道具箱
(使用機材についてと銘打ったカメラ紹介。)

 
「家のOMシステム全部並べてみた」
 上は2004年7月で、下は2008年4月。
 気がついたらこんなに増えていた…という訳では別になく、家の中に眠っていたものをかき集めて使い出したのでこうなってしまった。
 さらに時々使う(この写真を撮るのにも使っている)デジタルカメラがあり、このHPで使用している写真の大概はこのどちらかで撮っている。ちなみに調べてみたらこのコンデジ(Lumix DMC-F1)でも素晴らしい写真を撮っている人は居るもので、改めて写真は機材じゃないなぁと思う次第。
 親の使うEosも並べれば、家にある一眼レフは収集家でもないのに4台もあることに、で、さらに増えるらしいw ←六台になりました(09追)。
Olympus OM-1の所謂後期型。
 元々親父が使っていた(そして今でも所有してる事になっている(?))一号機である。
 OMシステムと言えば「バクテリアから宇宙まで」というキャッチフレーズが有名。
 このカメラは自分や親父の旅行の友から天体写真まで幅広く使っていて、親父が研究でバクテリアを撮ったかは知らないが、キャッチフレーズに恥じない使い方をされている。
 それを自分が使い出したのは、安物のコンパクトカメラで写真を撮っていた時期に不満を感じ始めたから。フォーカスロックもなかったので、被写体が中央にないと写真が取れないに等しく、鉄道写真には駅撮りですらかなり不便だった。走行写真なんて、望むべくもない。
 そういう不満を言っていると、親父がこのカメラを持ってきて「今度からこれ使え」と言って渡された。とっくの昔にAFの一眼を買って親父はそれを使っていたから、こっちは屋根裏に封印してあったらしい。俺も母親も存在すら知らなかった。
 コンパクトカメラで撮った写真のあまりの出来にAF不信になっていた自分にとっては、このフルマニュアル機がとても気に入ってそれ以来ずっと使っている。
 フルマニュアルなので手順を惜しまなければ完全逆光でも真っ暗闇でも写真が撮れるし、ピントを手前に合わせるのも奥に合わせるのも自在だ。この自由度が気に入って、遊んでいるうちに作品としての写真を撮り始めるようになったと言える。
 ちなみに吊りバンドが画面左下端で折れているのは、当時小学六年生だった自分が短くして使っていた証拠w

 つけているレンズはF.ZUIKO 50mm F1.8。コンパクトかつ使いやすい、いかにもOMらしいレンズ。このレンズを絞って使っていると片手撮影すらできてしまう。凄く軽い。
 自分が下の二号機を使うようになった後も、標準レンズはこっちを使っている。F1.4はF1.8よりちょっとだけ大きいのが気に入らないのだw
またまたOM-1。それも後期型。
 差異はどこを見ても見つからないから見分けがつかないが(一応ちょっとした個体差はあるけど)、二号機である。区別の為というわけではないが、こっちには常にアクセサリーシューをつけている。
 これは写真部の部室からガメてきた顧問の先生に譲っていただいた機体で、元々先生の近所の人が処分しようとしていたのを譲ってもらった物らしい。
 見て使っている限りでは、処分なんてとんでもない素晴らしい状態の機体で、一号機と違って変な写り込みもないので08年4月からはこっちをメインに使っている。
 OM-1というカメラは大衆一般ではさほど有名なカメラではないようだが、現行の一眼レフと比べても軽く小さく、滅多な事で壊れそうにない、いいカメラである。(親父曰く、一号機なんか30年使ってて無故障の絶好調らしい。)
 しかし本来の電池が手に入らないので露出計の狂いが出てしまうし、フィルムのセットは神経使うし、横着な自分にとって一番の不満はフィルム感度をいちいち設定しなければならない事で、これは何度か失敗した。さらにフィルム感度の低かった昔はいざ知らず、今では快晴時には直ぐ絞りもシャッター速度も一杯になってしまう…等と色々不満が無いわけではない。
 だが、やっぱりフルマニュアル機は「自分で」写真を撮ったという感じがする。カメラがピントと露出を勝手に決めてしまうというのは、何かが違う気がする。だからやっぱりAF機にしたい!等とは思わない。思わないんだけど…
 撮影時のショックが小さいのがOMの一つの売りらしいが、このショックがメカが動いている感じでまた心地よい。電気回路は露出計関係だけ、後は全てギアやカムで動いているというのが、機械の本道といった感じでなおいい。
 小型化の副産物であるマウント基部のシャッターリングは、これに慣れた自分には素晴らしく使い勝手が良いのだが、普通の方式に慣れた人には奇異なのかもしれない。

