浮見堂(鶯池に浮かぶ優美な六角形の東屋。
ここから見る飛火野と若草山の眺めが美しい
古都奈良の春
(お水取り)
「修二会」は、東大寺を開いた良弁の高弟、実忠が天平勝宝4年(752)に始めて以来、
今日に至るまで1257年以上もの間、一度も欠かすことなく行われている、
東大寺を代表する年中行事です。旧暦の2月に行われてきたことからこの名があり、
閼伽井(仏前に供える水を汲むための井戸)若狭井から水を汲んで本尊に供えるので
「お水取り」ともいわれます。
修二会に参籠する僧侶を「練行衆」といい、現在では11人と定められています。
期間中、練行衆は毎夜、道明かりの松明に先導され二月堂に上がります。
3月12日には籠松明という他の日より大きな。直径1メートルを超える松明が使われます。
「お水取り」が終わると、ようやく奈良に春が訪れるといわれています。
東大寺修二会