東方紅魔郷
〜 the Embodiment of Scarlet Devil.
機種 | ジャンル | メーカー |
ウィンドウズ | シューティング (但し同人ゲーム) |
上海アリス幻樂団 |
ストーリー
ある吸血鬼の少女が日光を嫌い、大量の霧を発生させることで日光を遮断した。
異変を感じた主人公の霊夢と魔理沙は異変を調査するために飛び出し、調査していると窓の少ない大きな洋館を発見する。
その屋敷こそが吸血鬼の少女(レミリア)の住まう屋敷。
門番がいたり、高度な魔法を扱う魔女がいたり、時を止めれるメイドがいたり…でそれらを倒すとボスのレミリアと戦うことになる。
と、まぁストーリー自体はそこまでヘヴィなもんでもない。
舞台は「幻想郷」ということであくまでファンタジーなので、これくらいのふんわりした物があればよい。
ゲームではこの冒頭は語られることなく、調査スタートの時点から始まる。
プレイヤーはこの冒頭を文書でしか見れないので、個人的にはゲーム中にテキストと静止画だけでもいいのでプロローグが欲しい。
グラフィック
■背景
背景は…普通w。現役のころはどうも思わなかったけれど、東方も進化してるので今みればちょっと寂しいかも。
まぁ弾幕ゲーなのでどうしても弾に目が行くので、充分かと。
■弾幕
注目すべきはその弾幕美 。弾の一個一個がどうの、ではなく無数の弾が織り成す形状美がたまらない。
まるで花火のような美しさ。リプレイも取れるので(後述)、プレイしながらでは気付かなかった演出にも目をやることが可能だ。
いくつかスナップショットを紹介↓。しかし静止画では本当の魅力は伝わらないので是非プレイして欲しい。
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ゲーム性・システム
■操作
操作システムは極めてシンプル。
ショットはそれぞれの機種に通常ショット一種類と、回数制限のあるボムがあるだけ。
移動は高速移動と低速移動がある(低速ボタン押しっぱなしで低速移動が可能)。
少し特殊なことと言えば、攻撃力MAX時に画面の一定ラインより上に移動すると
点数アイテムなどを自動で回収できることくらいか。
ゲーム時間の殆どをパワーMAXで過ごすので、しょっちゅう行う行動だ。
■自機
自機キャラは霊夢と魔理沙の二人だけだが、それぞれに2タイプバージョンが用意されてるので計4機種。
霊夢は基本的に動作は遅めで、緻密な弾避けが可能となっている。
二つのバージョンの違いは通常ショットがホーミングなのか、速射弾なのか、と把握しておくといいだろう。
初心者にはホーミグが扱いやすいと思うが、慣れてくると威力の面から速射を選んだ方が無難。
ホーミグは威力が低いので後半泣きやすい。因みに速射はかなり攻撃力が高い。
魔理沙は素早い移動が可能で、両機種とも破壊力が高い。
片方は通常ショットが最強の威力で、もう片方は通常ショットこそ威力はそこそこで
少し扱いにくいレーザー(ゲームの特性上、貫通弾でもあまり有利ではない)だが最強のボム「マスタースパーク」を持つ。
東方において魔理沙とマスタースパークの存在はかなりのインパクトがある。どうせ魔理沙を触るならこっちの方が彼女らしいだろう。
■ステージ&ボス
基本的にステージ道中(中ボス含む)→本ボスと遭遇→ボスとの会話・戦闘→撃破で次のステージ、を行い6面まである。
ボス戦に重きを置いた作りになっており、それぞれが通常攻撃のほかにボスたちの個性が詰まった「スペルカード」で攻撃してくる。
ステージ道中
■スペルカード
スペルカードとは東方の大きな魅力の一つで、ボスそれぞれ必殺技のようなもので
他のシューティングなら特殊攻撃・強力な攻撃としか表現できないところを個性として表現することのほかに、
これをミスらずボムを使わず撃破することでスペルカードゲットボーナスが入るので目標・点数稼ぎにもなっている。
各スペルカードのゲット履歴も記録が残るので楽しい目標となっている。
因みに自機キャラのボムもスペルカードである。
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彼女の華符が咲きほこる |
東方でボスがスペルカードを発動する演出になれてしまうと、他のシューティングでそういうのがない事に物足りなさを感じてしまう。
■Graze(カスり)
東方ではキャラの喰らい判定は見た目より遥かに小さい。
また敵弾も見た目より小さいものが多い。カスるようにしてかわすことが出来る。
カスることで専用のボーナス点(Graze)が入る。
どの程度めり込んでいいのかは弾にもよるのでこれは経験でしか見切れないが、
慣れてくるとかなり被弾率が下がる。サンプル画像を用意しました。
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この程度ならへっちゃらです。 | こ、これでもイケる。 | どんだけ小っちゃいねん! |
霊夢の判定は中心、つまりお腹のあたりなんですが…これは敵弾の判定も小さいから成せる技なんでしょうね。
■リプレイ
東方は「リプレイ」機能を持っている。
プレイヤーがゲームクリア後かゲームオーバー後に、コンティニューをしていなければリプレイを保存できるかどうかを選択できる。
このリプレイファイルがあれば自分が行った行動を完全に再現できるので、色々役に立つ。
何故ミスったのかを見るもよし、調子の良かったりプレイを再生して弾幕美を楽しむもよし。
また他人のファイルを受け取れば、それも再生可能なので、人のプレイを見て楽しんだり、自分ではクリア出来ない部分を
他人がどう凌いでるのかを見る、といったことにも活用できる。
ネット上に素晴らしいリプレイも多数あるので検索してぜひ見てみよう。中には人間技の範疇を超えてる域のものも…。
リプレイがたくさん集まってるサイトはここ→クーリエ
■難易度
難易度は4面からグっと高くなり挫折を味わうことも多くあるが、作者曰く簡単に作ってあるらしい。
要はパターン化といわれる行動が必要になってくるので
何度も練習する、攻略サイトを見る、クリアリプレイを拾って見るなどの研究が必要になってくる。
私もシューティングが別段得意というわけではなかったので4面以降がクリアできずしばらく放置していた時期もありました。
結局クリアできたのは次作の「東方妖々夢」が発売されて、しかもその東方妖々夢をクリアした後だったりします。
コツ的には早め早めのボムですかね。ボムを余らして死んでやいませんか?