 つけているレンズはG.ZUIKO 50mm F1.4。決してどでかい訳ではないが、やっぱり1.8より大きい。理由はなんとなくだが、自分はこっちではなく上記のF1.8を使っている。
 レンズフードは広角用のもので、前所有者が買わなかったのか無くしたのかフードがなかったので親はこれを使っているようだ。ネジ込み式なので偏光フィルターと一緒に使うと使いやすいね、なんて親父は言ってるが…
OM10 黒。
 親父の、先生の、と来たら次くらい自分のが来てもいいと思うが、残念ながら今度は祖父のもの。
 祖父はもう写真は撮れないから好きにしてくれなんて言っているが、やっぱり入門機である二桁機は絞り優先AE専用(シャッター優先として使えないわけではないが)で露出補正が貧弱なので予備機の如き存在になっている。
 一時期親父がマニュアルに回帰したがって使っていたが、OM-1が二台になると一号機を奪還していって使うようになった。電気に頼っている部分が多いので、OM-1と違い寿命も怪しい所なのかもしれない。
 このカメラは祖父に使い方を習って撮った覚えがあるので、多分OM-1よりも前に使った一眼レフになると思うのだが、何の時だったか覚えてないからその時に撮った写真を探す気にもならない。

 つけているレンズはZUIKO 30-70mm F4。
 フィルタ径が所有レンズ中唯一の55mmで他と共用が出来ないし、常時つけて置くには重いし(OMはボディが軽いので重いレンズをつけると重量バランスが悪化する傾向にある…)、下を向けると勝手に重さでズームしたりパンしたりしてしまうし、挙句の果てに一番前のレンズが欠けている。
 ボディも使い辛ければ、レンズも使い辛い。
小物達。
 上は松下製のPana-magic PE-240なるストロボ。親父が小学生のときに最初にカメラを買った時に一緒に買ったものとの事だから40年以上前のものらしくある。ネットで調べたらアンティーク物扱いされていたw
 一応動くので、何か機会を見て使えたらいいなと思っている。二枚目の写真でやたらとでかく見えるのは、なにもOMが小さいからだけではない。かなりでかい。ボディとほぼ同じ大きさがある。

 左はG.ZUIKO 28mm F3.5。広角レンズを使う機会があまりないのであまり写真を撮っていないのだが、「OMユーザーならば必ず所有しなければならない一本」と評されてもいるようだ。
 小さいし、フィルタ口径も49mmだし、使い勝手が悪い訳ないのだが、数歩寄って広角で撮るよりも数歩離れて標準で撮ってしまう事のほうが多いので、なんとも活用機会がない。
 真に上手な写真家は広角を効果的に使うのだ、と言われるらしいし、精進して使いたいレンズ。

 右はテレコンバーター 2X-A。中古屋で最初に買ったもの。焦点距離が二倍になる代わり明るさは半分になってしまう代物だが、晴れてる限りは問題ない。一方曇った時の写真は暗さ以前に写りが異様にコントラストに欠けているので、なんでかなぁーと思いながら晴れ専用にしている。
 テレコンなのだからそういうものだ、と大概の事は考えているが、唯一の不満はレンズ着脱ボタンの小さいこと。個体に原因があると思われる着脱の固さといい、かなり力を入れて付けたり外したりをしなければならないのだ…
望遠レンズ達。
 手前はZUIKO 75-150mm F4。つい先日中古屋で入手したもの。銀色の飾り線が入っている。絞りリングが他と違って手前なのでちょっとまだ操作に慣れていない。
 OM-1購入当時のカタログに載っている唯一のズームレンズで、古い設計のようなので心配していたがどうにも無限遠が出ない。絞り込めば問題はないが…あと、レンズの枚数が多いためか少し重い。
 前からあった200mmと標準との間を丁度埋めてくれるので、ありがたい存在。フィルター径も49mmで揃えられるし、使う機会は多そうだ。

