安野俊丸の山歩き(ゴロゴロ岳)ゴロゴロ岳登山日記     ゴロゴロ岳には家がゴロゴロ
 6月の例会案内が配られてきたが、前週の休みに植木の株分け等をした加減で腰を痛め、膝も前から痛いわ!直ぐには参加の返事が出来なかった。 家内から「今度の土曜日は山歩き? 何処へ行くの?」と聞かれ、「芦屋の奥でゴロゴロ岳から苦楽園の中を歩くらしい。腰が少し痛いし、思案しているねん。」と、答えると、すぐさま、「まぁー、お父さんは内弁慶やねん。滋賀県やったら行くのに、他所やったらよう行かへんねん。滋賀県やったら助けて貰えると思って!!」との言葉。「何言うてんねん。亀岡も、嵐山も行ったわぁ。ちょと調子悪いし、皆さんに迷惑かけたらアカン。」と、思っているだけと返事する。
 先月は、1週遅れの箕面市観光協会主催のハイキングに参加されたが、生憎、当方は参加出来なかった。 今回も行かなければ2ヶ月歩いくのが遠のいてしまうと思っていると、腰も日増しによくなり、「
膝の痛さはファイテンのサポーターで何とかなるか。 芦屋や苦楽園の豪邸も見た事も無いので、まぁー、行ってみるか。」と、参加の返事をしたのは前日であった。 夜、「明日は早いからコンビニおにぎりを買うわ。」と、日頃、同好会の件で無理をして貰っているので、おにぎりを作ってとは言い出せなかった。  当日、五時半に起き、静かに行動しているつもりであったが、「そない、ガタガタ、下で音をたてられたら寝てられない。」と、妻が2階から降りて来た。
ごめん、ゴメン。」と、言いながら出かける準備をしていると、「ご飯も炊けているし、おにぎり、持っていく。」との言葉。 ここは素直に、「ありがとう、持っていく。」と、感謝を込めての返事をする。
 
野洲7:03  7:45高槻 高槻8:10   8:28十三8:33 8:42西宮北口8:428:51芦屋口

 阪急高槻で一緒に行かれる方と合流し、十三(じゅうそう)で待ち合わせの方を探すが、さすがに大阪市内の駅、ホームは溢れんばかりの人、人、人。 阪急神戸線は、学生の頃以来の乗車で、沿線の風景が目面しく、キョロキョロ落ち着かない。 西宮北口で普通に乗り換えようやく芦屋口に到着。
 けっこう、リュックを背負ったグループが降りられていく。 案の定、駅前は同じような年恰好の人たちで一杯。(せまいスペースに花時計が作られているので、よけいに狭くなっている。)いざ出発(9時10分)。
  登り口を目指して、芦屋川沿いにひたすら坂道を上って行く。何の変哲も無い舗装道、30分あまり歩いたところで、ようやく、登り口に辿り着く。近くにバス停を見つけ、「
こんな舗装道歩くなら体力温存の為、バスで来たかった。」と、何方かが一言。つい「ほんまや。」と、相槌をうってしまった。
 
一息入れていると、ご婦人を交えたパーティに先を越されてしまた。 「よーし、出発。」と、会長さんから声がかかる。 「よーし、頑張るぞ。と、気を引き締め、山道に入る。 30分程歩くと先のパーティの方々の姿が見え隠れし出す。 「よーし、1回休憩しよう。」と声がかかる。 会長さんから「うちの会は抜かれる事はあっても、抜かないのがモットーや。」と、話されていたのが印象に残った。 「この歳になって、何も競争するこもない。」と、へんに納得した。
 何回かご一緒させて貰って歩いているが、ここの登山道の勾配は丁度良い。 少し、しんどくなると、尾根のような平らな道、そして、登りが続くと休憩。 回りの景色が頂上に近い事を知らせてくれる。 あれー、何か保養所のような建物がポツリ、ポツリと見えだしてきた。 家の庭先を歩いているような感じ。 今度は3mほど塀が並んでいる。 開発地の一番端を歩いているようだ。
林を抜けてしまうと、そこには6mほどの立派な道路が現われた。「一生懸命歩いて登って、これかー。ガックリ。」 「頂上はどこー。」と、聞くと5mほどやぶの中に入ったところに三角点がありました。
 
取りあえず、記念写真を撮って時計を見ると11時半。 小腹もすいてきたが、こんな場所で昼食を食べても美味しくないので、カベの城を目指す。 しかし、下り続けてもナカナカ到達せず、もう、ここらで食べようと、石を段々に積み上げた城壁のような場所を見つけ、ようやく昼食にありついた。 さっそく、いつもながらのおにりぎをパクつく。時折、林の中をすり抜ける風が心地よい。隣でなにやらブツブツ話しかけている人。 リュックの中に入ろうとする蟻に、「入るな!入ったまま連れて帰ると、お母さんにしかられるやろ。」と、話しかけながらご飯粒を蟻に与え、「おかずもやるからリュックに入るな。」と、真剣に話している。 ほんと、ユーモアのある愉快な人だ。
  
午後1時再出発。後は下るだけ、急な下りに一抹の不安がよぎるが、ドンドン下る。下るよりは滑る落ちるような感じで、ようやくかべの城当たりにたどり着く。本日1番の見晴らしである。
 
偶然見つけた笹ユリ           かべの城からの眺望  
 
かべの城を後にして、下山開始してすぐさま、左足大腿部のあたりに違和感がはしる。、やばい、けいれんの前兆である。大腿部をさすりながら歩く。住宅の屋根がだんだん大きくなってくる。もう少しで山から出られると思うと急ぎ足になる。
やったー。ついに出た。住宅地の木陰でしばし休息をとるが、なんせ、高級住宅地。 ながいをしていると不審者扱いされそうなので、駅に向かう。
それにしても一番暑い時間にアスファルト道を歩くことになり、道路の照り返しがきつい。人任せで歩いて来たので駅への道がわからなくなり、行き交う人に聞きながらようやくゴールの甲陽園駅に到着。バンザーイ
甲陽園14:31 14:36夙川14:39 14:42西宮北口15:15 15:24十三15:3315:50高槻高槻16:15
野洲16:54
                        位  置  図

 今回参加されたのは8人で、山を下りてから住宅地内で3人と5人に別れてしまった。 3人の方を見失ってしまったのだが、甲陽園駅でも出会わず、結局、苦楽園駅に行かれた事がわかったのは、我々が電車に乗ってしまってからであった。 駅前でビールを飲んでおられたとのこと。「ワァー、一緒にビール飲みたかった。」と、言う事で、我々5人は西宮北口駅構内でめでたく「乾杯!」 次回は一緒に乾杯!