ツリガネニンジン(釣鐘人参)
Since 2001/09/29
Last updated on 2002/09/10


 花が釣り鐘状で、根が朝鮮人参に似ているところから付いた名前です。葉は普通3〜4枚が輪生し、縁に鋸歯があります。春の若芽は「トトキ」と呼ばれ、山菜として親しまれています。「山でうまいはオケラにトトキ、嫁に食わすもおしゅござる」と唄われたそうです(水野瑞夫監修「日本薬草全書」による)。根は去痰薬に用いられます。

 下の写真はいずれも天下台山(兵庫県相生市)の周回遊歩道(頂上西側)で撮ったものです。 (b)は花が白っぽく写っていますが、オーバー露光のためです。実際には(a)と同様の淡青色をしています。 (c)は直射日光が逆光状態で当たっているため、また違った色合いをしています。

 (d)は、(a)〜(c)のすぐ近くに生えていたもので、遠目にはツリガネニンジンによく似ているのですが、花の先端がすぼんでいるところから、ツリガネニンジンの母種(?)といわれるサイヨウシャジン(細葉沙参)か、その仲間の「何々シャジン」の類ではないかと推測しています。

 (写真はクリックすると大きくなります。)


(a)2001/09/29


(b) 同左


(c) 2002/09/09


(d) 同左


 

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