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実習時の時間差を吸収する方法
【空白禁止の原則】



森川正彦(法則化中学太子サークル)

授業には「空白禁止の原則」がある。実習時の時間差を吸収するために準備している方法を紹介する。

 実習の授業において、進度に差ができるのが大きな問題である。することが無くなった生徒が遊び出すと、授業に規律がなくなる。
 その状態を防止するために、まず作業をスモールステップに分割して、進度の差を出さないことが大前提である。それでも少しの差が生まれる。その時間差を吸収するために準備している方法を紹介する。

 @ オリジナル取手づくり
  引き出しの取手は、丸棒を加工して作る。早く進んですることがなくなった生徒には、端材を利用してオリジナルの取手を作ってもよいと言っている。過去の先輩 の作品を写真に撮り見せてやると、それぞれが工夫してユニークな取手を作るようになった。

 A ワックスがけ
  棚板、背板といったように、それぞれのパーツごとに、けがき、部品加工(切断、削り、穴開け)仕上げ(研磨、面取り、塗装)を行っている。仕上げまでできた各 パーツがあり、最後にそれを組み立てるというイメージである。
  塗装にはワックスを使っている。このワックスがけが「時間調整」となっている。 紙やすりですべすべに磨いた生徒は、ワックスがけをおこなう。一度やり方を覚えた生徒は、自分たちで進めることができる。この間教師は、手間取っている生徒への個別指導が出来る。
  全員がその部分の加工ができた時点で、次の段階に進む。(組み立てた後、最後にもう一度仕上げの時間を取るので、遅い生徒もここでワックスがけの時間は確保できる)
     


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