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森川正彦(法則化中学太子サークル)
社員6人で年商6億円を稼ぐ、スーパー町工場。「人がつくれないものをつくるのが職人だ!」と言う金型プレス職人・岡野雅行氏を通して、日本のものづくりを支える、オンリーワンの技術について学ぶ。
説明1 東京の下町にある小さな町工場が今、世界中の注目を集めています。
社長の岡野さんが得意としているのは、金属の板をプレスして筒のような形にする「深絞り」という技術です。
発問1 岡野さんのこの技術で「あるもの」がとっても小さくなりました。「あるもの」とは何でしょう。
指示1 分かったところでノートに書きなさい。
ヒントを見せる。(1)電池のケース (2)リチウムイオン電池 (3)20年前のショルダーフォン
正解は「携帯電話」
説明2 岡野さんはこの電池のケースを1つ5秒で作ることが出来ます。
発問2 10年前、ケース1個はいくらで売れたでしょう。
ア 8円 イ 80円 ウ 800円
正解は800円 1分間に12個 (9600円)
説明3 岡野さんにしか作ることが出来ないから、こんなに高い値段でも売れたのです。
発問3 岡野さんは現在、日本中のケースの何%くらいを作っているでしょう。
指示2 予想してノートに( )%と書きなさい。
聞いていく。50%以上 以下 (少ない方へ) 10%以下 それ以下を聞く。
正解は 0% 今は作っていない。
説明4 岡野さんはせっかく実用化したこの技術を、機械もノウハウもすべて他人に売ってしまいました。
発問4 岡野さんは苦労して実用化した技術を、なぜ売ってしまったのでしょう。
聞いていく
「正解は…後で分かります」
発問5 岡野さんは、他にどのようなものを作っているのでしょう。
ア マイクの網
イ 燃料電池のケース
ウ ステルス戦闘機の部品
正解は「全部です」
説明5 岡野さんはこう言ってます。
これだけやってりゃ一生食っていけるなんて「技術」はない。
今はうちだけしか出来なくても、3年もたてば研究されて他の所でも出来るようになる。
値段も下がり、儲けが無くなる。そうなる前にうちは、
10年後20年後の新しい技術を開発する。
説明6 現在、岡野さんが取り組んでいるのは、テルモという医療品メーカーから依頼された注射針です。
発問6 岡野さんしか作れない、その注射針とはどんな注射針でしょう。
正解は「刺しても痛くない注射針」蚊の口と同じ太さだから痛みを感じない。
指示3 今日の授業の感想を書きなさい。
【参考文献】 俺が、つくる!(岡野 雅行 著/中経出版)