文型と述語動詞
l 私の試験に限って言うと、五文型を気にする必要は全くない。しかし全ての英文は動詞の用法を覚えるのがカギであるから、各動詞ごとに一つ一つ覚える必要がある。ここで言う動詞の用法とは例えば、「自動詞か他動詞か」、「文の中でどう使うのか」(例えばgiveならgive相手・物またはgive物to相手、という具合)、「どんな品詞を周りに置き、それらとの語順はどうするのが決まりなのか」等を動詞毎にいちいち覚える事をさす。なお試験に出題する可能性のある動詞はテキストにあるものか授業で説明したものに限る。
名詞
l 名詞は常に可算・不可算を区別して使う必要がある。その区別に使うのが数値や冠詞である。
l 可算名詞は特定の形がある場合が多く、不可算名詞は液体などのように不特定の形を持つものが多いが、例外もあるので個別に片っ端から覚えたほうが手っ取り早い。
l 不可算名詞に直接数値をつけて複数化できない。つけたい場合は容器や量などのユニットに分け(A of B)の形でAの方だけ複数にする。
l 可算名詞には数値を直接つけられる。そして不可算名詞のようにユニットに分けてA of Bの形にもできる。
l 可算名詞を一般論で述べるときは複数にする(不可算はそのまま)この時theはつけない
l 不規則複数形を覚える
l 不可算名詞は常に単数扱い
l A of Bの形では常にAだけが単数複数を決定する。つまり「単数もしくは不可算の一部分」は単数であり、「複数の一部分」は複数になる。
l 同じ名詞でも意味により可算・不可算が変わる語もある。特に製品を指す場合(可算)と材質を指す場合(不可算)に注意。
代名詞
l 同じ個体はit, they, 別の個体の代名はone, onesで受ける
l someは特定(最低1個以上で、話題を通じていつも同じ数の同じ個体)、anyは不特定(最低0個から、いくつとも不明の場合)と使い分け、肯定・疑問・否定等の文型とは関係ない。
l every, each, another, either, neitherは全て単数扱い。そのうちeveryは形容詞だけ、それ以外は形容詞と名詞の用法あり
l both, not only A but also B, all of 可算名詞、some of 可算名詞、は全て複数扱い。
冠詞
l 初めて話題に現れる可算名詞は単数ならa, anをつける。2度目以降に同じものを指すときtheに変える。この場合、この可算名詞が話題にする個体以外にも別の個体が世の中のどこかに存在する事が前提。
l There構文(〜がある)は、ある話題を初めて紹介する文であるから可算名詞が単数であればa/anを付けるが、複数や不可算名詞では何も冠詞をつけない。
l 世の中に一つしかないものは最初からtheをつける。
l 文脈や状況上、どの個体を指すと明白にわかる場合も最初からtheをつける。要するに「それだけしかない」と限定される(the)か、他にも存在する(a/an)かである。対象となる数を数えてみるのも一つの方法である。
l 特定の内容が付随する場合は可算・不可算に関わらずtheをつける。例:the man in the lobby(そこのロビーにいるあの男性)
l 冠詞を含む慣用表現や定型表現はそのまま暗記する。(in the
morning, in the evening等)
l 所有格をつけられる場合はそちらを優先して使い、冠詞や指示語(this,
that, those等)は使わない。
l 一般的地名・日本語やフランス語等の言語名・someやanyの付く語には使わない。
l 日常的に通う場所・種類を述べる場合、番号などの識別情報がついている場合や時刻にも付けない。
l home, yesterday, tomorrow, here,
there, overseas等は副詞であり名詞でないから冠詞はつけない。ただしthe next bus, the day after, the last time, the next time等は特定の時期を指す名詞だからtheが必要。
不定代名詞のone
同じ個体は通常代名詞、別の個体は単数ならone,
複数ならonesの不定代名詞
(可算名詞)
例:He bought a funny novel.
× I want to buy it, too. → oneを使う
複数にもなる
例:Yellow shirts are sold out, but we still have green ones.
1個でも単独で「a」はつかないが、形容詞がつくと必要
例:I will buy a blue one next time
一般論として人を述べる場合にもoneを使う時がある(3単)
例:One has to respect one’s(又はhis or her) parents.
指示語の用法1
thisはこれから述べる事、thatは既に述べた事に、these, thoseはそれぞれ複数形
When we understand something or found someone, this
is what we say, “gotcha!”
“That’s one small step for a man; one giant leap
for mankind”, that’s what Armstrong said.
thisは他人を紹介したり、電話で自分を名乗るときに
Hi, Nancy. This
is Jeff. A very good friend of mine.
“Ring, ring . . .” “Hello, this is Patrick speaking”
This dayは「今日」that dayは「あの日」
these days「最近」those days「あの頃」
指示語の用法2
主に比較級で「他の物のそれ」はthatまたはthoseしか使わない(it, this, they, things等は使わない)
My normal
temperature is lower than the normal temperature
of most people.
(くどい!)
→ My normal
temperature is lower than that of most people.(単数の場合)
The toilets in the
hospital are bigger than those in my apartment.(複数の場合)
「someは肯定、anyは否定と疑問文に」はウソ!
以下の例では文の形に関係なくsome, anyが使われている。
I like some singers.(特定の数人)
I don’t like some
singers.(同上)
He eats anything.
He didn’t eat some
things.
Is that true she didn’t call some of the members?
要するにsomeは特定の(あるいは大雑把な)数を意識するときに使い、
数がいくつとも不明なときや、どれとも言えない場合にanyを使う。
だから 「someは肯定、anyは否定と疑問文に」というデタラメは、基本的な文を作るときに「結果的にそうなる確率が高い」だけで、文型とは関係ない事がわかる。
それからsome, any, all等にthem,
these, those等の代名詞は直接つけられない→ some of them,
all of them
単数扱い |
複数扱い |
どちらでも |
either A or
B (2者) |
both A and B (2者) |
none (3者以上) |
neither A nor B (2者) |
||
all of 不可算名詞 |
not only A (but)
also B |
|
some of 不可算 |
|
|
no one |
all of 可算名詞 |
|
nothing |
some of 可算名詞 |
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every (形のみ) |
|
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each (形・名) |
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