羽化直後。
大人しかった頃
いよいよ、夏本番の暑さがやって来ました。
我が家の虫たちが、次々と成虫に脱皮しました。サナギから出てくることを羽化といいます。
本日紹介するのは、昨年の2月に我が家にやってきた、コーカサスオオカブトムシのカブタです。随分長いこと、幼虫で過ごし、サナギになってからどれくらいだったでしょうか。先月初めにとうとうサナギから出てきました。羽化直後は甲羅がまだ柔らかく、透き通るような白い姿をしていました。サナギの一部を、まだ頭に被っています。
羽化してからしばらくは、休眠の時期で、ほとんど動かずに寝ているそうです。実際、生きているのかどうか、心配になるほどでした。ところが、今日になって、ようやく食事を取り始めました。食事というのは、甲虫用のゼリーです。
カブタは、角が4本。おなじみのカブトムシの角に加えて、左右に立派な角が生えています。そして、普通のカブトムシと明らかに違う点は、恐ろしく長い手足です。というか、6本の足、ですね。この足には、鋭利なとげがいくつも生えていて、迫力満点です。しがみつかれたら痛そう。今までは模型のように大人しかったのですが、今日は食事の邪魔をされると、敏捷に身構えました。扱いには用心しなくては、こっちが怪我をするかもしれません。ちょっと怖い感じです
じつは、カブタは、もともと東南アジアの高い山に棲んでいる種類で、夏の暑さには弱いのだそうです。冷房を使わない我が家の夏を乗り切れるかどうか少々心配です。一方、クワガタたちは夏を迎えて、俄然元気に動き回っています。特に、羽が片方傷ついている長女のパティが元気です。今年羽化したばかりのベル、ルーシー、シュローダーはまだ、マットの中に潜ったままで、出てきません。残る幼虫は一匹。昨日サナギになったオスの名前は、スヌーピーに決定しました。
カタツムリのノンちゃんは、暑さは苦手らしく、すぐに膜を張って、殻に閉じこもってしまいます。
カブタは外国からやって来たので、逃げ出さないように気を付けなくてはなりません。巨体に似合わぬ敏捷さと、強力、かつ長い手足、そして、ウルシのようなつややかな姿のコーカサスオオカブトムシですが、成虫になってからの寿命はせいぜい半年とのことです。
2たす8は、、、
シスターは、お姉ちゃんやねんで
さて、お勉強。エリポンはさんすうが苦手。
はたして、どうなることか、と、心配していたエリポン。1年生のお勉強も本格的になってきて、さんすうでは足し算に引き算、こくごは濁音や半濁音、「お」と「を」。わたしわ、ではなく、わたしは。覚えなくてはならないことが沢山あります。プリントを毎日のようにもらってきて、まるっきり白紙だったり、適当に書いてあったり、たまに全部合っていたり。
エリポンが自分で考えて答えを書き込んだのか、先生が教えてくれた答えを写したのか。やらなくてはならないプリントをやらなかったのか、やらなくても良いからやらなかったのか。どうにも分からないことばかり。はっきりしていることは、エリポンはさんすうが苦手で、こくごの問題の意味が余り分かっていないということ。そういうエリポンの持ち帰る、マルの少ないプリントを見ると、1年生の取り組む課題を解くには、かなり想像力が豊かで、察しの良い、小学校的な物分かりの良さが求められるということ。特にこくごのプリントにはその傾向が強く、答えが分かっていることと、解答欄のどこに何を書いたらいいのか判断することは、まるで違う次元の理解が必要のようです。
それはそれとして、取り敢えず、足し算を何とかしなくてはなりません。エリポンは嫌がらずに宿題に取り組みます。折角だから、たしざんが出来るように、と、指導をはじめました。エリポンは両手の指をひろげて、5までの足し算は、ほぼ完璧に答えを出せるようになりました。問題は指が足りなくなる5を超える数を扱うときです。色々と工夫して、おもちゃのブロックを使うことにしました。
先は長いですが、少しずつ進んでいます。慌てる必要はないと思う。幾つかのハードルを、ゆっくり越えればよいのです。
それ以外にも、こくごの音読は、トウサンかカアサンが聞き役。とても楽しそうに教科書を読みます。毎週火曜日の英会話の宿題。この日は、家族の呼び名の勉強。世話好きのヨウカラ姉さんが、コーチ役。
弟に合わせて歩く
紙芝居を読んでもらう
長女は、ちょっと特別な立場。末っ子も同じく。
やっぱり、男の子は違うと思うが、もしかすると、末っ子だからかも。姉弟の中で一番声が大きいし、この年にしては力が強い。トウサン、カアサンももてあましてしまうタンタンの相手を、一番上手にやっているのがナミンチ姉さん。
