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日本人は物まね民族なのか!?
日本人の気概を授業する



森川正彦(法則化中学太子サークル)

【先行実践】『超電導磁気浮上鉄道と京谷好泰さん』(山口 正仁氏)【追試実践】『日本人は物マネ民族なのか!』(貝沼 浩晃氏)No.1143256 『リニアモーターカー』(福岡美智雪氏)No.1143270  リニアモーターカーを通して、日本人のものづくりにかける気概を授業する。修正した点は、最後に中国のリニアモーターカーの情報をつけ加えたところ。技術の授業開きで行いました。


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導入ではテンポよく、江戸・明治・昭和・平成の各時代での、東京〜大阪間の移動時間を予想させ、正解を知らせていく。

 江戸時代 徒歩 15日間
 明治時代 列車 18時間52分
 昭和時代(40年代) ひかり号 3時間10分
 平成時代(9年) のぞみ号 2時間30分発問ここから書き始める

発問1 現在、のぞみ号より速い乗り物が実験されています。なんでしょうか。

何人かが「リニアモーターカー」とつぶやいた。簡単にリニアモータカーの原理を説明した後、

発問2 このリニアモーターカーが完成すると、東京から大阪までどれくらいで移動することができるでしょう。予想してノートに書きなさい。

列ごとに指名していく。「2時間」「1時間」などの意見が出された。
 正解を告げる。「1時間です。山梨県の実験線で、平成9年に時速550qを達成しました。リニ アモーターカーは、騒音がなく排気ガスも出さないので、環境に優しい乗り物です。

発問3 超電導磁石の力で走る乗り物を考えたのは、どこの国の人でしょう。
    1.蒸気機関を発明したニューコメンやワットのいたイギリス
    2.超電導を発見したカメルリン・オンネスのいたオランダ
    3.新幹線ひかり号を走らせた日本

挙手をさせると、(1)>(2)>(3)の順になった。
 答えは、「3.日本人です」「えー」「やっぱり」
 黒板に「京谷好泰さん」と板書し、ノートに写させた。

発問4 京谷さんが初めてリニアモーターカーの仕組みに気づき、作ったのはいつ頃でしょう。
      1.小学生の頃 2.中学生の頃 3.高校生の頃 4.大人になってから

挙手をさせると、1.2.が多く、3.4.は少なかった。

 正解は、「1.小学生の頃」です。「えー」教室の集中が高まった。

 京谷さんは、小学生の時、リニアモーターカーをいたずらで作ったことがあるそうです。それがおとなになって、国鉄、今のJRに勤めるようになってから思い出し、リニアモーターカーの研究をするようになったそうです。

 以前、京谷さんはアメリカのテレビ局で取材を受けました。リニアモーターカーの話をした後で、次のようなことを尋ねられたそうです。
 「あなたのお父さんとお母さんは日本人ですか」京谷さんは答えました。「はい、日本人です」テレビ局の人は、更に尋ねました。「あなたのおじいさんとおばあさんは、日本人ですか」京谷さん  は答えました。「はい、日本人です」
 そして、逆に聞きました。「どうしてそのようなことを聞くのですか。」

発問5 なぜ、アメリカのテレビ局は、なぜそんなことを聞いたのでしょう。

 1分間ほど時間を取って、ノートに書かせた。
 何人かに発表させる。

日本人は「物真似しかできない」とか「独創性がない」と思われているのです 。 日本人にリニアモーターカーのような独自の技術を開発できるわけがない。 外国人の血が混ざっているんじゃないか。と思われているのです。

ここからが授業の山場である。手に持っている物を置かせてから次のように聞いた。

発問6 日本人は「物真似しかできない」とか「独創性がない」とか言われます。みなさんはどう思いますか。「日本人は物真似しかできない」に賛成ですか、反対で すか。

 挙手では、賛成が数人、反対が大多数だった。しかし自信があるように手を上げた生徒は少なかった。

 日本人は本当に物真似しかできない国なんでしょうか。次の問題を出します。新しい発明品やその作り方を考え出すと、「特許」を取ります。特許がたくさんあるということは、独創性があり、アイディアが豊富だということです。各国からたくさんの特許の申請がある「アメリカの特許ランキング」を見ます。

 ここは、全員の意見を聞く場面だと考え、「全員起立」の指示を出した。「0だと思う人座りなさい」一人座った。「1つ」「2つ」だんだん座る。「3つあたりでどっと座る。「5つ以上」はほとん どいない。みんな座っていく中で立っているのは非常にプレッシャーである。だが、この子達が正解なのである。

正解は7つです

「えー」驚きの表情がみんなに浮かぶ。

(資 料)
米国での特許取得件数
 1位 IBM      6位 松下電産
 2位 NEC      7位 ソニー
 3位 キャノン      8位 日立
 4位 マイクロン   9位 三菱電機
 5位 三星電気   10位 富士通

    日産証券レポート2003年新年号より
   1.4.5位 以外が日本の企業である

このほかにも日本時が発明したものにはこのようなものがあります。
 乾電池 ファクシミリ アンテナ ……

 ただし、中国の上海では「リニアモーターカー」が実用化されている。新聞記事を見せる。

日本の技術に追いつけ、追い越せと他の国は頑張っています。
日本も負けないように頑張らなくてはいけません。
そのためにも今から3年間、技術の勉強を頑張りましょう。

【先行実践】『超電導磁気浮上鉄道と京谷好泰さん』(山口 正仁氏)
【追試実践】『日本人は物マネ民族なのか!』(貝沼 浩晃氏)No.1143256
        『リニアモーターカー』(福岡美智雪氏)No.1143270 

 


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