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ナノテクが拓く未来



森川正彦(法則化中学太子サークル)

ナノテクは日本を救うと言われる。それはなぜか?それはナノテクがこれまでのものづくりの概念を大きく変えるからである。以下の授業プランは、ナノテクの世界で大きな注目を集めている素材「カーボンナノチューブ」を導入に、ナノテクの世界を紹介するものである。


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発問1 これは何の写真ですか。

「髪の毛です」 

発問2 一緒に写っているものは何ですか。

列指名後、正解の写真を見せる。「ワイングラスです。」
説明1 このように目に見えないぐらい小さなものを作る技術のことを「ナノテクノロジー」「ナノテク」と言います。

発問3 ナノテクの「テク」とは何ですか 。

テクノロジー、技術です。

発問4 では、ナノとは何でしょう。

以下を板書(もしくはプロジェクタで提示)する。  1m → 1km → 1mm → 1μm → 1nm

発問5 ナノとは何ですか。

説明2 kmはmの1000倍です。 mmはmの1/1000倍です… nmはmの10億分の1です。

指示1  画面(黄色い部分)を見なさい。

説明3 このようにとっても小さなものを、加工したり制御したりする技術をナノテクといいます。

説明4 これまで人類はものを削っていって、小さなものを作っていました。これを「トップダウン」といいます。
     ナノテクでは、全く逆に、分子レベルで自分の欲しいものを組み立てていく、「ボトムアップ」という方法がとられています。

説明5 新しい材料が開発されています。

説明6 黒い粒が炭素の原子です。こちらが黒鉛(グラファイト)鉛筆の芯に含まれています。

発問6 同じ炭素の原子がこのように組み合わさった物質。(黄色の方)これはなんでしょう。

答え ダイヤモンド

説明7 最近、新しい炭素の構造体が発見されました。 「カーボン・ナノ・チューブ」と名付けられました。

今日はこの「カーボン・ナノ・チューブ」について勉強します。

発問7 カーボンナノチューブを発見したのはどこの国の人でしょう。

正解は日本人。 NEC基礎研究所 飯島純男さんが発見しました。

説明8 カーボンナノチューブの特徴
     @ ファイバーとしては最高の強さ
     A 電気は銅よりもよく通す
     B 熱はダイヤよりもよく伝える
     C 高熱に耐える
     D アルミニウムよりはるかに軽い

指示2 では、カーボンナノチューブがどんなものに利用できるか、インターネットで調べてみましょう。

発問8 これは何でしょう。

説明9 人工衛星まで繋がった「軌道エレベーター」です。
     理論的には可能だが、それだけ軽くて丈夫な材料がなく、SFの世界のものだと考えられていました。
    「カーボンナノチューブ」にはその可能性があります。
     ロケットを使わずに、エレベーターで 宇宙へいく、そんな時代がやがて来るかもしれません。」

 


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