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「明日はおにぎり弁当でいい。」と、妻から声がかかった。 「うーん。実はキャンセルしたん。先月も雨で流れた中山寺奥の院からの中山連山縦走で、結構、きついらしい。5時間ぐらいのコースやし。それで、三上山に登ることにしたん。」、「ふぅーん。自信がないの。」、「ちょっと、まだなぁー。 皆さん、健脚やし。行って迷惑をかけたらアカンし。」、 「せっかく、雨から晴れにかわったのに。皆さんと行くのは、父さんには無理ちがう。 比良山の時も、皆さん何とも無かったような顔をされていたのに、お父さんだけ、一人疲れ果てた顔して、情けなかったわぁー。 一緒に行かして貰うのは無理違うー。 やめたらー。」、「うー-ん。そりゃ、六甲山の50km縦走を何回もされた人達やし、追いつかれへんけど、歳とったら歩かんとイカンし。 その内、体力もついてくるやろー。」と、歯切れの悪い俊丸であったが、山歩きで夫婦の会話もはずんだひと時であった。 ![]() 自宅8:40 チャリダ− ![]() ![]() 猪が民家に降りてこないよう厳重なフェンスが設置してあり、開け放さないよう注意書きが書かれている。 狸や狐の野生動物も生息しているかも知れない。 フェンス ![]() ![]() 空気が美味しい。 ひたすら階段を登りつめると、妙見堂跡の廃屋辺りにたどり着く。 また、ここから登りばかり、急な個所には地元の方々が作られた手すりが設置してあり、トレーニングがてら登っている者には大変ありがたい。 「どのように登ろうか?」と、思案するような個所を何回か過ぎると二越にたどり着く。 ここは大変眺望がよく、登って来た実感を味合うのに丁度よい。 一休み。 普段生活している当たりが、眼下に小さく見える。 我が家の屋根は見えるかなぁーと、探すが見当たらない。 山登りって、「こんな風に普段の生活を見直(良い、悪い。好き、嫌い。と言い争っている生活基盤は、うんと小さいエリアの中である。)せるから、人は高い処にのぼるのかぁな。」と、いろんな思いがこみ上がってくる。 下の景色を眺めて、「綺麗なぁ!」と、感動する気持ちを大切にしなければと、また、思う。 さぁー、ここから這うように岩を登る ![]() ![]() ![]() 今度は家内を誘 ![]() まぁー、足元を確かめながらの登山でしたので、こんなものかなぁ。 その後、駅前のスパー銭湯で生中片手にトンカツ食べて、お昼にお風呂。 ささやかな贅沢を満喫。 今頃、皆さんはまだ山の中。 「俊丸は極楽の中、フッフフー、良かった。」 露天風呂に入っていたらポツ・ポツと天の涙。 慌てて上がりチャリダーで帰宅。 その時分には大粒の涙に変わっていた。 疲れた体を指定席で癒していたら、ベランダのガラスを叩く音で目が覚めた。 戻って来た家内である。 慌てて起き上がろうとしたとたん、左大腿部に痙攣がはしる。 何とか鍵を開け、足をさすって貰う。 「もっー、情けない。ウロウロせんと、家でゴロゴロしてたら良いのにー。」と、甲高い声が飛んで来る。 「今度は右足や、痛ったた。痛ったた。」、「もう知らん。自分でさすり。」、「動こうとしたら痙攣になりそう。」、「勝手にしー。」と、話が続くが、「今度、一緒に登ろう。」と、言い出せない俊丸でした。やっぱり、「今日はほんと、皆さんとご一緒しなくて良かったー。しばらく、三上山トレーニングを続けよう。」と、思う俊丸であった。 |
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