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授業が変われば生徒が変わる


森川ゆき子(JHS太子・TOSS中学Kサークル)

挨拶なしの即授業。変化のある繰り返しが生んだ生徒の事実。    

授業開始の挨拶はしない。
即フラッシュカードで新出語句をリピートさせていく。

カードのめくり方に変化をつける。
1単語の頭から 2語尾から 3上から 4下から 5動体視力!と言って一瞬 6ひらひら〜っと 
関西フレッシュセミナーで石川先生が授業されたように 7「大きな声で」 8「小さな声で」 9「笑いながら」10「怒りながら」        
こんな変化が生徒を飽きさせない。

 すでに始まっている授業に三々五々集まってくる生徒たち。
 「もうはじまっとう〜(始まっている)」と言いつつ入室する。
 法則化を知らなかったら,彼らが全員集まり着席するのを待っていただろう。
 今まで時間をどれだけムダにしていたことか‥‥それも当然のことのように。
 周りを見渡してやんちゃ君も仕方なしに座る。
 そんな彼らの中に大きな声でリピートに参加する生徒が現れた。

指示 Open your words sheet.      No.1!
    と言って カードを見せる。

  単語のテストを始める。テンポ良く先ほどのカードを見せる。
  日本語を見せたら英語で,英語を見せたら日本語で答えを記入させる。
     (カードそっくりそのままが正解。こうすると解答に対するアドバルーンが出ない)

  終わったら隣と交換。○つけをして点数を記入。1回10点。
  シートはB4に20回分印刷し,いっぱいになったら回収,点検。

●法則化を知らなかったころ,チャイムが鳴ってから3分,ひどいときには8分と授業開始が遅れていた。待つことが当たり前だと思い,それが熱意であり,優しさだと思いこんでいた。我流である。奢りである。
しかし法則化を知り,多くの実践を追試するようになった今ではほぼ同時に全員そろって始められることが多くなった。
●3月。残す授業も数えるのみとなった。
「やったー,満点や!」の声。一人のやんちゃ君からだ。
教室を出ては徘徊を繰り返し,カバンはおろか教科書も筆記用具も持ってこなかった子である。
同じグループの「えーー?うそやろ??」の声に,
「なんで〜(だって)俺,今日は初めっからオッタモン(授業の初めから居たから)」
黙るその他のやんちゃ君。
こちらが何も言わなくても,生徒が「事実」を作り,その事実が生徒をまた引きつけるのだ。

<生徒の感想>
・授業が始まってすぐにする単語テスト。「こんなんで覚えられるはずないし〜」とか思っていたけど,家で
 予習しなくてもできる,不思議です。
・毎時間したカード,たったの数分だったけど何度もしたから覚えれた。積み重ねってすごい!
・このごろはカードの一回目が終わるまでに(一巡目のリピートが終わるまでに)帰ってきとうやろ?
・言うだけなんやけどなんかおもろい〜。


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