エンディングはノーマル以上をノーコンティニューでクリアできた時のみグッドEDになっている。
それに成功すると、かなりの難易度を誇るEXステージが出現するのでぜひ目指そう。
無数の弾にも目が慣れてきたり、いつも死んじゃうところでボムを撃つ、ボスの攻撃パターンを知るなど工夫と慣れで
段々と実力も上がりクリアできたときの快感といったら最高です。
■その他のモード
他には音楽鑑賞モードや・点数・スペルカード履歴等がある。
特に音楽鑑賞モードはかなりの時間お世話になりました。
BGM・キャラ
■BGM
ゲームの楽しさだけでなく曲も屈指のレベル。まずこの曲の良さがなかったらハマってなかったかもしれない。
今では購入動機の50%以上が曲にかかっている。
あの独特の雰囲気は筆舌に尽くし難い。聞いてくれとしか言いようがない(笑)。
幻想的な名曲ぞろいだが、本当の魅力は弾幕(画面)との融合にあると思う。
作者も曲の展開とステージやボスの展開がある程度揃うように作ってあるので、プレイしていて非常に気持ちがいい。
曲単体を聞いただけでも弾幕やステージが頭に浮かぶ。
ぶっちゃけシューティングは死んでも無理!って人でも曲だけで買う価値がある。
■個性的なキャラクター達
キャラに至ってはどのキャラも個性的だが本編だけじゃなく(というか本編だけじゃ分かりにくい)、
同梱されているおまけテキストなどを読むことでより深く知ることが出来る。
また熱狂的なファンも多いので各二次創作で個性的な彼女達の活躍を見ることも面白い。
生まれが同人ゲームなだけに、ネット上の漫画やイラストでかなり東方を楽しむことが出来るだろう。
私が嫌いなキャラがいないゲームも珍しい。
東方が本格的に広まりだしたのは妖々夢以後らしいけど、どうもキャラ人気は紅魔郷のキャラがかなり多いみたい。
特に紅魔館の住人。特にレミリアは某ボスと比べてカリスマがあるってことで人気だしね…(笑)
毎回キャラ人気で上位に食い込む咲夜、この間は優勝してしまった東方一のネタキャラ中g、もとい紅美鈴、
魔理沙との絡みで人気を誇るパチェ。やっぱ東方やるならぜひ紅魔郷を(笑)
====特に好きな曲===
・亡き王女の為のセプテット
・ラクトガール 〜少女密室〜
・ルナダイアル
===特に好きなキャラ===
・パチュリー
・レミリア
エピソード
私が始めて遊んだ東方シリーズはこれ。
当時、同人格ゲー「EFZ」が出てたんだっけな…、それを買いに行った時に虎屋にあったんだと思う。
ふと見ると、弾の多い縦シューがデモプレイされてた。
当時、シューティングはアインハンダーとスーファミのグラディウス3しかやったことない私は
「うへぇ〜弾多ォ…。でも楽しそうだなあ。」と思ったものの、やはりデモプレイだけではコレといった決め手がないことや
あの弾の多さに敬遠してその時は買わずじまいでした。
しかし、よく訪れていたゲーム系のサイトで「東方紅魔郷がかなり面白い!」と書いてあったので思い切って買いに行くのでした。
買いに行ったときは売り切れてたんで、次の入荷を待ちましたけどね(笑)。
因みにこんだけ充実してて、お値段は2000円以下。恐ろしい。
動作のためにパソコンのスペックはそこそこいいものが必要だけど、是非プレイをオススメします。
勿論その後に各ファンサイトを訪れる、これが東方は楽しい。