見た目にはいいが、それだけ難易度はある。油断は禁物だ。





ゲーム性・システム

■操作
前回と同じくシンプルな操作は健在。今回は大きく三つの要素が増えた(下記参照)。

■低速通常ショットが変化
高速移動時と低速移動時ではショットが変化するようになった。
基本的に低速時はショット範囲は狭まるが威力がアップすると捉えてよい。それに伴いボムも変化するようになった。
通常ショットと同じで、殆どの場合高速時は広範囲攻撃、低速時は小範囲・高威力と思ってよい。

食らい判定表示
低速移動時にだけキャラの食らい判定が浮かび上がるようになった。
実際にはこれよりもう少し小さいが、ほんの数ドットなので、ほぼこの円を見ればよし。
実際には食らい判定だけでなく、弾の当たり判定を見切らなければいけないときもあるが、これは大いに役立つだろう。

■森羅結界
いわゆるバリアー。
専用のポイント、桜点(チェリーポイント)を一定点数たまるごとに発動する。
点数が溜まり次第自動で発動する上、自然消滅するので「いつでもどこでも好きなときに発動」とはいかないが、
かなり頼りに、そしてお世話になる。またある程度慣れれば狙って桜点を調整出来るようになる。
また桜点を多く集めるとポイントアイテムの点数自体が大きくなっていく。

高速ショット 低速ショット(食らい判定表示) 森羅結界



■自機
自機キャラは霊夢・魔理沙以外に前回のステージ5のボス、十六夜咲夜が追加。
各キャラ2パターンずつも前回同様で、キャラ性能も前回と違和感なく使えるだろう。
だが、魔理沙はボムが2発に減っているので注意。
逆に咲夜は4発所持。咲夜も勿論2種類機体がある。
片方は高速時は前方に広範囲の扇状にナイフを放ち、低速時には一定範囲内の敵をホーミングする。
霊夢のホーミングと違って連射力が高いので結構な威力になる。初心者にはボムも多いことから扱いやすいだろう。
ただしスローモード時の動きがちと早い。緻密な避けは霊夢の方が上。
もう片方の咲夜はかなり特殊。正面のメインショット以外に、方向キーを押した方向にもナイフを放つのだが、
スローボタンを押している間、そのサブショットの方向をキープ。これで左に動きながらも右にサブショットを打つ、といったことが可能。
サブもメインも正面にあわせたままホールドすれば、ボス戦で有効な高威力ショットを避けながら継続できる。
ボムも特殊で攻撃力は一切なし。相手のボムを停止させ攻撃力を奪う。
攻撃判定を失った弾にカスることが可能となっている。かなりマニアック機体。
ボムの有効時間自体は物凄く長いらしいので、耐久弾幕には有利らしい。


■ステージ&ボス
前回と同様(というか東方シリーズ恒例で)ステージ道中(中ボス含む)→本ボスと遭遇→ボスとの会話・戦闘→撃破で次のステージ、を行い6面まである。

ボス戦では色々と改善されている。
スペルカード戦績の履歴がゲーム中にも表示されることになった。
スペルカードを発動する残りライフの部分は赤く表示されるようになった。
スペルカード残数が数字表示ではなく、バーの本数で表示されることになった(これは逆に分かりにくいかも)。
画面下にレーダーが表示されるようになった。これで自機周りの弾を見つつ、ボスの位置を知るのが容易になった。
スペルカード発動中にアイテムMAXになっても敵弾を点数アイテム化しなくなった(通常弾は可能)。



■スペルカード
もちろん今回もありますよ。システム的な変化はなし。
ただカットイン画像が、前回と違い下半身まできちんと書き込まれたものになった。

前作、紅魔郷でのカットイン 妖々夢でのカットイン。脚まで表示。



■難易度
今回もステージ4から難易度がぐっと上がる。パターン化がないとボムを打ちまくるはめに。
ある程度パターン化するのもシューティングの楽しみだと思うので頑張ろう。
全体的に森羅結界上がるので簡単になったような気もするが、ボスの攻撃も慣れない内はえげつない物が多い気がする(笑)。
それでも、ちょっとこつを掴めば撃破出来るようになってるし、撃破出来たときはたまらないので挫折しつつリプレイ見つつ頑張ろう。

今回もノーマル以上をノーこんティニュークリアでグッドEDとなる。
それに伴いEXステージが出現するが、今回は更にそれの上を行く隠しモードが…!



■その他のモード
音楽鑑賞モードや点数・スペルカード履歴、リプレイ機能も健在。
リプレイはプラクティスも保存が可能になった。他に、ボス戦のみ再現(道中は高速処理)や処理落ち再現も可能になった。
履歴ではトータル起動時間・プレイ時間も表示されるので面白い。
私の時間は恐ろしいことに…(笑)。




BGM・キャラ

■BGM
今回もキレイなBGMぞろい。舞台が冬のせいか、前作より情緒的なものが多いように感じる。
勿論曲だけでほぼ買う価値がある。まぁそれでゲームしないのは勿体無いけどね。
とくにステージ4の曲と背景のユニゾンは最初は感動しちゃうかも(笑)。

■個性的なキャラクター達
今回も個性的なキャラ多し。魔理沙の口調が、より女らしくなくなって…(笑)。
キャラといえば4面ボスのプリズムリバー三姉妹がおもしろい。
選択した主人公によって、最初に攻撃を仕掛けてくるキャラが違うし、途中でも誰にダメージを多く与えたかで
スペルカードを発動するキャラが変化するのが面白い。
エキストラステージのボスもファンタズムのボスも八雲一家を語る上では欠かせない。
旧作からアリス・マーガトロイドも登場。前回よりも少し大人びた。
友達いないキャラ、ツンデレ、アリ魔理などネタ多数(笑)。アリ霊も有るらしい(笑)。

====特に好きな曲===
・人形裁判
・遠野幻想物語
・東方妖々夢


===特に好きなキャラ===
・八雲紫
・アリス・マーガトロイド

八雲藍

エピソード

東方紅魔郷4面が中々クリアできない間に、東方妖々夢の体験版が出る。
恐ろしくそっちにハマってしまい、紅魔郷を放置して製品版もやりこむ。
ネットで攻略調べたりして、初めてノーコンティニュークリアできたのは東方妖々夢が最初だった。
(きっと半年以上かかった)
また妖々夢から、かなり知名度が高まりネットで関連サイトを多数見る様になる。
完璧にハマっていったのが多分ここ辺りから。

エキストラもコンティニューを1000回以上繰り返しクリアを成し遂げる。
流石に少しは自信も付いたので紅魔郷クリアーを目指す。
レミリアを見れたのはこれが最初だった。食らい判定表示の存在がかなり大きかったと思う。
慣れてくると見ないでも、ある程度把握できるので紅魔郷でも役立った。
厳密に言うと同じじゃないはずだけどね。

シューティングもセンスとか、ひたすら練習とかも大事だけどそれだけじゃなくて
やっぱ何かしらコツのような物はあるので、自信がなくてもきちんと調べれば上達することが分かったのがこの作品。