長女は頼られる、少々損な役回り、という話は何度か出てきていると思いますが、長女としてのメリットもあるにはある。考えようによっては、頼られることがメリットとなることも。
タンタンはナミンチ姉さんが大好きで、何かと頼りにしています。他のお姉さん達に対する態度と、ナミンチ姉さんに対する態度はちょっと違う。少々迷惑に思うこともあるみたいだが、ナミンチは、弟に頼られることを、そこそこ楽しんでいるように見えます。
二人の信頼関係は、親にとっても有り難い。ナミンチはタンタン相手に、忍耐を学んでいる。時に、適当にあしらいつつ、それでもタンタンは、相手をしてくれるお姉ちゃんに感謝の気持ちを抱いています。
ちょっと年が離れたお姉ちゃんの包容力に、親も頼りつつ感謝している。やはり、いくらかのメリットはあるみたいです。
行ってきます、とナミンチ
バイバイ、とタンタン
夏本番の暑さ。そして、もうじき夏休み。
海の日のハッピーマンデーを前に、幼稚園は一足早く夏休み入り。小学校は連休明けに終業式です。
皆さん、一学期ご苦労さん。案ずるより産むが易し、と云う諺を持ち出すまでもなく。大混乱に陥ることもなく、職員室に呼び出されることもなく、3ヶ月半が無事に過ぎようとしています。
毎日駆けずり回ったカアサン。ご苦労様。何かと頼られるナミンチ、ありがとう。
いつもの朝の景色。出かけるナミンチ、バスに乗るタンタン。当分見られなくなります。夏休み、きっと有意義に過ごすことでしょう。
さぁ、出かけよう
おーい、待てー、とエリポン
あさから、タンタンのお友達を誘って元浜緑地公園へ行くことになりました。
ちょっと迷ったようでしたが、ナミンチとヨウカラも、一緒に行くことになりました。お友達と待ち合わせて、車に相乗りして行くことになり、現地の駐車場の広さを考慮して、早めに出ることにしたのです。
そろそろ、行くよ、と云う段になって、準備が出来ていないタンタン。トイレに行かせて、くつしたを履かせて、いよいよ、家を出ようとしていたら、履きかけた靴を脱ぎ捨て、部屋に戻って何かやっています。紙と鉛筆を探しています。ようやく見つけて玄関へ。靴を履く前に、座り込み、床の上で紙に何か書き始めました。お手紙を書くと言っています。これはお姉ちゃん達がやることの真似でしょう。約束の時間があるし、それどころではないのです。
無理矢理えんぴつと紙を取り上げ、靴を履かせました。「車の中で書こう」、とかなんとか、説得に応じてくれました。
やれやれ、と思っていたら、エリポンとじゃれ合って、二人はあっという間に駆けだしてしまいました。玄関の鍵を掛けるカアサン。呆れて見送るお姉ちゃん達。「あんたのことを待っていたんだよ!」と、言いたげ。
駐車場の入り口の鍵は、カアサンが持っていますので、結局そこで追いつくのですが。駐車場の扉を閉めるのは、決まってタンタンかエリポンです。大きな音で閉まるのが嫌なのです。で、結局最後に車に乗り込む二人が、今度はどちらが助手席に座るかを争って、一悶着が始まる、と云うのが、最近の我が家のお出かけです。
おるでぇ!と、エリポン
アブラゼミ。羽の模様がきれい
日曜日、ナミンチのピアノ発表会。トウサンは妹と弟を連れて、少し遅れて会場へ向かいました。
オアシスロードを歩いて阪急夙川駅へ。今年の夏はことさら日差しが厳しい。帽子を被り、歩いていますと、セミの合唱が聞こえます。
信号待ちで木陰に入っていると、ヨウカラがセミを探し始めました。鳴き声は聞こえますのでいくらでもいる筈ですが、なかなか見つかりません。おっといました。一匹、二匹、、、、数え始めました。
虫探しはエリポンの独壇場。この子は、こういったことに素晴らしい才能を発揮します。「おるでぇ!」と、エリポン。「え?どこ、どこ?」一匹見つけると、目が慣れてきて、見つけやすくなります。セミが留まりやすそうな枝を見分けることも出来るようになります。
こども達は、セミの鳴き声が聞こえるたびに、木の下で立ち止まり、セミを数えています。「きりがないよ、急ごう。」とはいうものの、トウサンもなんだか夢中になってきました。
ここらで鳴いているセミのほとんどは、クマゼミですが、中にアブラゼミも混ざります。エリポンは、アブラゼミを見事に見つけ出して教えてくれます。目の前の枝にとまっているやつを見つけて、写真を一枚。大胆に近寄りましたが、逃げませんでした。これで満足したトウサン。時間の都合もありますので、「もう数えるのは止めよう。急がないと、間に合わないかもしれないよ。」と、こども達をせっついて、駅へ向かいました。
ほとんど雨が降らず、例年より気温が高いせいか、夙川の川底は藻がびっしり生えて緑色になっていました。発表会の方は、まぁまぁ。本番に強いナミンチの本領発揮でした。