君と半身浴を


  日増しに暑くなり職場との温度差が大変で、体がだるくて、
 頭が重くて、そんな遅れて来た五月病な僕です。


  なにか打開策はないか。



  友人の提案どうり、涙を飲んで半身浴を試してみました。
 そう、涙を飲んで。


  ……だって、シティガール然とした行動は極力避けたいじゃ
 ないですか。僕ロックの人だし。


  まあ「人生観変わる」とまで言い放たれたら「やらなしゃあない」
 空気が発生してしまいますので、仕方なくぬるめのお湯を半分程
 張って「ポジティブ!」と言いながら入ってみました。




  ・・・・つまんねーよ!ヒマ!なにしたらいいの?なにか考え事を?
 ・・・・・・特に無いよ今は!えっと、えっと、えっと・・・・越冬。ウガンダ。
 ダ、だ、だ、・・・・・・・・・・・しりとりしないよ!半身浴する人はしりとり
 しないよ!・・・・・ああ。あがろうかな。



  なんてな具合いで、半身浴に対して人見知りする僕が居たわけです。
 なんなのこれ。続けると良くなるの?



  「純文学でも読みながら〜。」

  などと言われたのですが。

  待て待て待て!風呂で純文学読むってどういうこと?リフレッシュする
 場所で疲れてどないするの。

  あと本に水滴が一滴落ちてもイラッとする僕は、湿度100%を超える
 場所へ好きな本を持っていくことに鋭く抵抗があるのです。




  アンチ半身浴派な人生。


  「ロックでない事をしない」という事は「ロックである」と同義でないのを
 知りつつ、今日も熱い風呂を求める僕なのです。

→モドル