1年を振り返って 思ったことなど  コザクラインコ

セキセイインコしか飼ったことのない(しかもそれは幼少の頃)私と、生き物を飼うことが始めての夫…。
この一年は、手探り状態 のぴぃ たんとの暮らしでした。

まずは、一年前の『挿し餌』
HPでは、とてもうまくいっているかに見えていますが、後でよくよく考えるとちょっと心配なしぐさをしていたような…。

ぴぃ たん、挿し餌を食べてから10分〜20分後のこと。
毎回ではないのですが、よく思いっきり真上に伸びてカラあくびを繰り返すことが結構よくありました。
天に向かって生欠伸、みたいなもので、そのあくびが始まると、立て続けに10回ぐらいしたり顔や背中の毛を逆立てたり…。
吐くわけではないので、当時、「そういうものだろう」と思って全然気にしていませんでしたが、挿し餌の時期以降は全くしているのを見かけないことを考えると、ちょっと危ないサインだったのかも!
危ないながら、なんとか挿し餌を乗り切っていたのかもしれません…。


『鳥かごに帰す時に手を嫌がる』
飛び回るようになると、遊んだ後、ぴぃ たんを鳥かごへ返す時には慣れるまでなかなか大変でした。

鳥かごへ返す時は、絶対に追いかけてはダメなのです。人間を敵と認識してしまって、手乗りでなくなってしまいます。
(時々、遊び半分で追いかけていた夫、1年経つ今もぴぃ たんにすごく警戒されています。遊んでいても、私の動きには反応しないのに、夫が席を立ったりすると「ビクッ!」としています。)
でも…、自分からはなかなかカゴへ帰らないし…。本当に困りました。
しばらくの間、毎回毎回私がやっていたのは、マヌケなことに『説得』でした。
ぴぃ たんを手に乗せて、

「さあさあ、ぴぃ たんはそろそろ寝なければなりません!
インコはもう寝る時間です!
これから鳥かごに入りましょう!」

などと、真剣に語り、鳥かごへ連れて行くというものです。
もちろん、すんなりぴぃ たんが帰るはずもなく、すぐに「いやなこったぴー!パタパタ・・・」とどこかへ飛んでいってしまいます。
まあ、あまりに長時間繰り返していると、寂しくなるようで、戻ってきて最終的にはなんとかなってはいたのです。
…が、数十分がかり!

そこで、ネットで調べると…、
『手に乗せて、暗くしてから捕まえるといい。鳥は急に暗くなると目がくらむのであっさりつかめる。目が見えず、ワケがわからないうちに手でつかまれるので、手を怖いものと認識することもない』
ということが分かりました。

それは正解!ぴぃ たんを手に乗せて素早く部屋を移動し、真っ暗な廊下へ入ったとたんに「ヒョッ」と片手で捕まえると簡単に捕まります。
(何度かは、部屋の電気をリモコンで消すということもしてみたのですが、「ピッ!」という音でぴぃ たんが驚いて暗闇の中を飛んでしまうことがあってヒヤッとしました。)
暗い廊下で捕まえた後、また明るい部屋に戻ると我に返って「ガブッ!」と噛みますが、手を怖がるようになることはありませんでした。

それと、これは自分で気付いた方法なのですが、ぴぃ たんを手に乗せ、もう片方の手は『パー』にして、ぴぃ たんの頭上30cmぐらいのところにかざすとなぜか飛びません。
『パー』の手に気を取られるので、素早く移動して鳥かごの中に入れてしまいます。
これは、噛まれないし、前面開きの広い扉に有効で便利でした。

ぴぃ たんの大のお気に入りのおもちゃの『れもんちゃん』があるので、それを鳥かご内に入れて誘導することもあります。
『れもんちゃん』の後を、大喜びで一緒について入ってしまうのです。
この後、『れもんちゃん』だけを取り出すと「ジュリクシ!」と叫んですごく怒ってしまいますが…。

そして、鳥かご内のものを手で触りまくるという方法もあります。
おもちゃや餌などを指でカリカリすると、家を荒らされているのだと思うのか慌てて鳥かごに帰ってきます。
…が、激怒して思いっきり噛みつこうと飛び掛かってくるので大変危険です。
お客さんが来た時とか、とにかく急いでいる時にはこの方法です。

  ※色々試行錯誤してきましたが・・・ 2年位経過すると自分でハウスに帰れるようになりました。
  のどが渇いたりお腹がすいたり、眠くなったらサッサと鳥かごに戻ってしまいます。
  これはこれで寂しくなるときもありますね…。勝手なものです。


『噛み』との闘い
一人餌になってから、しばらくの間、『噛み』には本当に悩まされました。
遊んでいても噛みつき、ちょっとしたことで激怒して噛み、甘えて噛み…
いちいち噛むのです。もう、なにかにつけて噛むのです。
小さい頃から手を噛ませてじゃれつかせたりして遊んでいると、噛みまくるインコになると聞いていたので、それはそれは気をつけていたのに…。

飼育書には

『噛まれたら、足元をグラグラするとか、顔に「フッ!」と息を吹きかける』
要は、噛まれた瞬間に嫌な思いをさせると『噛む=嫌なことが起こる』とインプットされて噛まなくなる、ということが書かれていました。

もちろん、実践しましたとも〜!
…が、足元をグラグラすると、「なんで揺らすんだぴ!」と足元の手や服を噛み、「フッ!」と息を吹きかけたら「?」という
『どこ吹く風』 みたいなさっぱり無反応…。
他にも色々(噛まれたらすぐに鳥かごに入れるとか)やってはみましたが、効果はありませんでした。

そう言えば飼育書にもうひとつ

『噛まれた時に大声を上げると、インコがかまってもらったと思ってしまう。
だから噛まれても声を上げずにガマンしましょう』

とあったのですが、これもぴぃ たんには逆効果。
噛まれても反応しなければ、「え?痛くないのかぴ?ではこれでどうだ 『ガブッ!』 え?これも痛くないぴ?」と、どんどん強い力で噛むのですが…。

結局、噛まれて痛い時には思いっきり悲鳴をあげ、怒鳴って叱ったり時には無視もしたり、いきなりヘンなものを見せて驚かせたりと試行錯誤していたらあまり噛まなくなりました。
今思えば、あれはなにが効いて噛まなくなったのかとかいうより、『噛みたいお年頃』だったのだなーと思います。
一過性のものなので、今思えばあんなに悩むこともなかったです…。




コザクラインコ


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