 奥はF.ZUIKO 200mm F5。フィルター径49mmに拘ってレンズを買った親父にぴったりだったのだろう。OM自慢の小型レンズの一つらしく、75-150mmより小さい。200mmのレンズとしてみてもかなり小さい。
 鉄道撮影なんかに行くと「なんだこいつ、こんな小さいレンズで撮りに来やがって」等と思われていそうだが、これでも200mmなんですよー、一応ね。
 このレンズがあったからこそ鉄道写真を撮ったり航空祭に行ったりと活動をしだして、それが今に至っていると思えば自分にかなり影響を与えたレンズであるとも言える。
 最後にF.ZUIKO 400mm F10(違)を。
 部活では体育祭の記録撮影や野球やサッカーの試合撮影にと随分活躍したが、自分で撮りに行ったときには余り使う機会が多いとはいえない。
 しかし部のレンズには超望遠などなく、学校の所有物として一本があるだけであったからこの即席400mmは戦力になったかも。ただし超望遠だけあって直ぐに手ブレしてしまうので、脚がレンズ側につけられないのが少々困るが。
 なんと言ってもこの組み合わせは小さい。学校のカメラ(Eos)に500mmや〜300mmのズームを装着したものは、優にこの二倍の大きさはあった。まるで親子ほどの差である。鉄道撮影地などに行くと、さらに大きなレンズで撮っている人がいる中、この組み合わせは非常に小さい。
 これで撮影している間、部活の顧問に「こういう場面こそ400mmで撮るべきやない?」と言われたのが少し誇り。「もう400mmで撮ってますよ」と言うと驚かれた。100mmのレンズを見せて50mmと答えさせた、OMの設計者米谷氏の気持ちがちょっと解った気がする。

- 08/05/02追加 -
旅の友今昔
 …って、大井川まで行って何撮ってるんだ俺、と。まぁこういう画にでもしないとコンデジを撮る機会はないしw 意外と大きさが変わらないなぁ。そりゃコンデジのほうが小さいけどさ。
 松下製LUMIX DMC-F1。よく記録用程度に使っている。320万画素じゃ今や一部の携帯にすら負けてしまうが…でも結構写真撮れるよこいつ。時々すげーのが撮れるもん。まぁ撮ってるのは殆ど親父だけどw
 でもフラッシュ撮影すると変に暗い写りになってしまうのが難点。OMでスローシャッター撮影で撮ったほうが100倍はマシになる…まぁ白昼でも白飛び写真になること多々あるんだけどねw
 いい加減にバッテリーの様子も怪しいし、徐々に壊れかけの様相を呈しているがまだまだ頑張らされそうなコンデジ君。これからもその機動力で決定的瞬間を捕らえてほしいもの。

- 08/08/18追加 -
E-420とOM-1
 一回り大きさ違うねー。特にレンズの大きさが目立ちます。あとペンタ部もEのほうが大分大きいですね。フラッシュがあるから当然ですが。
 持っててそれほどの違和感もないからやっぱりこれでよかったな、って思ってます。ダイヤル位置も操作しやすくていいし。
 まぁファインダーの見難さにもいい加減慣れてきたし、AFにしてるとリレーズ押し込んでも撮れないことがあるのが(AFが狂いやすいんだな…)ちょっと困りものですが。
 大概AEとMFで撮っていることが多いです。やっぱりAUTOなんか使ってられません。
 最後にF.ZUIKO 800mm F10(マテ)を。
 ぶっちゃけ、手持ちじゃ撮れないです、これ。でもこの超望遠感は面白い。かといって三脚に…乗るかなぁ、これw
 お遊びで月や惑星なんか撮ってますが、それ以外にはあまり使い道ないですね、鳥つうわけにも行かないし。
 とまぁアダプターをつけて何かとOMズイコーで写真撮ることが多いです。結構使えるから暫くこの体制かな。

- 09/04/21追加 -
 135mmF3.5です。チーチャイ
 奥はE-420の標準小梅ですが、それよりも小さく見えますw(前後方向に少しだけでかいけど、全体的に細身
 これをE-420につけると軽く小さくそれでいてよく写る超望遠の完成!
 主題がボケてしまってますがご容赦くださいw

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