エンレイソウ(延齢草)
Since 2003/05/08
Last updated on 2006/04/24


 延齢草の名は、北海道大学の寮歌で知りました。40数年前、中学3年のころです。

 ♪♪ 牧場(まきば)の若草陽炎(かげろふ)燃えて 森には桂の新緑萌(きざ)し

     雲ゆく雲雀(ひばり)に延齢草の 真白(ましろ)の花影さゆらぎて立つ〜 ♪♪

 ここで歌われている延齢草は、ひときわ大きな白い花を咲かせるオオバノエンレイソウだそうです。北大の校章もオオバノエンレイソウです。

 実物を初めて見たのは、7年前のゴールデンウイーク、岡山県でした。同県の最高峰「後山(うしろやま)」へ登る途中、登山道の脇に咲いていました。そのときは、バスの都合で時間が無く、写真も撮らずに先を急ぎました。

 今年2003年5月1日、デジカメに収めようと後山へ行って来ました。下の写真はそのとき写したものです。残念ながら、花は終わっていました。気に懸かったのは7年前より数が少なくなっていることです。延齢草は芽生えてから開花するまでに15年かかるといいます。大切に保存したいですね。そして来年は、もう少し早い季節に訪ねて、花の盛りの姿を撮りたいと思っています。

 なお後山は、大峰山と並ぶ修験道の行場で、岡山県側の一定の山域は今も「女人禁制」になっています。一般登山者用の道は、女人禁制区域を迂回して作られています。頂上や兵庫県側は女人禁制ではありません。

 (写真はクリックすると大きくなります。)


女人結界の門

 

追記2006/04/24

 今日4月24日、後山へ様子を見に行ったら、ちょうど花が咲いていました。前回見つけていた10株ほどはほぼ全部無事でした。ミヤマキケマンやヒトリシズカなども咲いていました。
         


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