和楽器オーケストラ 邦楽合奏団「鼎」とは…
 
和楽器オーケストラ 邦楽合奏団「鼎」は1978年12月に結成された、邦楽器を使った現代日本音楽を演奏するアマチュアの合奏団です。今年で26年目を迎えますから関西では最古参の合奏団と言えるでしょう。和楽器を使って日本の音楽を演奏し、私たち自身も楽しみながら多くの人たちに和楽器の素晴らしさや日本の音楽の良さを伝えたいと思っています。
 
 現在は団員が20名、30代から60代まで、笛、尺八、箏、三絃、琵琶、胡弓、打楽器などを使って指揮者のもと演奏をしています。形としては邦楽器でのオーケストラと考えていただくのが一番イメージしやすいと思います。団員は流派も経験も様々、主婦もいれば会社員、公務員、自営業までいろいろな立場の人間で成り立っています。楽しく合奏したいという人が集まったグループです。



「鼎」の名前の由来を聞かれることが多いのですが、
鼎」とは、もともと古代中国で使われていた煮炊き用の三本足の器のことです。
絃楽器、管楽器、打楽器をそれぞれの足として、3本で一つの音楽を作ろうという意味で名付けられました。
もう一つ候補の名前があって、決選投票の結果、僅差で「鼎」に決まったというのが名前の由来といきさつです。
この名前の発案者は、結成当初、団員からは「おとうさん」と慕われていた第2代代表の北脇道夫さんで、
そのあと私が代表を受け継ぎ、以来40年にわたり代表を務めています。


 定期演奏会などでは古曲や新曲は演奏しませんが、個人的な演奏依頼の時はどんな曲でも演奏します。
また、楽譜はできるかぎり五線譜を使って演奏するようにしています。とはいっても、五線上でドレミがわかる程度ですから、極端にややこしい専門的な知識は不要です。
五線譜のない曲もありますから、そんなときは「縦譜」を使っています。
 
過去に演奏した曲の作曲者でいうと、「三木稔」「長沢勝俊」「牧野由多可」「佐藤敏直」「松村禎三」などの洋楽畑出身の作曲家の作品から、「宮田耕八朗」「吉崎克彦」「水野利彦」「池上眞吾」「水川寿也」「江戸真吾」などの邦楽器の演奏者が作曲したものまで幅広く取り上げています。
難しいことは言わずにいいなあと思った曲をどんどんやるというのが本音です。

【過去の主な大合奏の演奏曲】
「ダンスコンセルタント1 四季」「ダンスコンセルタント2 鳴門秘帖」三木 稔
「巨火」三木 稔
「子供のための組曲」「人形風土記」「大津絵幻想」「二つの舞曲」長沢勝俊
「ディベルティメント」佐藤敏直
「秋のコンチェルト」中村八大  
「星夢の舞」 吉松 隆
「綺羅KILA」「神楽音」「jyujyu聚々」(委嘱初演) 前田智子 
などなど
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演奏会はどんな感じ…

 
2010年に創立30周年記念定期演奏会、2020年4月に創立40周年記念定期演奏会を実施しました。
定期演奏会では、2重奏から5重奏くらいまでの曲を4〜5曲演奏し、最後に全員で大合奏曲を演奏します。
音楽性向上のため、作曲家の前田智子先生に音楽指導を受けています。
前田先生には、「綺羅kila」「神楽音」「jyujyu 聚々」という大合奏曲を作っていただきました。


 
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