双ヶ丘のキノコ観察会
                             2022年10月16日(日)


講師 佐野修治(関西菌類談話会会員)

9:00花園駅前9:08-9:14三の丘登山口9:21-10:28とみおの広場−
11:17一の丘11:35−11:48こもれびの広場(昼食) 12:30 解散

気温21℃湿度64% 晴れ。



佐野先生挨拶
47年間御所でキノコ観察会をしてきた。
キノコは植物よりも動物に近いことが分
かってきた。
キノコの生活、キノコの生き方について
観察したい。

移動中、街路樹に変形菌を見つける。
キクラゲ(木耳)は雨を待っている。
表面は茶色でなめらか、背面は白。




路地を抜けて、三の丘の登り口に
着くと「名勝 雙ヶ岡 昭和17年3月」の
石碑がある。
雙ヶ岡が正式の漢字らしい。

ここで猛毒のキノコ、カエンダケの
説明があった。
触っただけで皮膚炎になる。
食べると死ぬ。
酒につけて飲んだ人も死んでいる。
弱ったナラの木につく。
よく似たベニナギナタタケは
食べられる。



山道に入ると丸太に木材腐朽菌が
ついている。
白い菌糸はキノコの体であり、
子実体は花である。
地味なキノコの木材腐朽菌は
丸太を食べて、土に返している。

石炭紀(3億6千万年前)には
木材腐朽菌が地球上に存在しなかった
ので、樹木は分解されずに堆積された。



石炭紀が終わる頃(2億9千万年前)、
真菌が出現した。
細菌は核をもたないが、真菌には
核がある。
真菌が遺体を分解して掃除する
ようになった。

コウヤクダケは広葉樹を食べる。
セルロース、リグニンは菌類のみが
分解できる。
カワラタケ、


カイガラタケはビロード状の頬ずり
したくなるような毛と裏に細かい
ひだがある。

  人間は他者の命を貰って生きているが、
生産はしない。
三界説によると生物は動物、植物、菌に
分けられるが、植物は生産者であり、
動物は消費者、菌は分解、掃除者である。



キノコには口がないが、酵素を
出して体中で分解して自力で
栄養をまかなっている。

サルノコシカケが松から出ている。
サルノコシカケは広葉樹から出る
ものらしいが。

針葉樹に生えるのは
ツガサルノコシカケ。
これはガンには効かない。
広葉樹に付くものは、クレスチン
を含み癌に効く。
しかしシアンを含むことが
分かり、西洋医学では使わない。



ハナウロコタケ。

キノコを食べるには、
キノコの採り方、採る時期、
保存方法が大事。

ヒビワレシロハツは成熟すると
多数のひび割れができる。
ワヒダタケ、カンゾウタケ、


シハイタケ(紫背茸)、ミイロアミタケ、
ベニタケ、オツネンダケ、アイカワタケ。

大きな木から木くずがいっぱい出ている。
昆虫が木をたべているようだ。
ムネアカオオアリは朽木に多い。
この辺りはドングリがいっぱい
落ちている。



イグチ(猪口)は傘の裏に穴が
開いていてスポンジ状。
ヤマドリダケ。ニガクリタケ(毒)、
ツルタケ(鶴茸 毒一本食べると
成人が死ぬ)

ここで先生はニセショウロの幼菌を
切り始めた。
縦に半分にすると断面は真っ黒。
外皮は赤くなる。
触ると弾性がある。
少し匂いがある。



先生の恩師吉見昭一氏は腹菌型
キノコの専門家。
最近の研究者は机上でDNA分析を
するようになり、現地を
知らない。
山を歩く人は野外のキノコに
接して、発生源やキノコの一生を
知っていただきたい。

ホウキダケの仲間。ホウキダケは
ホウキを逆さまにした形から、
ネズミノアシとも呼ばれる。

ヒビワレシロハツ、ヒイロタケ、
クロコブタケは仏様の螺髪(らほつ)の
様で、こけたりしないお守り。
サイワイタケ、ボタンイボタケ、
ベニタケ、コウヤクタケ。

オオワライタケがあった。
これは今昔物語の「尼共山に入り茸
食うて舞う話」にも出てくる毒キノコで、
幻聴、幻覚をおこす。

カキノミタケはふにゃふにゃした
糸のような茸で、落葉のみならず
、実と種まで土壌にかえす。

ここで、先生が強調したのは、
キノコが木を弱らすことはない。
何処かぐあいの悪いところがある
木につく。
キノコは木の健康度を示しているので、
キノコは樹木の代弁者である。

マツオウジ(松旺子)は松につき、
ヒダがのこぎり状、ニアワビのような味。
ホコリタケ、コツブタケ、ヒイロタケ。



一の丘を登り、カンゾウタケをみつける。
英語でビーフ マッシュルームといって
広く海外では食用にされている。

切って断面をみると厚みがあり、
切っても子実体は成長する。
顕微鏡でみると虫が一杯いたそうだ。
裏はぎっしり詰まったホース状の
管孔がある。

一の丘の頂上に登った。
北に仁和寺が見渡せる。


こもれびの広場に下りて昼食になった。
気温27℃で暑い。

キノコの参考書

小学館 「きのこ」(ポケット板)

昼食後解散。



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