宇治仏徳山観察会

2025年11月16日(日)


10:00京阪宇治駅10:09-10:24トイレ10:30-10:35宇治神社-10:52宇治上神社40m
-11:14総角36m-11:44仏徳山展望台120m 11:58-12:05鞍部-12:15朝日山山頂124m
(昼食)12:53-13:06興聖寺45m13:09-13:17観流橋-13:26宇治川中之島13:30 解散

京都府山岳連盟自然保護委員会
の秋の観察会である。
よく晴れて温かい。
62名が集まった。

会長挨拶、講師の紹介があって、
朝霧通りを歩く。

クヌギ巨木があった。
高さ22m 幹周り3.1m 推定樹齢150年。



宇治神社の主神は「菟道稚郎子
(うじのわきいらつこ)」。
参道に「みかえり兎」の像がある。



「みかえり兎」の言い伝え。

菟道稚郎子命が、大阪の河内から
宇治に向かう道中で迷っていたとき、
一羽のウサギが振り返りながら案内した。
そのことから「菟道」という地名が付き、
それがいつしか「宇治」に転化した。

宇治上神社

本殿は鎌倉時代以前の形式を残す
平安後期の建物、1994 年には
平等院とともに世界遺産
「古都京都の文化財」に登録された。

本殿は三つの社殿が横に並ぶ
「桁行三間」の独特の形式で、
平安貴族文化の簡素で清らかな趣を
今に伝えている。




サカキ、ムクノキ、シイノキ、ツブラジイ
などの木があった。
特に高さ22m 幹周り2.6m 推定樹齢250年 
のシイノキは見事だった。


「桐原水」と呼ばれる湧水がある。
宇治七名水最後の一つとして
唯一生き残っている。
その横にケヤキの巨木がある。
高さ27m 幹周り4.8m 推定樹齢300年。





スダダジイとツブラジイの説明
スダジイのドングリはやや大きく
卵形に近いが、ツブラジイは小さく
球形に近いのが特徴です。
また、スダジイは樹皮に縦に
裂け目が入りやすく、葉は肉厚で
大きい傾向があります。
一方、ツブラジイは樹皮が
滑らかで裂け目が少ないのが
特徴です。
スダジイの葉はツブラジイ
より厚くて少し大きい。

ワジュロとトウジュロ
ワジュロ(和棕櫚)は葉柄が長く、
葉の先端がだらしなく垂れ下がるのに対し、
トウジュロ(唐棕櫚)は葉柄が短く、
葉が上を向いてピンと伸びる。

サンザシは赤くて丸い実を付ける。




その他 クヌギとアベマキ、

ケヤキとムクノキとエノキ、
ナナミノキとクロガネモチ、
ネズミモチとトウネズミモチ。


さわらびの道にはイロハカエデが
紅葉している。



ウメモドキ
小さな赤い実。



ヒメシャラ
樹皮は赤褐色で光沢があり、
剥がれてまだら模様になる。
誤って娑羅樹と伝えられたナツツバキ
(別名:シャラノキ)よりも小さい。
あまり見ない木だが温暖帯の
低山にある。



「総角の古墳」辺りから、
登山道に入り、ジグザグ登ると
モミジに光が差し込み展望広場に出る。





宇治川の対岸には平等院、橋姫神社、
縣神社が見られる。

縣神社には樹齢500年の
ムクノキがあるそうだ。









朝日山に向かった。
鞍部で説明があった。
この辺りは台場クヌギが
多かった。
切口から株立ちする変形のクヌギには
カブトムシがいたもの。
シイタケなども採れた。
今はまっすぐなものが多くなり、
林層が暗くなった。
植物一つ見ただけで林が分かる。


カラスザンショウ
サンショウと違ってアルカロイドを
含むので、イヌザンショウ属(Fagara)に
入れる場合がある。
アゲハチョウ科のチョウの
食草になっている。


この辺りは鹿よけの金網で囲っている。



朝日山山頂124mに着いた。
山上に千手観音を祀る小堂があり、
朝日観音と呼ばれている。

「朝日焼き」について説明があた。
小堀遠州の 7 窯の一つで
バーナードリーチとの交流があった。
ここで昼食。
頭の上をトビが舞う。
弁当を取られないように。

五重塔のまえで集合写真を撮ってから
興聖寺まで下山。
龍宮造りの山門が見えてきた。
龍宮門は、楼上に宝冠釈迦如来を
安置して、どんな修行僧も龍の如く
大成するという願いが
込められているとか。

ここで歴史の説明があった。
興聖寺は、道元が 1233 年に
九条道家の寄進を受けて創建した
曹洞宗最初期の寺院。
現在の興聖寺は江戸時代の 1645 年、
淀城主・永井尚政によって再興された
もので、宇治川沿いの静かな
山裾に位置します。
血天井がある事でも知られています。

参道の「琴坂」は、沢の音が
琴の調べに似ることから
名付けられ、又、琴坂は「白馬童子」で
山城新伍が白馬で駆け上がった
事でも有名です。




宇治川に沿って歩き、観流橋付近で
みごとな黄色のイチョウを見あげた。

朝霧橋を渡り西大寺の僧、叡尊の建立した
「十三重の塔」や木曽義仲追討の
「宇治川の先陣争い」について、
説明を聞きここで解散。




















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